- 原産:
- 科:スイカズラ(Caprifoliaceae)
- 属:ツクバネウツギ/アベリア(Abelia)
- 種:グランディフローラ(grandiflora)
- 別名:ハナゾノツクバネウツギ/ハナツクバネウツギ
- 品種:エドワードゴーチャ(abelia × grandiflora ‘edward goucher’)
- 開花時期:6月~10月
- 花の色:桃色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:半常緑低木
- 草丈:約100~150cm
- 誕生花:7月7日
- 花言葉:謙遜/強運/気品
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/生垣
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アベリア(エドワードゴーチャ)とは!?
アベリア(エドワードゴーチャ)は、可愛らしい印象を与える桃色の花を咲かせる所と、アーチを描くようよに優雅に広がる樹形が魅力の園芸品種です。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~200)cmに成長します。
アベリアとは!?
アベリアは学名Abelia × grandiflora、シネンシス種(A.chinensis)とユニフローラ種(A.uniflora)の交雑種で、1886年にイタリアのナーセリーで作出されました。アベリア(Abelia × grandiflora)は別名では「ハナゾノツクバネウツギ」や「ハナツクバネウツギ」等とも呼ばれる半常緑低木です。
アベリアの語源(由来)
- 属名のAbeliaはイギリスの医師で植物学者のクラーク・エーベル(clarke abel)への献名です。
- 種小名のgrandifloraはラテン語で「大きい」を意味する「grandis」と、ラテン語で「花」を意味する「flos」の2語からきており、大きな花を意味しています。
アベリアの特徴(魅力)
- アベリアは非常に低メンテナンスで育てられる上に、剪定も生育期間中何時でも行えて管理が楽な事から生垣として重宝されており、公害に強く病害もないため公園や道路緑化などにも利用されます。
- またアベリアはフォーマルヘッジの生垣では珍しく開花もしっかりと楽しめる所が魅力です。白色や桃色の花は、清潔感や可愛らしい印象を与えます。
- 樹形は地際から複数の茎が出る株立ち状で、茎はよく枝分かれして枝葉が密に茂ります。
- そのため生垣としてよく利用されます。
- 開花期間が長く、夏の間も休むことなく初夏から秋にかけて咲くため長期間に渡って花が楽しめる所も魅力です。
- 花は枝先に密に集まって咲く傾向が高く、円錐状(円錐花序)に花が集まり咲きます。
- 花は漏斗形で、筒部の上部が横に開き【星】のように縁部分が5裂する形をしています。
- 花の基部には2~5枚の桃色(赤色)の萼片があり、萼片は花弁を思わせる様な装飾性があるため、花が落ちたあとも彩られる萼片を楽しむ事が出来ます。
- 花は蝶々や花蜂の蜜源にもなるため開花期(6月~10月)になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々の姿や、花の中に頭を突っ込む可愛らしい花蜂の姿を観察できるかもしれません。
- 葉はふつう緑色ですが、明るく爽やかな印象を与える黄色の葉色や、可愛らしい印象を与える桃色の葉色等があるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- アベリアの生垣は、自然な樹形を生かし花を楽しみながら利用するインフォーマルヘッジから、刈り込み剪定を行い形状をしっかり整えるフォーマルヘッジのどちらでも利用出来ます。
- アベリアの生垣は剪定をしても暫くしたらまた花を楽しめる所が魅力です。
- 葉は冬になり寒くなると落ちる傾向にあるため、ややオープンな構造になり目隠し効果が薄れるかもしれません。
- アベリアは葉が小さいため剪定をした時に形が綺麗に揃いやすく、また 小さな葉のため途中で葉が剪断されても気になりません。
- また剪定する事でより枝葉が密に茂るため目隠し効果も高まります。
- 剪定をせず自然樹形で楽しんだ場合は、枝葉は横に優雅に広がる傾向が強く、しばしばアホ毛のように疎らに枝が上や横に突出する事があります。
