- 原産:中国
- 科:スイカズラ(Caprifoliaceae)
- 属:スイカズラ/ロニセラ(Lonicera)
- 種:ニティダ(nitida)
- 別名:ボックス・ハニーサックル(box honeysuckle)/ウィルソンズ・ハニーサックル(Wilson’s honeysuckle)
- 品種:レッドチップス(lonicera nitida ‘red tips’)
- 開花時期:4月~5月
- 花の色:黄色●白色〇
- 葉の色:緑色●紫色●
- 分類:常緑低木
- 草丈:50~100cm
- 花言葉:「愛の絆」「献身的な愛」
- 誕生花:5月29日/6月22日/6月30日
- 用途:生垣/カラーリーフ
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ロニセラ・ニティダ(レッドチップス)とは!?
ロニセラ・ニティダ(レッドチップス)は、新しく成長する葉が紫色の葉色をしているため、優美で気品のある印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。樹形はブッシュ状で枝が湾曲しながら放射状に広がる傾向があり、高さ約50~100cm、幅は約50(~150)cmに成長します。樹形はブッシュ状で枝が湾曲しながら放射状に広がる傾向があり、高さ約50~150cm、幅は約50(~200)cmに成長します。
ロニセラ・ニティダとは!?
ロニセラ・ニティダは学名Lonicera nitida、別名では「ボックス・ハニーサックル(box honeysuckle)」や「ウィルソンズ・ハニーサックル(Wilson’s honeysuckle)」等とも呼ばれる中国原産の常緑低木です。
ロニセラ・ニティダの語源(由来)
- 属名のLoniceraは、ドイツの植物学者Adam Lonitzerへの献名です。
- 種小名のnitidaはラテン語で「光沢のある」「輝く」を意味しており、光沢のある葉に由来します。
ロニセラ・ニティダの特徴(魅力)
- ロニセラ・ニティダは枝分かれがよく枝葉が密に茂り、枝葉が湾曲しながら優雅に広がる樹形が魅力の植物です。
- 園芸では、優雅に広がる樹形を庭木として楽しんだり、また等間隔に並べて生垣とされたり、形を整えトピアリーとして利用されたりします。
- 花は腋性で葉腋から花柄を出し、花柄の先端に2個の花がペアで咲きます。
- 葉は小さいため雑多な印象を与えず、洗練された印象を与えやすいです。
- 葉はふつう緑色ですが、明るく爽やかな印象を与える黄色の葉色や、上品な印象を与える紫色の葉色があるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- ロニセラ・ニティダの生垣は自然な樹形を生かしながら楽しむインフォーマルヘッジと、刈り込み剪定を行い形状を整えながら楽しむフォーマルヘッジのどちらでも利用出来ます。
- インフォーマルヘッジは剪定をあまり行わず優雅に広がる樹形を活かしながらつくる生垣です。
- フォーマルヘッジは剪定をしっかり行い、形状を整えながら維持管理する、洗練された印象を与える生垣です。
- ロニセラ・ニティダは基本的にあまり背が高くならないため、低い生垣として利用出来ます。
- 葉が小さいため剪定をした時に形が綺麗に揃いやすく、また 小さな葉のため途中で葉が剪断されても気になりません。また剪定する事でより枝葉が密に茂るため目隠し効果も高まります。
- ロニセラ・ニティダの生垣の植え付け間隔は約30cm~60cmです。
- ロニセラ・ニティダは刈り込みに強く葉が小さいためトピアリー植物に向いています。
- トピアリーとしては球形に刈り込んだり、枠(フレーム)を利用して幾何学模様・動物・文字等の形等に剪定したりして形をつくります。
- ロニセラ・ニティダは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です
ロニセラ・ニティダの樹高は約50~150cm、幅は約50(~200)cm、樹形はブッシュ状(Bushy)で枝分かれがよくふさふさとしており、枝は湾曲して弧状に広がる傾向にあります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の大きさは長さ約0.6(~1.6)cm、葉身の形は楕円形もしくは卵形をしています。
花序は腋性、腋性は葉腋から花柄を1個だし花を2個並べて咲かせます。花は直径約0.5cm、長さ約0.6cm、形は筒状で裂片が5個、雄蕊は5個、雌蕊は1個です。
果実は液果(果皮のうち特に中果皮が水分を多く含む細胞になり液質もしくは多肉質な果実)です。液果は球形、大きさは直径約0.6cm、色は紫色から青紫色です。
ロニセラ・ニティダの園芸品種の紹介
- レモンビューティー(lonicera nitida ‘lemon beauty’)は、葉のふち部分に黄色の覆輪が入る事から、開放的で明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。樹形はブッシュ状で枝が湾曲しながら放射状に広がる傾向があり、高さ約50~150cm、幅は約50(~200)cmに成長します。
