
- 科:キジカクシ(Asparagaceae)
- 属:ギボウシ/ホスタ(Hosta)
- 別名:擬宝珠
- 品種:ジュラシックパーク(Hosta ‘Jurassic Park’)
- 開花時期:6月~9月
- 花の色:紫色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 分類:多年草
- 被覆方法:ロゼット状
- 草丈:約100cm
- 誕生花:7月9日
- 花言葉:静寂/沈静/落ち着き/変わらない思い
- 用途:カラーリーフ/日陰植物/エレガントなお庭
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ギボウシ(ジュラシックパーク)とは!?
ギボウシ(ジュラシックパーク)は、葉に厚みがあり非常に大きいため庭園などの大きな庭の中でも強い存在感を出し、成熟した株は沢山の葉が優雅に広がるため圧巻の景観を作り出します。
花序は総状花序、花の色は薄い紫色、葉の形は広卵形または心形、葉の色は緑色です。草姿はロゼット状、株は高さ約100cm、幅は約180cmに成長します。
ギボウシ(擬宝珠)とは!?


ギボウシ(擬宝珠)は属の中に約23~45種がありますが、一般的に園芸で親しまれている多くのギボウシは、日本や中国を原産とするギボウシが交雑されてうまれた雑種の園芸品種です。
ギボウシ(擬宝珠)の語源(由来)
- 属名のHostaは、オーストラリアの医師で植物学者のN.T.Hostへの献名です。
- ギボウシ(擬宝珠)の由来は、花の蕾が擬宝珠似ている所からギボウシ(擬宝珠)と呼ばれています。
ギボウシ(擬宝珠)の特徴(魅力)
- ギボウシ(擬宝珠)は、地面から放射状に葉が広がる事から優雅な外観の草姿を作るためエレガントな雰囲気のお庭によく合います。また様々な葉の形や葉の色がある事から、カラーリーフとして楽しまれる事も多い植物です。
- ギボウシ(擬宝珠)の雑種は、様々な種や品種と交雑しているため、株の大きさや葉の大きさ、葉の形や色などが多彩で豊富にあります。そのため、お庭の環境や雰囲気に合わせて品種選びが出来る所が魅力です。
- 株の大きさは特大(VL)・大型(L)・中型(M)・小型(S)・極小(MINI)の5種類に分類されており、大きさを表す場合には「cm」の他に、上記の方法で示される場合もあります。
- 株の大きさを参考にして、特大(VL)や大型(L)であれば庭園や大きな家のフォーカルポイントとしてギボウシを使ったり、中型(M)や小型(S)であれば花壇の中で寄せ植えのように使ったり縁どりとして使ったり、極小(MINI)であれば鉢植えの中で楽しんだり寄せ植え素材として使ったり花壇の前方の縁どりとして使ったりすると良いかもしれません。
草姿はロゼット状、葉は中央から外側へと優雅に広がるため、噴水を思わせる様な華やかな外観をつくります。
- 地面下に短い根茎があり、根元で株を幾つもつくり、叢生して群生をつくります。
- ギボウシ(擬宝珠)の雑種は品種によって、葉の大きさが約3cmと小さく可愛らしいものから、葉の大きさが70cmを超える非常に巨大で存在感が強い品種もあります。
- 葉の形は一般的には広卵形または心形(基部が凹み先端が尖るハートの様な形)をしていますが、品種によっては披針形をしていたり、葉の全体や縁部分が捻れていたり、葉全体が内側に巻き管状の形になる品種等もあります。
- 多くの品種では、葉脈と葉脈間で凹凸があるため皺がよったような外観をしていますが、凹凸が少なくのっぺりとした外観の品種もあります。
- 葉はふつう緑色ですが、落ち着いた印象を与える青緑色の葉色や、明るく爽やかな印象を与える黄色の葉色や、輝くような印象や洗練された雰囲気をつくる白色の葉色があるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
花はユリのような外観をしているため上品な雰囲気があり、また花茎に沿って何個も花がつくため豪華な印象も与えます。
- 花は一日花のため、朝に蕾から開花した花は、夕方には萎れてしまいます。ただし穂状に何個も花が咲くため、長い期間楽しめます。
