- 原産:南ヨーロッパ
- 科:キンポウゲ(Ranunculaceae)
- 属:クレマチス(Clematis)
- 種:シルホサ(cirrhosa)
- 別名:常緑クレマチス(evergreen clematis)/冬咲きクレマチス(Winter Flowering Clematis)/アーリーバージンズ バウア(early virgin’s bower)
- 品種:フレックルズ(clematis cirrhosa ver.purpurascens ‘freckles’)
- 開花時期:11月~3月
- 花の色:赤色●黄色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 分類:落葉ツル性木本
- 分類①:シルホサ系
- 登攀方法:まきヒゲ
- 草丈:約200~400cm
- 誕生花:5月3日/5月9日/7月1日/7月2日/9月12日
- 花言葉:安全/精神的な美しさ/美しい心/旅人の喜び/策略
- 用途:壁面緑化/切り花
目次 | ||
| ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
クレマチス(フレックルズ)とは!?
クレマチス(フレックルズ)は、品種名の「ソバカス(freckles)」からもわかる通り、花に赤色の点状のスポットが多数はいり華やかな印象を与える園芸品種です。花は直径約6cm、花の形は皿状もしくは平開して、萼片の数は4個、萼片の色は薄い黄色に赤色の点状のスポットが入ります。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
クレマチス(シルホサ)とは!?
クレマチス(シルホサ)は学名clematis cirrhosa、別名では「冬咲きクレマチス(Winter Flowering Clematis)」や「アーリーバージンズ バウア(early virgin’s bower)」等とも呼ばれる南ヨーロッパが原産の常緑ツル性木本です。
クレマチス(シルホサ)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のcirrhosa
クレマチス(シルホサ)の特徴(魅力)
- クレマチス(シルホサ)は常緑のため、冬に葉が落ちる多くのクレマチスと違い、冬の間も光沢の葉が残ります。また花は冬に咲く性質があるため「冬咲きクレマチス(Winter Flowering Clematis)」とも呼ばれており、花は萼片が外側に膨らみカップ状になりクリスマスローズのような外観の花姿をしています。
- 園芸では、クリスマスローズのような花を鑑賞する目的や、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的で育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 開花は多くのクレマチスと違い冬の期間に開花します。
- 花序は葉腋から1個もしくは複数の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束状に生える)して付き、花は直径約3~8cm、花弁状の萼片が4個あり、萼片は外側に膨らむ傾向があるため皿状の形をつくり、花は下向きに咲きます。
- 花は萼片の内側に赤色の点状のスポットが入る事も多く、花の形と色合いから、クリスマスローズを思わせるような花の外観をしている事が多いです。
- 花後に出来る果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)で、痩果の先端には花柱が残り、花柱には著しく長い絹状の毛が密に生えます。
- 葉はクローバのように小葉が3個集まり、小葉はふち部分に切れ込みが入る事もあります。
- 葉柄はまきヒゲ(葉まきヒゲ)としての機能があり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて茎を支える働きがあります。
- クレマチス(シルホサ)は他のクレマチスと比べると寒さに弱いため、強い霜の降りる地域で育てる場合は管理に注意が必要です。
クレマチス(シルホサ)の樹形はツル性、茎の長さは約200(~400)cm、茎の色は緑色もしくは赤色をしており、成熟すると木質化します。
葉序は対生葉序、葉色は緑色で光沢があり、葉柄はありcm、葉身は三出複葉もしくは2回三出複葉、三出複葉(2回三出複葉)は小葉が3(~9)個、小葉は長さ約3(~5)cm、小葉の形は卵形もしくは披針形、葉のふち部分は浅裂(~中裂)します。※葉柄は、まきヒゲ(葉まきヒゲ)になっており、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて植物体を固定します。
花序は腋花、腋花は腋性に1個のみもしくは複数の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束状に生える)します。花は直径3(~8)cm、花は皿状に開き、萼片の数は4個、萼片の色は白色もしくは黄色(赤色のスポットが入る事もある)、雄蕊は多数。
果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は卵形、色は黄褐色もしくは赤褐色、先端には花柱が残り、絹のような非常に長い毛が密生します。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(シルホサ系)の園芸品種の紹介
