- 科:オシロイバナ(Nyctaginaceae)
- 属:ブーゲンビリア(Bougainvillea)
- 種:ハイブリッド(Bougainvillea hybrid)
- 別名:
- 開花時期:4月~6月・9月~11月(理想的な環境では周年)
- 花の色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●白色〇
- 葉の色:緑色●黄色●白色〇
- 分類:常緑ツル性木本
- 登攀方法:スクランブリング・シュラブ(Scrambling shrub)
- 草丈:約100~1200cm
- 誕生花:6月14日/6月30日/7月3日/7月5日/7月20日/7月23日/8月16日
- 花言葉:情熱/熱心/魅力溢れる/あなたしか見えない/あなたは魅力に満ちている
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/生垣/壁面緑化
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ブーゲンビリア(雑種)とは!?
ブーゲンビリア(雑種)は学名Bougainvillea hybrid、一般的に園芸ではテリハイカダカズラ(B. glabra)とペルビアナ種(B. peruviana)とイカダカズラ(B. spectabilis)の三種が交配されて作出された雑種の園芸品種が親しまれています。
ブーゲンビリア(雑種)の語源(由来)
- 属名のBougainvilleaは、フランスの探検家で船乗り、軍人で数学者のLouis Antoine de Bougainville (1729-1811)への献名です。
ブーゲンビリア(雑種)の特徴(魅力)
- ブーゲンビリア(雑種)は、様々な種や品種が交配されて作出される品種のため、品種により、茎に棘が無かったり、茎葉が無毛・有毛だったり、多花性だったり、花が八重咲きしたり、非常にコンパクトで鉢植えで育てやすい品種等があります。そのため自分の好みやお庭の雰囲気にあわせてブーゲンビリアを選べます。
- ブーゲンビリア(雑種)の茎は基本的につる性で湾曲するように広がる性質があります。花は数ヶ月ごとに周期的に咲く性質があり、枝先に沢山の花が集まり一斉に咲くため、桃色の紙吹雪が舞い散るような美しい景観を作り出します。
- 樹形はツル性、枝は柔軟で湾曲するように広がる性質があり、他の植物や構造物の上にシュート(新鞘)を伸ばしたり棘を引っ掛けるようにして壁を登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- ただし他のツル植物と比べて登攀能力は低いため、サポート(誘引)が必要です。トレリスやアーチ等の資材を準備しておき、ツルと資材を麻紐などで結び誘引してあげましょう。
- ブーゲンビリア(雑種)には葉腋の近辺に鋭い棘がありますが、棘は花芽が蕾になり損ね変異したものです。
- 花芽は水分が多すぎると棘に変異しやすく、乾燥した環境で育てるとしっかりと蕾になりやすい性質があります。そのためブーゲンビリアは乾燥気味に育てる事が推奨されています。
- ブーゲンビリア(雑種)の花は温暖(20度以上)であれば1年を通して咲く能力がありますが、数ヶ月間の開花と休息を何度も繰り返すため、一般的には1年の中で春と秋に2回、数ヶ月間花が見られます。
- 花は円錐状に沢山集まるため、ボリュームある花姿をつくり、また桃色の花色が可愛らしい印象を与えたりロマンチックな雰囲気を作ります。
- 花は3個の苞と3個の小花からなり、苞は紙質で美しく色付くため花弁のような外観をしています。
- 葉はふつう緑色ですが、爽やかで開放的な印象を与える黄色の葉色や、明るく輝くような印象を与える白色の葉色等があるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- ブーゲンビリア(雑種)は、ブッシュ状に茂る生垣として利用される事もあります。
- ただし茎には棘が生えることから歩道などに枝が飛び出さないように注意が必要であり、また冬の寒さに弱いことから寒さの厳しい地域では屋外での利用が難しい等の問題もあり、美しい花を楽しめますが、やや気難しい性質のある生垣として管理する必要があります。
- ブーゲンビリア(雑種)を生垣として利用する場合の植え付け間隔は約50cmです。
- ブーゲンビリア(雑種)はコンパクトな品種を底の浅い鉢に植えて、盆栽として育てられる事もあります。
ブーゲンビリア(雑種)の樹高は約100(~1200)cm、樹形はツル性(スクランブリング・シュラブ/鈎・刺)、茎の色は緑色、短毛が密に生えており、茎は成熟すると木質化して灰黒色から灰褐色になり、茎の節の近辺には鋭い棘が生えます。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の形は卵形または楕円形です。花序は腋性に1個または円錐花序に花が複数集まります。花は3個の苞と3個の小花からなり、苞の形は卵形または楕円形で先端が尖り、苞の色は赤色・桃色・橙色・黄色・紫色・白色をしており、花(小花)の形は筒状で上部が平開してふち部分が裂け、花の色は黄色または薄い緑色です。※苞は長期間に渡り変化せず紙質です。
