- 原産:ヨーロッパ
- 科:シソ(Lamiaceae)
- 属:ラヴァンドラ(Lavandula)
- 種:ストエカス(stoechas)
- 英名:フレンチラベンダー(French lavender)
- 別名:ラベンダー・ストエカス/スパニッシュ・ラベンダー(Spanish lavender)/トップト・ラベンダー(topped lavender)
- 品種:シフォン・パープルウイング(Lavandula stoechas)
- 開花時期:3月~6月
- 花の色:紫色●
- 葉の色:緑色●白色〇
- 香り:花・葉
- 分類:常緑低木
- 草丈:約30cm
- 誕生花:5月19日
- 花言葉:期待/沈黙/豊香/私に答えてください
- 用途:カラーリーフ/香りが良い/切り花
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
フレンチラベンダー(シフォン・パープルウイング)とは!?
フレンチラベンダー(シフォン・パープルウイング)は、花の色が濃い紫色、頂部の苞葉は薄い紫色をしています。紫色は古くから貴族や王族などが権威性を示す目的で使用されていたため、高貴でエレガントな雰囲気を作りたい時や、格式高い雰囲気を作りたい時におすすめの品種になります。
フレンチラベンダー(シフォン・シリーズ)とは!?
フレンチラベンダー(シフォン・シリーズ)は、草丈が30cm程度と低く、直立する茎がコンパクトで行儀よい樹形を作ります。また花付きがとても良く、株を覆うように沢山の花を咲かせる所が魅力の園芸シリーズです。
シフォン・シリーズ
- リトルピンクは、花の色が濃い桃色、頂部の苞葉は明るい桃色をしています。桃色は「女性的」「優しさ」「可愛らしさ」等をイメージさせるため、女性的で可愛らしい印象を与えるロマンチックガーデンなどにおすすめの品種です。
- パープルウイングは、花の色が濃い紫色、頂部の苞葉は薄い紫色をしています。紫色は古くから貴族や王族などが権威性を示す目的で使用されていたため、高貴でエレガントな雰囲気を作りたい時や、格式高い雰囲気を作りたい時におすすめの品種になります。
- ダークパープルは、花の色が暗紫色、頂部の苞葉は鮮やかな紫色をしています。濃い紫色は深い闇などミステリアスな雰囲気を作ります。そのため、魔法の世界を想像させるような魔女の庭や、ダークファンタジー世界を表現したい時などにおすすめの品種です。
- ホワイトフロストは、花の色が紫色、頂部の苞葉は白色をしています。白色と紫色は相性がとても良く、白色の荘厳で清潔感のあるイメージと、紫色の優雅で上品なイメージが、高貴で気品のある雰囲気を作り出します。そのため、エレガントガーデン等におすすめの品種です。
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フレンチラベンダーとは!?
フレンチラベンダー(French lavender)は学名Lavandula stoechas、別名「ラベンダー・ストエカス」や「スパニッシュ・ラベンダー(Spanish lavender)」等とも呼ばれるヨーロッパ原産の常緑低木です。
フレンチラベンダーの語源(由来)
- 属名のLavandulaの由来は諸説あり、一説にはラテン語で「青みがった」を意味する「lividus」からきている説、古代ローマ人が入浴時の香水として利用したり洗濯に利用していたことから「洗っている」を意味する「lavo」もしくは「洗浄」を意味する「lavare」からきていると言う説の2説があります。
- 種小名のstoechasはギリシャ語で「1列に並ぶ」を意味する「στοιχώδες」からきており、この種のギリシャ語名でもあります。
フレンチラベンダーの特徴(魅力)
- フレンチラベンダーは「うさぎの耳」や「天使の羽」等に例えられる可愛らしい花を鑑賞もしくは収穫してドライフラワー等にする目的で育てられる植物です。
- 花(小花)は苞葉の奥に保護され目立たない形であり、苞葉(苞片)の間から顔を出す様に開花します。
