ワックスフラワーは属の中に約13種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、蝋細工の様な質感と光沢のある花が魅力で切り花等にもして親しまれるワックスフラワー(Chamelaucium uncinatum)や、属間雑種で半球状の花姿が美しいワックスフラワー(ベルティコルディア)等が親しまれています。
ワックスフラワー属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ワックスフラワーの主な種の目次
ワックスフラワーの特徴や園芸品種
- 原産:西オーストラリア
- 学名:Chamelaucium uncinatum
- 草丈:約50~400cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:4月~6月(環境が良ければ他の季節も疎らに開花)
- 花色:赤色●桃色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:普通
- 誕生花:1月19日/3月12日/7月17日/8月2日/11月12日
- 花言葉:長所/気まぐれ/愛らしい人柄/可愛らしさ/気まぐれな人
- 用途:香りが良い/切り花
ワックスフラワーとは!?
ワックスフラワーは学名Chamelaucium uncinatum、日本でワックスフラワーと言うと一般的にこの種をさし、別名では「ジェラルドトン・ワックスフラワー(Geraldton waxflower)」や「ジェラルドトン・ワックス(Geraldton wax)」とも呼ばれる常緑低木です。
ワックスフラワーの語源(由来)
- 属名のChamelauciumは語源不明ですが、ギリシャ語で「地面に」や「小さい」を意味する「chamai」と、ギリシャ語で「白色」を意味する「leukos」から来ていると考えられており、また中世の教皇の帽子(camauro)から来ているとも考えられています。
- 種小名のuncinatumラテン語で「フック」や「トゲ」を意味します。
ワックスフラワーの特徴(魅力)
- ワックスフラワーは春から初夏にかけて一斉に開花する花を鑑賞もしくは切り花にして楽しむ目的で育てられます。
- 開花期間は春から初夏が一般的ですが環境がよければ他の季節も疎らに開花します。
- 花はワックスや蝋細工を思わせる質感と光沢がある事から「ワックスフラワー」と呼ばれています。
- 花弁は丸みを帯びており5個つきます。
- 雄蕊は仮雄蕊と交互に10個をずつついており王冠のような外観をしています。
- 花はカット後の日持ちが約7~14日と長く個性的な花姿のため切り花として高い人気があります。
- 茎は枝分かれがよく斜上に伸びるため1本で花束のような外観をつくります。
- 米国やイスラエルなどでは切り花をとる目的で栽培されています。
- 葉には腺があり指などで潰すと甘くスパイシーな芳香が広がります。
- 枝葉はローズマリーの様に料理(肉料理やシーフード等)の香り付けに利用する事が出来ます。
- 香りは柑橘類(レモン)に例えられます。
- ワックスフラワーは乾燥に対して非常に強い耐性があります。
- 一方で湿度の高い環境を苦手にしており、そのような地域では短命になる傾向にあります。
ワックスフラワーは樹高が約50~400cm、茎の色は灰褐色もしくは赤みを帯びており、幹は直立、枝は斜上に伸びます。葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身は長さ約1(~4)cm、葉身の形は線形です。花は液性、花の大きさは直径約1.5(~2.0)、花弁は5個、雄蕊は10個(雄蕊の間に仮雄蕊があり10個)、雌蕊は1個あります。
ワックスフラワーの切り花の楽しみ方
- ワックスフラワーの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 水に漬けて水切りを行います。
- 水切りしたら延命剤(栄養入り)入りの花瓶に生けましょう。
- 延命剤の効果によって日持ちが長くなります。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で楽しみましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りと水換えを行います。
- 管理場所や管理の方法でも左右されますが日持ちは5~14日程度です。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げる水揚げ方法です。水切りを行う目的は「細菌」「空気」「その他」が原因で茎が詰まり水揚げが悪くなってる部分を、水の中で切り戻して正常な状態に戻し水揚げを改善する事です。水切りは水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。
おすすめの延命剤
- 花に十分な栄養を与え、花を大きく咲かせ、蕾をしっかり開かせます。
- 水のみと比べて切り花の日持ちが大幅に長くなります。
- pHを下げて雑菌の増殖を抑制して、水揚げを促進します。
- 萎凋や変色を抑制します。
- 花瓶の中の水のぬめりを抑え水を清潔に保ちます。
- 全ての切り花に利用できます。
ワックスフラワーの園芸品種の紹介
パープルブライド(chamelaucium uncinatum ‘purple pride’)は赤色に染まる茎に、紫色の花を咲かせる園芸品種です。樹形は丸みを帯び、高さ幅ともに約300cmまで成長するため、育てる栽培十分なスペースが必要です。また花を収穫して切り花として楽しむ事も出来ます。
ワックスフラワー(ベルティコルディア)の特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Chamelaucium × Verticordia
- 草丈:約200~250cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:4月~6月
- 花色:桃色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:普通
- 用途:切り花
ワックスフラワー(ベルティコルディア)とは!?
