サルビアは属の中に約1000種近くがありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、ロシアンセージは、茎・葉・萼に白色の毛が生えるためシルバーリーフのような上品な外観をしており、青色の花と組み合わさると清涼感のあるスッキリした雰囲気を作ります。またチェリーセージは非常に丈夫なため育てやすく、開花期間が長い所等が魅力です。
サルビア属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
目次
- サルビア属の種の簡易比較
- ロシアンセージの特徴
- ローズマリーの特徴
- チェリーセージの特徴
- レウカンサ種(アメジストセージ)の特徴
- クレベランディ種(フレグラントセージ)の特徴
- パキフィラ種(ローズセージ)の特徴
- フルゲンス種(カージナルセージ)の特徴
- ガラニチカ種(ブルーアニスセージ)の特徴
- カナリエンシス種(カナリーアイランドセージ)の特徴
- 次ページ
- スプレンデンス種(スカーレットセージ)の特徴
- ファリナセア種(メリーセージ)の特徴
- ネモローサ種(ウッドランドセージ)の特徴
- プラテンシス種の特徴
- パテンス種(ゲンチアンセージ)の特徴
- ディスカラー種(ディスコロールセージ)の特徴
- ブレヤナ種(バリーズセージ)の特徴
- バーティシラタ種(ライラックセージ)の特徴
- アズレア種(ブルーセージ)の特徴
- スクラレア種(クラリーセージ)とは!?
- ビリディス種(ペインテッドセージ)の特徴
- シナロエンシス種(シナロアセージ)の特徴
- コクシネア種(ベニバナサルビア)の特徴
- インディゴスパイヤー種(ラベンダーセージ)の特徴
- オフィキナリス種(セージ)の特徴
- ウリギノーサ種(ボッグセージ)の特徴
- インボルクラータ種(ローズリーフセージ)の特徴
- エレガンス種(パイナップルセージ)の特徴
サルビア属の種の簡易比較表
サルビア属には1000種近くがあり、また園芸でも多くの種が親しまれています。このページでは草本タイプのサルビア属を紹介していますが、沢山の種類を詳しく紹介しているため、見るのが大変と感じる事があるかもしれません。
そのため、別ページに簡易的な比較表を準備しています。そちらを先に見て気に入った植物について詳しく知るのも良いかもしれません。また簡易比較表に合わせて草本タイプのサルビアの種類のページも張っておくため良ければ、そちらもご覧ください。
ロシアンセージの特徴や園芸品種
- 原産:南西アジア/中央アジア
- 学名:Salvia yangii(syn. perovskia atriplicifolia)
- 草丈:約50~150cm
- 分類:多年草/常緑低木
- 開花時期:7月~10月
- 花色:紫色●青色●
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:
ロシアンセージとは!?
ロシアンセージは学名Salvia yangii(syn. perovskia atriplicifolia)、2017以前はペロフスキア属にありましたが現在はサルビア属に移動しています。
一般的に英名のロシアンセージの名で流通する事が殆どですが、別名では以前の属名の「ペロフスキア」の名で呼ばれたり、学名の「サルビア・ヤンギー」の名で呼ばれる事もあります。
原産地は南西アジアおよび中央アジアにあり、自生地は草原や丘等にある多年草または低木です。
ロシアンセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のyangiiはPerovskia pamirica の命名者の一人である楊昌友の名前から取られており「楊の」を意味するyangiiが付けられています。
- Salvia yangiiがサルビア属にある以前は学名が「perovskia atriplicifolia」「Perovskia pamirica」でした。属を移動するに当たって学名の変更が必要になりました。本来なら「Salvia pamirica」「pamirica atriplicifolia」のどちらかの学名とする所でしたが、サルビア属の中にどちらの学名も既にあった為、Perovskia pamiricaの命名者である楊昌友の名前が取られました。
ロシアンセージの特徴(魅力)
- ロシアンセージは、行儀よく成長する習慣があるため洗練された外観をしており、また茎・葉・萼は白色の毛が密生するためシルバーリーフのような上品な雰囲気があります。花は紫色または青色をしているため、白色の外観をした茎葉との相性がよく、組み合わさる事でクールで爽やかな雰囲気をつくります。
- 草姿は叢生、叢生は根元から複数の茎を出し、茎は殆ど分枝することなく真っ直ぐ上に成長します。そのため行儀の良い洗練された雰囲気をつくります。
- 背が高くボリューム感を出すため、大きめの庭園の中でもよく目立ちフォーカルポイントとして働かせる事が出来ます。また一般的には花壇の中で背景として利用したり、立体感を出す植物として使われます。
- 花序は輪散円錐花序、輪散円錐花序は円錐状に輪散花序が並んでいるため非常にボリュームのある花姿をしており、また輪散花序は節ごとに花が複数つくためボリュームのある花姿をつくります。
- 花軸は殆ど白色、青色の花と組み合わさるとクールで爽やかな雰囲気をつくり、紫色の花と組み合わさると紫色の優雅で上品な雰囲気をつくります。そのため上品でエレガントなお庭によく合います。
- 萼は花弁と同様に紫色に綺麗に色付いていて美しい外観をしています。そのため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- 植物には精油を溜め込んだ毛状突起(星状毛)が多数生えており、毛を触ると精油が放出されるため爽やかで心地よい薬品のような香りが広がります。そのため、ガーデンファーニチャーの近くに置いて香りを楽しむのも良いかもしれません。
- 精油には「シネオール」「リモネン」「カレン」等が含まれています。
- ロシアンセージは、丈夫なため育てやすく、また長命なためお庭の中で長く楽しむ事が出来ます。
ロシアンセージの草丈は約50(~150)cm、草姿は叢生、茎は直立、分枝は殆どなく、花序で分岐します。茎の色は緑色、茎には白色の星状毛が密生するため白色または白緑色の外観をしています。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約3(~5)cm、幅は約0.5(~2)cm、葉身の形は狭楕円形または披針形、葉身のふち部分が裂け1~2回羽状深裂する場合があり、葉のふち部分に鋸歯があります。葉には白色の星状毛が生えているため白緑色または白色に見える事がある。
花序は長さ約30(~40)cm、花序は輪散円錐花序、輪散円錐花序は輪散花序が茎に何本も並び円錐形をつくり、輪散花序は各節に複数の花が付き穂をつくります。萼は鐘形、萼の色は紫色、萼には白色の長い毛が密生するため白紫色のふさふさとした外観をつくります。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は裂片が三個(中央が浅裂)または裂片が四個、下唇は一個、花冠の色は青色・紫色があります。
ロシアンセージの園芸品種の紹介
ローズマリーの特徴や園芸品種
- 原産:地中海沿岸
- 学名:Salvia rosmarinus(syn. Rosmarinus officinalis)
- 草丈:約30~200cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:3月~11月(温暖な気候で周年)
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:1月21日/5月9日
- 花言葉:貞節/親切/思い出/私を忘れないで/静かな力強さ
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/生垣/香りが良い
ローズマリーとは!?
