- 原産:東アフリカ
- 科:ツリフネソウ(Balsaminaceae)
- 属:インパチェンス/ツリフネソウ(Impatiens)
- 種:アフリカホウセンカ(Impatiens walleriana)
- 流通名:インパチェンス(Impatiens)
- 別名:アフリカホウセンカ/ビジーリジー(busy Lizzie)/バルサム(balsam)/サルタナ(sultana)
- 品種:フィエスタ・ピンクラッフル
- 開花時期:5月~10月(理想的な環境では周年)
- 花の色:橙色●桃色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:多年草
- 被覆方法:ドーム状
- 草丈:約30cm
- 誕生花:7月25日
- 花言葉:強い個性/鮮やかな人
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
- 庭のスタイル:ロマンチックガーデン/かわいいお庭/エスニックガーデン/カラーガーデン
- 購入方法:フィエスタを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
インパチェンス(フィエスタ・ピンクラッフル)とは!?
インパチェンス(フィエスタ・ピンクラッフル)は、花の形が八重咲きで薔薇のような華やかな外観をしており、花の色がサーモンピンク色です。そのため、上品さと可愛らしさがあり、ロマンチックガーデンなどにピッタリな品種です。
フィエスタ・シリーズとは!?
- フィエスタ・シリーズは薔薇のように綺麗に八重咲きするため、普通のインパチェンスよりも華やかな雰囲気を演出します。
- シリーズの中には沢山の品種があるためお庭の雰囲気に合わせて好みの花の色が選べます。
- 茎の分枝がよく茎葉が密に茂るため、沢山の花が次々と咲きます。
- 草姿はドーム状、均一性が高いため切り戻しなどの剪定の手間が少なくすみます。
- 株は高さ30cm、幅は約40cmとコンパクトに成長するため小さな花壇や鉢植えなどでも育てやすいです。
フィエスタ・シリーズの品種
イングの森・楽天で購入 フィエスタ・アップルブロッサムは、花の形が八重咲きで薔薇のような華やかな外観をしており、花の色が中心から外側に向かい桃色から白色へと変化します。そのため、上品さと可愛らしさがあり、ロマンチックガーデンなどにピッタリな品種です。 | イングの森・楽天で購入 フィエスタ・ピンクラッフルは、花の形が八重咲きで薔薇のような華やかな外観をしており、花の色がサーモンピンク色です。そのため、上品さと可愛らしさがあり、ロマンチックガーデンなどにピッタリな品種です。 |
イングの森・楽天で購入 フィエスタ・ラベンダーオーキッドは、花の形が八重咲きで薔薇のような華やかな外観をしており、花の色は明度の高い桃色です。そのため、女性っぽい可愛らしさがあり、ロマンチックガーデンなどにピッタリな品種です。 | イングの森・楽天で購入 フィエスタ・スターダストピンクは、花の形が八重咲きで薔薇のような華やかな外観をしており、花の色は桃色に白色の班が入り、星の煌めきのような外観をつくります。そのため、ロマンチックガーデンなどにピッタリな品種です。 |
イングの森・楽天で購入 フィエスタ・スパークローズは、花の形が八重咲きで薔薇のような華やかな外観をしており、花の色は桃色で中心から外側に向かい縦筋の白色の班が入ります。そのため、上品さと可愛らしさがあるロマンチックガーデンなどにピッタリな品種です。 | イングの森・楽天で購入 フィエスタ・ホワイトは、花の形が八重咲きで薔薇のような華やかな外観をしており、花の色は白色です。白色は上品で清潔感を感じさせるため、エレガントガーデンやウエディングガーデンなどにおすすめです。 |
イングの森・楽天で購入 フィエスタ・サルサレッドは、花の形が八重咲きで薔薇のような華やかな外観をしており、花の色は濃い赤色です。濃い赤色は口紅の色やワインなどの色を想像させるため上品な印象を与え、また愛情を象徴するため、エレガントガーデンやロマンチックガーデンなどのお庭にピッタリです。 | イングの森・楽天で購入 フィエスタ・スターダストラベンダーは、花の形が八重咲きで薔薇のような華やかな外観をしており、花の色は薄い紫色に白色の班が入り、星の煌めきのような外観をつくります。そのため、ロマンチックガーデンやエレガントガーデンなどにピッタリな品種です。 |
インパチェンスとは!?
