- 原産:南アフリカ/スワジランド
- 科:キク(Asteraceae)
- 属:ガーベラ(Gerbera)
- 種:ハイブリッド(hybrida)
- 別名:ガーベラ・ハイブリッド(Gerbera × hybrida)
- 品種:ガルビネア・スイートキャロライン(Gerbera garvinea ‘sweet caroline’)
- 開花時期:4月~11月(理想的な環境で周年)
- 花の色:橙色●黄色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:多年草
- 被覆方法:ロゼット
- 草丈:約30~45cm
- 誕生花:2月11日/8月1日/10月12日
- 花言葉:希望/神秘/常に前身/崇高な美/光溢れる
- 用途:開花期間長い/切り花
- 購入方法:ガーベラ・ガルビネアを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ガーベラ(スイートキャロライン)とは!?
ガーベラ(スイートキャロライン)は、花の大きさが直径約7~8cmと大きめで、花の形が半八重咲き、花の色は舌状花が黄色の爪班がある橙色、筒状花が黄色をしています。そのため、エントランスガーデンなどの明るい雰囲気を演出したい場所におすすめの園芸品種です。
スイートキャロラインは、他のガルビネア・シリーズやスイート・シリーズと同様に、病害虫に強いため育てやすく、一株で100個を超えることもあるほど沢山の花を咲かせます。また花が大きく豪華な所も魅力です。
ガーベラ(ガルビネア・シリーズ)とは!?
- 一般的なガーベラよりも害虫や病気への耐性が高いため、屋外の花壇や鉢植えの中でも育てやすい園芸シリーズです。
- 成長期に一株で最大100個以上の花を咲かせる事があります。
- 株は高さ幅ともに30~45cmとコンパクトに成長するため花壇の縁どりなどにも使われます。
- スイートシリーズ
- 以前のガルビネア・シリーズと比べて、花が大きく豪華で花もちが長い所が魅力です。
- マジェスティック・シリーズ
- 以前のガルビネア・シリーズと比べて、花が大きく豪華で花もちが長く、八重咲きする花姿が華やかな雰囲気をつくる所が魅力です。
- チーキー・シリーズ
- 以前のガルビネア・シリーズと比べて、株の大きさが高さ幅ともに30cmとコンパクトで管理がしやすく、花は全てのガルビネアの中で最小サイズで、沢山の花を咲かせ、また花もちが長い所が魅力です。
ガルビネアの品種
イングの森 イングの森 ・楽天で購入 カルビネア・スイートシックスティーン(Gerbera garvinea ‘sweet sixteen’)は、花の形が半八重咲き、花の色は舌状花が鮮やかな蛍光ピンク、筒状花が黄色をしていて、二色の花色が可愛らしく元気な印象をあたえます。そのため、可愛いお庭やロマンチックガーデンなどにおすすめの品種です。 | イングの森 ・楽天で購入 カルビネア・スイートラブ(Gerbera garvinea ‘sweet love’)は、花の形が半八重咲き、花の色は鮮やかな赤色をしています。そのため、派手で目立つカラフルなお庭や、情熱的でロマンチックなお庭などにおすすめの品種です。 |
イングの森・楽天で購入 カルビネア・スイートフィエスタ(Gerbera garvinea ‘sweet fiesta’)は、花の形が半八重咲き、花の色は舌状花が白色の縁どりがある桃色、筒状花が黄色をしていて、三色の花色が可愛らしく元気な印象をあたえます。そのため、可愛いお庭やロマンチックガーデンなどにおすすめの品種です。 | イングの森 ・楽天で購入 カルビネア・スイートメモリーズ(Gerbera garvinea ‘sweet memories’)は、花の形は半八重咲きで副花冠があり、花の色は舌状花が桃色、副花冠は薄い桃色(白色)、筒状花が黄色をしていて、三色の花色が可愛らしく元気な印象をあたえます。そのため、可愛いお庭やロマンチックガーデンなどにおすすめの品種です。 |
イングの森 ・楽天で購入 カルビネア・スイートフロスティング(Gerbera garvinea ‘sweet frosting’)は、花の大きさが直径5~7cmと大きめで、花の形が半八重咲き、花の色は舌状花が白色、筒状花が黒色(黄色)をしています。そのため、白色と黒色の対比が生まれスタイリッシュでかっこいい雰囲気をつくる品種です。 | イングの森 ・楽天で購入 カルビネア・スイートサンセット(Gerbera garvinea ‘sweet sunset’)は、花の形が半八重咲き、花の色は橙色・黄色・黒色で花の中心部に黄色の円環模様が出来ます。そのため、太陽を想像させるような明るい雰囲気を演出出来ます。 |