ローズマリーは学名Salvia rosmarinus(syn. Rosmarinus officinalis)、別名では「サルビア・ローズマリヌス」や「マンネンロウ」とも呼ばれる地中海沿岸 が原産の常緑低木です。ローズマリー(Salvia rosmarinus)は、2017年以前はローズマリー属(Rosmarinus)にありましたが、現在は2017年に研究発表された論文が広く認められたためサルビア(salvia)属に変更されています。但し園芸等では昔から親しまれていたローズマリーの方が認知されているため、現在も同義語(syn.)として以前のRosmarinus officinalisが、多く使われています。
ローズマリーの語源(由来)
- 属名のSalviaは、ラテン語で「薬効」「安全」を意味する「salvus」に由来しており、サルビアの幾つかの種に薬効がある事からきています。
- 属名(種小名)のRosmarinusは「rōs(露)」と「marīnus(海)」の2語からきており、海岸近くで育ったからとも言われています。
ローズマリーの特徴(魅力)
- ローズマリーは、葉に「針葉樹」や「薬品」などを連想させるスッキリとした爽やかな香りがある所と、また温暖な気候では一年を通して花が開花する所、青紫色の花が上品な印象を与える所等が魅力の植物です。
- 園芸では爽やかな香りのある葉を収穫してポプリや料理などで使用する目的だったり、青紫色の花を鑑賞する目的で育てられる事が多く、庭木や生垣にされます。
- ローズマリーの樹形は「立性」「匍匐性」「半匍匐性」の3タイプがあります。
- 立性は茎が真っ直ぐ上に伸びる性質があるため、洗練された印象の樹形をつくります。
- 匍匐性は茎が地面を這うように、または壁を下垂するように伸びる性質があるため、地被植物となったり、鉢植えや岩壁などを優雅に下垂する樹形がつくられます。
- 半匍匐性は立性と匍匐性の両方の性質があり、ブッシュ状に盛り上がる樹形をつくります。
- ローズマリーの開花期間は、晩冬から春・秋が最も開花しますが、一年を通して開花する能力があります。
- 花は枝の葉腋から総状花序を出し、総状花序には約4~16個の小さな花がつきます。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花をしており、唇形花は上唇と下唇に分かれ、上唇は2裂、下唇は3裂します。
- 青紫色の花は落ち着いた印象や上品な印象を与えるため、エレガントな雰囲気のあるお庭などによくあいます。
- 花は蜜蜂の蜜源となるため、開花期になると花の周りを元気に飛び回る蜜蜂の姿や、花の中に頭を突っ込む蜜蜂の可愛らしい姿を観察する事が出来ます。
- 葉は細長く洗練された形をしているため、雑多な印象にならず、上品な雰囲気をつくります。
- 葉裏は白色の腺毛が密生するため白色をしています。
- ローズマリーの茎や葉などには腺毛があり、腺毛には液体(精油)が多く含まれ、液体(精油)を分泌する事で強い香りを漂わせます。
- また茎や葉を触り腺毛を壊すと、精油が放出されるためあたりに強い香りが漂い、また指にも香りのよい精油がつくため、嗅ぐと「薬品」や「針葉樹」を思わせるような匂いがします。
- ローズマリーに含まれる主な精油にはシネオール・樟脳・α-ピネン・リモネン等があります。
- シネオールは「ユーカリ」や「レモン」等に例えられるスッキリとした爽やかな香りがあり、精油は食品の香料や化粧品等に使用されます。シネオールが含まれる主な植物はユーカリや月桂樹などで、精油の効能には集中力を高め記憶力を上げる効果があるとされています。
- 樟脳は「針葉樹」や「薬品」等に例えられるスッキリとした爽やかな香りがあります。精油は医薬品や防虫剤等に幅広く利用されており、精油の効果には抗菌作用・抗ウィルス作用・防虫作用等があります。
- α-ピネンの香りは「針葉樹(松・檜など)」「薬品」等に例えられる爽やかな香りがあり、精油は香水等に利用されています。α-ピネンが含まれる主な植物はユーカリやローマンカモミール等で、精油の効果には「抗炎症作用」「抗菌作用」「鎮静作用」等があります。
- リモネンは「柑橘類」や「果物」等に例えられる甘い香りがあり、オレンジの様な風味を感じさせます。精油は食品(ガム・飲料等)の香料や洗剤、医薬品等に幅広く利用されており、リモネンの精油の効果には「肥満の改善」や「血行促進作用」「抗ウィルス作用」「抗がん作用」等があります。またリモネンの香りはイライラや興奮といった神経系の過活動を抑える働き(鎮静効果)や、不安や緊張を和らげる効果(抗不安効果)があるため、精油はアロマテラピーとしても利用されます。
- ローズマリーの枝葉は魚や肉の臭み消しや香り付けとして料理で利用される事があります。
- 例えば、肉や魚を焼く時に食材に乗せるだけでも香り付けとして効果があります。またオリーブ油にローズマリーの葉を漬け込み、香りを付けた後にオリーブ油で肉や魚を焼いたりします。またローズマリーの葉と他のハーブを合わせてマリネして肉の下味付け等に利用されたりします。
- ローズマリーの生垣は、自然な樹形をいかしたインフォーマルな生垣として使われる事が多く、剪定してきっちり形が整えられたフォーマルヘッジとはことなります。
- ローズマリーは香りの良い枝葉や上品な紫色の花を楽しみながら生垣を作れる所が魅力です。
- ローズマリーには3タイプの成長習慣(決まりのように繰り返す癖)がありますが、最も生垣に向くとされているのは立性のローズマリーで、また立性・匍匐性の両方の性質をもつローズマリーも生垣として利用出来ます。
- ローズマリーの生垣の植え付け間隔は約60~120cm、品種などでも変わるため成熟時の横幅を目安にしながら植え付けましょう。
ローズマリーの樹高は30(~200)cm、樹形は「立性」「匍匐性」「半匍匐性」の3タイプがあります。若い枝は白緑色で腺毛が生えており、樹皮は褐色から灰褐色、古くなると縦に裂けます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色もしくは白緑色、葉身の大きさは長さ約2(~5)cm、幅は約0.2(~0.5)cm、葉身の形は線形をしています。葉には白色の腺毛が生えており、特に下面に密生するため白色になります。