- アベリアの生垣の植え付け間隔はふつう約60cm~80cmです。ただしコンパクトな品種では更に横幅を狭めた方がよい場合もあります。また自然樹形(インフォーマルヘッジ)で楽しむ場合は成熟時のアベリアの横幅で植付けても問題ありません。
- アベリアは夏の暑さ冬の寒さに強く病気や害虫の被害も殆どありません。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も出来ます。
アベリアの樹高は約30(~240)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)で、茎はよく枝分かれして密になり、枝は弧状に枝垂れる傾向にあります。茎の色は赤色もしくは灰褐色をしています。
葉序は対生葉序、葉柄があり、葉色は緑色、葉身の長さ約2(~6)cm、葉身の形は卵形、縁部分に鋸歯があります。
花序は円錐花序もしくは腋性で枝の末端に小花が密に集まります。花は萼片が2(~5)個、萼片の色は赤色もしくは桃色、花冠は漏斗形、漏斗形は筒状で上部が横に広がり裂片が5個あり、花冠の色は白色もしくは桃色です。
アベリアの園芸品種の紹介
- マジックデイドリーム(abelia × grandiflora ‘magic daydream’)は、柔らかでロマンチックな印象を与える【桃色・黄色・緑色】の3色の葉色と、花のように桃色に強く色付きふさふさとした外観をつくる萼片、背が低くコンパクトな樹形をつくる所が魅力の園芸品種です。葉は春から夏にかけて全体が桃色に色付く季節が最も美しい外観をしており、可愛らしい印象を与えるカラーリーフとして楽しめます。また葉色は成熟すると黄色と緑色の2色の葉色へと変わりますが、明るく爽やかな印象を与えるカラーリーフとして翌年まで楽しめます。花は多花性で枝先に白色の花が沢山集まり咲く傾向が強く、また花が落ちた後は多数の桃色の萼片が残るためふさふさとした花弁のような外観をつくります。樹形は株立ち状、高さ約30(~60)cm、幅は約60(~90)cmに成長します。
- ホープレイズ(Abelia × grandiflora ‘Hopley’s’)は、葉の縁部分に鮮やかな黄色の班(覆輪)が入る事から、明るく爽やかな印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。葉は春に最も鮮やかな黄色の覆輪が入り、成熟するにつれて黄色から薄い黄色(クリーム色)へと変化していきます。花は枝先に集まり咲く傾向が強く、ほんのりと紫みを帯びた白色の筒状の花が咲きます。萼片はクリーム色で葉色と同化するため、他のアベリアのように目立つ事はありません。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmに成長します。
- カレイドスコープ(Abelia × grandiflora ‘kaleidoscope’)は、万華鏡のように季節により変化していく葉色が魅力の園芸品種です。葉色は春に黄色の覆輪の入る黄色と緑色の2色の葉色で現れ、夏になる葉が少しずつ赤みを帯びていき、秋になると強く赤色もしくは橙色へと色付く美しい葉色が楽しめます。花は枝先に集まる傾向が強く、白色の筒状の花が咲きます。萼片はピンク色で花弁のような装飾性があるため花が落ちたあとも花のように萼片を楽しむ事が出来ます。樹形は株立ち状、高さ約50(~70)cm、幅は約100(~120)cmに成長します。
- ラディアンス(Abelia × grandiflora ‘Radiance’)は、葉の縁部分に白色もしくは柔らかなクリーム色の班(覆輪)が入り、明るいライムグリーン(黄緑色)と白色の2色の明るい葉色が楽しめる園芸品種です。花は枝先に集まる傾向が強く、白色の筒状の花が咲き、萼片はほんのりと桃色に染まるクリーム色です。樹形は株立ち状、高さ約70(~100)cm、幅は約70(~120)cmに成長します。
- フランシスメイソン(Abelia × grandiflora ‘francis mason’)は、春に現れる葉が全体的に黄色をしており、葉が成熟するにつれて黄色の覆輪の入る緑色と黄色の2色の葉色に変わって、最後に緑色へと戻る園芸品種です。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~200)cmに成長します。