イングの森 ・楽天で購入 カルビネア・スイートスマイル(Gerbera garvinea ‘sweet smile’)は、花の形が半八重咲き、花の色は黄色の単色です。そのため、エントランスガーデンなどの明るい雰囲気を演出したい時におすすめの品種です。 | イングの森 ・楽天で購入 カルビネア・スイートスパイス(Gerbera garvinea ‘sweet spice’)は、花の形が半八重咲き、花の色は桃色・黄色・黒色です。桃色と黒色は、ミステリアスで大人っぽい印象と、子供っぽく可愛らしい印象を与えるため、悪戯好きの小悪魔っぽい雰囲気のコケティッシュガーデンなどにおすすめの品種です。 |
イングの森 ・楽天で購入 カルビネア・スイートハート(Gerbera garvinea ‘sweet heart’)は、花の形が半八重咲き、花の色は珊瑚を想像させるようなコーラルピンクの明るい花色が特徴です。そのため、可愛らしい印象を与えるロマンチックガーデンなどにおすすめしたい品種です。 | イングの森 ・楽天で購入 カルビネア・スイートドリーム(Gerbera garvinea ‘sweet dream’)は、花の形が半八重咲き、花の色は舌状花が明度がやや低い濃い桃色、筒状花は黒色(暗色)です。桃色と黒色は、ミステリアスで大人っぽい印象と、子供っぽく可愛らしい印象を与えるため、悪戯好きの小悪魔っぽい雰囲気のコケティッシュガーデンなどにおすすめの品種です。 |
花苗園芸店なごみ ・楽天で購入 カルビネア・スイートフェスティバル(Gerbera garvinea ‘sweet festival’)は、花の大きさが直径約7~8cmと大きめで、花の形が半八重咲き、花の色は舌状花が白色の縁どりがある桃色、筒状花が黄色をしていて、三色の花色が可愛らしく元気な印象をあたえます。そのため、可愛いお庭やロマンチックガーデンなどにおすすめの品種です。 | 花苗園芸店なごみ ・楽天で購入 カルビネア・スイートキャロライン(Gerbera garvinea ‘sweet caroline’)は、花の大きさが直径約7~8cmと大きめで、花の形が半八重咲き、花の色は舌状花が黄色の爪班がある橙色、筒状花が黄色をしています。そのため、エントランスガーデンなどの明るい雰囲気を演出したい場所におすすめの園芸品種です。 |
花苗園芸店なごみ・楽天で購入 カルビネア・スイートグロウ(Gerbera garvinea ‘sweet glow’)は、花の形が半八重咲き、花の色は非常に濃い橙色をしています。橙色は、南国の花や果実を想像させるため、トロピカルガーデンなどにおすすめの品種です。 | 花苗園芸店なごみ・楽天で購入 カルビネア・クラシックフェミー(Gerbera garvinea ‘classic femmy’)は、花の形が八重咲きで内側から外側に向かうほど花弁が大きくなります。花の色は桃色と白色、中心部は白色で外側に向かうほど桃色になります。そのため、可愛いお庭やロマンチックガーデンなどにおすすめの品種です。 |
花苗園芸店なごみ・楽天で購入 カルビネア・スイートバイブ(Gerbera garvinea ‘sweet vibe’)は、花の形が半八重咲き、花の色は舌状花が黄色、筒状花は黒色です。そのため、エントランスガーデンなどの明るい雰囲気を演出したい場所におすすめの品種です。 | イングの森・楽天で購入 カルビネア・マジェスティックパープル(Gerbera garvinea ‘majestic purple’)は、花の形が八重咲き、花の色は紫色と白色、花弁の先端に白色の爪班が入ります。紫色と白色は上品で優雅な印象を与えるため、エレガントガーデンなどにおすすめの品種です。 |
イングの森・楽天で購入 カルビネア・マジェスティックライトピンク(Gerbera garvinea ‘majestic lightpink’)は、花の形が八重咲き、花の色は薄いコーラルピンクです。そのため、可愛いお庭やロマンチックガーデンなどにおすすめの品種です。 | イングの森・楽天で購入 カルビネア・マジェスティックバーガンディ(Gerbera garvinea ‘majestic burgundy’)は、花の形が八重咲き、花の色は明度が低めの濃い紫色(赤紫色)をしています。そのため、非常に落ち着いていて優雅な印象をあたえます。従って、格式高い雰囲気のお庭やエレガントガーデンなどにおすすめの品種です。 |