インパチェンスは学名Impatiens walleriana、インパチェンスは属名でもありますが、園芸で単にインパチェンスと呼ぶ場合は普通この種をさしています。また別名では「アフリカホウセンカ」や「ビジーリジー(busy Lizzie)」等とも呼ばれる東アフリカが原産の多年草です。
インパチェンスの語源(由来)
- 属名のImpatiensはラテン語で「なし」「ない」を意味する「im」と、ラテン語で「苦しむ」「我慢する」を意味する「patior」の2語のからきており「我慢出来ない」「忍耐がない」事を意味します。
- 「我慢出来ない」「忍耐がない」が由来になった理由は、種が熟すと鞘が破裂して種子を飛ばす様子からきています。
- インパチェンスの別名であるtouch-me-notも、種を触ると鞘が破裂して種子が散布される様子からきています。
- 種小名のwallerianaは、イギリスの宣教師で反奴隷活動家のHorace Waller (1833–1896)への献名です。
インパチェンスの特徴(魅力)
- インパチェンスは、開花期間の長さ、花の華やかさ、コンパクトに広がる草姿、耐陰性の高さなどが特徴の植物です。
- そのため、お庭の景観を長く維持したい人、お庭を花で華やかに彩りたい人、日陰でもお花を楽しみたい人などにむいています。
- 草姿はドーム状、高さよりも横へと広がる傾向が強いため花壇のふち部分に並べて縁どりにされたり、中央でボリュームを出すのに利用されたりする事が多いです。
- 葉の色は濃い緑色をしている事が多いため、やや重厚的な雰囲気をつくる傾向にあります。
- そのため、葉の明るい品種を選ばないと暗めの印象になる事があります。
- 開花期間がとても長く、理想的な環境では周年、通常は晩春から秋まで咲きます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花は多花性、開花期間中は沢山の花が咲き、花の大きさは約2~5cm、花の後ろに伸びる距をもちます。
- インパチェンスの仕立て方には「被覆植物(グランドカバー)」「花壇の縁取り」等があります。
- 被覆植物(グランドカバー)とは、地表面を覆う目的で、草丈が低く、茎や葉が横へと広がる習慣がある植物を植え付ける事です。
- インパチェンスはドーム状にこんもりと広がるため、高さのある地被植物として使う事も可能です。
- 花壇の縁取りとは、花壇の外縁に沿って、または花壇の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、花壇外縁のデザインを作る方法です。花壇の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
- インパチェンスは花壇の縁取りに向いています。何故なら、草姿がドーム状に広がるため被覆能力が高めで、また長期間にわたり花が咲くため、長く花壇を彩る事が出来るからです。
- 被覆植物(グランドカバー)とは、地表面を覆う目的で、草丈が低く、茎や葉が横へと広がる習慣がある植物を植え付ける事です。
- インパチェンスは、多年草ですが冬の寒さに弱いため、冬越ししたい場合は冬越し対策が必要になります。また夏の暑さ・乾燥・多湿も苦手にしているため、育てる際は管理に注意が必要になります。
インパチェンスの草丈は約15(~60)cm、草姿はドーム状、茎は分枝して、直立または斜上に広がります。茎の色は緑色または薄い赤褐色、茎の質感は多肉質で柔らかい。
葉序は殆どが互生葉序ですが株の上部で対生葉序になる事がある、葉色は緑色、葉柄の長さ約1.5(~6)cm、葉身の長さ約3(~12)cm、幅は約2(~5)cm、葉身の形は卵形(~広卵形)または倒卵形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は腋性、花の大きさは直径約2(~5)cm、花の形は花弁が5個と距があり、花弁は平開して、距は後ろに突き出て長さ約1cmある。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は長さ約2.5(~4.5)cm、形は卵形、種子は球形で色は黒色です。
インパチェンスの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
インパチェンス(フィエスタ・ピンクラッフル)の育て方
花壇の土づくり
日当り