- 花はふつう無香ですが、タマノカンザシを由来とする品種では花に甘く爽やかな清涼感がある香りがあります。
ギボウシ(擬宝珠)は、味が淡白で食べやすく、シャキシャキとした食感がよいため、食用として新芽がウルイとして食べられる事もあります。
- ただし一般的に食べられているのは、食味が良いオオバギボウシやトウギボウシ、タチギボウシ等とその幾つかの園芸品種です。食べる目的で育てる場合はそちらを選んだ方が良いかもしれません。
- ギボウシ(擬宝珠)は「地被植物」「花壇の縁どり」等で親しまれます。
- グランドカバー(地被植物)とは、草丈があまり高くならず地表面を覆う植物の総称で、一般的に雑草を抑制する目的、景観を美しくする目的等で植え付けが行われます。
ギボウシ(擬宝珠)のグランドカバー(地被植物)は、基部から出る葉が放射状に広がり、ドーム状に盛り上がりながら地面を覆うところが魅力です。ただし匍匐性に広がる茎等と比べると、一株で広範に広がるわけではないため、広い場所をカバーする場合は複数の株を用意する必要があり、歩道などの歩く場所には向きません。
- ギボウシ(擬宝珠)は落葉性のため、冬の間は地上部が枯れて地面が剥き出しになります。
- 花壇の縁どりとは花壇の手前(ふち部分)の境界線をさしており、普通はレンガなどの装飾物または背の低い植物などが並べられます。
ギボウシ(擬宝珠)は品種によって成熟時の株の大きさが違うため、植え付け間隔は一概ではありません。一般的には約30~120cmの間隔で植え付けが行われますが、コンパクトな品種では更に幅を狭め、大型の品種では更に間隔をあけます。
- グランドカバー(地被植物)とは、草丈があまり高くならず地表面を覆う植物の総称で、一般的に雑草を抑制する目的、景観を美しくする目的等で植え付けが行われます。
- ギボウシ(擬宝珠)は耐陰性がある事から日陰植物(シェードガーデン)等に利用される事もあります。
- 日向から日陰まで幅広い環境で育てる事が出来ますが、西日の当たらない半日影で育てることが理想です。
ギボウシ(擬宝珠)の草丈は約15(~120)cm、草姿はロゼット状、根元で株を幾つもつくり叢生して群生をつくります。
葉序は根生葉(基部に付いた葉)、葉柄は長く、葉の色は緑色・青緑色・黄色・白色があり、葉身は長さ約3(~71)cm、葉身の形は心形(葉の基部が凹み先端が尖る)または卵形(広卵形)か披針形、葉の葉脈間は凹凸があるか凹凸がありません。
花序は総状花序、総状花序は1個の花軸に沿って多数の花柄を付けて花柄の先端に花を水平または下向きに咲かせます。花冠は漏斗状、漏斗状は6個の花弁が合着する合弁花で、筒部の下部は細く上部は広がり、裂片は6個で形は三角形をしており、花の色は白色・紫色・桃色・赤色があります。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
ギボウシ(擬宝珠)の交配方法
ギボウシ(擬宝珠)は、突然変異や放射線処理、コルヒチン処理などによって新しい品種が生まれる事もありますが、一般的には交配と実生を重ねて、選抜していく事で、魅力的な新しいギボウシが作出されます。
基本的に植物の交配では、母親の性質を強く受けます。特にギボウシ(擬宝珠)の葉に入る班は、母性遺伝になるため、班入りのギボウシを作出したい場合は、種子をつくる母体のギボウシには班入りギボウシを使う必要があります。ただし、班入りの他にも花の色や香り、葉の大きさや形、草姿など、ギボウシには様々な個性があります。そのため、母親だけでなく父親にもこだわりを持ち、何度も交配・実生・選抜を重ねて魅力的なギボウシを作出していく事が大切です。
- 交配する株(父株・母株)を準備する。
- 母株の花の雄蕊を取りのぞきます。
- 開花が始まり花弁が開き始めると雄蕊の葯が割れて、花粉が飛び、雌蕊について自家受粉する可能性があります。そのため開花する前日夜に、花から雄蕊をピンセットを使い6個取り除きます。
- 雌蕊の柱頭に雄蕊の花粉を付け受粉させます。
- 母株の花が開いたら雌蕊の柱頭に、父株の雄蕊の花粉をぬるようにつけて、受粉させましょう。
- 受粉させたら交配させた花の部分にラベルなどを貼り、目印を付けておきます。
- 受粉の確認
- 受粉が成功していると、子房が膨らみ種を作り始めます。
