- 原産:日本
- 科:キジカクシ(Asparagaceae)
- 属:ギボウシ/ホスタ(Hosta)
- 種:スジギボウシ(undulata)
- 別名:ホスタ・ウンジュラータ/ウェイビー プランテン リリィ(Wavy Plantain Lily)
- 品種:ホスタ・ウンジュラータ(Hosta ‘undulata var undulata’)
- 開花時期:6月~7月
- 花の色:紫色●白色〇
- 葉の色:緑色●黄色●白色〇
- 分類:多年草
- 被覆方法:ロゼット状
- 草丈:約30~50cm
- 誕生花:7月9日
- 花言葉:静寂/沈静/落ち着き/変わらない思い
- 用途:カラーリーフ/日陰植物/エレガントなお庭
目次 | ||
| ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ホスタ・ウンジュラータとは!?
ホスタ・ウンジュラータは、単に「スジギボウシ」とも呼ばれています。葉全体が炎が揺らめくように波打つため動きのある優雅な外観をしており、葉の中央に白色の班が入るため明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめます。
スジギボウシとは!?
スジギボウシは学名Hosta ‘undulata’、別名「ホスタ・ウンジュラータ」や「ウェイビー プランテン リリィ(Wavy Plantain Lily)」とも呼ばれる多年草(宿根草)です。江戸時代から栽培され品種改良されてきた雑種で以前は種として扱われていましたが、現在は園芸品種として扱われています。
スジギボウシの語源(由来)
- 属名のHostaは、オーストラリアの医師で植物学者のN.T.Hostへの献名です。
- 種小名のundulataはラテン語で「うねる」「起伏のある」を意味します。
スジギボウシの特徴(魅力)
- スジギボウシは、以前は種として扱われていましたが、野生種が見つかっておらず、現在は品種または品種群として扱われている、スジ状の班が魅力的なギボウシです。
- 花茎がスラリと長く伸びて咲く上品な紫色の花や、葉がうねるような形をして、動きのある個性的な外観をしている所が特徴です。
- 草姿はロゼット状、葉は中央から外側へと優雅に広がる外観をしており、また地面下に短い根茎があり、根元で株を幾つもつくるため、群生をつくります。
- スジギボウシの葉は、基本的に葉に白色または黄色の班が入るため、カラーリーフとして楽しむ事が出来ます。
- また葉がうねるように動きのある外観をしているため、炎による揺らめきや風による動きを連想させます。
- 開花は夏から秋、花茎は長く垂直に約120cmまで伸ばし、ユリを思わせるような上品な花を穂状に咲かせます。そのため、上品な中に豪華さも感じさせる花姿をつくります。
- 花は一日花のため、朝に蕾から開花した花は、夕方には萎れてしまいます。ただし穂状に幾つかの花が咲くため、しばらく花を楽しむ事が出来ます。
- スジギボウシは「地被植物」「花壇の縁どり」「ロックガーデン」等で親しまれます。
- グランドカバー(地被植物)とは、草丈があまり高くならず地表面を覆う植物の総称で、一般的に雑草を抑制する目的、景観を美しくする目的等で植え付けが行われます。
- スジギボウシのグランドカバー(地被植物)は、基部から出る葉が放射状に広がり、ドーム状に盛り上がりながら地面を覆うところが魅力です。ただし匍匐性に広がる茎等と比べると、一株で広範に広がるわけではないため、広い場所をカバーする場合は複数の株を用意する必要があり、歩道などの歩く場所には向きません。
- スジギボウシは落葉性のため、冬の間は地上部が枯れて地面が剥き出しになります。
- 花壇の縁どりとは花壇の手前(ふち部分)の境界線をさしており、普通はレンガなどの装飾物または背の低い植物などが並べられます。
- グランドカバー(地被植物)とは、草丈があまり高くならず地表面を覆う植物の総称で、一般的に雑草を抑制する目的、景観を美しくする目的等で植え付けが行われます。
- スジギボウシは耐陰性がある事から日陰植物(シェードガーデン)等に利用される事もあります。
- 日向から日陰まで幅広い環境で育てる事が出来ますが、西日の当たらない半日影で育てることが理想です。
スジギボウシの草丈は約30~50cm、草姿はロゼット状、根元で株を幾つもつくり叢生して群生をつくります。
葉序は根生葉(基部に付いた葉)、葉柄は長く、葉の色は緑色・黄色・白色があり、葉身の形は卵形、葉脈はやや凹みます。
花序は総状花序、総状花序の花茎は約120cm、花茎に沿って花を水平または下向きに咲かせます。花冠は漏斗状、漏斗状は6個の花弁(花被片)が合着する合弁花で、筒部の下部は細く上部は広がり、裂片は6個で形は三角形、花の色は白色または紫色、雄蕊は6個、雌蕊は1個あります。
スジギボウシの園芸品種の紹介
- フクリンオハツキギボウシ(H ‘undulata albomarginata’)は、別名ではホスタ・アルボマルギナータとも呼ばれています。生育旺盛で、葉の縁部分に白色または薄い黄色覆輪が入るため、光が反射して輝いているような明るいカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。