イングの森・楽天で購入 カルビネア・チーキーマジェンタ(Gerbera garvinea ‘cheeky magenta’)は、花の形が半八重咲き、花の色は赤ピンク・黄色・白色、舌状花は赤桃色に白色の爪班が入り、筒状花は黄色に白色の花が咲きます。そのため、可愛らしい印象を与えるロマンチックガーデンなどにおすすめしたい品種です。 | イングの森・楽天で購入 カルビネア・チーキーレッド(Gerbera garvinea ‘cheeky red’)は、花の形が半八重咲き、花の色は赤鮮やかな赤色です。そのため、派手で目立つカラフルなお庭や、情熱的でロマンチックなお庭などにおすすめの品種です。 |
イングの森・楽天で購入 カルビネア・チーキーオレンジ(Gerbera garvinea ‘cheeky orange’)は、花の形が半八重咲き、花の色は鮮やかな橙色と黄色です。そのため、エントランスガーデンなどの明るい雰囲気を演出したい場所におすすめの園芸品種です。 | イングの森・楽天で購入 カルビネア・チーキーピンク(Gerbera garvinea ‘cheeky pink’)は、花の形が半八重咲き、花の色は舌状花が薄い桃色、筒状花が黄色です。桃色と黄色はどちらも子供っぽい印象や元気な印象をあたえます。そのため、可愛いお庭などにおすすめの品種です。 |
ガーベラとは!?
ガーベラは属の中に約22種がありますが、一般的に園芸で親しまれているガーベラは雑種のガーベラで、別名では「ガーベラ・ハイブリッド(Gerbera × hybrida)」とも呼ばれています。
ガーベラの雑種は、19世紀終わりにイギリスのケンブリッジでリンチ(R.I. Lynch)により、南アフリカに自生するG.jamesoniiとG.viridifoliaが交配されて作出されたのが始まりです。その後、様々な種や品種と交配されて非常に多くの品種が生み出されています。以前は交配された雑種はGerbera × cantebrigiensisと呼ばれていましたが、現在ではその名称は使用されておらず、Gerbera × hybridaとして扱われています。
ガーベラの語源(由来)
- 属名のGerberaはカール・リンネの友人でありドイツの植物学者であるゲルベル(Traugott Gerber)への献名です。
- 種小名のhybridaは「雑種」を意味しており、交配された雑種であることに由来します。
ガーベラの特徴(魅力)
- ガーベラは、切り花としての人気がとても高いため商業的に広く栽培されており、園芸でも開花期間が長く華やかで大きな花を咲かせるため人気の高い植物です。
- 草姿はロゼット状、葉は基部から外側に向かい放射状に広げて中心から花茎を出します。行儀よく成長してシンプルで整った外観をしているため、管理がとても楽です。
- 葉の形は長楕円、葉のふち部分が羽状に裂けて波打つため、装飾的な外観をしています。
- 開花期間がとても長く、理想的な環境では周年、通常は春から秋まで花を咲かせます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花は株中心から花茎を伸ばし、先端に花が咲きます。花茎の長さは切り花では長いものが好まれ、園芸では短いものが好まれます。
- 花序は頭状花序、頭状花序は直径が約7~12cm、舌状花と筒状花の二種類の小花で構成されており、舌状花の割合によって一重咲き・半八重咲き・八重咲きに分類され、また舌状花が著しく細い品種はスパイダー咲きとして分類されます。
- 花は収穫して切り花として花瓶の中に入れて飾られたり、フラワーアレンジメントの素材として花束に利用されたりします。
- 花瓶の中での日持ちは管理の方法で左右しますが、約7日~10日です。
- ガーベラを育てる際に注意する事は「多湿」「水・栄養」です。
- 基本的に乾燥に強いため管理は楽ですが、長雨などに当たったり粘土質な土壌でジメジメした環境が長く続くと根腐れや病気にかかり枯れる事があります。
- ガーベラは栄養の乏しい土壌でも育ちますが、持続的な開花を見るためには、肥料と水が欠かせません。そのため、定期的に水やりと肥料を与えるようにしましょう。
ガーベラの草丈は約15(~75)cm、草姿はロゼット状、葉は基部から出て中央から外側に広がり、花茎は直立します。
葉序は根生葉、葉色は緑色、葉身の長さは10(~40)cm、葉身の形はヘラ形または長楕円形、葉のふち部分は裂けて羽状浅裂(~深裂)するか波状縁があり、ふち部分は上下にうねる。
花序は頭状花序、頭状花序は直径が約7(~12)cm、花は舌状花と筒状花で構成され、舌状花の比率で比率により一重咲き・半八重咲き・八重咲きがあります。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。種子には冠毛があります。