- 苞葉は頂部につく長い苞葉と花を覆う小さな苞葉があります。
- 頂部の苞葉は長さ約1~5cmあり2枚以上つき、うさぎの耳の様な外観をつくります。
- 花を覆う苞葉は長さ約0.8cmと小さく卵形もしくは菱形で規則正しく並び花を保護しています。
- 苞葉は頂部につく長い苞葉と花を覆う小さな苞葉があります。
- フレンチラベンダーは花色がとても豊富で、紫色・青色・桃色・赤色・緑色・白色等があり、特に赤色の花はラベンダーで見る事が殆どない珍しい色です。
- また小花の色と苞葉の色が異なることも多く複色のコントラストが楽しめる所も魅力です。
- フレンチラベンダーの葉は細長く洗練された形をしています。
- フレンチラベンダーは葉の縁部分にギザギザとした鋸歯が無いため、同様の通称(フレンチラベンダー)で呼ばれる事もあるフリンジラベンダーと区別する事が出来ます。
- フリンジラベンダーは葉の縁部分にギザギザとした鋸歯があります。
- 葉は白色の腺毛が密生するため灰みを帯びた白緑色の外観をしており、シルバーリーフの様な上品な印象を与えます。
- フレンチラベンダーは葉の縁部分にギザギザとした鋸歯が無いため、同様の通称(フレンチラベンダー)で呼ばれる事もあるフリンジラベンダーと区別する事が出来ます。
- フレンチラベンダーは他のラベンダーと比べると軽い香りで、樟脳を多くふくむため薬品やローズマリーを思わせる様な匂いがします。
- フレンチラベンダーに含まれる主な精油はフェンコン・樟脳・シネオール等です。
- フェンコンはローズマリーや薬品等に例えられるスッキリとした爽やかな香りがあります。
- 樟脳はクスノキや薬品等に例えられるスッキリとした爽やかな香りがあります。精油は医薬品や防虫剤等に幅広く利用されており、精油の効果には抗菌作用・抗ウィルス作用・防虫作用等があります。
- シネオールは「ユーカリ」や「樟脳」等に例えられるスッキリとした爽やかな香りがあり、精油の効能には集中力を高め記憶力を上げる効果があるとされています。
- フレンチラベンダーに含まれる主な精油はフェンコン・樟脳・シネオール等です。
- フレンチラベンダーの茎・葉・萼には腺毛があり、腺毛からは液体(精油)を分泌しており香りを漂わせています。
- また腺毛には精油が多く含まれているため茎・葉・萼を手で触ったりして壊すと、強い香りを周囲に漂わせます。
- 花(萼)は乾燥しても色褪せが少ないためドライフラワーとしてよく利用されており、花や葉はポプリにされたりもします。
- フレンチラベンダーは切り花としても利用されます。
- フレンチラベンダーは数10年生きる事もあるイングリッシュラベンダー等と比べると短命で、また寒さにも弱い所があります。
- フレンチラベンダーは非常に少ない水と肥料で育つため、環境が合えば殆ど放ったらかしでも育てる事が出来ます。
- ただし多湿を許容しないため、特に夏場などは雨に当てないなどの工夫が必要です。
- また茎は木質化すると芽を生成する事が殆どなくなるため、木質化を遅らせる剪定がとても重要です。
フレンチラベンダーの樹高は約30(~100)cm、樹形はブッシュ状で、茎は根元付近でよく枝分かれしながら直立します。若い茎の色は緑色、白色の腺毛が生えるため白緑色の外観をしています。成熟した茎は木質化して灰褐色もしくは暗褐色になります。葉序は対生葉序、葉色は緑色、白色の腺毛が多い場合は白緑色の外観をしており、葉身の大きさは長さ約1(~4)cm、幅約0.2(~0.5)cm、葉身の形は線形です。花序は輪散花序、輪散花序は円筒型で長さ約2(~5)cmあります。花冠は唇形花、唇形花は長さ約0.5(~0.8)cm、上唇は2裂、下唇は3裂しています。苞葉は、頂部につく長い苞葉と花を覆う小さな苞葉(苞片)があります。頂部の苞葉は長さ約1(~5)cm、数は2個以上つきます。花を保護する小さな苞葉は長さ約0.4(~0.8)cm、形は卵形もしくは菱形、規則正しく並び鱗状につきます。