花序は複総状花序、複総状花序は葉腋から約4(~16)個つく総状花序を出します。花冠の色は紫色(青紫色)、花冠の形は唇形花、唇形花は2唇形(上唇は先端が2裂・下唇は先端が3裂)、雄蕊は2個、雌蕊が1個あります。
ローズマリーの園芸品種の紹介
- トスカーナブルー(Salvia rosmarinus ‘tuscan blue’)は、茎が真っ直ぐと伸びる立性の成長習慣(決まりのように繰り返す癖)があるため、洗練された印象の樹形をつくります。また青色(青紫色)の花は非常に落ち着いた雰囲気をつくるため、、心を落ち着かせリラックス出来る様なお庭を作りたい時や、勉強や仕事などの集中できる空間(青色は時間の流れが早く感じる)のお庭を作りたい時などにおすすめです。樹形はブッシュ状、高さは約100(~180)cm × 幅は80(~150)cmまで成長します。
- フォックステール(Salvia rosmarinus ‘foxtail’)は、その名前からもわかる通り「狐の尻尾」を連想させるようなくねくねとした枝葉の形が特徴の園芸品種です。樹形は半匍匐性、高さ約50(~100)cm、幅は約50(~100)cmに成長します。
- カプリ(Salvia rosmarinus ‘capri’)は、茎が殆ど立ち上がることなく匍匐するように広がる成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)がある園芸品種です。花は落ち着いた印象を与える青紫色で、樹形は匍匐性、高さ約15cm、幅は約60cmに成長します。そのため地被植物として利用したり、また壁や鉢植えの側面を枝垂れさせるように育てると良いかもしれません。
- プロストラータス(Salvia rosmarinus ‘prostratus’)は、別名では「Creeping Rosemary」とも呼ばれており、その名前からもわかる通り背が高くならず、匍匐して広がる成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)がある品種グループです。樹形は基本的に匍匐性のため、植え込みに植えると地被植物として利用出来たり、また花壇の縁どりや鉢植えで育てると枝葉が下垂する優雅な樹形を鑑賞できたりします。
- ダンシング ウォーター(Salvia rosmarinus ‘dancing Waters’)は、ダンスを踊るように上下に茎が伸び半匍匐性の樹形をつくる園芸品種です。花は青紫色をしており、落ち着いた印象を与えます。樹形は半匍匐性、高さ約30~50cmに成長します。
- マリンブルーは、茎が真っ直ぐ上に伸びる立性の成長習慣(決まりのように繰り返す癖)があるため、洗練された樹形をつくります。また海の色を連想させるような青色の花が、落ち着いた雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
- マジョルカ・ピンク(Salvia rosmarinus ‘Majorca pink’)は、殆ど横への広がりがなく茎が真っ直ぐ伸び立性の成長習慣(決まりのように繰り返す癖)があり、可愛らしい印象を与える桃色の花を咲かせる園芸品種です。樹形はブッシュ状、高さ約50(~100)cm、幅は約30(~60)cmに成長します。
- レックスは、茎が真っ直ぐ伸び立性の成長習慣(決まりのように繰り返す癖)があり、紫色の上品な花を咲かせる園芸品種です。高さは約100~150cmに成長します。
- サンタバーバラ(Salvia rosmarinus ‘santa barbara’)は、茎が殆ど立ち上がることなく匍匐して広がる性質があるため地被植物などによく利用されており、また葉に非常によい芳香があるため料理用途などにもよく使われる園芸品種です。
- バーベキュー(Salvia rosmarinus ‘barbeque’)は、その名前からもわかる通りバーベキューの料理で使うのに最適と言われている園芸品種です。枝葉は香りがよく、肉や魚のグリル料理などに入れられてローズマリーの風味を付けるのに利用されます。樹形は直立性、高さ約50(~100)cm、幅は約50(~100)cmに成長します。
- ベネンデンブルー(Salvia rosmarinus ‘benenden blue’)は、葉の香りがとてもよいため料理の用途に適したローズマリーの1つとして数えられており、また直立に茎が伸びるため洗練された印象の樹形をつくる園芸品種です。高さは約50(~100)cm、幅は約50(~100)cmに成長します。
- ロゼウス(Salvia rosmarinus ‘roseus’)は、その名前からもわかる通り、ローズマリーでは珍しい「バラ色」もしくは「桃色」の花を咲かせる園芸品種です。樹形は直立して、高さ約50(~100)cm、幅は約50(~100)cmに成長します。
- スパイス・アイランド(Salvia rosmarinus ‘spice island’)は、非常に香りと風味が強いため、食用のローズマリーとしても栽培される園芸品種です。また茎が真っ直ぐ上に伸びる性質がある事から、洗練された印象を与える樹形をつくります。生垣などにもよく利用されます。高さは60~120cmに成長します。
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チェリーセージの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ/中央アメリカ
- 学名:microphylla/greggii/jamensis
- 英名:チェリーセージ(cherry sage)
- 草丈:約60~130cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:4月~11月
- 花色:赤色●桃色●橙色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/香りが良い
チェリーセージとは!?