- ホスタ・ウンジュラータ(Hosta ‘undulata var undulata’)は、単に「スジギボウシ」とも呼ばれています。葉全体が炎が揺らめくように波打つため動きのある優雅な外観をしており、葉の中央に白色の班が入るため明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめます。
- ホスタ・ユニビッタータ(hosta ‘undulata univittata’)は、葉全体が不規則に捻れるため動きのある個性的な外観をしており、また葉の中央に幅の狭い白色の班が入るため、カラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。
- オハツキギボウシ(hosta ‘undulata erromena’)は、別名では「ホスタ・エルロメネナ」とも呼ばれます。オハツキギボウシは、スジギボウシの中では珍しく葉に班がなく、エメラルドを思わせるような美しい葉色をしており、また生育が非常に旺盛で大株になるのが早い園芸品種です。
- ホワイトフェザー(hosta ‘undulata White Feather’)は、葉の色が季節によって変わり、春の新葉は真っ白く明るく輝くような葉色をしており、葉が成熟するにつれて緑色とクリーム色(薄い黄色)がブレンドされたような柔らかな葉色へと変わります。
- メディオバリエガータ(hosta ‘undulata mediovariegata’)は、葉全体が不規則に捻れるため炎の揺らめきを連想させるような個性的な外観をしており、また葉の中央に白色の班(中班)が入るため、明るい印象を与えたり洗練された雰囲気をつくるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。
楽天で購入 | ||
ギボウシ(ホスタ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ホスタ・ウンジュラータの育て方
花壇の土づくり
日当り
ホスタ・ウンジュラータは、日光がよく当たる日向から、明るい日影まで幅広い環境で育てられます。ただし夏の日差しや暑さが厳しい地域では強光や乾燥などの複合的なストレスにより葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)などの生育不良を引き起こす事があり、また日陰で育てると葉色が悪くなる事があります。そのため直射日光が3~5時間程度当たる半日影で育てるのが理想です。
土壌の土質
ホスタ・ウンジュラータは、通気性と保水性のバランスがよく、しっかり堆肥が入る肥沃な土壌を好みます。水分が停滞するようなジメジメした土壌では、根腐れや腐敗などを引き起こし、生育不良になる事があるため注意が必要です。土壌診断を行い、通気性や保水性が悪かったら、土壌改善を行ってから植え付けを行いましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ホスタ・ウンジュラータは、日光がよく当たる日向から、明るい日影まで幅広い環境で育てられます。ただし夏の日差しや暑さが厳しい地域では強光や乾燥などの複合的なストレスにより葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)などの生育不良を引き起こす事があり、また日陰で育てると葉色が悪くなる事があります。そのため直射日光が3~5時間程度当たる半日影で育てるのが理想です。
培養土
ホスタ・ウンジュラータは一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く、肥沃な培養土で育てましょう。
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
楽天で人気の高い培養土を購入する
- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
ホスタ・ウンジュラータは、短期的な乾燥に耐えますが、やや湿り気のある土壌を好みます。そのため雨が長く降らず乾燥が続く場合はしっかり水やりを行い、やや湿り気のある土壌に保つようにしましょう。 水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。
肥料の与え方
ホスタ・ウンジュラータを肥沃な土壌で育てている場合は、肥料がなくても育てられます。ただし、肥料を与える事で、株はより大きくなり、葉も青々と健康に成長するため、必要に応じて定期的に堆肥や肥料を入れて上げましょう。
肥料は春に堆肥と有機肥料(油カスなど)を入れて、秋にも肥効が早く出る発酵済の有機肥料(発酵油カスなど)を入れます。また植物の状態を見ながら、必要に応じて生育期間中も液肥を与える事も成長を促すのに効果があります。
また鉢植えの場合は根が回りやすいため1~2年に1回の頻度で植え替えと必要に応じて株分けも行った方がよいでしょう。地植えの場合は、株が密集して蒸れやすくなり腐敗する事もあるため、3~5年に1回の頻度で、大株になっている場合は株分けをしましょう。
肥料と堆肥の与え方
- 春(3月~5月)の肥料と堆肥
- 肥料は肥効が長く土壌改良効果も期待できる有機肥料(配合肥料や油カス等)、または肥効が長く肥料成分が多く入っている緩効性肥料を選びましょう。