- 失敗している場合は、数日経っても子房は膨らまず、花柄が落ちます。
- 種の採取
- 秋から冬になると、果実(蒴果)が完熟して収穫出来ます。蒴果は複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出するため、裂開する前に収穫して乾燥させるか、袋に被せて種子の飛散を防ぎましょう。
- 種の保存と種まき
- 収穫した種の保存と種まきの方法は育て方の欄にある、播種の方法からご覧下さい。
ギボウシ(擬宝珠)のQ&A
Question | Answer |
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ギボウシを庭で育てていたら葉に入った班が消えてしまいました。何故でしょうか? | ギボウシの班がなくなる原因は複数あります。 1つ目は、春の若葉のみに綺麗な班が入り時間の経過とともに班が消えていく品種を育てている。 2つ目は、強い日差しや乾燥などのストレスにより班が消えてしまう。 3つ目は、葉に入る班が安定しておらず、成長とともに消えてしまうです。自家受粉して作出されたばかりで班の安定性が不透明だったり、散班や縞班などの安定しにくい班で起こりやすいです。 |
ギボウシの葉に入る班の色が薄い気がします。何故でしょうか? | ギボウシに入る班の色は、葉の成熟度や季節(温度)等で変わる事があります。また光量が足りないと、班が上手く出ずに緑色に近くなったり、日差しが強いと葉焼けによって色褪せたような外観になったりします。西日の当たらない半日陰で育てると班が綺麗に出るかもしれません。 |
ギボウシの葉っぱの所々に穴があいています。病気でしょうか? | ギボウシの葉は、ナメクジやダンゴムシなどが食べる事があります。特に、新芽や若葉の時期は葉が柔らかいため、被害にあいやすいようです。対策としては葉に厚みがあり食べられにくい品種を選んだり、どうしても許せない場合はオルトランなどの薬剤を使う方法もあります。 |
ギボウシの寿命は、どれくらいになりますか? | ギボウシは非常に長寿です。適切な環境で育った場合、親株は30年以上生き残ります。また100年を越えて生きる事もあるようです。 |
ギボウシは食用ですか? | ギボウシは柔らかな新芽や若葉が食べられます。ただし種や品種によって食味が違います。一般的にはオオバギボウシ・トウギボウシ・タチギボウシ等が食用として利用されており、その中でも、美味しく品種改良が行われたテンリュウなどが食用ギボウシとして人気です。 ギボウシは犬・猫などにとっては有毒です。サポニンがペットの消化器に炎症を起こすなどの悪影響を及ぼす事があるため、ペットを飼っている場合は、ペットが食べないように注意してあげる必要があります。 |
ギボウシ(擬宝珠)の雑種の園芸品種の紹介
大型(L):株の高さ約50~70cm | |||
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中型(M):株の高さ約40~50cm | |||
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小型(S):株の高さ約20~40cm | |||
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極小(MINI):株の高さ20cm未満 | ||
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ギボウシ(ホスタ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ギボウシ(ジュラシックパーク)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ギボウシ(ジュラシックパーク)は、日光がよく当たる日向から、明るい日影まで幅広い環境で育てられます。ただし夏の日差しや暑さが厳しい地域では強光や乾燥などの複合的なストレスにより葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)などの生育不良を引き起こす事があり、また日陰で育てると葉色が悪くなる事があります。そのため直射日光が3~5時間程度当たる半日影で育てるのが理想です。
