- 原産:日本/中国/朝鮮
- 科:ミズキ(Cornaceae)
- 属:ミズキ(Cornus)
- 種:ヤマボウシ(kousa)
- 別名:ヤマグワ/コウサ(kousa)/コウサ・ドックウッド(kousa dogwood)/ジャパニーズ・ドックウッド(Japanese dogwood)/チャイニーズ・ドックウッド(Chinese dogwood)
- 品種:紅富士
- 開花時期:4月~6月
- 果実時期:8月~10月
- 花の色:桃色●
- 葉色:緑色●
- 分類:落葉高木
- 草丈:約400~800cm
- 誕生花:6月15日
- 花言葉:友情
- 用途:カラーリーフ
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ヤマボウシ(紅富士)とは!?
ヤマボウシ(紅富士)は、総苞片がスリムで先端が尖るため洗練された雰囲気をつくり、また桃色の花が開花期には木を覆うように咲き誇るためロマンチックな景観をつくる魅力的な園芸品種です。高さは約400~800cmに成長します。
ヤマボウシとは!?
ヤマボウシは学名Cornus kousa、別名では「ヤマグワ」や「コウサ・ドックウッド(kousa dogwood)」とも呼ばれる日本および中国、朝鮮が原産の落葉高木です。日本では本州・四国・九州に分布しており、山地や林内に自生しています。
ヤマボウシの語源(由来)
- 属名のCornusはラテン語で「角」を意味する「cornu」に由来しています。
- 種小名のkousaはヤマボウシの名所である箱根でむかし「クサ」と呼ばれていた事に由来します。
- ヤマボウシの由来は、「頭巾」の様に見える白色の総苞と、「坊主頭」に見える総苞の中心に集まる花から、山に咲く法師(山法師)と呼ばれます。
ヤマボウシの特徴(魅力)
- ヤマボウシはハナミズキと違い葉が展開した後に開花する所が特徴ですが、花は葉を覆うように沢山咲くためどちらにしても美しい景観をつくる植物です。
- 園芸では、春から初夏に開花する花を鑑賞する目的や、花が終わった後に実る赤色の果実を鑑賞もしくは収穫して食べる目的、秋に赤色や紫色に変わる葉の紅葉を楽しむ目的で庭木として育てられます。
- 樹皮は古くなると鱗状に剥がれるため橙色・淡褐色・灰褐色の美しいまだら模様をつくる事があります。
- 花はハナミズキと違い葉が展開した後に開花が始まります。
- 本物の花は中央にある緑色の小さな球状の部分のため目立たず、花弁のように見える部分は花序を保護する総苞片です。
- 総苞片は4個あり、ふつう白色をしており先端が尖っています。
- ハナミズキ(Cornus florida)の総苞片は先端が凹むためヤマボウシと比較する事が出来ます。
- ヤマボウシの果実は晩夏から晩秋頃に実ります。
- 果実は赤色から桃色をしており多数の果実が集合(集合果)しているためボコボコと隆起する個性的な外観をしています。
- 果実(果肉部分)は柿やマンゴーのような風味があり、生のまま食べられたり、ジャムや果実酒などに加工した後に食べられます。
- 近縁種のハナミズキ(Cornus florida)の果実は毒があり食べられないため注意が必要です。
- 葉はふつう緑色ですが、開放的で明るい印象を与える黄色の葉色などがあるため、品種を選びカラーリーフとして楽しむことも出来ます。
- 葉は冬になると落葉しますが、落葉前の秋になると赤色もしくは紫色か橙色か黄色へと変わり紅葉するため美しい景観をつくります。
ヤマボウシの樹高は約500(~1200)cm、樹形は単幹もしく株立ちになり、樹皮の色は淡褐色もしくは灰褐色か橙色、樹皮は古くなると鱗状に剥がれ不規則な斑模様となる事があります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、秋になると赤色(~赤紫色)や橙色や黄色に紅葉します。葉身の大きさは長さ約4(~12)cm、幅約4(~7)cm、葉身の形は楕円形もしくは卵形をしており、葉には軟毛が生えます。
花序は団散花序、団散花序は短い花軸に柄のない花が約20(~40)個つき、球状の外観をしています。花は萼片4個、花弁4個、雄蕊4個、雌蕊1個あります。花序の外周には総苞片が4個、総苞片の形は卵形で先端がふつう尖り、色は白色もしくは桃色です。
果実は集合果(多数の果実が集まり1個の果実に見える)、集合果の形は球形で表面には多くの凹凸があり、大きさは直径約2(~3)cm、色は赤色もしくは桃色です。果実には乳白色の種子が約8個あります。