ガーベラの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 基本的に花が綺麗に開いているタイミングで収穫します。
- 水揚げは水切りもしくは湯揚げを行います。
- 花瓶の水は浅水(浅く水を張る)で延命剤もしくは漂白剤を1滴垂らして花を生けます。
- ガーベラは茎に毛があり細菌が繁殖しやすく、また影響を受けて水揚げを悪化させやすいため、水を浅くして被害部位を最小限にして、延命剤で水を清潔に保ち栄養補給をさせる事が大切です。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りまたは湯揚げと水換えを行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7~10日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
ガーベラの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ガーベラ(スイートキャロライン)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ガーベラ(スイートキャロライン)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。ただし夏の暑さが非常に厳しい地域では、暑さ・強光・乾燥などの複合的なストレスにより生育不良を引き起こす事があるため、午後の日差しを避けた方が良い場合もあります。
そのため管理する場所は環境に合わせて日向(直射日光が6時間以上)もしくは、午後から日陰になる半日影(直射日光3時間~5時間)で育てましょう。
作土層
ガーベラ(スイートキャロライン)の根はとても深くまで張ります。そのため作土層は約30~50cmまでしっかり耕してくおくと生育がよくなります。
土壌の土質
ガーベラ(スイートキャロライン)は、通気性と排水性がとても良い土壌を好み、適度に肥沃さがある土壌を好みます。
粘土質土壌では水分が停滞してジメジメするため、根腐れして生育不良を引き起こす可能性があるため避けた方が良いでしょう。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、粘土質な土壌であれば、パーライトや川砂などを入れて通気性や排水性を改善して、適度に腐葉土等の有機物を入れましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ガーベラ(スイートキャロライン)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。ただし夏の暑さが非常に厳しい地域では、暑さ・強光・乾燥などの複合的なストレスにより生育不良を引き起こす事があるため、午後の日差しを避けた方が良い場合もあります。
培養土
ガーベラ(スイートキャロライン)は、一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
地植え
ガーベラ(スイートキャロライン)は乾燥に強いため、地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。雨が長く降らない場合、指を入れて土壌の表面(2~5cm)が乾燥している場合、葉や茎が萎れている場合などは、必要に応じて水やりを行いましょう。
水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
鉢植え
ガーベラ(スイートキャロライン)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。ただし水やりを行い過ぎてジメジメとした環境が続くと根腐れしてしまうため、土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。
肥料の与え方
ガーベラ(スイートキャロライン)は肥料が殆どない土壌で育てる事も出来ますが、持続的に花を沢山咲かせるには、定期的な肥料が欠かせません。
元肥の与え方
- 元肥は苗の植え付け時に与える肥料の事です。
- 肥料の選び方
- 肥料は肥効が長く続くマグアンプや緩効性肥料を選びましょう。
- 肥料の成分はリン酸が多めに入る山型肥料、または窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型肥料を選びましょう。
- 元肥の与え方
