- 原産:メキシコ
- 科:キジカクシ(Asparagaceae)
- 亜科:リュウゼツラン(Agavoideae)
- 属:アガベ/リュウゼツラン(Agave)
- 種:ホリダ(horrida)
- 別名:メキシカルメトル(Mexcalmetl)
- 品種:ペロテンシス(agave horrida var. perotensis)
- 花の色:黄色●緑色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:一稔性(一回結実性)
- 草丈:約30~60cm
- 用途:カラーリーフ
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アガベ・ホリダ・ペロテンシスとは!?
アガベ・ホリダ・ペロテンシスはアガベ・ホリダの変種です。ホリダ種と比べて、ペロテンシスは僅かに株が大きくなる傾向があり、葉がより多く、密なロゼットを形成します。
アガベ・ホリダとは!?
アガベ・ホリダは学名Agave horrida、別名では「メキシカルメトル(Mexcalmetl)」等とも呼ばれるメキシコ原産の一稔性(一回結実性)です。
アガベ・ホリダの語源(由来)
- 属名のAgaveは古代ギリシャ語で「高貴で輝かしい」を意味する「ἀγαυός」からきています。
- 種小名のhorridaはラテン語で「剛毛の」「強い棘を持つ」「トゲだらけ」を意味しており、葉の縁部分や先端に目立つ棘がある事に由来します。
アガベ・ホリダの特徴(魅力)
- アガベ・ホリダはロゼット状に優雅に広がる剣の様な形をした葉と、葉の縁部分や先端にある鋭い棘、成長がとても緩やかな所などが魅力的な多肉植物です。
- 葉の縁部分や先端にある鋭い棘は他のアガベと比べても非常によく目立ち、近寄り難い印象やカッコ良さを感じさせます。
- 棘は初め赤褐色をしていますが徐々に灰白色へと色褪せていき、濃い緑色との対比も美しく、洗練された印象をつくります。
- 株は成熟すると高さ200~300mの花茎を伸ばして生涯に一度だけ花を咲かせ枯れる一稔性(一回結実性)です。
- 一稔性(一回結実性)とは何年も花をつけずに成長した後に、最後に花を咲かせて枯れる植物です。
- 株は成熟すると親株の周りに子株をつくります。
- そのため花後に親株が枯れてしまっても子株が親株の後を引き継いでくれます
- アガベ・ホリダは乾燥に強く長期間の干ばつに耐える一方で湿度の高い環境を苦手にしています。
- 湿度の高い環境では真菌(フザリウム等)や細菌(エルウィニア等)の影響をうけやすく根腐れや斑点病などの病気にかかりやすくなります。
アガベ・ホリダの高さは約30(~60)cm、幅は約45(~90)cm、草姿はロゼット状で、球状に葉を密につけます。葉は多肉質、葉色は緑色(~青緑色)、葉身の長さ約15(~35)cm、幅約4(~7)cm、葉身の形は剣形、葉の縁部分と先端に赤褐色(~灰白色)の目立つ棘があります。花序は総状花序、花茎は長さ200(~300)cm、花は紫色もしくは黄色、長さ約5cmの筒状です。
アガベ・ホリダの園芸品種の紹介
アガベ(リュウゼツラン)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
アガベ(リュウゼツラン)の珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2022】
アガベ・ホリダ・ペロテンシスの育て方
花壇の土づくり
日当たり
アガベ・ホリダ・ペロテンシスは成長するために多くの光を必要とするため、基本的には直射日光が6時間以上あたる日向で育てましょう。
土壌の土質
アガベ・ホリダ・ペロテンシスは湿度の高い環境を嫌います。何故なら根腐れや腐敗などを引き起こし生育不良や枯れる原因となるからです。そのため、水捌けを悪くする粘土質な土壌や、蒸れる原因となる有機物が多く入る土壌などは避けた方が良いでしょう。基本的には通気性がよく適度に有機物が入る砂壌土もしくは、通気性や排水性に優れた砂土で育てましょう。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 土を適度に濡らして手にとり握って土塊を作り通気性・保水性を診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。サボテンや多肉植物などに向く土壌です。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌ですが、乾燥を好む植物には蒸れてしまうためあまり適さないかもしれません。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和するか、土を入れ替えましょう。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 黒っぽい土の場合は保水性が高く夏場蒸れる原因ともなるため、必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和した方がよいかもしれません。
