- 原産:日本
- 科:リンドウ(Gentianaceae)
- 属:リンドウ/ゲンチアナ(Gentiana)
- 種:ハルリンドウ(thunbergii)
- 別名:春竜胆/ゲンチアナ・ツンベルギー
- 開花時期:3月~5月
- 花の色:青色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:越年草
- 草丈:約5~15cm
- 誕生花:3月16日
- 花言葉:高貴/誠実/清潔な人
- 用途:
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ハルリンドウとは!?
ハルリンドウは学名Gentiana thunbergii、別名では「春竜胆」や「ゲンチアナ・ツンベルギー」などとも呼ばれる日本原産の越年草です。日本では本州・四国・九州に分布しており、山野や湿地などに自生しています。
ハルリンドウの語源(由来)
- 属名のGentianaはイリュリアの王ゲンティウス(Gentius)に因んで名付けられています。
- ゲンティウス(Gentius)はゲンチアナ・ルテアから薬効(強壮効果)を発見したと言われています。
- 種小名のthunbergiiは、スウェーデンの植物学者で博物学者のカール・ペーテル・ツンベルク(Carl Peter Thunberg)への献名です。
- ハルリンドウ(春竜胆)の由来は春に咲くリンドウからきています。
ハルリンドウの特徴(魅力)
- ハルリンドウは春に開花する花を鑑賞する目的で育てられる植物です。
- 草姿はロゼット状で長さ3cmまでの葉を基部から放射状に広げます。
- 茎葉は1cm未満と短く目立ちません。
- 花は短い茎の頂部に1個の花をつけ上向きに開花します。
- ハルリンドウの萼は反り返らず、萼が反り返るフデリンドウと区別する際に参考にされます。
- ハルリンドウは茎頂に1個の花が咲きますが、フデリンドウは数個の花が咲きます。
ハルリンドウは草丈が約5(~15)cm、草姿はロゼット状、茎は直立して下部で分枝します。葉序は根生葉もしくは対生葉序、葉色は緑色、根生葉の葉身は長さ約1(~3)cm、根生葉の葉身の形は卵形、茎葉の葉身は長さ約0.8cm、葉身の形は披針形です。花序は頂花、萼片は反り返らず、花の長さ約2(~3)cm、花冠の色は青色、花冠の形は鐘形で裂片は5個、雄蕊は5個、雌蕊は1個あります。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は 熟すと縦に2裂に割れます。種子は長さ約0.1cm、種子の色は淡褐色です。
リンドウ(ゲンチアナ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
リンドウ(ゲンチアナ)の珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介
ハルリンドウの育て方
花壇の土づくり
日当たり
ハルリンドウは日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせますが、暑さの厳しい地域では葉やけを引き起こしたり暑さで生育が衰えやすいです。そのため環境に合わせて日向(直射日光6時間以上)もしくは、西日の当たらない半日影(直射日光3時間~5時間)で育てると良いでしょう。
土壌の土質
ハルリンドウは通気性がよく適度に肥沃な土壌(壌土)を好みます。 そのため植え付けの前に土壌診断を行いしっかり土作りを行いましょう。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 土を適度に濡らして手にとり握って土塊を作り通気性・保水性を診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。必要に応じて田土や黒土などを入れ土壌を改善しましょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ハルリンドウは日向(直射日光6時間以上)もしくは半日影(直射日光3時間~5時間)で育てると良いでしょう。日当りの良い環境で最もよく成長して沢山の花を咲かせますが、暑さの厳しい地域では葉やけを引き起こしたり暑さで生育が衰えやすいため西日の当たらない半日影で育てた方が良い場合もあります。
培養土
ハルリンドウは一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。
- 鹿沼土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+鹿沼土+ピートモス=4:2:4
水やりの仕方
ハルリンドウを乾燥に弱く葉が傷みやすい植物です。そのため土の表面が乾いて来たら、水やりを行うようにしましょう。基本的に成長期や夏場は毎日水やりを行います。
肥料の与え方
ハルリンドウは春に緩効性肥料をあたえます。
剪定のやり方
ハルリンドウの剪定は基本的に不要です。
夏越しする方法
ハルリンドウは基本的に高温に弱く、冷涼な気候を好みます。そのため夏の暑さが厳しい地域では、必要に応じて夏越し対策を行いましょう。
ハルリンドウの夏越し対策
- 西日の当たる環境は【強い暑さ・強い日差し・乾燥】などの複合的なストレスがかかり、茎葉が枯れたり萎れたりして株が弱りやすくなるため避けた方が良いでしょう。
- 鉢植えであれば西日の当たらない場所に移動します。
- 地植えであれば西日の当たらない場所に植えたり遮光ネットを利用したりしましょう。
- 乾燥を苦手にしていることから土の表面が乾燥してきたら水やりをしっかり行います。
- 特に鉢植えで育てている場合は、乾燥がより早くなるため注意が必要です。
冬越しする方法
Hardiness:
ハルリンドウは耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
播種で増やす
ハルリンドウの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
ハルリンドウは花が終わると果実(蒴果)が縦に2列に裂けて種を放出します。種は淡褐色で約1mm程度の大きさのため、これを採取します。
種は発芽が不規則で、恐らく他のリンドウ属と同様に休眠しており、発芽のために低温を要求します。そのため発芽が上手くいかない場合は、必要に応じて休眠打破のために寒さの経験させるとよいかもしれません。低温を経験させる場合は、やや湿らせたバーミキュライトに種を混ぜポリ袋の中に入れて、冷蔵庫(約4度)の中に数週間保管します。
植物の病気
ハルリンドウの病気
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