土壌の土質
ギボウシ(ジュラシックパーク)は、通気性と保水性のバランスがよく、しっかり堆肥が入る肥沃な土壌を好みます。水分が停滞するようなジメジメした土壌では、根腐れや腐敗などを引き起こし、生育不良になる事があるため注意が必要です。土壌診断を行い、通気性や保水性が悪かったら、土壌改善を行ってから植え付けを行いましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ギボウシ(ジュラシックパーク)は、日光がよく当たる日向から、明るい日影まで幅広い環境で育てられます。ただし夏の日差しや暑さが厳しい地域では強光や乾燥などの複合的なストレスにより葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)などの生育不良を引き起こす事があり、また日陰で育てると葉色が悪くなる事があります。そのため直射日光が3~5時間程度当たる半日影で育てるのが理想です。
培養土
ギボウシ(ジュラシックパーク)は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く、肥沃な培養土で育てましょう。
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
ギボウシ(ジュラシックパーク)は、短期的な乾燥に耐えますが、やや湿り気のある土壌を好みます。そのため雨が長く降らず乾燥が続く場合はしっかり水やりを行い、やや湿り気のある土壌に保つようにしましょう。 水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。
肥料の与え方
ギボウシ(ジュラシックパーク)を肥沃な土壌で育てている場合は、肥料がなくても育てられます。ただし、肥料を与える事で、株はより大きくなり、葉も青々と健康に成長するため、必要に応じて定期的に堆肥や肥料を入れて上げましょう。
肥料は春に堆肥と有機肥料(油カスなど)を入れて、秋にも肥効が早く出る発酵済の有機肥料(発酵油カスなど)を入れます。また植物の状態を見ながら、必要に応じて生育期間中も液肥を与える事も成長を促すのに効果があります。
また鉢植えの場合は根が回りやすいため1~2年に1回の頻度で植え替えと必要に応じて株分けも行った方がよいでしょう。地植えの場合は、株が密集して蒸れやすくなり腐敗する事もあるため、3~5年に1回の頻度で、大株になっている場合は株分けをしましょう。
肥料と堆肥の与え方
- 春(3月~5月)の肥料と堆肥
- 肥料は肥効が長く土壌改良効果も期待できる有機肥料(配合肥料や油カス等)、または肥効が長く肥料成分が多く入っている緩効性肥料を選びましょう。
- 有機肥料を与える場合は、土に剥き出しにすると分解が遅くなったり、虫が寄ってくる事もあるため、基本は土の中に埋めます。株元から少し離れた場所(枝先の下に新しい根があり肥料の吸収効率が最も良い)に穴を掘り肥料を埋めましょう。※地面にそのまま置き肥する場合もあります。
- 緩効性肥料の場合は、株元から少し離れた場所に置き肥します。置き肥とは地面に埋めずにそのまま地面の上に置く肥料です。
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
- 地植えの場合は初冬から早春に株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を入れましょう。
- 数年ごとに植え替えを行うため、その時に土壌改良して植え直しても問題ありません。
- 鉢植えの場合は、植え替えを行います。鉢から株を取り出して、風雨で劣化した古い土を軽く落とし、長い根や腐った根も軽く切り詰めます。株が大きい場合は株分けもしましょう。土は新しい物を使うか、古い土を再利用する場合は2~5割ほど新しい土を混ぜます。鉢の中に新しい土と株を植え直したら完成です。
- 地植えの場合は初冬から早春に株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を入れましょう。
