ワックスフラワー(カメラウキウム)は属の中に約21種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでも幾つかの原種と園芸品種を紹介しています。
また上記の他にも、このページでは様々な種や園芸品種を紹介しています。育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■目次
■ワックスフラワーの特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Chamelaucium
- 草丈:約15~300cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:4月~6月
- 花色:赤色●桃色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 用途:生垣/切り花/香りが良い
- 育て方・楽天で購入
■ワックスフラワーとは!?
ワックスフラワーの学名は Chamelaucium 、ワックスフラワーはカメラウキウム属の植物の一般名になります。カメラウキウム属の中には約21種があり、オーストラリアの西オーストラリア州固有の常緑低木です。
※日本でワックスフラワーと呼ぶ場合は、カメラウキウム属の中でも特によく栽培されている、カメラウキウム・ウンキナツム(Chamelaucium uncinatum)の事を、単にワックスフラワーと呼ぶ場合が多い。
■ワックスフラワーの語源(由来)
- 属名のChamelauciumは、ラテン語ではないですが「地面の」「矮性」を意味する「chamai」と、ギリシャ語で「白色」を意味する「leukos」の二語で構成されています。
■ワックスフラワーの特徴(魅力)
- 主な特徴と魅力
- ワックスフラワーの特徴は、樹形がブッシュ状で分枝が多いためふさふさとした見た目をしている所、枝・葉はとても細いため繊細な見た目をしている所、開花は春から初夏頃にあり、枝の上部で房状に花が咲くためボリュームのよい花姿が楽しめる所、花はワックスで塗られたような光沢があるためジュエリーのような高級感を感じさせる所、花は円形の花弁が円環状に並び、花の色が赤色や桃色をしているため女性的な可愛らしさを感じさせる所、雄蕊と仮雄蕊はリング状に合着して花托の縁部分に沿って並ぶため王冠を思わせるようなお洒落な見た目をしている所、葉には精油の溜まっている腺点があるため揉んだり折ったりすると香りが広がる所、ワックスフラワーの精油の中にはα-ピネン・シトロネラール・リモネンなどが含有しているためレモンや針葉樹を想像させる爽やかな香りがある所等にあります。
- 鑑賞用途としては、可愛らしさや高級感を感じさせる花を咲かせる事から可愛いをテーマにするお庭・恋愛をテーマにするロマンチックなお庭・ラグジュアリーな雰囲気のお庭などで利用されたり、葉に含まれる精油が心地よい香りを周囲に漂わせたり触れて香りが楽しまれたりするため休憩所の傍に植えられたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して切り花として利用されたりします。
- その他の用途としては、切り花の市場でワックスフラワーの花がアレンジメントの素材として流通しています。
- 外観の特徴
- 樹高は約15~300cm、樹形は直立、茎は分枝が多く、茎の向きは直立または斜上する。
- 葉序は対生葉序、葉身の形は線形・針形・披針形、葉の色は緑色、葉には精油を溜めている腺点がある。
- 花序は種によって腋生・総状花序・散房花序などの範囲で違いがある、花は花柄・花托・萼・花冠・雄蕊・雌蕊で構成される。
- 花柄(花梗):花柄は花や果実は支えている小さな枝(柄)の部分になります。
- 花托:花托は花柄の先端が厚く台状になった器官で、花托の上に花葉(萼・花弁・雄蕊・雌蕊)が付いています。ワックスフラワーの花托の形状は倒円錐形です。
- 萼:萼は花の最も外側に位置しており、開花前の花を保護する役割を持っていて、葉的な要素を残しています。ワックスフラワーの萼は花托の外周にあり、萼に萼片が5個、萼片の形状は三角形・半円形をしている。
- 花冠:花冠は花弁の集合体です。ワックスフラワーの花冠は一般的に平開する、花冠には花弁の数が5個、花弁は花托の縁部分に並び萼と雄蕊の中間にある、花弁の形状は円形・倒卵形・広卵形・卵形、花弁の色は赤色・桃色・紫色・白色です。