- 元肥は苗を植え付ける前の土壌に肥料を入れて、均一に混ぜこみます。
追肥の与え方
- 追肥は春から秋の生育期間中に与えます。
- 追肥はリンが多めの液肥、もしくは肥効が長く続く固形肥料を選びましょう。※ただし固形肥料だけでは栄養が足らなくなる場合もあるため、頻度を抑えながら液肥も同時に与えましょう。
- 化成肥料や緩効性肥料などの固形肥料を与える場合は、袋に規定された量を約1~3ヶ月ごとに施します。
- 液体肥料で与える場合は、規定された分量で希釈して約10~14日に1回のペースで水やりの際に一緒に液肥を与えるとよいでしょう。
剪定のやり方
ガーベラ(スイートキャロライン)の剪定は「花がら摘み」「古葉とり」の2つがあります。
花がら摘み
ガーベラは開花期間中の花がら摘みが大切です。何故なら枯れた花を残すと見た目が悪いばかりか、種を作り初めて株が弱り生育が衰えたり、新しい花がつくられにくくなったりするからです。 枯れた花を摘む事で、次の花(花芽)に栄養が回り、沢山の新しい花を咲かせる事に繋がります。
花がら摘みは基本的にハサミを使いません。花茎の根元を指で摘み捻り折るように摘み取ります。
古葉とり
ガーベラは成長により葉が段々と古くなり枯れてきます。枯れた葉を残すと見た目が悪いばかりか、新しい葉が出にくくなるため光合成が出来なくなり生育が衰えます。また病気の感染源ともなるため、健康な部分に病気が広がり腐敗して枯れる事も予想されます。そのため古い葉や枯れ葉は取り除く様に心がけましょう。
夏越しする方法
ガーベラ(スイートキャロライン)は夏の暑さで生育が衰えることはありますが、基本的には夏越し対策不要です。ただし、多湿を苦手にしているため、多湿対策は必要です。
夏越し対策
- 雨に当たることが少ない場所
- 鉢植えの場合は長雨に当たらない軒下などの場所に移動すると良いでしょう。
- 日光がよく当たる場所
- 太陽の直射日光が6時間以上当たる場所が理想です。日当たりの悪い場所では土壌がいつまでも乾燥せず、ジメジメとした環境が続き、病気になりやすくなります。
- 土壌の排水性がよい場所
- 植付けの際に土壌改良をしっかりおこないましょう。水捌けの悪い土壌では、水分が何時までも保持されてしまいジメジメした環境が続き、根腐れを引き起こしやすくなります。
- 多湿を改善しましょう
- 風通しのよい場所で管理しましょう。周りが壁に囲まれていたり、草が繁茂してる場所で管理すると、空気が停滞してしまい、湿気が溜まり、真菌(カビ)などが繁殖して病気になりやすくなります。風通しよく改善しましょう。
冬越しする方法
Hardiness:8~10
ガーベラ(スイートキャロライン)は軽い霜であれば耐えられるため、暖地であれば地植えで越冬させる事が可能です。ただし長く霜が続いたり、強い霜が降りると枯れてしまう事があるため、必要に応じて冬越し対策が必要になります。
冬越し対策
- 屋外で育てている場合は、霜が降りる前に霜対策として不織布などを被せます。
- また霜が降りる前に株を掘り起こして鉢植えに植え直した後に、軒下に移動したり、温室に移動するなどして管理する事も可能です。
- 鉢植えで育てている場合は、霜の当たらない軒下に移動したり、凍結が心配な場合は屋内や温室に移動したりするとよいでしょう。
挿し木や株分けで増やす
ガーベラは株分けで増やすことが出来ます。
株分け手順
- ガーベラの株分け時期は早春頃が最適です。株が大株だったり、株が分かれている時に、行うと良いでしょう。
- スコップを使い株を掘りあげます。
- 株から少し土を落として根と芽の位置を確認します。
- 根に数個の芽を残すようにして手やハサミ等を使い個々に切り分けましょう。
- 株分けした株は、必要な場所に植え直して水をたっぷり与えます。
播種で増やす
- ガーベラの種蒔の方法
- 播種時期:3月~4月・9月~10月
- 発芽適温:約20度
- 発芽日数約7~14日
- 発芽条件:
ガーベラの種まき手順
- ポットに種まき用の培養土を準備するか、直播きする場所の土壌を整えます。
- 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
- 種の上に薄く土を被せます。
- 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、必ず土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。
植物の病気
ガーベラの病気
- うどんこ病
- 灰色カビ病
- 斑点病
- 白絹病
- 菌核病
- 茎腐病
- 斑点細菌病
ガーベラの害虫
- アブラムシ
- ハダニ
- アザミウマ