ブーゲンビリア(雑種)の園芸品種の紹介
- クリスタルピンクは、ジャパンフラワーセレクション2014-2015 受賞品種です。花付きがとても良いためボリュームある豪華な花姿をつくります。また花は咲き進むに連れて白色から桃色へと染まっていくためグラデーションのような色調をつくり、可愛らしくロマンチックな雰囲気をつくります。樹形はツル性、高さ50cm以上に成長します。
- ピンクレディー(bougainvillea ‘pinklady’)は、ブライダルブーケと比べて桃色が強いためよりポップな雰囲気をつくり、葉が細いため洗練された印象を与える所が特徴です。花は咲き初めは白色をしており、咲き進むに連れて鮮やかな桃色へと染まっていく事から、白色と桃色の可愛いらしい印象を与える花色になります。樹形はツル性、高さ50cm以上に成長します。
- ブルーベリーアイス(bougainvillea ‘blueberry ice’)は、洗練された印象を与える白色の班(覆輪)と、上品な雰囲気をつくる紫色の花が魅力的な園芸品種です。樹形はブッシュ状、高さ約100cm、幅約150cmとあまり大きくならないため、鉢植えで育てやすく、生垣などに利用する事も可能です。
- ラズベリーアイス(bougainvillea ‘raspberry ice’)は、あまり背が高くならず樹形がブッシュ状になるため管理がしやすく、鉢植えや生垣などに使いやすいです。また華やかで上品な印象を与える赤色(赤紫色)の花は、洗練された印象を与える白色の覆輪が入る葉との相性もよく、エレガントな雰囲気を作り出します。樹形はブッシュ状、高さ約100~150cm、幅は約150~200cmに成長します。
- ピクセル・クイーン(bougainvillea ‘pixie queen’)は、普通のブーゲンビリアよりも葉が細く先端が尖るため洗練された印象を与える葉姿をしており、また葉のふち部分に鮮やかな黄色の班が入るため明るく開放感のあるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。花は鮮やかな桃色、桃色の花は黄色の葉との相性もよくカラフルでポップな雰囲気をつくります。樹形はブッシュ状、高さ約100cm、幅は約150cmに成長します。
- ブライダルピンク(bougainvillea ‘bridal pink’)は、花の色が咲き初めは白色をしており、咲き進むに連れてほんのりと桃色へと染まっていく事から、白色と桃色の可愛いらしい印象を与える花色になる魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ50cm以上に成長します。
- テキーラサンライズ(bougainvillea ‘tequila sunrise’)は、花の色が橙色から桃色へと変化するためグラデーションのような色調をつくり、また明るくカラフルな花色が楽しめる魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約400~800cmに成長します。
- パープルローブ(bougainvillea ‘purple robe’)は、花を囲む色鮮やかな紫色の苞と、白色の筒状の花のコントラストが美しい園芸品種です。樹形はツル性、高さ約400~800cmに成長します。
- ブライダルブーケ(bougainvillea ‘bridal bouquet’)は、結婚式のブーケのように花が密に集まるためボリュームある花姿をつくります。また白色の花(苞)は咲すすむに連れてふち部分に桃色の覆輪が入るため、白色と桃色の可愛いらしい印象を与える花を咲かせる園芸品種です。樹形はツル性、高さ50cm以上に成長します。
- メアリーパーマー(bougainvillea Mary Palmer)は、1株の中に桃色・白色・桃色+白色の3パターンの花色があるため明るくカラフルな印象や可愛いくロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約400~800cmに成長します。
- シンガポール・ホワイト(bougainvillea singapore white)は、花の苞が普通より細長く先端が尖るため洗練された印象を与える花姿となり、真っ白な花が明るく輝くような雰囲気をつくる園芸品種です。樹形はツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- ミセスバットは、ブーゲンビリアの中でも花の苞が大きいため華やかな雰囲気の花姿をつくり、濃い桃色の花色が明るくポップで可愛らしい雰囲気をつくる園芸品種です。樹形はツル性、高さ50cm以上に成長します。
- カリフォルニアホワイト(bougainvillea ‘California White’)は、ブーケのように沢山の花が集まり咲くためボリュームある豪華な花姿をつくり、また白色の花が明るく輝くような印象を与える魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ50cm以上に成長します。