- 雄蕊:雄蕊は花糸と葯で構成されており、葯の中で花粉を形成して放出する働きがあります。ワックスフラワーの雄蕊の数は10本、仮雄蕊の数は0~10本、雄蕊は花托縁部分に並び花弁の内側にある、仮雄蕊は雄蕊の中間についていて、雄蕊と仮雄蕊はリング状に合着しているため王冠のような見た目をしている。
- 雌蕊:雌蕊は子房・花柱・柱頭で構成されており、花粉を受け入れて受粉する器官です。ワックスフラワーの雌蕊の数は一本、花托の中心部についている。
- 果実は堅果、堅果は木化した硬い果皮の中に一個の種子が包まれていて、成熟しても裂開しない果実です。
- 栽培時の注意点
- ワックスフラワーを育てる際に注意することは「霜」「過湿」などです。
- 霜とは、季節が晩秋頃から翌年の早春頃、時間は早朝に起こり、空気中の水蒸気が地面や植物の表面に氷の結晶となって付着する現象です。ワックスフラワーは軽い霜に耐える事が出来ますが、個体によっては氷点下や霜に耐えられずに枯れる事もあります。そのため、冬の間は氷点下を下回らない環境で育てた方が良いでしょう。
- 過湿とは、土壌の中の水分が多い状態です。主な原因は土壌の排水性が悪かったり、水やりを頻繁に行う等にあります。過湿を嫌う植物は根腐れや腐敗などを引き起こしやすい傾向にあるため、土壌の通気性・排水性を高めたり、水やりの頻度を考える必要があります
ワックスフラワーの切り花の楽しみ方
- ワックスフラワーの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 水に漬けて水切りを行います。
- 水切りしたら延命剤(栄養入り)入りの花瓶に生けましょう。
- 延命剤の効果によって日持ちが長くなります。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で楽しみましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りと水換えを行います。
- 管理場所や管理の方法でも左右されますが日持ちは5~14日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
ワックスフラワーの主な原種と園芸品種の紹介
カメラウキウム・ウンキナツム
カメラウキウム・ウンキナツムの学名は Chamelaucium uncinatum 、最も広く栽培されているカメラウキウム属の植物であり、単にワックスフラワーと呼ぶ場合はこの種をさしている事が多く、また別名では「ジェラルドトン・ワックスフラワー(Geraldton waxflower)」「ジェラルドトン・ワックス(Geraldton wax)」とも呼ばれる常緑低木です。
カメラウキウム・ウンキナツムの原産地はオーストラリアの西オーストラリア州、自生地は半乾燥地域の砂地や花崗岩の露頭などにあります。
カメラウキウム・ウンキナツムの特徴は、樹形がブッシュ状で分枝が多いためふさふさとした見た目をしている所、枝・葉はとても細いため繊細な見た目をしている所、開花は春から初夏頃にあり、枝の上部で房状に花が咲くためボリュームのよい花姿が楽しめる所、花はワックスで塗られたような光沢があるためジュエリーのような高級感を感じさせる所、花は円形の花弁が円環状に並び、花の色が赤色や桃色をしているため女性的な可愛らしさを感じさせる所、雄蕊と仮雄蕊はリング状に合着して花托の縁部分に沿って並ぶため王冠を思わせるようなお洒落な見た目をしている所、葉の形状は線形で葉先端にフック状の返しがある所、葉には精油の溜まっている腺点があるため揉んだり折ったりすると香りが広がる所、カメラウキウム・ウンキナツムの精油の中にはα-ピネン・シトロネラール・リモネンなどが含有しているためレモンや針葉樹を想像させる爽やかな香りがある所等にあります。
鑑賞用途としては、可愛らしさや高級感を感じさせる花を咲かせる事から可愛いをテーマにするお庭・恋愛をテーマにするロマンチックなお庭・ラグジュアリーな雰囲気のお庭などで利用されたり、葉に含まれる精油が心地よい香りを周囲に漂わせたり触れて香りが楽しまれたりするため休憩所の傍に植えられたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して切り花として利用されたりします。その他の用途としては、切り花の市場でカメラウキウム・ウンキナツムの花がアレンジメントの素材として流通しています。
カメラウキウム・ウンキナツムの園芸品種の紹介