インパチェンス(フィエスタ・ピンクラッフル)は、日向から明るい日陰まで幅広い環境に適応します。ただし、日向で育てると強い日差しや乾燥により、葉焼けを引き起こしたり、茎葉が萎れたりして生育不良を引き起こす可能性あります。また日陰でも光量が足らずに生育が緩慢になる事があります。
そのため、西日の当たらない半日影で育てる事が理想です。
土壌の土質
インパチェンス(フィエスタ・ピンクラッフル)は、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
インパチェンス(フィエスタ・ピンクラッフル)は、日向から明るい日陰まで幅広い環境に適応します。ただし、日向で育てると強い日差しや乾燥により、葉焼けを引き起こしたり、茎葉が萎れたりして生育不良を引き起こす可能性あります。また日陰でも光量が足らずに生育が緩慢になる事があります。
そのため、西日の当たらない半日影で育てる事が理想です。
培養土
インパチェンス(フィエスタ・ピンクラッフル)は、一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
インパチェンス(フィエスタ・ピンクラッフル)は、やや湿り気が保たれる土壌で最も生産性が高まります。そのため、土壌の湿り気を保つ水やりが必要になります。
ただし、何時までも水分が停滞するジメジメした環境は根腐れを引き起こす原因となるため、水の与えすぎには注意が必要です。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
水をやる際は、花にかけてしまうとカビ(真菌)が発生する原因となるため、株元に優しく注ぐようにしましょう。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。
肥料の与え方
インパチェンス(フィエスタ・ピンクラッフル)を肥沃な土壌で育てている場合は、定期的な肥料が無くても育てられますが、株をしっかり成長させて、沢山の花を咲かせたい場合には定期的な肥料が必要です。
肥料は植え付け時に元肥を入れて、生育期間中(春・秋)は定期的に追肥を与えると良いでしょう。
元肥の与え方
- 元肥は苗の植え付け時に与える肥料の事です。
- 肥料の選び方
- 肥料は肥効が長く続くマグアンプや緩効性肥料を選びましょう。
- 肥料の成分はリン酸が多めに入る山型肥料、または窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型肥料を選びましょう。
- 元肥の与え方
- 元肥は苗を植え付ける前の土壌に肥料を入れて、均一に混ぜこみます。
追肥の与え方
- 追肥は春と秋の生育期間中に与えます。
- 追肥は液肥、もしくは肥効が長く続く固形肥料を選びましょう。
- 化成肥料や緩効性肥料などの固形肥料を与える場合は、袋に規定された量を約1~3ヶ月ごとに施します。
- 液体肥料で与える場合は、規定された分量で希釈して約10~14日に1回のペースで水やりの際に一緒に液肥を与えるとよいでしょう。
剪定のやり方
インパチェンス(フィエスタ・ピンクラッフル)の剪定は剪定は「花がら摘み」「切り戻し」の二つです。剪定をせずに育てる事も可能ですが、剪定を行うことによるメリットもあります。
花がら摘みとは!?
花がら摘みとは、色褪せたり外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。
花がら摘みのメリット
- 種を作るエネルギーが、花に向かうため、花の数が増えたり、開花期間が伸びたり、株の寿命が伸びるなどします。
- 種が作られないため、こぼれ種による雑草化を防ぐ事が出来ます。
- 花にカビ(真菌)等がついて腐敗することを防ぐため、病気の予防に繋がります。
- 花がらはカビが生えたり、褐色になったり、乾燥して縮んだりして外観を悪くするため、花がら摘みを行うことで清潔感を保つことが出来ます。
花がら摘みのデメリット
- 種を採取できません。
- 時間と労力が必要になります。
花がら摘みのやり方
インパチェンスは自ら花を落とす事も多いため、あまり花がら摘みをする必要がありません。ただし枯れた花を残す事で種に栄養が回り花数が減ったり、腐敗した花が外観を乱し清潔感を損ねたり、花が腐敗して病気の発生源となる可能性があります。
そのため、色褪せたり外観が崩れた花は、指またはハサミでこまめに摘みましょう。
切り戻し剪定とは!?