フレンチラベンダーのドライフラワーの楽しみ方
- 収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)もしくは夕方に行いましょう。
- 収穫のタイミングは花の見栄えが良いものを選びます。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- 収穫した花はハンギング法で乾燥させます。
ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
フレンチラベンダーの切り花の楽しみ方
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
浅水法
浅水法とは花瓶等の容器に入れる水の量を減らして、浅い水で花を生ける方法です。
浅水は、水に浸かる茎の面積が減るため、腐敗のリスクを低減することが出来ます。そのため浅水は主に茎が柔らかく腐敗しやすい花等で行われます。
フレンチラベンダーの園芸品種の紹介
シルバーリーフ
シルバーアヌーク
- フレンチラベンダー(シルバーアヌーク)は、従来のフレンチラベンダーよりも葉の色がより白くて長持ちするため、殆ど一年を通してシルバーリーフとして楽しめる園芸品種です。
- シルバーリーフは他の色との協調性がとても高く、周囲の色を引き立てる優れた働きがあります。また紫花との相性がとても良いため、上品さや高級感を感じさせるためラグジュアリーなお庭やエレガントなお庭などによくあいます。
- 花の色は、側面の苞葉が灰色・頂部の苞葉が紫色・花の色が濃い紫色です。そのため、上品さや優雅さをテーマにするエレガントガーデン等にピッタリな品種です。
- 樹形はブッシュ状、株は高さ約50cm、幅は約40cmになります。
プリンセス・ゴースト
- フレンチラベンダー(プリンセス・ゴースト)は、オーストラリアのウォンガ・パークで新しく育種された園芸品種です。
- プリンセス・ゴーストの特徴は従来のフレンチラベンダーと比べて遥かに白く美しい白銀色のシルバーリーフと可愛らしさを感じさせる桃花にあります。
- シルバーリーフと桃花の組み合わさは、女性が好むジュエリーのような可愛らしさと美しさがあります。そのため、高級感のあるラグジュアリーなお庭や、可愛いをテーマにするお庭などによく合う園芸品種です。
- 花の色は、側面の苞葉が暗紫色・頂部の苞葉が桃色・花の色が明度の高い紫色です。そのため、可愛らしさや上品さを感じさせるお庭等にピッタリな品種です。
- 樹形はブッシュ状、株は高さ約30~40cm、幅は約30~40cmになります。
花が個性的な品種
マグナムスターパープル
- フレンチラベンダー(マグナムスターパープル)は、小林花卉さんイクシュのオリジナル品種です
- マグナムスターパープルの特徴は従来のフレンチラベンダーと比べて花穂がとても大きく、また長い苞葉が側面からも出るため、八重咲き花のような豪華な花姿が楽しめる所にあります。
- 花の色は、側面の苞葉が緑色・頂部の苞葉が薄い紫色・花の色が濃い紫色に白色の覆輪が入ります。そのため、上品さや優雅さをテーマにするエレガントガーデン等にピッタリな品種です。
- 樹形はブッシュ状、株は高さ約40~55cmになります。
金魚の舞
- フレンチラベンダー(金魚の舞)は、ジャパンフラワーセレクション(2019-2020)の鉢物部門でジャパンフラワーセレクション入賞をした品種です。
- 金魚の舞の特徴は、花穂の側面からも長い苞葉がでるため八重咲き花のような豪華な花姿が楽しめる所、長い苞葉の色が1ヶ月程度経過すると紫色から桃色へと変化する所などにあります。
- 花の色は、側面の小さな苞葉が緑色から灰紫色・頂部と側面の長い苞葉が紫色から桃色・花の色が濃い紫色です。そのため、上品さや優雅さをテーマにするエレガントガーデン等にピッタリな品種になります。
- 樹形はブッシュ状、株は高さ約20~60cmになります。
開花期間が長めの品種
プリマベーラ