- コンフェッティ(Abelia × grandiflora ‘confetti’)は成長によって葉色が変わる所が特徴で、葉色は桃色・白色(薄い黄色)・緑色の3色があります。春に新しく成長する葉では、葉全体が桃色を帯びており、白色(薄い黄色)の覆輪が入る桃色・白色・緑色の3色の葉色をしています。そのため優しい印象や可愛らしい印象を与えるカラーリーフとして楽しめます。また葉は成熟してくると桃色の葉色が消えて緑色と白色(薄い黄色)の2色の葉色になるため、爽やかで清潔感を感じさせるカラーリーフとして楽しむ事が出来ます。花は枝先に集まり咲く傾向が強く、白色の筒状の花が咲きます。また花が落ちたあとも桃色の萼片が長く残るため、萼片を桃色の花のように長く楽しめる所も魅力です。樹形は株立ち状、高さ約50(~100)cm、幅は約100(~150)cmに成長します。
- トリカラーチャーム(Abelia × grandiflora ‘tricolour charm’)はトリカラーの名前からも分かる通り三色の葉色をもっており、桃色・薄い黄色・緑色の3色が明るくポップな印象を与える園芸品種です。花は枝先に集まり咲く傾向が強く、白色の筒状の花が咲きます。また花が落ちたあとも桃色の萼片が長く残るため、萼片を桃色の花のように長く楽しめる所も魅力です。樹形は株立ち状、高さ約50(~100)cm、幅は約50(~100)cmに成長します。
- ヴェルデブーケ(Abelia × grandiflora ‘Verde Bouquet’)は、人気の高いホープレイズよりも花付きが良く、開花期には株を覆うように沢山の白色の花が咲きます。そのため、ウェディングブーケのような華やかな花姿を作り、明るく華やかな雰囲気を作ります。また葉のふち部分には白色の班(覆輪)が入るため、上品で洗練された雰囲気のカラーリーフとしても楽しめます。上記の理由から、ホープレイズは上品な雰囲気をつくるエレガントガーデンなどに向きます。
- ブロンズアニバーサリー(Abelia × grandiflora ‘bronze Anniversary’)は温もりを感じさせるようなブロンズオレンジの葉色と、成熟するにつれて爽やかな印象を与えるライムグリーンへと変化する葉色が魅力の園芸品種です。葉は春に新しく成長する部分で葉の色がブロンズオレンジ色になり、成熟につれ明るいライムグリーンへと変化していきます。花は枝先に集まり咲く傾向が強く、白色の筒状の花が咲きます。また花が落ちたあとも桃色の萼片が長く残るため、萼片を桃色の花のように長く楽しめる所も魅力です。樹形は株立ち状、高さ約90(~120)cm、幅は約90(~120)cmに成長します。
- サンライズ(abelia x grandiflora ‘sunrise’)は、あまり盛り上がらず横へと広がる習慣(決まりのように繰り返す癖)があるため低い生垣や自然な樹形を生かしたインフォーマルヘッジ等にむく園芸品種です。また葉の縁部分には白色(薄い黄色)の覆輪が入る事から、清潔感や洗練された印象を与えるカラーリーフとしても楽しめます。花はやや少ない傾向にあり、枝先に白色の花が咲きます。また花が落ちたあとも桃色の萼片が長く残るため、萼片を桃色の花のように長く楽しめる所も魅力です。樹形は株立ち状、高さ約90(~120)cm、幅は約100(~150)cmに成長します。
- レディリバティ(abelia × grandiflora ‘lady liberty’)は、葉の縁部分に鮮やかな黄色の班(覆輪)が入る明るく爽やかな印象を与える葉色と、また秋になると葉全体が赤みを帯びる所が魅力の園芸品種です。花は多花性で枝先に白色の花が沢山集まり咲く傾向が強く、また花が落ちた後は多数の桃色の萼片が残るためふさふさとした花弁のような外観をつくります。樹形は株立ち状、高さ約50(~100)cm、幅は約50(~120)cmに成長します。
- レディサマードリーム(abelia × grandiflora lady summer dream)は、季節により変化する【緑色・黄色・橙色・赤色】のカラフルな葉色と、桃色の蕾から咲く白色の花が魅力の園芸品種です。花は多花性で枝先に白色(薄い桃色)の花が沢山集まり咲く傾向が強く、また花が落ちた後は多数の桃色の萼片が残るためふさふさとした花弁のような外観をつくります。樹形は株立ち状、高さ約50(~100)cm、幅は約50(~100)cmに成長します。