- オーレア(lonicera nitida ‘aurea’)は、葉全体が黄色の葉色をしているため、開放的で明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。樹形はブッシュ状で枝が湾曲しながら放射状に広がる傾向があり、高さ約50~100cm、幅は約50(~150)cmに成長します。
- コッパーグロウ(lonicera nitida ‘copper glow’)は、新しく成長する葉が紫色の葉色をしているため、優美で気品のある印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。樹形はブッシュ状で枝が湾曲しながら放射状に広がる傾向があり、高さ約50~100cm、幅は約50(~100)cmに成長します。
- ホワイトマジック(lonicera nitida ‘white magic’)は、葉のふち部分に白色の覆輪が入る事から、清潔感や洗練された印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。樹形はブッシュ状で枝が湾曲しながら放射状に広がる傾向があり、高さ約50(~100)、幅は約50(~100)cmに成長します。
- グリーンブリーズ(lonicera nitida ‘green breeze’)は、自然と丸みを帯びて成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)があり、トピアリーボールとして利用するのにおすすめな園芸品種です。葉は緑色で光沢があり、春には香りのよい白色の花を咲かせます。樹形はブッシュ状で丸みを帯びて成長する傾向があり、高さ約50(~100)cm、幅は約50(~100)cmに成長します。
- ゴールデングロウ(lonicera nitida ‘golden glow’)は、葉全体が黄色の葉色をしているため、開放的で明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。樹形はブッシュ状で枝が湾曲しながら放射状に広がる傾向があり、高さ約50~100cm、幅は約50(~150)cmに成長します。
- レッドチップス(lonicera nitida ‘red tips’)は、新しく成長する葉が紫色の葉色をしているため、優美で気品のある印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。樹形はブッシュ状で枝が湾曲しながら放射状に広がる傾向があり、高さ約50~100cm、幅は約50(~150)cmに成長します。
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スイカズラ(ロニセラ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
スイカズラ(ハニーサックル)の珍しい種類、主な種と園芸品種の紹介【2021】
ロニセラ・ニティダ(レッドチップス)の育て方
花壇の土づくり
日当たり
ロニセラ・ニティダ(レッドチップス)は直射日光が6時間以上あたる日向から、3時間から5時間の半日影で育てられます。
土壌の土質
ロニセラ・ニティダ(レッドチップス)は通気性と保水性のバランスがよく肥沃な壌土を好みます。基本的には幅広い土壌で育てる事が出来ますが、粘土質な土壌は生育不良を引き起こす可能性があるため避けた方がよいでしょう。植え付け前にしっかり土壌診断を行い、通気性と保水性のバランスがよく肥沃な壌土に改善してから植え付けを行いましょう。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ロニセラ・ニティダ(レッドチップス)は直射日光が6時間以上あたる日向から、3時間から5時間の半日影で育てられます。
培養土
ロニセラ・ニティダ(レッドチップス)の培養土を自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
赤玉土+鹿沼土+腐葉土=4:2:4
赤玉土(中粒)+バーク堆肥=5:5
水やりの仕方
地植え
ロニセラ・ニティダ(レッドチップス)は乾燥に強いため、地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。ただし土の中に指を入れて湿り気がない場合、葉や茎が萎れている場合は直ちに水やりを行いましょう。
鉢植え
ロニセラ・ニティダ(レッドチップス)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。ただし水やりを行い過ぎてジメジメとした環境が続くと根腐れしてしまうため、土が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
ロニセラ・ニティダ(レッドチップス)は、ある程度、有機物を含んだ肥沃な土壌であれば多くの肥料を必要としません。基本的には地植えで育てる場合は、肥料は不要です。ただし栄養の乏しい土壌で育てる場合、鉢植えで育てる場合などは栄養が足りなくなる事があるため毎年晩冬もしくは早春に肥料(寒肥)を与えましょう。
寒肥の与え方
- 寒肥は晩冬から早春に与える肥料です。
- 肥料は肥効が長く続く緩効性肥料や有機肥料(配合肥料等)を選び、成分は水平型肥料(肥料成分がバランスよく入る)を選びましょう。
- 寒肥は株元から少し離れた場所に穴を掘り肥料を入れるか置き肥しましょう。
- 緩効性肥料の場合は株元から少し離れた場所に置き肥しましょう。