- フレンチラベンダー(プリマベーラ)は、花の大きさが咲き進むにつれて大きくなる所、開花期間がとても長く秋の終わり頃まで花が咲くこともある所などにあります。
- 花の色は、側面の苞葉が灰紫色・頂部の苞葉が鮮やかな紫色・花の色が濃い紫色です。そのため、格式高く高貴な印象を与えるお庭や、深い闇や魔法などの神秘性を感じさせるテーマガーデンなどにおすすめです。
- 樹形はブッシュ状、株は高さ約30~50cm、幅は約30~50cmに成長します。
園芸シリーズ
クラウン・シリーズ
- フレンチラベンダー(クラウン・シリーズ)は、小林花卉さんオリジナルのストエカス種の園芸シリーズです。
- クラウン・シリーズは従来のフレンチラベンダーと比べて花のサイズが大きく、王冠を思わせるような巨大輪の花を咲かせる園芸シリーズです。
- 花の色は、シリーズの中の品種によって変わり、鮮やかなピンク色が魅力的な「ガーネット」や、白色の苞葉とパールピンクの花が優しい雰囲気をつくる「ピンクパール」などがあります。
- 樹形はブッシュ状、株は高さ約30~60cm、幅は約40~50cmに成長します。
ラビノバ・シリーズ
- フレンチラベンダー(ラビノバ・シリーズ)は、従来のフレンチラベンダーと比べて耐湿性があるため育てやすく、また開花期間が長めな所が魅力の園芸シリーズです。
- 花の色は、シリーズの中の品種によって変わります。
- ライトピンク:側面の苞葉は緑色・頂部の苞葉は薄い桃色・花の色が薄い桃色です。薄い桃色は女性的な印象や優しい印象を与えるため、可愛いお庭などにピッタリな品種です。
- ホットピンク:側面の苞葉は緑色または暗色・頂部の苞葉は薄い赤ピンク色・花の色が濃い赤ピンク色です。赤ピンク色は元気の良さや可愛らしさ、華やかさ印象を感じさせるため、可愛いをテーマにするお庭や複数の原色を組み合わせた明るくカラフルなお庭などにピッタリな品種です。
- パープル:側面の苞葉は暗紫色または暗色・頂部の苞葉は紫色・花の色が濃い紫色です。そのため、高貴さを感じさせる格式高いお庭や、上品さや優雅さをテーマにするエレガントなお庭などにピッタリな品種です。
- ホワイト:側面の苞葉は緑色・頂部の苞葉は白色・花の色が白色です。そのため、明るさや神聖さを感じさせるお庭などによくあいます。
- 樹形はブッシュ状、株は高さ約40~50cmに成長します。
シフォン・シリーズ
- フレンチラベンダー(シフォン・シリーズ)は、矮性でコンパクトに成長する性質があり、株の根元での分枝がよく株を覆うようにたくさんの花を次々と咲かせる園芸シリーズです。
- 花の色は、シリーズの中の品種によって変わります。
- パープルウイング:花の色は側面の苞葉が暗紫色・頂部の苞葉は暗紫色・花の色が紫色です。そのため、高貴さを感じさせる格式高いお庭や、上品さや優雅さをテーマにするエレガントなお庭などにピッタリな品種です。
- ディープローズ:花の色は側面の苞葉が緑色または暗色・頂部の苞葉は桃色・花の色が濃い桃色です。そのため、可愛いをテーマにするお庭等にピッタリな品種です。
- ホワイトフロスト:花の色は側面の苞葉が緑色・頂部の苞葉は白色・花の色が紫色です。そのため、上品さを感じさせるような園芸品種です。
- 樹形はブッシュ状、株は高さ約30cmに成長します。
ラヴェアンナ・シリーズ
- フレンチラベンダー(ラヴェアンナ・シリーズ)は、一般的なフレンチラベンダーよりも早く開花が始まる早咲き性があり、株の根元での分枝がよく茎は直立に成長するためボリューム感と行儀の良さを感じさせる園芸シリーズです。
- 花の色は、シリーズの中の品種によって変わります。
- ロリポップ:花の色は側面の苞葉が灰色・頂部の苞葉は桃色・花の色が桃色です。そのため、可愛いをテーマにするお庭等にピッタリな品種です。
- ホワイトフロスト:花の色は側面の苞葉が緑色・頂部の苞葉は白色・花の色が紫色です。そのため、上品さを感じさせるような園芸品種です。
- 樹形はブッシュ状、株は高さ約30~40cm、幅は約30~40cmに成長します。