- ウィズリークリーム(clematis cirrhosa ‘wisley cream’)は、花にスポットが入らず薄いクリーム色の柔らかな花色をしており、直径8cmまでのカップ形をした可愛らしい花を俯き気味に咲かせます。花は直径約8cm、花の形は皿状、萼片は4個、萼片の色は薄い黄色(白色)をしています。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
- ジングルベル(clematis cirrhosa ‘jingle bells’)は、雪を連想させるような白色(薄い黄色)の花色が魅力的な園芸品種です。花は直径約5cm、花の形は皿状、萼片は4個、萼片の色は白色(薄い黄色)をしています。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
- フレックルズ(clematis cirrhosa ver.purpurascens ‘freckles’)は、品種名の「ソバカス(freckles)」からもわかる通り、花に赤色の点状のスポットが多数はいり華やかな印象を与える園芸品種です。花は直径約6cm、花の形は皿状もしくは平開して、萼片の数は4個、萼片の色は薄い黄色に赤色の点状のスポットが入ります。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
- アドベント ベルズ(clematis cirrhosa ‘Advent Bells’)は、花の萼片が細長く、また雄蕊も萼片と同程度に長いため洗練された印象を与える花姿をしており、また萼片には赤色のスポットが多く入るため華やかな印象を与える花色となる園芸品種です。花は直径約6cm、花の形は皿状もしくは平開して、萼片の数は4個、萼片の色は白色(薄い黄色)に赤色の点状のスポットが入ります。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
楽天で購入 | ||
|
クレマチスの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
クレマチスの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2021】
クレマチス(フレックルズ)の育て方
花壇の土づくり
日当たり
クレマチス(フレックルズ)は日光のよく当たる場所で最も生産性が高まり沢山の花を咲かせます。そのため直射日光が6時間以上あたる日向で育てる事が理想です。また3時間から5時間の半日影までで育てられます。
土壌の土質
クレマチス(フレックルズ)は通気性と保水性のバランスがよく肥沃な壌土を好みます。基本的には幅広い土壌で育てる事が出来ますが、粘土質な土壌は生育不良を引き起こす可能性があるため避けた方がよいでしょう。植え付け前にしっかり土壌診断を行い、通気性と保水性のバランスがよく肥沃な壌土に改善してから植え付けを行いましょう。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
植付け時
植付け時は一節以上を土の中に入れて深植えする事で、土の中の節から新しいツルと根が出やすくなります。
鉢土づくり
日当り
クレマチス(フレックルズ)は日光のよく当たる場所で最も生産性が高まり沢山の花を咲かせます。そのため直射日光が6時間以上あたる日向で育てる事が理想です。また3時間から5時間の半日影までで育てられます。
培養土
クレマチス(フレックルズ)の培養土を自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
赤玉土+鹿沼土+腐葉土=4:2:4
赤玉土(中粒)+バーク堆肥=5:5
水やりの仕方
地植え
クレマチス(フレックルズ)を地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。ただし土の中に指を入れて湿り気がない場合、葉や茎が萎れている場合は直ちに水やりを行いましょう。
鉢植え
クレマチス(フレックルズ)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。ただし水やりを行い過ぎてジメジメとした環境が続くと根腐れしてしまうため、土が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
クレマチス(フレックルズ)は基本的に肥沃な土壌を好むことから、晩冬から早春は堆肥を入れます。また春からの芽出しをよくするために堆肥と一緒に寒肥を与えましょう。生育期間中(春から秋)も定期的に追肥を与える事で成長がよくなります。
寒肥と堆肥の与え方
- 寒肥は晩冬から早春に与える肥料です。
- 肥料の種類は、肥沃な土を好むため有機肥料(配合肥料)が理想ですが、緩効性肥料でも問題ありません、成分は水平型肥料(肥料成分がバランスよく入る)を選びましょう。
- 寒肥は株元から少し離れた場所に穴を掘り肥料を入れるか置き肥しましょう。
- 有機肥料の場合は匂い等で虫がよってくる可能性があるため、株から少し離した場所に穴を掘り肥料を与えた方が良いでしょう。