- カリフォルニアゴールド(bougainvillea ‘california gold’)は、黄金を連想させるような赤みを帯びる黄色の花色が特徴の園芸品種です。花は一重咲き、花色は赤みを帯びた黄色から橙色へと変化していきます。樹形はツル性、高さ約450~900cmまで成長します。
- ゴールデングロウ(bougainvillea ‘golden glow’)は、黄金を連想させるような赤みを帯びた黄色または黄土色の花色が特徴の園芸品種です。黄金色は豊かさや富を象徴する色のため、豪華で華やかな雰囲気のあるお庭などによくあうでしょう。樹形はツル性、高さ約400~800cmに成長します。
- サンデリアナ(bougainvillea ‘sanderiana’)は、花弁のような鮮やかな桃色の苞葉と、白色の筒状の小花の対比が可愛らしい印象を与える魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- 班入りサンデリアナは、葉のふち部分に不規則な班が入る班入りタイプのサンデリアナです。葉のふち部分に白色の入る事から、花のない時期も明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめます。花は鮮やかな桃色、樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- サンデリアナ・ホワイト(bougainvillea ‘sanderiana white’)は、洗練された印象を与える白色の班(覆輪)と、清潔感や上品な印象を与える白色の花が魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
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ブーゲンビリアの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ブーゲンビリアの育て方
花壇の土づくり
日当り
ブーゲンビリアは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が出来ます。
土壌の土質
ブーゲンビリアは基本的に水はけの良い土壌を好みます。水分が停滞するようなジメジメした土壌では生育不良を引き起こしたり根腐れする事もあるため避けた方が良いでしょう。植え付けの前に土壌診断を行い、通気性がよく適度に腐葉土等が入った土壌改良しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ブーゲンビリアは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が出来ます。
培養土
ブーゲンビリアは一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+ピートモス(PH調整済)=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
水やりの仕方
ブーゲンビリアは、水を与える事で茎葉がよく育ち、基本的には水が嫌いな植物ではないのですが、花芽を形成する時期に水を与えすぎると花芽が変異して棘になってしまい花が少なくなったり棘ばかりの株になってしまいます。そのため花を咲かせたい場合は乾燥気味に育てられる事が一般的です。
水やりの方法
ブーゲンビリアは、花をしっかり咲かせる為に土壌を乾燥気味に管理するのが一般的です。特に春から夏にかけて、花芽が形成しやすい時期は水をやり過ぎると花芽が棘になりやすいため、葉が萎れてくるタイミングで水やりを行いましょう。
ただし株を大きくしたい場合は、水をしっかり上げても問題ありません。土壌の表面が乾燥してくるタイミングで水やりをしましょう。
肥料の与え方
ブーゲンビリアは、ある程度肥沃な土壌であれば肥料を与えなくても育てられますが、沢山の花を咲かせたい場合はしっかりと肥料を与える事が大切です。
肥料は植え付け時に元肥を入れて、生育期間中(春・夏・秋)も定期的に追肥を与えます。
ブーゲンビリアの元肥の与え方
- 元肥は苗の植え付け時に与える肥料の事です。
- 肥料は肥効が長く続く緩効性肥料を選び、成分は水平型肥料(成分が均一)もしくは山型肥料(リンが多め)を選びましょう。
- 元肥の与え方は土壌に均一に混ぜこむ全面施肥で行ます。
ブーゲンビリアの追肥の与え方
- 追肥は春から秋の生育期間中に与えます。
- 追肥は肥料の効きが早い速効性肥料(化成肥料)もしくは、緩やかに長く効く緩効性肥料を選びましょう。
- 化成肥料や緩効性肥料などの固形肥料を与える場合は、袋に規定された量を約1~3ヶ月ごとに施します。
- 液体肥料で与える場合は、規定された分量で希釈して約14日に1回のペースで水やりの際に一緒に液肥を与えるとよいでしょう。
剪定のやり方