ワックスフラワー(ベルティコルディア)は学名Chamelaucium × Verticordia、ワックスフラワー(Chamelaucium)属とベルティコルディア(Verticordia)属の属間交雑の雑種です。
ワックスフラワー(ベルティコルディア)の語源(由来)
- 属名のChamelauciumは語源不明ですが、ギリシャ語で「地面に」や「小さい」を意味する「chamai」と、ギリシャ語で「白色」を意味する「leukos」から来ていると考えられており、また中世の教皇の帽子(camauro)から来ているとも考えられています。
ワックスフラワー(ベルティコルディア)の特徴(魅力)
- ワックスフラワー(ベルティコルディア)は春から初夏にかけて一斉に開花する花を鑑賞もしくは切り花にして楽しむ目的で育てられます。
- 花は茎の頂部で半球状(複散房花序/円錐花序)に密に咲く傾向があります。
- 花はワックスや蝋細工を思わせる質感と光沢があります。
- 花弁は丸みを帯びており5個つきます。
- 雄蕊は仮雄蕊と交互に10個をずつついており王冠のような外観をしています。
- 花はカット後の日持ちが約7~14日と長く個性的な花姿のため切り花として高い人気があります。
- 葉には腺があり指などで潰すと甘くスパイシーな芳香が広がります。
- ワックスフラワー(ベルティコルディア)は家の境界等に等間隔で植えて生垣として利用されます。
- 葉は常緑のため一年を通して鑑賞価値と目隠し効果が保たれます。
- ワックスフラワー(ベルティコルディア)は乾燥に対して非常に強い耐性があります。
- 一方で湿度の高い環境を苦手にしており、そのような地域では短命になる傾向にあります。
ワックスフラワー(ベルティコルディア)の切り花の楽しみ方
- ワックスフラワー(ベルティコルディア)の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 水に漬けて水切りを行います。
- 水切りしたら延命剤(栄養入り)入りの花瓶に生けましょう。
- 延命剤の効果によって日持ちが長くなります。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で楽しみましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りと水換えを行います。
- 管理場所や管理の方法でも左右されますが日持ちは5~14日程度です。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げる水揚げ方法です。水切りを行う目的は「細菌」「空気」「その他」が原因で茎が詰まり水揚げが悪くなってる部分を、水の中で切り戻して正常な状態に戻し水揚げを改善する事です。水切りは水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。
おすすめの延命剤
- 花に十分な栄養を与え、花を大きく咲かせ、蕾をしっかり開かせます。
- 水のみと比べて切り花の日持ちが大幅に長くなります。
- pHを下げて雑菌の増殖を抑制して、水揚げを促進します。
- 萎凋や変色を抑制します。
- 花瓶の中の水のぬめりを抑え水を清潔に保ちます。
- 全ての切り花に利用できます。
ワックスフラワー(ベルティコルディア)の園芸品種の紹介