鉢土づくり
アガベ・ホリダ・ペロテンシスは成長するために多くの光を必要とするため、基本的には直射日光が6時間以上あたる日向で育てましょう。屋内で観葉植物として育てる場合は日のよく当たる窓際、もしくは植物育成ライト等を活用しましょう。
アガベ・ホリダ・ペロテンシスは他の多肉植物と同様に多湿環境を嫌うため、サボテンの培養土や多肉植物の培養土等を利用すると良いでしょう。自作する場合は通気性が良い培養土をつくります。腐葉土等の堆肥が多いと夏に蒸れる原因にもなるためやや少なめにいれます。
- 川砂+ボラ土(小粒)+赤玉土+腐葉土=3:3:3:1
- 軽石(小粒)+ボラ土+バーミキュライト=5:3:2
水やりの仕方
地植え
アガベ・ホリダ・ペロテンシスは乾燥に強いため、地植えしている場合は乾燥が極端に続く場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。ただし雨が長く降らず、葉や茎が萎れている場合は直ちに水やりを行いましょう。
鉢植え
アガベ・ホリダ・ペロテンシスを鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。基本的には土が乾燥して数日たってから、もしくは葉にシワがよったり変色するようなら、鉢底から溢れるほど水をたっぷり与えると良いでしょう。目安の頻度は月に2~3回(冬場は1回)です。常に湿った土壌を嫌うため乾燥と湿潤のメリハリをしっかりつけて水やりをおこないましょう。
肥料の与え方
アガベ・ホリダ・ペロテンシスは多くの肥料を必要としませんが、健康な成長や葉の色付きを美しくするため春の成長期に肥料を与えましょう。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期は成長が活発な春に与えます。
- 肥料の種類は緩効性肥料もしくは液肥を選びましょう。
- 緩効性肥料を与える場合は規定された量より半分ほど減らした量を起き肥しましょう。
- 液肥を与える場合は規定された希釈よりも薄めに液肥をつくり、月に1度のペースで水やりの際に一緒に与えると良いでしょう。
剪定のやり方
アガベ・ホリダ・ペロテンシスは定期的な剪定を必要としません。基本的には葉の先端にある危険な棘をハサミで取り除いたり、損傷したり枯れた葉を取り除くだけです。
夏越しする方法
アガベ・ホリダ・ペロテンシスは夏の暑さに耐えますが、多湿を苦手にしており、特に暑さと多湿のストレスが組み合わさる高温多湿を苦手にしています。そのため必要に応じた夏越し対策が必要です。
アガベ・ホリダ・ペロテンシスの夏越し対策
- 湿度の高い環境を嫌うため乾燥した場所で管理しましょう。
- 雨に当たることが少ない場所
- 鉢植えの場合は雨に当たらない場所に移動して、地植えの場合は雨の当たりにく場所で育てるといいでしょう。
- 直射日光がよく当たる場所
- 直射日光6時間以上が理想です。
- 土壌が砂質で排水性が高く乾燥しやすい場所
- 植付けの際に土壌改良をしっかりおこないましょう。
- 周辺より地面が高い場所
- ロックガーデンなど、周りより高い場所に植えると、水が下に流れやすく、排水性が高まり根腐れしにくくなります。
- 空気の流れがあり通気性がいい場所
- 周り壁に囲まれていたり、草が繁茂してる場所で管理すると日当たりや風通しが悪くなり湿気が溜まりやすくなります。改善しましょう。
- 雨に当たることが少ない場所
冬越しする方法
Hardiness:9b~11a
アガベ・ホリダ・ペロテンシスは基本的に霜の降りる地域では、対策を行わないと屋外での越冬はむずかしいです。そのため必要に応じて冬越し対策を行いましょう。
アガベ・ホリダ・ペロテンシスの冬越し対策
- 鉢植えで育てている場合は、日当りのよい室内もしくは温室に入れて管理しましょう。
- 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして屋内などで管理するか、不織布等をかけて霜から株を守ります。
挿し木や株分けで増やす
アガベ・ホリダは株が成熟すると親株の周りに子株を沢山生産します。子株が十分に大きくなった段階で、子株と親株と切り離し、植え直して増やすことが可能です。
播種で増やす
アガベ・ホリダの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
アガベ・ホリダの病気
- 根腐れ病
アガベ・ホリダの害虫
- アザミウマ