チェリーセージとは、サルビア属の中にあるグレギー種(S.greggii)とミクロフィラ種(S.microphylla)とヤメンシス種(S.jamensis)の三種を含めた総称です。原産地は北アメリカおよびメキシコにあり、常緑低木として成長します。
チェリーセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- チェリーセージの由来は花や葉にサクランボを思わせるような香りがある事からきています。
チェリーセージの特徴(魅力)
- チェリーセージは、その名前からも分かる通り「サクランボ」のような香りが葉にあります。また花は春から晩秋にかけて長くお庭を彩り続けるため、お庭の印象を決める植物として利用できます。
- チェリーセージの中のグレギー種(S.greggii)やミクロフィラ種(S.microphylla)は交雑しやすく、また他の種と交雑する事もあります。一般的に交雑した雑種はチェリーセージの品種として扱われます。
- 樹形は叢生、叢生は根元から複数の茎を出し、茎は細いため繊細な雰囲気をつくり、茎は緩やかに広がりながら、ふんわりとしたドーム状の外観をつくります。
- そのため、園芸では花壇の中でボリュームを出す植物として利用されたり、自然風の生垣として利用されたりします。
- 葉は他のサルビアと比べて小振り、一般的に葉の長さが2.5cmほどと小さく、また葉と葉の間に空間があるため、繁茂しているような雑多な印象を与えず、繊細な雰囲気をつくる事が出来ます。
- 葉の色はふつう緑色ですが、園芸品種の中には開放的で爽やかな黄色の葉や、明るく輝くような白色の葉色をもっている品種もあるため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむことも可能です。
- 葉には「サクランボ」や「ミント」を想像させる甘く心地よい香りがあります。触れると香りが広がるため、小道の脇やガーデンファニチャーの近くなどに植えて、触った時に香りを楽しめる状態にしておくと良いかもしれません。
- 開花期間がとても長く、晩春から晩秋まで長く花を咲かせ続ける事が出来るため、お庭の雰囲気をつくる花として取り入れたい植物のひとつです。
- 花は小振りで、一個一個の花が離れて疎らにつくため、控えめな印象を与えます。そのため、楚々とした可憐な雰囲気をつくります。
- 花の色が非常に豊富にあるため、お庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来ます。例えば、桃色の花はロマンチックガーデンによく合い、紫色の花はエレガントガーデンによく合います。
- 花にはサクランボのような心地よい香りがあり、エディブルフラワーとして花弁をサラダなどに入れて利用される事があります。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを元気に飛び回る花蜂や、優雅に翔ぶ蝶々を観察する事が出来ます。
- 自生地のメキシコでは薬用植物として栽培されており、ハーブティーの素材として葉が使用されます。
- チェリーセージは、低メンテナンスで維持管理がしやすく、丈夫で育てやすいため、初心者におすすめの植物です。
チェリーセージの草丈は約60(~130)cm、樹形は叢生、茎は直立、分枝は斜上します。茎の色は緑色または下部は木質化して褐色です。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは多様ですが長さ2.5cm以下が多い、葉身の形は卵形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は節に一個の花がつく総状花序または複数の花がつく輪散花序です。萼は鐘形、萼の色は緑色または紫色です。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は筒状で真っ直ぐ伸び、下唇は広く垂れ下がり裂片は三個(中央の裂片が浅裂片)または裂片が四個、花冠の色は赤色・桃色・黄色・橙色・青色・紫色・白色があります。
チェリーセージの園芸品種の紹介
ソークール・シリーズ(Salvi greggii ‘so cool’)は、行儀がよくあまり広がらないコンパクトな成長習慣と、夏の暑さを押し下げるような清涼感を感じさせるチェリーセージの園芸シリーズです。園芸品種の中には青色・紫色・桃色・クリーム色(白色)の様々な花色があるため、お庭の雰囲気に合わせて品種が選べます。 | バリエガータ(Salvi microphylla ‘variegated’)は、葉のふち部分に黄色の覆輪が入るため、明るく爽やかな印象を与えるカラーリーフとして楽しめます。また黄色は赤色の花との相性が良く、どちらの色も派手で対比がよく出るため、強く目を引きつける事が出来ます。そのため、元気で明るい印象を与えるようなカラフルなカラーガーデンにおすすめの品種です。 | ||
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ホットリップス(Salvia microphylla ‘hot lips’)は、白色と赤色の二色の花色が特徴の園芸品種です。赤色と白色の二色の花色は、遠くからでも視線を引きつける力強さと華やかさがあり、明るく元気な印象を与えるため、カラフルなお庭におすすめです。また花の色は、日長により変化する事で知られており、日が長くなると赤色の面積が広がり、日が短くなると白色の面積が広くなるとされているため、花の色の変化で季節を感じる事も可能です。 | クリスティン ヨー(Salvi ‘Christine Yeo’)は、一般的なチェリーセージと比べて節に咲く花が多くなる傾向があるため、節を花が囲うような外観をつくります。また紫色の花色が上品な印象を与えるため、エレガントな雰囲気のお庭によく合う園芸品種です。 | ||
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ダンシングドール(Salvi ‘dancing dolls’)は、花付きがとても良いです。また鮮やかな桃色と、くすんだ白色の二色の花色は、上品で優しい雰囲気をつくります。そのため、フェミニンな雰囲気をつくるロマンチックガーデンや、可愛らしさがあるエレガントガーデン等におすすめの品種です。 | ミラージュ(Salvi greggii ‘mirage’)は、一般的なチェリーセージと比べて草丈が40cm程度にしかならないため、小さな花壇の中や鉢植えの中でも育てやすい所が魅力です。また枝分かれがとても多いため花の数が多く、株を覆うように沢山の花が咲きます。そのため、狭いお庭などで楽しみたい場合やボリュームある花姿を楽しみたい場合などにおすすめのシリーズです。 | ||