ヤマボウシの収穫時期や食べ方の紹介
食用部分:果実・若い葉
収穫時期:8月~11月
食べ方:生・ジャム・果実酒
効能:
ヤマボウシの食用部分
ヤマボウシは一般的に果実の果肉部分が食用にされますが、若葉も食用として利用される事もあります。ヤマボウシの熟した果実は柿やマンゴーを思わせる様な甘い風味があり、生のままもしくは加工調理して食べられます。
ヤマボウシの果実の食べ方一覧
- ヤマボウシは果肉を生食する事が出来ます。そのため皮のまま丸ごと食べたり、また皮を向いて果肉を包丁で切り、ケーキやゼリー等に入れて飾り付けや風味付けにしながら食べたり出来ます。
- ヤマボウシのジャムは完熟したヤマボウシの果実を鍋の中で砂糖と煮て作られるジャムです。出来上がったジャムはパンに付けたりヨーグルトに入れて食べる事が出来ます。
- ヤマボウシの果実酒とは蒸留酒(ホワイトリカー・焼酎など)の中にヤマボウシの果実と氷砂糖を入れて漬け込み作られるアルコール飲料です。
ヤマボウシの園芸品種
- ゴールドスター(cornus kousa ‘Goldstar’)は、葉の中央に黄色の班(中班)が入るため、明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。花の総苞片は白色、先端が桃色に染まることもあります。高さ約250cm、幅は約250cmまで成長します。
- ミルキーウェイ(cornus kousa ‘milky way’)は、木を覆ってしまう程に沢山の白色の花が咲くため、遠くからでも強く目を引く圧巻の景観をつくる魅力的な園芸品種です。高さは600~900cmまで成長します。
- スノーボーイ(cornus kousa ‘snowboy’)は、葉のふち部分に白色の覆輪がはいるため、洗練された印象や明るく輝くような印象を与える園芸品種です。花は一般的なヤマボウシと同様に白色の花が咲き、高さ約150(~300)cm、幅は約150(~300)cmに成長します。
- ミス・サトミ(cornus kousa ‘miss satomi’)は、ロマンチックな印象を与える桃色の花が、木を覆うように咲き誇り、美しい景観をつくる魅力的な園芸品種です。高さは約300(~450)cm、幅は約300(~450)cmまで成長します。
- ウルフアイ(cornus kousa ‘wolf eyes’)は、葉のふち部分がフリルのように波打つため華やかな外観をつくり、また葉のふち部分に白色の覆輪がはいるため洗練された印象を与えるカラーリーフとして楽しめる所が魅力の園芸品種です。花は一般的なヤマボウシと同様に白色の花が咲き、秋には赤色の果実が実ります。高さ約400(~800)cm、幅は約400(~800)cmまで成長します。
- 紅富士は、総苞片がスリムで先端が尖るため洗練された雰囲気をつくり、また桃色の花が開花期には木を覆うように咲き誇るためロマンチックな景観をつくる魅力的な園芸品種です。高さは約400~800cmに成長します。
- ビックアップル(cornus kousa ‘big apple’)は、一般的なヤマボウシと比べて果実が直径約4cmと大きいため、可食部分も多く食用に向いた園芸品種です。花は一般的なヤマボウシと同様に白色の花が咲き、高さ約200(~400)cm、幅は約200(~400)cmに成長します。
- サマーファン(cornus kousa ‘summer fun’)は、葉のふち部分に真っ白な覆輪が入るため、清潔感や明るく輝くような印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。花は一般的なヤマボウシと同様に白色の花が咲き、高さ約200(~400)cm、幅は約200(~400)cmに成長します。
- サマーゴールド(cornus kousa ‘summer gold’)は、葉のふち部分に鮮やかな黄色の覆輪が入るため、開放的で明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。花は一般的なヤマボウシと同様に白色の花が咲き、高さ約200(~400)cm、幅は約200(~400)cmに成長します。