- 肥料は肥効が長く土壌改良効果も期待できる有機肥料(配合肥料や油カス等)、または肥効が長く肥料成分が多く入っている緩効性肥料を選びましょう。
- 秋の肥料
- 肥料は肥効が早く出て土壌改良効果も期待できる発酵済の有機肥料(ボカシ肥料や発酵油カス等)、または肥効が早く出て肥料成分が多く入っている化成肥料を選びましょう。
- 有機肥料を与える場合は、土に剥き出しにすると虫が寄ってくる事もあるため、基本は土の中に埋めます。株元から少し離れた場所(枝先の下に新しい根があり肥料の吸収効率が最も良い)に穴を掘り肥料を埋めましょう。※地面にそのまま置き肥する場合もあります。
- 化成肥料の場合は、株元から少し離れた場所に置き肥します。置き肥とは地面に埋めずにそのまま地面の上に置く肥料です。
- 肥料は肥効が早く出て土壌改良効果も期待できる発酵済の有機肥料(ボカシ肥料や発酵油カス等)、または肥効が早く出て肥料成分が多く入っている化成肥料を選びましょう。
- 生育期間中(真夏と冬を除く)の肥料
- 基本的に春と秋に肥料を与えておけば、生育期間中の追肥がなくても育てられますが、追肥として液肥を与える事でギボウシの成長によい効果があります。
- 液肥は通常の希釈率より濃度を半分程度に抑えて、2週間に一度の頻度で行う事が出来ます。葉からも栄養を取り込めるため、葉面散布も出来ますが、葉焼けする原因にもなるため、暑い日や日差しが強い日は、葉にかけずに株の付近に与えましょう。
剪定のやり方
ギボウシ(ジュラシックパーク)は剪定をせずに育てる事も出来ますが、健康な成長を促すために剪定する事も出来ます。
花を取り除く
花は鑑賞するか鑑賞しないかによって「開花前」または「開花後」に花茎の下から剪定して取り除きます。花が魅力的ではない品種の場合は、健康な葉の成長を促すために開花前に花茎の下から剪定して取り除きます。花が魅力的な品種の場合は開花後に花が萎れたら花茎の下から剪定して取り除きます。
花を取り除く事で「エネルギーの分散が抑えられる」ため、健康な葉の成長を促す事が出来ます。
葉を取り除く
葉は枯れたり病気になると、これらの葉が日当たりを悪くしたり病気を拡大させるなど、健康な葉の成長に悪影響を与えてしまいます。そのため、枯れたり病気になった葉は1年を通してその都度、取り除きましょう。
また冬になると地上部の葉は枯れてしまいます。枯れた葉を残しておくと、春から成長する新芽に光が当たらず、成長が遅れる可能性があります。そのため、枯れた葉は晩秋もしくは早春に取り除きましょう。
夏越しする方法
ギボウシ(ジュラシックパーク)は、夏の暑さに耐えますが強い日差しで葉焼けを引き起こしたり葉が枯れたり、また乾燥によっても同様の症状が出て株が弱る事があります。そのため必要に応じた夏越し対策が必要です。
ギボウシの夏越し対策
- 西日の当たる環境は【強い暑さ・強い日差し・乾燥】などの複合的なストレスがかかり、葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり枯れたり萎れたりして株が弱る事があります。
- 鉢植えであれば西日の当たらない場所に移動します。
- 地植えであれば西日の当たらない場所に植えたり遮光ネットを利用したりしましょう。
- 乾燥が長く続くと株が弱る事があります。
- 特に鉢植えで育てている場合は、乾燥がより早くなるため、定期的に水やりを行いましょう。
播種で増やす
ギボウシ(擬宝珠)の種蒔の方法
播種時期:2月~5月
発芽適温:約15度~20度
発芽日数:約
発芽条件:
種子は乾燥すると発芽率が落ちるため、種の採取後は袋の中に湿らせたバーミキュライトと種を入れて、2月から3月頃まで、冷蔵庫(約4度)に保管しておきます。
- 2月から3月になったら種まき用の培養土と種を撒くポットを準備します。
- もしくは直播きする場所の土壌を整えます。
- 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
- 種の上に薄く土を被せます。
- 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。