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アイシングシュガー(Salvia greggii ‘icing sugar’)は、花の下唇に薄い桃色の班が入ります。そのため、花の色が薄い桃色と、鮮やかな桃色の二色からなり可愛らしい雰囲気をつくる園芸品種です。桃色は「女性的」「優しさ」「柔らかさ」「可愛らしさ」等をイメージさせる色です。そのため、女性的で可愛らしい印象を与えるロマンチックガーデンなどにおすすめの品種になります。 | アメジストリップス(Salvia ‘amethyst lips’)は、人気の高いホットリップスのいとこです。下唇に濃い紫色の班が入るため、花の色が白色と、濃い紫色の二色からなる園芸品種です。白色と紫色は相性がとても良く、白色の荘厳で清潔感のあるイメージと、紫色の優雅で上品なイメージが加わり、高貴で気品のある雰囲気を作り出します。そのため、ワンランク上の印象を与える優雅なエレガントガーデン、またヨーロッパの王室を感じさせる配色のためロイヤルガーデンなどにおすすめの品種です。 | ||
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ムーンライトオーバー(Salvia ‘Moonlight over Ashwood’)は、葉全体の色が通常は黄色の葉色をしており、不規則に緑色の葉色が入ります。そのため、明るさが強調された元気のいいカラーリーフとして楽しむ事が出来ます。また、黄色の葉はサーモンピンクの花との相性も良く、どちらも温もりがあり子供っぽい可愛らしい雰囲気をつくります。そのため、優しい雰囲気をつくるロマンチックガーデンや、元気な雰囲気をつくるカラフルガーデンなどにおすすめの品種です。 | ストロベリーアンドクリーム(Salvia ‘Strawberries and Cream’)は、その名前からも分かる通りスイーツを思わせるようなスロベリー色とクリーム色の二色の花色が魅力的な園芸品種です。花は、下唇が薄い黄色またはくすんだ白色をしているため、クリームを想像させます。また花全体は明るい赤色をしているため苺を想像させます。そのため、甘い香りが漂うようなスイーツガーデンや、可愛らしい雰囲気をつくるロマンチックガーデンなどにおすすめの品種です。 | ||
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サンゴールド(Salvia greggii ‘sungold’)は、チェリーセージでは珍しい黄色の花色をもっている園芸品種です。透明感のある明るい黄色の花は「夏の砂浜」や「暑い太陽」を想像させる事があります。そのため、南国のリゾートを思わせるような開放的な雰囲気のお庭を作りたい時に、おすすめの品種になります。 | サーモンイエロー(Salvia greggii ‘Salmon yellow)は、花の下唇がクリーム色またはくすんだ白色で、花全体はサーモンピンクをしている園芸品種です。クリーム色とサーモンピンクの組み合わせは、柔らかな雰囲気や可愛らしい雰囲気をつくります。そのため、可愛らしい雰囲気をつくるロマンチックガーデンや、甘い香りが漂うようなスイーツガーデンなどにおすすめの品種です。 | ||
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ピンクブラッシュ(Salvi ‘pink brush’)は、花の色が鮮やかな桃色をしているため、ネオンサインのように派手で目立つ園芸品種です。そのため、明るく元気な雰囲気をつくるカラフルなカラーガーデンなどにおすすめの品種です。 | パールピンク(Salvi ‘perl pink’)は、ほんのりと桃色に染まる透明感のある花色が魅力的な園芸品種です。薄い桃色は、優しい雰囲気や子供っぽい印象を与える事があります。そのため、可愛らしい雰囲気のロマンチックガーデンを作りたい時や、女の子が好むようなメルヘンチックガーデンを作りたい時等におすすめです。 | ||
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ナイトモス(Salvi ‘night moth’)は、ミステリアスな深い闇や上品な着物を想像させるような暗紫色の花が魅力的な園芸品種です。暗紫色はミステリアスな雰囲気を作ったり、優雅な雰囲気を作ったりする事が出来ます。そのため、魔法の世界を想像させるようなテーマガーデンや、高貴で上品な印象を与えるエレガントガーデンなどにおすすめの品種です。 | パールホワイト(Salvi microphylla ‘perl white’)は、透明感を感じさせるような真っ白な花色が魅力的な園芸品種です。白色は古くから神事や神様の色として使用してきました、そのため神聖な雰囲気や清浄な印象を与える事があります。従って、ギリシャ神話を想像させるギリシャ庭園や、上品で清潔感のあるエレガントガーデン等によくあいます。 | ||
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チェリーセージ(ロイヤルバンブル)は、非常に多花性の性質があるため、開花期間中はふさふさと沢山の花を咲かせます。また茎と萼は黒色または暗紫色をしているため、濃い赤色との相性がとても良いです。黒色と赤色はどちらも高級感があるためラグジュアリーな雰囲気を作ったり、ゴシックファッションのドレスなどを想像させます。そのため、大人っぽい女性を想像させるようなエレガントガーデンなどによく会うでしょう。 | ゴールデンガール(Salvi jamensis ‘golden girl’)は、その名前からも分かる通りゴールドを想像させる様な花色が特徴の園芸品種です。花は下唇花の部分が黄色またはクリーム色で、上唇花は橙色をしています。そのため、温もりを感じさせる色合いをしており、トロピカルな雰囲気を作ります。 | ||
フラメン(Salvi jamensis ‘Flammen’)は、普通のチェリーセージと比べて、一個一個の花が大きく華やかで、また鮮やかな赤色の花が密に並び花穂が長いため非常に豪華な花姿が楽しめます。鮮やかな赤色の花は、遠くからでも目を引く力強さがあります。そのため、明るく華やかな雰囲気を作るカラーガーデンなどにおすすめの品種です。 |
サルビア(レウカンサ)の特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ
- 学名:Salvia leucantha
- 草丈:約90~180cm
- 分類:多年草/常緑低木
- 開花時期:9月~11月
- 花色:桃色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:カラーリーフ/生垣/ロマンチックガーデン/エレガントガーデン/かわいいお庭/スイーツガーデン
サルビア(レウカンサ)とは!?