- 有機肥料の場合は匂い等で虫がよってくる可能性があるため、穴を掘り肥料を与えた方が良いでしょう。
剪定のやり方
ロニセラ・ニティダ(レッドチップス)の剪定は花・実や樹形を楽しむ目的で庭木として育てる場合と、形状を整え維持して生垣などに利用する場合で剪定のやり方が違います。庭木として育てる場合は、枯れ枝や混みあった枝葉などをぬく間引き剪定を行います。生垣として育てる場合は形状を維持するため切り戻し剪定もしくは刈り込み剪定します。
ロニセラ・ニティダ(レッドチップス)の剪定時期は庭木の場合は花後に行います。生垣として育てる場合は春から秋まで生育期間中なら何時でも行う事が可能です。ただし強い切り戻しを行う場合は、生育が活発になる前の早春に行った方が回復が早くなる場合もあります。
庭木として剪定する方法
- 庭木として剪定する時期は花後です。
- 株全体を観察して枯れた茎・損傷した茎(折れてる茎等)・病気の茎を探して、これを根元から間引き剪定して取り除きます。
- 何故ならこれらの茎は日当りや風通しを阻害したり、健康に成長している茎に悪影響を及ぼしやすいからです。
- 枝が混み合うと風通しや日当たりが悪くなり害虫や病気が発生しやすくなるため、株全体のバランスを必ず見ながら不要枝を間引き剪定もしくは切り戻し剪定します。
- 不要枝とは、他の枝と比べて著しく伸びた徒長枝や、他の枝とは逆方向に伸びる逆さ枝、枝が絡み合ったり交差して樹形を乱す絡み枝等です。
- 株全体のバランスを見ながら、徒長枝は枝の途中(芽・節がある場所の少し上)で切り戻す剪定したり、逆さ枝や絡み枝等は根元から間引き剪定する等しましょう。
- 不要枝とは、他の枝と比べて著しく伸びた徒長枝や、他の枝とは逆方向に伸びる逆さ枝、枝が絡み合ったり交差して樹形を乱す絡み枝等です。
生垣として剪定する方法
- 生垣の剪定時期は春から秋にかけて必要に応じて何時でも行う事が出来ます。
- ただし強く刈り込んで形を整えたい場合は、霜の心配がなくなる3月~4月に刈り込みます。春からの強い成長があるため多少強く刈り込んでも回復が早いからです。
- 逆に秋以降は生育が緩慢になるため、あまり強く切り戻して外観を崩すと回復が遅くなります。そのため9月~10月は形を整える程度の剪定がよいでしょう。
- 剪定する方法は切り戻し剪定もしくは刈り込み剪定です。
- 樹形を大幅に整えたい場合はヘッジトリマー等を利用して刈り込みます。
- 樹形がある程度整っていて、秋以降生育が緩慢であまりいじりたくない場合は剪定バサミを利用して軽く切り戻し剪定します。
- 刈り込み剪定(切り戻し剪定)する場合は紐などを事前に張っておいたり、トピアリーであればフレームに合わせて刈り込みを行うと均一に仕上げやすくなります。
- 生垣として剪定する際は上部をやや狭く下部をやや広く「▲」の形をイメージしながら剪定すると下部の枝葉にも光がしっかり当たるため、下枝の葉が落ちにくいです。
剪定をプロに任せる
剪定を自分で行う事が不安な場合は、剪定のプロに任せて綺麗に仕上げて貰う事も出来ます。また剪定する時間がとれない、他にも庭の作業を依頼したい時などもプロに作業を任せてしまう事が可能です。
- 剪定作業を自分で行う時に不安がある時
- 剪定は重労働になるため体力が最後までもつか不安がある。
- 大きな木を剪定する時は高所作業になるため怪我をするリスクがあり不安がある。
- 間違った剪定を行う事で、数年後に不格好な樹形になったり、スカスカした生垣になるかもしれない不安がある。※必要な枝と不要な枝の見極めが素人には難しい場合があり、太い枝や古い枝などを残すと不格好な樹形になることもある。
- 剪定を行う時間がとれず放ったらかしになっている
- 生垣の管理が疎かになると枝が暴れるため見た目が悪くなったり、枝が歩行者の邪魔になり怪我をさせるリスクがある。
- 木がどんどん成長していくと管理が難しくなったり、鑑賞したい花が上の方に咲いてしまったり、電線の近くだと枝が電線にかかる可能性がある。
- 剪定の他にも作業を依頼したい
- 庭の草が育って薮のようになっている、芝が伸びてボウボウになっている、庭石を並べたり外壁工事を頼みたい、庭にある不要物を撤去して欲しい等の相談も、剪定依頼をする時に一緒に行うことが可能です。
\剪定の依頼は下記のバーナーから【PR】/
夏越しする方法
ロニセラ・ニティダ(レッドチップス)は夏の暑さに強く基本的には夏越し対策不要です。
冬越しする方法
Hardiness:6b~9a
ロニセラ・ニティダ(レッドチップス)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
ロニセラ・ニティダは挿し木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- ロニセラ・ニティダの挿し木時期は晩春から初夏が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂 の長さ約10cmにわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
ロニセラ・ニティダの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
ロニセラ・ニティダの病気
- うどんこ病
ロニセラ・ニティダの害虫
- カイガラムシ