- ラッキーロット(abelia × grandiflora ‘lucky lots’)は、葉の縁部分に入る白色の覆輪と、白色の花が清潔感と洗練された印象を与える魅力的な園芸品種です。花は枝先に白色の花が多数集まり咲く傾向が強く、また花が落ちた後は多数のライムグリーンの萼片が残ります。樹形は株立ち状、高さ約80(~100)cm、幅は約80(~120)cmに成長します。
- エドワードゴーチャ(abelia × grandiflora ‘edward goucher’)は、可愛らしい印象を与える桃色の花を咲かせる所と、アーチを描くようよに優雅に広がる樹形が魅力の園芸品種です。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~200)cmに成長します。
- サンシャインデイドリーム(abelia × grandiflora ‘sunshine daydream’)は、春に現れる赤色の新葉と、成熟後に赤い葉色が消えて現れる緑色と黄色の2色になる成葉が、主にカラーリーフとして楽しまれる園芸品種です。花はほんとのりと桃色をした白色の花色をしており、花が落ちた後は桃色の萼片が花弁のように残ります。樹形は株立ち状、高さ約50(~100)cm、幅は約50(~100)cmに成長します。
- マジック・チョコレート(abelia × grandiflora ‘magic chocolate’)は、秋から冬になるとチョコレートのように葉色が濃くなり落ち着いた雰囲気をつくるシックな葉色と、新しい葉で見られる桃色の覆輪が入った緑色と桃色の2色の葉色、もしくは成葉で見られる黄色の覆輪が入った緑色と黄色の2色の葉色が、カラーリーフとして楽しめる園芸品種です。花は白色で頂部に集まり咲く傾向が強く、花が落ちた後は桃色の萼片が花弁のように残ります。樹形は株立ち状、高さ約60cm、幅は約90cmに成長します。
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アベリアの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
アベリアの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2022】
アベリア(エドワードゴーチャ)の育て方
花壇の土づくり
日当たり
アベリア(エドワードゴーチャ)は直射日光が6時間以上当たる日向から、3時間から5時間の半日影迄で育てられます。基本的に、日のよく当たる場所で最もよく開花して葉色も美しくなる傾向にありますが、夏の暑さと日差しの厳しい地域では生育が衰える事もあるため西日の当たらない半日影で育てた方がよい場合もあります。
作土層
アベリア(エドワードゴーチャ)がしっかり根を張り健康な成長するには、十分な深さの作土層(表層にある柔らかな土)が必要です。苗(根鉢)の1.5~3倍(深さ30~40cm)の深さまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除いておきましょう。
土壌の土質
アベリア(エドワードゴーチャ)は通気性と保水性のバランスがよく肥沃な壌土を好みます。基本的には幅広い土壌で育てる事が出来ますが、粘土質な土壌は生育不良を引き起こす可能性があるため避けた方がよいでしょう。植え付け前にしっかり土壌診断を行い、通気性と保水性のバランスがよく肥沃な壌土に改善してから植え付けを行いましょう。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
アベリア(エドワードゴーチャ)は直射日光が6時間以上当たる日向から、3時間から5時間の半日影迄で育てられます。基本的には、日のよく当たる場所で最もよく開花して葉色も美しくなる傾向にありますが、夏の暑さと日差しの厳しい地域では西日の当たらない半日影で育てた方がよい場合もあります。
培養土
アベリア(エドワードゴーチャ)の培養土を自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
赤玉土+腐葉土=6:4
赤玉土(中粒)+バーク堆肥=5:5
水やりの仕方
地植え
アベリア(エドワードゴーチャ)は一度しっかり活着すると乾燥にとても強くなるため、地植えしている場合は基本的に降水のみで育てられます。ただし土壌が乾燥しやすい夏は乾燥で生育が衰えてしまうこともあるため、株の健康な成長を維持するために必要に応じて土壌の表面が乾燥したら水やりを行うとよいでしょう。