- 緩効性肥料の場合は株の近くの土の上に置く、置き肥で問題ありません。
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
- 堆肥は寒肥を与える時期(初冬から早春の間)に、寒肥と一緒に与えると良いでしょう。株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を埋めましょう。
追肥の与え方
- 追肥は春から秋の生育期間中に与えます。
- 追肥は肥料の効きが早い速効性肥料(化成肥料)もしくは、緩やかに長く効く緩効性肥料を選びましょう。
- 化成肥料や緩効性肥料などの固形肥料を与える場合は、規定された量を定期的に施します。
- 液体肥料で与える場合は、規定された分量で希釈して約7~14日に1回のペースで水やりの際に一緒に液肥を与えるとよいでしょう。
剪定のやり方
クレマチス(フレックルズ)を剪定する目的は、生産性の低い古い茎を剪定して花や葉を沢山つける新しい茎の成長を促したり、不要な茎(枯れた茎など)を取り除いて日当たりや風通しを改善して健康な茎の成長を促したり、間延びした茎を剪定して形を制御する目的で剪定が行われます。ただし、基本的に花は旧枝(前年の枝)に咲くため、剪定の時期には注意が必要です。
クレマチス(フレックルズ)は茎が基本的に自立しないため巻き付くための園芸資材を準備してあげる必要があります。自らで葉柄を巻き付けて成長するため基本的に誘引は不要ですが、希望の場所に這わせたい場合は葉柄を取り外して誘引する事も出来ます。ただし茎は折れやすいため丁寧に扱ってあげましょう。
剪定方法
- クレマチス(シルホサ系)の剪定時期は花後に行います。剪定が遅くなると翌年の開花に悪影響を与えるため注意が必要です。
- 剪定のやり方
- 株全体を観察して枯れ枝や損傷した枝を健康な芽の上で剪定するか枝分かれした根元から剪定して取り除きます。
- 春からの成長が始まる前に不要な枝を剪定する事で、日当たりを改善したり、エネルギーの分散を減らし新しい健康な芽の成長を促します。
- 株全体を観察して間違った方向に伸びた枝を枝分かれさせたい部分の芽で剪定もしくは誘引しなおしたり、絡み合い茎が混雑している部分を必要に応じて間引き剪定して枝の数を減らしましょう。
- 間引き剪定する場合は生産性の落ちた古い枝を優先的に剪定すると良いでしょう。
- 株全体を観察して枯れ枝や損傷した枝を健康な芽の上で剪定するか枝分かれした根元から剪定して取り除きます。
ツル誘引の目的と方法
クレマチス(シルホサ系)の茎は基本的に自立する事が出来ません。葉柄がまきヒゲの働きとなり、他の植物や物体に葉柄を巻き付けて体を固定します。そのため、茎を巻き付けやすい園芸資材を準備してあげる必要があります。
園芸資材は、トレリスやフェンス等がおすすめです。ツルを這わせる資材を準備しておけば、自らの力で茎を固定して成長するため誘引は不要です。
夏越しする方法
クレマチス(フレックルズ)は夏の暑さに強いため、基本的に夏越し対策は不要です。ただし花が咲き終わった後も花がらを残しておくと、種作りのためにエネルギーが使われて株が弱る事もあるため、花がらはしっかりとっておきましょう。
冬越しする方法
Hardiness:7b~10a
クレマチス(フレックルズ)は軽い霜であれば耐えられるため、暖地や平地であれば地植えで育てることが出来ます。ただし強い霜が降りると地域では枯れてしまう事もあるため、必要に応じて冬越し対策が必要になります。
冬越し対策
- 軽い霜が降りる地域であらば、霜対策として腐葉土などでマルチングをしたり、不織布などを被せるとよいでしょう。
- 支柱を立ててビニールを被せるとより対策効果が上がります。
- 鉢植えで育てている場合は、霜の当たらない軒下に移動したり、凍結が心配な場合は屋内や温室に移動したりするとよいでしょう。
挿し木や株分けで増やす
クレマチス(シルホサ系)は挿し木や取り木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- クレマチス(シルホサ系)の挿し木時期は晩春から初夏が適します。
- 挿し穂の茎は今年成長した健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂 の長さ約10cmにわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
取り木(圧条法)
取り木(圧条法)とは茎が柔軟で曲げやすい植物で行われる技法です。茎の1部を土に触れさせる、または茎全体を土に被せ発根させます。
- クレマチス(シルホサ系)の取り木(圧条法)を行う時期は4月から7月が適します。
- 春に新しく出てきた茎を曲げて2節程度を土中に埋めクリップ等で固定しておきます。
- 茎の先端部は土から出して支柱に括り垂直に誘引しておきましょう。
- 土中に埋めた茎がしっかり発根したら親株から切り離して、植え直します。
播種で増やす
クレマチス(シルホサ系)の種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
クレマチス(シルホサ系)の病気
- うどん粉病
- サビ病
- 白絹病
- 立枯病
クレマチス(シルホサ系)の害虫
- アブラムシ
- ヨトウムシ
- ナメクジ
- コガネムシ