サルビア(レウカンサ)は学名Salvia leucantha、別名では「ベルベットセージ」や「アメジストセージ」等とも呼ばれるメキシコが原産の多年草または常緑低木です。
サルビア(レウカンサ)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のleucanthaは、古代ギリシア語で「明るい」「白色」を意味する「λευκός(leukos)」と、古代ギリシア語で「花」を意味する「ἄνθος(anthos)」の二語からきており、花の色に由来します。
- ベルベットセージの由来は萼に毛が生えてベルベットのような質感がある所からきています。
- アメジストセージの由来は宝石のアメジストを思わせるような花の色からきています。
サルビア(レウカンサ)の特徴(魅力)
- サルビア(レウカンサ)は、茎・萼・花に長く柔らかな毛が密生するためベルベットのような高級感のある質感があり、また横へと優雅に広がる美しい花穂が魅力的な植物です。
- またその美しい外観から遠くからでも目立ち、華やかな雰囲気をつくります。そのため庭園などの広い庭でもランドスケープとして働く事ができます。
- 草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上に伸びるため丸みを帯びたドーム状の外観となります。そのため庭木として利用される他、自然風の生垣として利用される事もあります。
- 花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付き、長い花穂をつくるため非常にボリュームある花姿となります。
- 花穂は横へと伸びた後に上に反り返る傾向が高いです。そのため、花穂は動きとリズムのある個性的な外観を作り出します。
- 花軸・萼・花は長く柔らかな毛で覆われているためビロードのような質感をもっており、高級感ある雰囲気を作り出す事ができます。そのため、上品な雰囲気のあるエレガントガーデンなどによくあいます。
- 萼は花弁と同様に紫色や白色に綺麗に色付いていて美しい外観をしています。そのため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- サルビア(レウカンサ)は、生育旺盛のため春に根元付近まで切り戻し剪定しても、ぐんぐんと大きく成長していきます。また丈夫なため育てやすく、水やりも肥料もほとんど必要とせず低メンテナンスで育てられる所も魅力です。
サルビア(レウカンサ)の草丈は約90(~180)cm、草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上してドーム状の外観をつくります。茎の色は緑色、白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約5(~10)cm、葉身の形は長楕円形または披針形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉の表面は皺がより、葉裏面には白色の毛が多めに生えます。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付き穂をつくります。花軸は横に倒れ反り返る傾向にあります。萼は筒状、萼の色は紫色または白色、萼には白色または紫色の長い毛が密生するためふさふさとした外観をつくります。花冠は筒状、花冠の色は紫色・桃色・白色があり、毛が密生します。
サルビア(レウカンサ)の園芸品種の紹介
フェアリーピンク(Salvia leucantha ‘fairy pink’)は、一般的なレウカンサ種よりも背が低く、コンパクトな樹形に収まるため小さな花壇や鉢植えでも育てやすいです。花は毛深くふわふわとした可愛らしい外観をしており、白色と桃色の二色が花色がロマンチックな雰囲気をつくる園芸品種です。 | 班入りアメジストセージ(Salvia leucantha ‘variegated’)は、レウカンサ種では珍しい班入り品種です。葉のふち部分に黄色の覆輪が入るため、花のない時期も開放的で爽やかな雰囲気をつくるカラーリーフとして楽しむ事が可能です。また黄色の葉は、紫色の花と補色または反対色の関係にあります。そのため、非常に強い対比があり、夜のネオン街を連想させるようなカラフルな雰囲気をつくります。 | |
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ミッドナイト(Salvia leucantha ‘midnight’)は、上品な着物の色を想像させるような濃い紫色の花色が魅力的な園芸品種です。濃い紫色の花色は、古くから貴族や王族などが権威性を示す目的で使用していた色です、そのため貴族のような高貴でエレガントな雰囲気をお庭の中につくり出すことが可能です。 | ホワイトミッシーフ(Salvia leucantha ‘white mischief’)は、毛深くふわふわとした可愛らしい花の外観と、純白の花色が魅力的な園芸品種です。白色は古くから神事や神様の色として使用してきました、そのため神聖な雰囲気や清浄な印象を与える事があります。従って、ギリシャ神話を想像させるギリシャ庭園や、上品で清潔感のあるエレガントガーデン等によく合う品種です。 | |
ピンクアメジスト(Salvia leucantha ‘pink amethyst’)は、毛深くふわふわとした可愛らしい花の外観と、清潔感ある白色と可愛らしい桃色の二色が花色がつくるロマンチックな雰囲気が魅力的な園芸品種です。花は花軸と萼が白色、花弁が桃色をしています。草姿はブッシュ状、株は高さ約100~150cmに成長します。 | ダニエルズドリーム(Salvia leucantha ‘danielle’s dream’)は、優雅に横へと広がる樹形と、毛深くふわふわとした可愛らしい花の外観、ロマンチックな雰囲気をつくる白色と桃色が魅力的な園芸品種です。花は花軸と萼が白色、花弁が桃色をしています。草姿はブッシュ状、株は高さ約100~150cmに成長します。 | |
サンタバーバラ(Salvia leucantha ‘santa barbara’)は、一般的な種と比べて優れた分枝の能力があり、コンパクトに成長する習慣があります。そのため、小さなお庭や花壇などで育てやすいです。また紫色の花は、上品な雰囲気をつくるためエレガントガーデンなどにおすすめの品種です。 |
サルビア(クレベランディ)の特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:salvia clevelandii
- 草丈:約100~150cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:5月~8月
- 花色:紫色●青色●灰色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:普通
- 用途:
サルビア(クレベランディ)とは!?
サルビア(クレベランディ)は学名salvia clevelandii、別名「フレグラント セージ(fragrant sage)」や「クレベランド セージ(Cleveland sage)」とも呼ばれる北アメリカ原産の常緑低木です。
サルビア(クレベランディ)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のclevelandiiはアメリカの弁護士・政治家・植物学者だったDaniel Cleveland(1838–1929)への献名です。
サルビア(クレベランディ)の特徴(魅力)
- サルビア(クレベランディ)は、節ごとに作られる円盤状の花姿と、上品な印象を与える紫色(青色)と灰色の二色の花色、葉のスッキリとした香りが魅力的な植物です。
- 草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上に伸びるため丸みを帯びたドーム状の外観となります。
- 葉はシャープな細長い形をしており、触ると「針葉樹」や「薬品」などを連想させるようなスッキリとした爽やかな香りを漂わせます。そのため、サルビア(クレベランディ)を気軽に触れるような小道の脇やガーデンテーブルの隣等に植えると良いかもしれません。
- サルビア(クレベランディ)に含まれる主な精油にはシネオール・樟脳等があります。
- 花序は輪散花序、輪散花序は各節に多数の花がつき、節を囲むため円盤状の外観となり、また節と節の間がひらいているため円盤状の花が段々と並ぶ個性的な外観をつくります。
- 花は苞・萼・花で構成されており、苞・萼は灰色、花は紫色をしています。そのため、シックで落ち着いた雰囲気や、シンプルで洗練された雰囲気等をつくります。従って現代的なモダンガーデンや、優雅な雰囲気のあるエレガントガーデンなどによく合います。
- 花穂は長さ約30cm、節毎に円盤状の形状の花が並び咲くため、リズム感のある個性的な花姿が楽しめます。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- サルビア(クレベランディ)は、多湿を苦手にしているため、育てる際は長雨に当たらない環境で育てた方が良いでしょう。
サルビア(クレベランディ)の樹形は約100(~150)cm、樹形はブッシュ状、茎は直立または斜上してドーム状の外観をつくります。茎の色は緑色または赤みを帯び、白色の毛が疎らに生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色または白色を帯び、葉身の長さ約3(~7)cm、葉身の形は狭楕円形または披針形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉の表面は皺がよります。
花序は長さ約30cm、花序の形は輪散花序、輪散花序は各節に多数の花が付き形は円盤状、節と節の間がひらいているため円盤状の花が段々と並びます。苞の形は卵形、苞の色は灰色または灰紫色、苞は花を支えるように下に重なります。萼は披針形、萼の色は緑色または灰色か灰紫色、萼には白色の短い毛が密生します。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は裂片が一個で中央が浅く裂け、下唇は裂片が三個、花冠の色は紫色または桃色です。
サルビア(クレベランディ)の園芸品種の紹介
サルビア(パキフィラ)の特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Salvia pachyphylla
- 草丈:約30~80cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:7月~9月
- 花色:赤色●紫色●青色●
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:
サルビア(パキフィラ)とは!?