- 有機肥料を与える場合は、土に剥き出しにすると分解が遅くなったり、虫が寄ってくる事もあるため、基本は土の中に埋めます。株元から少し離れた場所(枝先の下に新しい根があり肥料の吸収効率が最も良い)に穴を掘り肥料を埋めましょう。※地面にそのまま置き肥する場合もあります。
- 緩効性肥料の場合は、株元から少し離れた場所に置き肥します。置き肥とは地面に埋めずにそのまま地面の上に置く肥料です。
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
- 地植えの場合は初冬から早春に株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を入れましょう。
- 数年ごとに植え替えを行うため、その時に土壌改良して植え直しても問題ありません。
- 鉢植えの場合は、植え替えを行います。鉢から株を取り出して、風雨で劣化した古い土を軽く落とし、長い根や腐った根も軽く切り詰めます。株が大きい場合は株分けもしましょう。土は新しい物を使うか、古い土を再利用する場合は2~5割ほど新しい土を混ぜます。鉢の中に新しい土と株を植え直したら完成です。
- 地植えの場合は初冬から早春に株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を入れましょう。
- 肥料は肥効が長く土壌改良効果も期待できる有機肥料(配合肥料や油カス等)、または肥効が長く肥料成分が多く入っている緩効性肥料を選びましょう。
- 秋の肥料
- 肥料は肥効が早く出て土壌改良効果も期待できる発酵済の有機肥料(ボカシ肥料や発酵油カス等)、または肥効が早く出て肥料成分が多く入っている化成肥料を選びましょう。
- 有機肥料を与える場合は、土に剥き出しにすると虫が寄ってくる事もあるため、基本は土の中に埋めます。株元から少し離れた場所(枝先の下に新しい根があり肥料の吸収効率が最も良い)に穴を掘り肥料を埋めましょう。※地面にそのまま置き肥する場合もあります。
- 化成肥料の場合は、株元から少し離れた場所に置き肥します。置き肥とは地面に埋めずにそのまま地面の上に置く肥料です。
- 肥料は肥効が早く出て土壌改良効果も期待できる発酵済の有機肥料(ボカシ肥料や発酵油カス等)、または肥効が早く出て肥料成分が多く入っている化成肥料を選びましょう。
- 生育期間中(真夏と冬を除く)の肥料
- 基本的に春と秋に肥料を与えておけば、生育期間中の追肥がなくても育てられますが、追肥として液肥を与える事でギボウシの成長によい効果があります。
- 液肥は通常の希釈率より濃度を半分程度に抑えて、2週間に一度の頻度で行う事が出来ます。葉からも栄養を取り込めるため、葉面散布も出来ますが、葉焼けする原因にもなるため、暑い日や日差しが強い日は、葉にかけずに株の付近に与えましょう。
剪定のやり方
ホスタ・ウンジュラータは剪定をせずに育てる事も出来ますが、健康な成長を促すために剪定する事も出来ます。
花を取り除く
花は鑑賞するか鑑賞しないかによって「開花前」または「開花後」に花茎の下から剪定して取り除きます。花が魅力的ではない品種の場合は、健康な葉の成長を促すために開花前に花茎の下から剪定して取り除きます。花が魅力的な品種の場合は開花後に花が萎れたら花茎の下から剪定して取り除きます。
花を取り除く事で「エネルギーの分散が抑えられる」ため、健康な葉の成長を促す事が出来ます。
葉を取り除く
葉は枯れたり病気になると、これらの葉が日当たりを悪くしたり病気を拡大させるなど、健康な葉の成長に悪影響を与えてしまいます。そのため、枯れたり病気になった葉は1年を通してその都度、取り除きましょう。
また冬になると地上部の葉は枯れてしまいます。枯れた葉を残しておくと、春から成長する新芽に光が当たらず、成長が遅れる可能性があります。そのため、枯れた葉は晩秋もしくは早春に取り除きましょう。
夏越しする方法
ホスタ・ウンジュラータは、夏の暑さに耐えますが強い日差しで葉焼けを引き起こしたり葉が枯れたり、また乾燥によっても同様の症状が出て株が弱る事があります。そのため必要に応じた夏越し対策が必要です。
ホスタ・ウンジュラータの夏越し対策
- 西日の当たる環境は【強い暑さ・強い日差し・乾燥】などの複合的なストレスがかかり、葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり枯れたり萎れたりして株が弱る事があります。
- 鉢植えであれば西日の当たらない場所に移動します。
- 地植えであれば西日の当たらない場所に植えたり遮光ネットを利用したりしましょう。
- 乾燥が長く続くと株が弱る事があります。
- 特に鉢植えで育てている場合は、乾燥がより早くなるため、定期的に水やりを行いましょう。
播種で増やす
スジギボウシの種蒔の方法
播種時期:2月~5月
発芽適温:約15度~20度
発芽日数:約
発芽条件:
種子は乾燥すると発芽率が落ちるため、種の採取後は袋の中に湿らせたバーミキュライトと種を入れて、2月から3月頃まで、冷蔵庫(約4度)に保管しておきます。
- 2月から3月になったら種まき用の培養土と種を撒くポットを準備します。
- もしくは直播きする場所の土壌を整えます。
- 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
- 種の上に薄く土を被せます。
- 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。