シフォン・シリーズ
- フレンチラベンダー(ラベラ・シリーズ)は、株の根元からの分枝がよく、茎は直立に成長するためボリューム感と行儀の良さを感じさせる園芸品種です。
- 花の色は、シリーズの中の品種によって変わります。
- ピュアホワイト:花の色は側面の苞葉が緑色・頂部の苞葉は白色・花の色が白色です。そのため、明るさや清潔感を感じさせるお庭や、神聖さを感じさせるギリシャ庭園などによくあいます。
- ディープピンク:花の色は側面の苞葉が灰紫色・頂部の苞葉は明るい桃色・花の色が濃い桃色です。そのため、可愛いをテーマにするお庭や恋心をくすぐるようなロマンチックなお庭などによく合う園芸品種です。
- 樹形はブッシュ状、株は高さ約20~60cmに成長します。
その他
- 矮性品種
- わたぼうし
- バルセロナ・ローズ
- 長い苞葉
- プリンセス
- フェアリーウィング
- ウィローベル
- バレリーナ
- 早咲き性・連続開花性
- ストロベリー・ラッフルズ
- ブルーベリー・ラッフルズ
- シュガーベリー・ラッフルズ
- スィートベリー・ラッフルズ
- 丈夫で育てやすい
- ルーシーパープル
- 赤花
- ヘルムスデール
- 白花
- アルバ
- 緑花
- シルバーウィング
- その他
- アヌークホワイト
- アボンビュー
- ウィズラブ
- カスティリャーノ
- カフェモカ
- キューレッド
- クリスタルフィン
- スノーマン
- ダブルアヌーク
- ナイトオブパッション
- ホワイトサマー
- マドリッド・ベラピンク
- リバティー
ラベンダーの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ラベンダーのおすすめの種類、主な種と珍しい園芸品種【2022】
フレンチラベンダー(シフォン・パープルウイング)の育て方
花壇の土づくり
日当たり
フレンチラベンダー(シフォン・パープルウイング)は日光のよく当たる場所で最も生産性が高まり沢山の花を咲かせます。そのため直射日光が6時間以上あたる日向が理想です。また直射日光が3時間から5時間の半日影までで育てられます。日当たりの悪い環境では花数が減ったり、徒長して茎が倒れやすくなったりするためさけたほうがよいでしょう。
土壌のPH
フレンチラベンダー(シフォン・パープルウイング)は酸性土壌にも耐えますが、PH6.5~7.5の弱アルカリ性の土壌を好みます。PHが低すぎると生育不良になる可能性が高くなるため、植付け前にPHを診断して、PHが低い場合は苦土石灰を入れる等してPHの改善を行いましょう。
土壌の土質
フレンチラベンダー(シフォン・パープルウイング)は栄養の乏しい土壌や乾燥した土壌に強い植物です。逆に、粘土質な土壌や有機物が豊富に入る肥沃な土壌を苦手にしています。何故なら、じめじめとした状態が続いたり、蒸れたりすると、根腐れや腐敗等をまねいて生育不良になり枯れる事があるからです。そのため植え付け前に土壌診断を行い、水捌けが良く有機物が少なめの砂壌土に改善してから植え付けを行いましょう。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
フレンチラベンダー(シフォン・パープルウイング)は日当りを好むため、基本的には直射日光が6時間以上当たる日向で管理しましょう。また長雨に当たると根腐れや病気を引き起こす原因にもなるため、必要に応じて雨の当たらない場所(軒下等)に移動しましょう。
培養土
培養土は通気性の高い草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良い培養土をつくります。腐葉土等の堆肥は多いと夏に蒸れる原因にもなるため少なめにします。
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土+くん炭=5:2:2:1
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土+苦土石灰(適量)=7:3
