- 原産:ヨーロッパ/アジア/北アフリカ
- 科:マメ(Fabaceae)
- 属:ルピナス(Lupinus)
- 種:青花ルピナス(angustifolius)
- 別名:ナローリーフ・ルーピン(narrowleaf lupin)/ナローリーブ・ルーピン(narrow-leaved lupin)/ブルールーピン(blue lupin)
- 開花時期:4月~7月
- 花の色:青色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:一年草
- 草丈:約50~150cm
- 用途:
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
青花ルピナスとは!?
青花ルピナスは学名Lupinus angustifolius、別名では「ナローリーフ・ルーピン(narrowleaf lupin)」や「ブルールーピン(blue lupin)」などとも呼ばれるヨーロッパおよびアジア、北アフリカが原産の一年草です。
青花ルピナスの語源(由来)
- 属名のLupinusはラテン語で「狼」を意味する「lupus」と、接尾辞の「-īnus」の2語からなり、花の内部に狼の牙を連想させる部分がある所に由来すると言われています。
- 種小名のangustifoliusはラテン語で「狭い」を意味する「angusti」と、ラテン語で「葉」を意味する「folius」の2語からなり、狭い葉に由来します。
青花ルピナスの特徴(魅力)
- 青花ルピナスは他のルピナスと比べて葉(小葉)が非常に細く、小葉が約5~9個あつまり掌状の個性的な葉の形をつくります。
- 葉は白色の毛で覆われているため、光が反射して輝いているように見える事があります。
- 青花ルピナスは、その名前からも分かる通り青色の花を咲かせるルピナスです。
- 花はマメ科特有の蝶形花で大きく、個々の花が穂状に並び華やかな花を咲かせます。
- 青花ルピナスは他のマメ科植物と同様に根粒菌と共生しており大気中から窒素を固定する事が出来ます。
- そのため栄養の乏しい土壌でも育つ事が可能で、逆に肥沃すぎる土壌では根腐れや病気になるなど、短命になる傾向が強くなります。
- また窒素固定能力がある事から緑肥としても利用されます。
青花ルピナスは草丈が約50(~150)cm、茎は直立して枝分かれします。葉序は互生葉序、葉色は緑色で白色の毛が密に生えています。葉身の形は掌状複葉、掌状複葉は小葉が5(~9)個、小葉の大きさは長さ4cm以下、小葉の形は線形です。花序は総状花序、総状花序は長さ約10(~30)cm、花冠は蝶形花、花弁は旗弁1個・翼弁2個・竜骨弁2個、花弁の色は青色、雄蕊10個、雌蕊は1個あります。果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長方形、色は緑色で白色の毛が密生しており、熟すと褐色になり種子を放出します。
青花ルピナスの園芸品種の紹介
ルピナスの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ルピナスの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2022】
青花ルピナスの育て方
花壇の土づくり
日当たり
青花ルピナスは日光のよく当たる場所で最も生産性が高まり沢山の花を咲かせます。そのため直射日光が6時間以上あたる日向が理想です。また直射日光が3時間から5時間の半日影までで育てられますが、花数は減ります。
作土層
青花ルピナスがしっかり根を張り健康な成長するには、十分な深さの作土層(表層にある柔らかな土)が必要です。深さ約30cmまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除いておきましょう。
土壌の土質
青花ルピナスは通気性と排水性がよく適度に肥沃な土壌を好みます。水捌けの悪い粘土質な土壌や、有機物が豊富に入る土壌では、浸水したり、夏に蒸れて病気や根腐れ(腐敗)を招き短命になりやすいです。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 土を適度に濡らして手にとり握って土塊を作り通気性・保水性を診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。必要に応じて田土や黒土などを入れ土壌を改善しましょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
青花ルピナスは日光のよく当たる場所で最も生産性が高まり沢山の花を咲かせます。そのため直射日光が6時間以上あたる日向で基本的には育てましょう。日陰では上手く開花しないため注意が必要です。
培養土
青花ルピナスは一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
水やりの仕方
青花ルピナスは健康な成長のために、光と同様に十分な量の水を必要とします。基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで、定期的に水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
青花ルピナスは菌根菌と共生しており、基本的に肥料を必要としません。肥料が多い土壌では花のかわりに葉が多く茂ったり、病気や害虫の被害が多くなりやすいです。基本的には不要ですが、必要に応じて春に軽く肥料を与えましょう。
剪定のやり方
青花ルピナスは基本的に剪定は不要です。必要に応じて、こぼれ種を防ぐために花がら摘みを行いましょう。
夏越しする方法
冬越しする方法
Hardiness:7b~9a
挿し木や株分けで増やす
青花ルピナスは春から初夏に挿し芽する事により増やす事が出来ます。
播種で増やす
青花ルピナスの種蒔の方法
播種時期:9月~10月・3月~4月
発芽適温:約15~20度
発芽日数:5日~14日
発芽条件:
植物の病気
青花ルピナスの病気
青花ルピナスの害虫