ブーゲンビリアは剪定せずに育てる事も出来ます。ただし剪定せずに育てた場合、生産性の悪い古い茎が残り花や葉の数が減ったり、枝分かれが少なくなり花の数が減ったり壁面の被覆能力が落ちたり、ツルが奔放に伸びて本来あるべき場所から逸出してしまったり、外観を崩してしまったりする事があります。株をきちんと維持管理するには剪定が必要です。
ブーゲンビリアの剪定方法
- ブーゲンビリアの剪定は冬を除けば何時でも行う事が出来ます。ただし普通は花芽の形成にあまり影響を与えない早春や、花が一段落する初夏から夏が最も適しているためこの時期に行われます。
- 早春は、株が休眠しているため剪定によるストレスが少なく済み、新枝につける花芽への影響も殆どなく、また春からの強い成長が期待出来るため回復が早いです。そのため晩冬から早春は強い剪定を行うのに最も適した時期です。※ただし剪定を行い過ぎると開花に悪影響が出るためバランスを見ながら行いましょう。
- 初夏から夏は、開花が一段落しているため花芽の形成に殆ど影響をなく剪定が出来る時期です。また初夏から夏に軽く剪定する事で花がら摘みにもなりエネルギーを新芽に向かわせる事が出来て、活発な成長と分枝を促す事にも繋がります。※ブーゲンビリアは、花が数ヶ月間咲いたら、その後は暫く休み、また花が数ヶ月咲くというサイクルを繰り返します。
- 秋の開花後に剪定される場合もあります。秋の剪定は冬の間も株の状態を綺麗に保つ目的で剪定されるため強い剪定は行いません。邪魔な枝や外観を崩す枝を軽く剪定して形を整えます。
- 株全体を観察して枯れた枝・損傷した枝(折れてる枝等)・病気の枝を探して、これを枝分かれしてる場所、もしくは被害を受けていない枝の途中の節(芽)の上で、剪定して取り除きましょう。
- 何故ならこれらの茎は日当りや風通しを阻害したり、エネルギーが分散されて健康に成長している枝の成長に悪影響を及ぼしたりしやすいからです。
- 株全体を観察して不要と思われる枝を剪定しましょう。
- 間違った方向に伸びた枝は、外観を崩したり、歩行者のじゃまになったり、入るべき場所じゃない所に侵入する可能性があります。そのため、間違った方向に伸びた枝は根元から剪定するか枝分かれさせたい部分の芽の上で剪定しましょう。
- 絡み合い茎が混雑している部分は、日当たりや風通しが悪くなるため、生育が悪くなったり、生育が悪くなった場所から病気にかかりやすくなったり、また害虫が湧きやすくなる原因ともなります。そのため、必要に応じて枝の多い部分は間引き剪定して枝の数を減らしましょう。※不要な枝は自然に反して伸びる枝や古い枝等を選び間引き剪定すると良いでしょう。不要な枝に関しては不要枝の種類のリンクページを参考にしてください。
- 生産性の落ちた古い枝は、太くゴツゴツとしており、葉や花も少なく外観を悪くする原因にもなります。古い茎を切る事でエネルギーが生産性の高い新しい芽や若い茎に向かうため、株全体のバランスを見ながら必要に応じて剪定しましょう。剪定は古い茎の根元から間引き剪定するか、もしくは枝分かれさせたい部分の芽の上で剪定します。
- 開花が一段落したら、茎の分枝や新しい花の開花を促す目的で、花がら摘みをかねて、枝の半分程度を目安に切り戻し剪定しましょう。
ツル誘引の目的と方法
ブーゲンビリアは、シュート(新鞘)を他の植物や構造物の上にかけるように伸ばしたり棘を引っ掛ける等して、植物体を固定しながら登るツル植物です。ただしツル植物としては登る能力が低いため、ツル植物として育てる場合は資材を準備して、ツルと資材を紐などで固定して誘引しながら育てるのが一般的です。
冬越しする方法
Hardiness:9b~11a
ブーゲンビリアは、軽い霜であれば耐えられるため、暖地であれば地植えで育てることも可能です。ただし強い霜が降りると枯れてしまうため、必要に応じて冬越し対策が必要になります。
ブーゲンビリアの冬越し対策
- 軽い霜が降りる地域であれば、霜対策として腐葉土などでマルチングをしたり、不織布などを被せるとよいでしょう。
- 支柱を立ててビニールを被せるとより対策効果が上がります。
- 鉢植えで育てている場合は、霜の当たらない軒下に移動したり、凍結が心配な場合は屋内や温室に移動したりするとよいでしょう
挿し木や株分けで増やす
ブーゲンビリアは挿し木や取り木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- ブーゲンビリアの挿し木時期は初夏から夏が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂 の長さ約10cmにわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
取り木(圧条法)
取り木(圧条法)とは茎が柔軟で曲げやすい植物で行われる技法です。茎の1部を土に触れさせる、または茎全体を土に被せ発根させます。
- ブーゲンビリアの取り木を行う時期は4月から7月が適します。
- 新しく出てきた茎(蘖)を曲げて2節程度を土中に埋めクリップ等で固定しておきます。
- 茎の先端部は土から出して支柱に括り垂直に誘引しておきましょう。
- 土中に埋めた茎がしっかり発根したら親株から切り離して、植え直します。