サルビア(パキフィラ)は学名Salvia pachyphylla、別名では「ローズ セージ(Rose Sage)」や「マウンテンデザート セージ(Mountain desert sage)」等とも呼ばれる常緑低木です。原産地は北アメリカにあり、標高1,500〜3,000 mの乾燥した岩の斜面に自生しています。
サルビア(パキフィラ)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のpachyphyllaは、ラテン語で「厚い」「巨大な」を意味する「pachys」と、ラテン語で「葉」を意味する「phylla」の2語からなり、厚い葉に由来します。
サルビア(パキフィラ)の特徴(魅力)
- サルビア(パキフィラ)は、節ごとに花や苞が集まり作られるカップ状の外観の可愛らしい花姿と、上品な印象を与える紫色(赤紫色)の花色、花の色を引き立てる白緑色の柔らかな葉色等が特徴的な植物です。
- 草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上に伸びるため丸みを帯びたドーム状の外観となります。
- 葉の形は円形・楕円形・ヘラ形・卵形など不定形で、葉に厚みがあり、不規則に捻れ、動きのある個性的な外観をしています。
- 葉の色は白緑色、白緑色は柔らかで優しい雰囲気をつくり、他の色を引き立てる力があります。そのため、上品な印象を与える花との相性がとても良いです。
- 花序は輪散花序、輪散花序は各節に多数の花がつき、節を囲むため円盤状(カップ状)の外観となり、また節と節の間がひらいているため円盤状の花が段々と並ぶ個性的な外観をつくります。※節間が詰まっていると一体感のあるボリューミーな花姿になる。
- 鑑賞用としての花の構成は、苞と花で出来ています。
- 苞は外側への膨らみがありカップ状に重なるため丸みを帯びる可愛らしい外観をつくり、赤紫色の花色が上品な雰囲気をつくります。
- 花は苞に比べると目立ちませんが、苞から突出して咲くため、アクセントとして働きます。また苞とは少し色味が変わるため、グラデーションのような色合いをつくり、目を楽しませてくれます。
- 鑑賞用としての花の構成は、苞と花で出来ています。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- サルビア(パキフィラ)は、多湿を苦手にしているため、育てる際は長雨に当たらない環境で育てた方が良いでしょう。
サルビア(パキフィラ)の樹形は約30(~80)cm、樹形はブッシュ状、茎は直立または斜上してドーム状の外観をつくります。茎の色は白緑色または赤みを帯びます。
葉序は対生葉序、葉色は白緑色、葉身の長さ約3(~6)cm、葉身の形は楕円形・円形・卵形・ヘラ形等がある。葉は厚みがあり、葉には不規則な捻れが入ります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に約2(~5)個の花が付き、花の下に花弁のような苞が重なります。苞は長さ約1.5(~2)cm、苞の形は卵形または楕円形、苞の色は紫色または赤紫色か赤色、苞は外側に膨らみ、何枚も重なるためカップ状の外観をつくります。萼は鐘形、萼の色は紫色または赤紫色か赤色です。花冠は唇形花、花冠の色は紫色または青色か赤色です。
サルビア(パキフィラ)の園芸品種の紹介
カージナルセージの特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ
- 学名:Salvia fulgens
- 草丈:約50~100cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:7月~11月
- 花色:赤色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 用途:
カージナルセージとは!?
カージナルセージは学名Salvia fulgens、別名では「サルビア・フルゲンス」や「メキシカンスカーレットセージ」等とも呼ばれるメキシコが原産の常緑低木です。
カージナルセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のfulgensはラテン語で「輝く」「煌めく」を意味します。
カージナルセージの特徴(魅力)
- カージナルセージは、鮮やかな赤色の花の色が特徴の植物です。
- 赤色の花色は英名Cardinal sageの由来にもなっており、枢機卿(Cardinal)が着る、赤色のローブからきています。
- 樹形はブッシュ状、茎は分枝がよく茎は直立または斜上に伸びるため、ドーム状の丸みを帯びた外観になります。
- 葉の形は可愛らしいハート形(基部が凹む)または卵形になります。
- 花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花がつき、節と節の間が少しひらいているため一個一個の花が目立ち、気品のある雰囲気をつくります。
- 濃い赤色は「情熱的」「大人の女性」を連想させる色です。そのため、女性的でフェミニンな印象を与えるエレガントガーデンや、ラグジュアリーな印象を与えるお庭を作りたい時などおすすめの色です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを元気に飛び回る花蜂や、優雅に翔ぶ蝶々を観察する事が出来ます。
カージナルセージの草丈は約50(~100)cm、幅は約50(~100)cm、樹形はブッシュ状、茎は分枝がよく、茎は直立または斜上します。茎の色は緑色または褐色です。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさ長さ約2(~4)cm、幅は約1(~2)cm、葉身の形は心形または卵形や披針形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は長さ約10~30cm、花序の形は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。萼は鐘形、萼の色は緑色または暗紫色です。花冠の長さは約2(~3)cm、花冠の形は唇形花、花冠の色は赤色です。
カージナルセージの園芸品種の紹介
サルビア(ガラニチカ)の特徴や園芸品種
- 原産:南アメリカ
- 学名:Salvia guaranitica
- 草丈:約50~150cm
- 分類:亜低木
- 開花時期:
- 花色:紫色●青色●黒色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
サルビア(ガラニチカ)とは!?