培養土作成時の注意点
フレンチラベンダーはPH6.5~7.5の弱アルカリ性土壌を好むため、必要に応じて培養土にアルカリ性のくん炭や草木灰等を混ぜこむか、苦土石灰を混ぜこみましょう。
苦土石灰を混ぜ込む量は培養土の土質にも左右されますが、イングリッシュラベンダーは砂質の土壌を好むため恐らく砂土に近い培養土を使っているはずです。
砂土のPHを1上げるには培養土10Lに対して苦土石灰10~15g程度を目安に使用します。基本的には1Lあたり1~1.5gの苦土石灰を混ぜ込むとよいでしょう。ただし培養土を強い酸性に傾ける無調整ピートモスや鹿沼土を利用した場合は話しが変わります。そのため培養土に使う用土は中性のものを利用する事がおすすめです。
水やりの仕方
地植え
フレンチラベンダー(シフォン・パープルウイング)は乾燥に強いため、地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。ただし雨が長く降らず、葉や茎が萎れている場合は直ちに水やりを行いましょう。
鉢植え
フレンチラベンダー(シフォン・パープルウイング)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。ただし水やりを行い過ぎてジメジメとした環境が続くと根腐れしてしまうため、土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
剪定のやり方
フレンチラベンダー(シフォン・パープルウイング)の剪定の目的は木質化を遅らせる事や、コンパクトな樹形をつくる事にあります。何故なら茎が木質化すると、殆ど新芽の生成をする事がなくなるため、新しい芽が偏った場所からしか出なくなり、疎らで歪な樹形となりやすいからです。
剪定は毎年一度開花後に行う事が一般的ですが、早春に行う事も可能です。早春の剪定は開花を遅らせる可能性がありますが、花を開花させる新しい茎の成長を刺激してより多くの花を咲かせる可能性があり、またよりコンパクトな樹形で楽しむ事が可能です。
剪定の方法
剪定のやり方は、軽めの剪定を行います。基部の木質部に近づく強い剪定は避けて、新しく成長した部分を2/3~1/3を目安に切り戻しましょう。全体として、株の中央の茎を少し長めに、外側の茎を短めにするとドーム状の樹形になりやすいです。また剪定をする際は、葉のない場所まで強く切り戻すと残された枝がそのまま枯れこむため、必ず剪定する茎には葉(芽)を残しましょう。ただし完全に枯れた茎は根元から剪定しても問題ありません。
夏越しする方法
フレンチラベンダー(シフォン・パープルウイング)は夏の暑さに耐えますが多湿環境を苦手にしています。多湿環境では根腐れや病気を引き起こし枯れてしまう事も多いため必要に応じて夏越し対策をしましょう。
フレンチラベンダーの夏越し対策
- 多湿環境の避け方
- 鉢植えの場合は長雨に当たらない場所に移動して、地植えの場合は雨の当たりにく場所で育てるといいでしょう。
- 土壌の土質が粘土質だったり腐植が多い場合は、植え付けの前にパーライトや川砂などを混ぜて土壌改善を行っておきましょう。
- 周辺より高い場所に植え付けを行うと土壌の排水性が高くなり、水分が停滞しにくくなります。
- 空気の流れの良い場所で管理しましょう。周りが壁に囲まれていたり、草が繁茂してる場所で管理すると空気が停滞して湿気が溜まりやすくなります。
冬越しする方法
Hardiness:7b~10a
フレンチラベンダー(シフォン・パープルウイング)は耐寒性が高く強い霜にもある程度耐えますが、寒さの厳しい地域では越冬が難しい場合があります。そのため必要に応じて冬越し対策が必要です。
フレンチラベンダーの冬越し対策
- 鉢植えで育てている場合は、日当りのよい室内もしくは温室に入れて管理しましょう。
- 地植えしている場合は株元に腐葉土を盛り、必要に応じて不織布やビニールで植物の周囲を囲ってあげましょう。