- 原産:日本/アジア/北アメリカ
- 科:リンドウ(Gentianaceae)
- 属:リンドウ/ゲンチアナ(Gentiana)
- 種:トウヤクリンドウ(algida)
- 別名:当薬竜胆/ホワイトウィシュ・ゲンチアン(Whitish Gentian)/アークティック・ゲンチアン(Arctic Gentian)
- 開花時期:8月~9月
- 花の色:白色〇緑色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:多年草
- 草丈:約5~15cm
- 用途:
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
トウヤクリンドウとは!?
トウヤクリンドウは学名Gentiana algida、別名では「ホワイトウィシュ・ゲンチアン(Whitish Gentian)」や「アークティック・ゲンチアン(Arctic Gentian)」などとも呼ばれる日本およびアジア、北アメリカが原産の多年草です。日本では本州(中部以北)・北海道に分布しており、高山の砂礫地などに自生しています。
トウヤクリンドウの語源(由来)
- 属名のGentianaはイリュリアの王ゲンティウス(Gentius)に因んで名付けられています。
- ゲンティウス(Gentius)はゲンチアナ・ルテアから薬効(強壮効果)を発見したと言われています。
- 種小名のalgidaはラテン語で「寒い」を意味します。
トウヤクリンドウの特徴(魅力)
- トウヤクリンドウは夏に緑色の小さなスポットの入る白色花を咲かせます。
- 花は直立に伸びる茎に2~3個つき筒状で上向きに開花します。
- 花色は青色の花色が多いリンドウの中では珍しく白色(~薄黄色)をしており緑色の小さな斑点がはいります。
トウヤクリンドウは草丈が約5(~15)cm、草姿はロゼット状、茎は直立します。葉序は根生葉もしくは対生葉序、葉色は緑色、葉身は長さ約3(~5)cm、葉身の形は披針形です。花は2(~3)個つき、花の長さ約2(~3)cm、花の色は白色(~薄黄色)で緑色の斑が入り、花冠は鐘形で裂片は5個、雄蕊は5個、雌蕊は1個あります。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は 熟すと縦に2裂に割れます。種子の形は楕円形、種子の色は淡褐色です。
リンドウ(ゲンチアナ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
リンドウ(ゲンチアナ)の珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介
トウヤクリンドウの育て方
花壇の土づくり
日当たり
トウヤクリンドウは日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせますが、暑さの厳しい地域では葉やけを引き起こしたり暑さで生育が衰えやすいです。そのため環境に合わせて日向(直射日光6時間以上)もしくは、西日の当たらない半日影(直射日光3時間~5時間)で育てると良いでしょう。
土壌の土質
トウヤクリンドウは夏に蒸れると病気にかかったり株が弱りやすいため、通気性・排水性が高い土壌で育てましょう。水捌けを悪くする粘土質な土壌や、蒸れる原因となる有機物が多く入る土壌などは避けた方が良いでしょう。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 土を適度に濡らして手にとり握って土塊を作り通気性・保水性を診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。サボテンや多肉植物などに向く土壌です。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌ですが、乾燥を好む植物には蒸れてしまうためあまり適さないかもしれません。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和するか、土を入れ替えましょう。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。
- 土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 黒っぽい土の場合は保水性が高く夏場蒸れる原因ともなるため、必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和した方がよいかもしれません。
鉢土づくり
日当り
トウヤクリンドウは日向(直射日光6時間以上)もしくは半日影(直射日光3時間~5時間)で育てると良いでしょう。日当りの良い環境で最もよく成長して沢山の花を咲かせますが、暑さの厳しい地域では葉やけを引き起こしたり暑さで生育が衰えやすいため西日の当たらない半日影で育てた方が良い場合もあります。
培養土
トウヤクリンドウは一般的な山野草の培養土などで育てられます。自作する場合は通気性が良い培養土をつくります。腐葉土等の堆肥が多いと夏に蒸れる原因にもなるためやや少なめにいれます。
- 川砂+ボラ土(小粒)+赤玉土+腐葉土=3:3:3:1
- 鹿沼土+ボラ土+バーミキュライト=5:3:2
水やりの仕方
トウヤクリンドウは土の表面が乾いてきたら、水やりを行うようにしましょう。
肥料の与え方
トウヤクリンドウは春に芽出し肥料として緩効性肥料をあたえます。追肥は春から晩春にかけてと、秋に液肥を1ヶ月に1回与えましょう。
剪定のやり方
トウヤクリンドウの剪定は基本的に不要です。
夏越しする方法
トウヤクリンドウは基本的に高温に弱く、冷涼な気候を好みます。そのため夏の暑さが厳しい地域では、必要に応じて夏越し対策を行いましょう。
トウヤクリンドウの夏越し対策
- 西日の当たる環境は【強い暑さ・強い日差し・乾燥】などの複合的なストレスがかかり、茎葉が枯れたり萎れたりして株が弱りやすくなるため避けた方が良いでしょう。
- 鉢植えであれば西日の当たらない場所に移動します。
- 地植えであれば西日の当たらない場所に植えたり遮光ネットを利用したりしましょう。
- 乾燥を苦手にしていることから土の表面が乾燥してきたら水やりをしっかり行います。
- 特に鉢植えで育てている場合は、乾燥がより早くなるため注意が必要です。
冬越しする方法
Hardiness:3b~8a
トウヤクリンドウは耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
播種で増やす
トウヤクリンドウの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
トウヤクリンドウの病気
トウヤクリンドウの害虫