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ミズキの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ミズキの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2022】
ヤマボウシ(紅富士)の育て方
花壇の土づくり
日当たり
ヤマボウシ(紅富士)は日光のよく当たる場所で最も生産性が高まり沢山の花を咲かせます。ただし夏の強い日差しで葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)する事もあるため、環境に合わせて直射日光が6時間以上当たる日向、もしくは3時間から5時間の半日影で育てましょう。
作土層
ヤマボウシ(紅富士)がしっかり根を張り健康な成長するには、十分な深さの作土層(表層にある柔らかな土)が必要です。深さ約30cmまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除いておきましょう。
土壌の土質
ヤマボウシ(紅富士)は通気性と保水性のバランスがよく肥沃な壌土を好みます。基本的には幅広い土壌で育てる事が出来ますが、粘土質な土壌は生育不良を引き起こす可能性があるため避けた方がよいでしょう。植え付け前にしっかり土壌診断を行い、通気性と保水性のバランスがよく肥沃な壌土に改善してから植え付けを行いましょう。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ヤマボウシ(紅富士)は日光のよく当たる場所で最も生産性が高まり沢山の花を咲かせます。ただし夏の強い日差しで葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)する事もあるため、環境に合わせて直射日光が6時間以上当たる日向、もしくは3時間から5時間の半日影で育てましょう。
培養土
ヤマボウシ(紅富士)は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
水やりの仕方
地植え
ヤマボウシ(紅富士)を地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。ただし土の中に指を入れて湿り気がない場合、葉や茎が萎れている場合は直ちに水やりを行いましょう。
鉢植え
ヤマボウシ(紅富士)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。ただし水やりを行い過ぎてジメジメとした環境が続くと根腐れしてしまうため、土が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
ヤマボウシ(紅富士)は適度に肥沃な土壌であれば多くの肥料は必要ありません。毎年一度、晩冬から早春の間に肥料と土質を改善する堆肥を与えましょう。
肥料の与え方
- 寒肥は晩冬から早春に与える肥料です。
- 肥料の種類は、肥沃な土を好むため有機肥料(配合肥料)が理想ですが、緩効性肥料でも問題ありません、成分は水平型肥料(肥料成分がバランスよく入る)を選びましょう。
- 寒肥は株元から少し離れた場所に穴を掘り肥料を入れるか置き肥しましょう。
- 有機肥料の場合は匂い等で虫がよってくる可能性があるため、株から少し離した場所に穴を掘り肥料を与えた方が良いでしょう。
- 緩効性肥料の場合は株の近くの土の上に置く、置き肥で問題ありません。
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
- 堆肥は寒肥を与える時期(初冬から早春の間)に、寒肥と一緒に与えると良いでしょう。株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を埋めましょう。
剪定のやり方
ヤマボウシ(紅富士)は基本的に剪定を必要とせず、自然樹形で育てます。剪定する目的は樹形を整える目的だったり、不要な枝を落として健康な枝に栄養を集中させて健康な成長を促す事にあります。ただし剪定が多くなると花芽を落とす事になるため、剪定のやり方や量には注意が必要です。
庭木として剪定する方法
- 剪定する時期は晩冬に1回行います。
- 株全体を観察して枯れた茎・損傷した茎(折れてる茎等)・病気の茎を探して、これを根元から間引き剪定して取り除きます。