鉢植え
鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。ただし水やりを行い過ぎてジメジメとした環境が続くと根腐れしてしまうため、土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
アベリア(エドワードゴーチャ)はある程度、有機物を含んだ肥沃な土壌であれば多くの肥料を必要としません。晩冬から早春に1回のみ肥料(寒肥)を与えて、必要に応じて堆肥をいれましょう。
寒肥の与え方
- 寒肥は晩冬から早春に与える肥料です。
- 肥料は肥効が長く続く緩効性肥料や有機肥料(配合肥料等)を選び、成分は水平型肥料(肥料成分がバランスよく入る)を選びましょう。
- 寒肥は株元から少し離れた場所に穴を掘り肥料を入れるか置き肥しましょう。
- 緩効性肥料の場合は株元から少し離れた場所に置き肥しましょう。
- 有機肥料の場合は匂い等で虫がよってくる可能性があるため、穴を掘り肥料を与えた方が良いでしょう。
堆肥の与え方
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
- 堆肥は寒肥を与える時期(初冬から早春の間)に、寒肥と一緒に与えると良いでしょう。株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を埋めましょう。
剪定のやり方
アベリア(エドワードゴーチャ)は剪定せずに育てる事が出来ます。また成長を促進させたり、樹形を整える目的で剪定する事も出来ます。剪定は晩冬から早春に1回、生育期間中に軽い切り戻しが何時でも行えます。
晩冬から早春の切り戻し
- アベリアの剪定は晩冬から早春の間が最も適しています。
- 剪定する事により春からの新しい成長が刺激され成長がよくなり、新しい成長や花芽を落とすことなく樹形をコンパクトにする事が出来ます。
- アベリアの剪定は樹形を整える目的で行うため単体であれば球状に切り戻したり、生垣であれば全体の形状に合わせながら刈り込み剪定を行います。
- 剪定する量は株全体の1/3から2/3の間でとどめましょう。剪定に強い方ですが、あまり強く剪定すると株に強いストレスがかかり枯れ込む可能性があります。
- 最後に株全体を観察して日当たりや風通しを悪くする【枯れ枝・損傷した枝】を根元から剪定して取り除きましょう。
生育期間中に軽い切り戻し
- 生育期間中は基本的に剪定不要ですが、生垣などで使用してる場合は何時でも軽い切り戻しを行い全体の形状を整える事が出来ます。
- 花は新枝に咲くため剪定しても暫くしたら花が開花します。ただし花数が減ったり、1ヶ月ほどは花が見られなくなるかもしれません。
- 剪定は形状を整える目的で行うため外観を乱すような突出した枝などを切り取ります。基本的には全体の表面をなぞって形をつくるように刈り込みを行うと良いでしょう。
夏越しする方法
アベリア(エドワードゴーチャ)は夏の暑さにとても強いため基本的に夏越し対策は不要です。乾燥により生育が衰える事もあるため、必要に応じて水やりを行いましょう。
冬越しする方法
Hardiness:4b~11a
アベリア(エドワードゴーチャ)は冬になると葉を落とす事がありますが、耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
アベリアは挿し木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期は晩春から秋が適します。
- 挿し穂は今年成長した健康な茎を利用しましょう。
- 挿し穂 の長さ約5~10cmにわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂を水に入れたコップに30分ほど入れて水揚げを行います。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 水揚げの終わった挿し穂をコップから取り出して、切り口を下にして培養土の中に挿し穂を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
アベリアの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
アベリアの病気
アベリアの害虫