サルビア(ガラニチカ)は学名Salvia guaranitica、別名では「ブルーアニス セージ(Blue Anise Sage)」等とも呼ばれる南アメリカが原産の亜低木です。
サルビア(ガラニチカ)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のguaraniticaの語源は、この種が発見された地域に住んでいるグアラニ族のインディアンから来ています。
- 英名のBlue Anise Sageは、青色の花と、葉の甘い香りに由来しますが、アニスとはまた違う香りがあります。
サルビア(ガラニチカ)の特徴(魅力)
- サルビア(ガラニチカ)は、黒色の萼と青色(紫色)の花で作られるシックな雰囲気と、葉に甘く爽やかな香りがある所、地面の下に球根状の塊茎をもっている所が特徴の植物です。
- 地面下にダリアを思わせるような球根状の塊茎をもっており、塊茎から直立する茎を伸ばし成長します。
- 葉は傷付けた時に甘く爽やかな香りを漂わせます。ただしその香りは英名Blue Anise Sageに関連するようなアニスとは違います。
- 葉を触ると心地よい香りが漂うため、ガーデンファーニチャーの近くに置いて、香りを楽しむのも良いかもしれません。
- ブラジルのグアラニ族のインディアンは、サルビア(グラニチカ)の葉を鎮静剤として使用していたと言われています。
- 花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花がつき、花は片側を向いて咲く傾向があります。
- 花は長さが約5cm、黒色の萼と、青色または紫色の唇形花で構成されています。青色と黒色は知的で落ち着いた雰囲気を強く演出して、紫色と黒色はどちらも深い闇を連想させるため、神秘的な雰囲気を感じさせます。そのため、お庭の雰囲気に合わせて花色を選ぶと良いでしょう。
- サルビア(ガラニチカ)の基本的には丈夫で育てやすい植物です。
サルビア(ガラニチカ)の草丈は約100(~150)cm、地面下に塊茎があり、茎は直立または斜上します。茎の色は緑色または黒色(暗紫色)、茎には白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさ長さ約4cm、幅は約4cm、葉身の形は卵形または心形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉の表面に強い皺がよります。
花序は長さ約25cm、花序の形は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付きます。萼は鐘形、萼の色は黒色または暗紫色、花冠の長さは約3(~5)cm、花冠の形は唇形花(2唇形)、唇形花は上唇と下唇があり、上唇花は外側に膨らみ半球状、下唇花は垂れ下がる、花冠の色は青色または紫色です。
サルビア(ガラニチカ)の園芸品種の紹介
ブラックアンドブルーム(Salvia guaranitica ‘black and blue’)は、花軸と萼が黒色、花が青色をしています。そのため、青色の落ち着いた雰囲気がより強調されており、シンプルでシックな雰囲気が漂うかっこいい園芸品種です。 | スカイブルー(Salvia guaranitica ‘sky blue’)は、ライムグリーンの萼と、水色の花が、透明感と爽やかさを感じさせる園芸品種です。緑色と水色の二色は、どちらも心を落ち着かせたり、目を癒したりする力があります。そのため、ヒーリングガーデンにおすすめの品種です。 |
パープルマジェスティ(Salvia ‘purple majesty’)は、ガラニチカ種とゲシネリフローラ種の雑種の園芸品種です。黒色の萼と花軸、紫色の花が、ミステリアスな雰囲気を感じさせるため、魔法の力を感じさせるファンタジーガーデンや魔女の庭などによく合うでしょう。 |
サルビア(カナリエンシス)の特徴や園芸品種
- 原産:カナリア諸島
- 学名:salvia canariensis
- 草丈:約150~250cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:5月~9月
- 花色:紫色●白色〇
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
サルビア(カナリエンシス)とは!?
サルビア(カナリエンシス)は学名salvia canariensis、別名「カナリーアイランド セージ(Canary Island sage)」とも呼ばれるカナリア諸島が原産の常緑低木です。
サルビア(カナリエンシス)の語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のcanariensisは「カナリア諸島の」を意味しており原産地に由来します。
サルビア(カナリエンシス)の特徴(魅力)
- サルビア(カナリエンシス)は、節ごとに花や苞が集まり作られる華やかな花姿と、上品な印象を与える紫色(赤紫色)の花色、花の色を引き立てる白色または白緑色の柔らかな茎葉の色等が特徴的な植物です。
- 草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上するためドーム状の外観になる傾向が高く、縦よりも横へ広がる傾向があります。
- 茎は白色の毛が密生しているため、白色または白緑色の外観となり、明るく柔らかな雰囲気を作り出します。
- 葉(特に裏面)に白色の毛が生えるため、白緑色の色合いとなる事があります。そのため、明るい印象や柔らかな印象を与えるカラーリーフとして楽しむ事も可能です。
- 葉は傷付けた時に「薬品」を想像させるような爽やかでスッキリした香りが広がります。そのため、ガーデンファーニチャーの近くに置いて、葉の香りを楽しむのも良いかもしれません。
- 花序は輪散花序、輪散花序は各節に多数の花と苞がつき、苞はひらひらと動きがあるため、優雅で華やかな花姿をつくります。
- 紫色は古くから貴族等が権威性を示す目的で使用していた色です。そのため現在も「高貴」「優雅」「気品」等のエレガントなイメージが持たれています。そのため、上品で優雅さ等が求められるエレガントガーデンによくあいます。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを元気に飛び回る花蜂や、優雅に翔ぶ蝶々を観察する事が出来ます。
- サルビア(カナリエンシス)は、多湿を苦手にしているため、育てる際は長雨に当たらない環境で育てた方が良いでしょう。
サルビア(カナリエンシス)の草丈は約150(~250)cm、草姿はブッシュ状、茎は直立または斜上するためドーム状の外観をつくります。茎の色は緑色、白色の毛が密生するため白色または白緑色の色合いとなります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は矢尻形または鉾形、葉には白色の毛が生えるため白緑色の色合いになる事があります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付き、花の下に花弁のような苞が重なります。苞の形は卵形または菱形、苞の色は紫色または赤紫色か赤色です。萼は鐘形、萼の色は緑色または紫色または赤紫色です。花冠は唇形花、花冠の色は紫色または桃色か白色です。
サルビア(カナリエンシス)の園芸品種の紹介
ランスロット(Salvia canariensis ‘lancelot’)は、一般的な種と比べると高さと幅が100cm程にしかならず、コンパクトな樹形をしています。そのため、小さなお庭などでも育てやすいです。また茎や葉は白色のフェルト状の毛で覆われるため、白色または白緑色の外観となりカラーリーフとしても楽しめます。花は紫色、紫色の花は白色の茎葉との相性も良く、白色の荘厳で清潔感のあるイメージと、紫色の優雅で上品なイメージが加わり、高貴で気品のある雰囲気を作り出します。 | アルバ(Salvia canariensis ‘alba’)はカナリエンシス種では珍しい白色の花と緑色の苞をもつ園芸品種です。白色の花と緑色の苞は明るく爽やかな雰囲気をつくります。また樹高も高さ100~150cmと一般的な種よりも低いため、小さなお庭でも育てやすい所が魅力です。 |