- 何故ならこれらの茎は日当りや風通しを阻害したり、健康に成長している茎に悪影響を及ぼしやすいからです。
- 株全体のバランスを見ながら、枝が混み合っている場所の枝を間引き剪定したり、外観を崩す不要枝を間引き剪定します。
- 枝が混み合っていると風通しや日当たりを悪化させる事があります。そのため生産性の落ちた古い枝や、弱い枝などの不要と思われる枝を根元から間引き剪定、もしくは枝の途中の節や芽のある場所から切り戻し剪定しましょう。
- 外観を崩す不要枝とは自然に反して、枝(下がり枝)が下向きに成長したり、ふつうとは逆方向に成長したりする枝などです。※詳しくは不要枝のリンクからご覧下さい。これらの枝は外観を崩すだけでなく、エネルギーの分散を引き起こし、健康に成長してる枝のエネルギーを奪ってしまいます。また不要枝は自然な成長に反して育っているため自然淘汰されて枯れてしまう事もおおいです。そのため株全体のバランスも見ながら根元から間引き剪定しましょう。
剪定をプロに任せる
剪定を自分で行う事が不安な場合は、剪定のプロに任せて綺麗に仕上げて貰う事も出来ます。また剪定する時間がとれない、他にも庭の作業を依頼したい時などもプロに作業を任せてしまう事が可能です。
- 剪定作業を自分で行う時に不安がある時
- 剪定は重労働になるため体力が最後までもつか不安がある。
- 大きな木を剪定する時は高所作業になるため怪我をするリスクがあり不安がある。
- 間違った剪定を行う事で、数年後に不格好な樹形になったり、スカスカした生垣になるかもしれない不安がある。※必要な枝と不要な枝の見極めが素人には難しい場合があり、太い枝や古い枝などを残すと不格好な樹形になることもある。
- 剪定を行う時間がとれず放ったらかしになっている
- 生垣の管理が疎かになると枝が暴れるため見た目が悪くなったり、枝が歩行者の邪魔になり怪我をさせるリスクがある。
- 木がどんどん成長していくと管理が難しくなったり、鑑賞したい花が上の方に咲いてしまったり、電線の近くだと枝が電線にかかる可能性がある。
- 剪定の他にも作業を依頼したい
- 庭の草が育って薮のようになっている、芝が伸びてボウボウになっている、庭石を並べたり外壁工事を頼みたい、庭にある不要物を撤去して欲しい等の相談も、剪定依頼をする時に一緒に行うことが可能です。
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夏越しする方法
ヤマボウシ(紅富士)は夏の暑さで生育が衰える傾向にあり、また強い日差しで葉やけを引き起こします。そのため必要に応じて夏越し対策を行いましょう。
ヤマボウシ(紅富士)の夏越し対策
- 鉢植えで育てている場合は、暑さと強光対策として、西日の当たらない半日影に移動するといいでしょう。
- 乾燥対策として地植えした株でも土の表面が乾燥してきたらしっかり水やりを行います。
- 鉢植えで育てている場合は、より乾燥が早いため注意が必要です。
冬越しする方法
Hardiness:5a~8b
ヤマボウシ(紅富士)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
ヤマボウシは挿し木や接ぎ木で育てる事ができます。挿し木はやや発根しにくいものの晩春から初夏に穂木をとり挿し木する事ができます。接ぎ木は班入りの園芸品種等を増やしたい場合に行われます。
播種で増やす
ヤマボウシの種蒔の方法
播種時期:9月~11月・3月~4月
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
種まき手順
- ヤマボウシを種から増やす場合は完熟した果実を採取します。
- 採取した果実を一晩水に漬けます。
- 果実が柔らかくなったら水の中で種を洗い発芽を抑制する果肉を綺麗に取り除きます。
- 果肉を取り除いた種子は直ぐに土に撒きましょう。
- 春に種を撒く場合はポリ袋の中にやや湿らせたバーミキュライトと種を入れ、冷蔵庫(約4度)の中で約3ヶ月保管して寒さを経験させます。
- 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
- そのあと種の上に薄く土を被せます。
- 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。
植物の病気
ヤマボウシの病気
- うどんこ病
- 斑点病
- すす病
ヤマボウシの害虫