切り戻し剪定とは、長く伸びすぎたりした茎などを、茎の途中で剪定して形を整える剪定方法です。
切り戻し剪定のメリット
- 切り戻し剪定を行う事で茎の長さなどが均一になり、外観が整います。
- 剪定によって頂芽優勢が崩れ、分枝が促されるため、茎の数が増えて株がボリューミーになり、花の数も増えます。
- 生産性の低い古い茎を切り戻す事で、生産性の高い新しい成長が促されるため、株が若返り、花が咲きやすくなるなど生産性が高まります。
- 茎を切り戻す事で茎の数と葉の数が減るため、株全体または土壌にも日が当たり、日当たりの改善・多湿の改善に寄与します。
- 茎を切り戻す事で茎の数と葉の数が減るため、風の流れが良くなり、多湿の改善が期待出来ます。
- 多湿を改善する事で蒸れによる根腐れを防止、多湿を好むカビ(真菌)の発生を抑制して病気予防、多湿により集まってくる害虫の発生予防等が期待出来ます。
切り戻し剪定のデメリット
- 花芽を剪定する事があるため、開花が暫く(数週間)見られない可能性があります。
- 株のボリュームがなくなり、葉の数も減るため、一時的に見た目が悪くなる事があります。
- 一度に沢山の剪定を行うと、植物に強いストレスがかかり、一時的に成長が止まる可能性があります。
- 傷口が病気の感染ルートになる可能性があります。
切り戻し剪定のやり方
インパチェンスの切り戻し剪定は、夏または晩夏、株が少し弱ってきたと感じる時や、茎が間延びしたと感じる時に行います。
剪定する場所は株の高さの1/3または地面から高さ10~15cm、外観を整えながら切り戻すと良いでしょう。
夏越しする方法
インパチェンス(フィエスタ・ピンクラッフル)は夏の暑さ・乾燥・多湿を苦手にしており、やや夏が苦手な植物です。
夏の暑さ・乾燥・多湿の影響と対策方法
- 強光
- 夏の強すぎる強光は、光阻害を引き起こし、光合成に必要な細胞を壊してしまい生育不良を引き起こす原因となります。また強光は、乾燥や熱などと相互作用を持つため、複合ストレスとなり植物に致命的なダメージを与える原因になることもあります。そのため、高温多湿に弱い植物は強光対策が必須です。
- 西日の当たらない場所で管理
- 暑さ
- 暑さは「光合成・呼吸の阻害」「活性酸素の生成」「細胞の破壊による壊死と老化」等を引き起こします。また暑さは強光・乾燥・病原菌等と相互作用を持つため、複合ストレスとなり植物に致命的なダメージを与える原因になることもあります。そのため、高温多湿に弱い植物は暑さ対策が必須です。
- 西日の当たらない場所で管理する
- 風通しの良い場所で管理する
- 散水する
- 乾燥
- 乾燥は「細胞の脱水による萎れ」「成長の抑制」「代謝活性の低下」「気功閉鎖」「光合成の阻害」「落葉」「細胞死」「ストレス」など多岐にわたって生育不良を引き起こす原因をつくります。また乾燥は強光や暑さ、病害虫などと相互作用をもつため、複合ストレスとなり植物に致命的なダメージを与える原因になることもあります。そのため、夏場の乾燥対策は非常に重要になります。
- 西日の当たらない場所で管理する
- 適切な土壌で管理する
- 散水する
- 多湿・過湿
- 多湿・過湿は「根の酸素不足」「根の腐敗」「水分過多によるストレス」「真菌の繁殖と移動による病気」「細菌・ウィルスの移動による病気」「害虫の繁殖」などを引き起こす原因となります。また多湿は暑さ等と相互作用を持つため、複合ストレスとなり植物に致命的なダメージを与える原因になることもあります。そのため、高温多湿に弱い植物は多湿対策が最も必須になります。
- 雨に当たる場所を避ける
- 適切な日当たりで管理
- 土壌の排水性を良くする
- 風通しの良い場所で管理する
- 切り戻しを行う
- 病原菌
- 病原菌は「細胞の壊死」「水分の移動を阻害」「光合成の阻害」「生育阻害」「免疫低下」などを引き起こします。また病原菌は暑さや多湿と相互作用を持つため、複合ストレスとなり植物を弱らせやすくなります。そのため、高温多湿に弱い植物は病原菌対策が必須になります。
- 雨に当たる場所を避ける
- 適切な日当たりで管理
- 土壌の排水性を良くする
- 風通しの良い場所で管理する
- 切り戻しを行う
- 泥はね対策をする
- 農薬を使用する
西日の当たらない場所で管理する
西日対策を行う事で、暑さ対策と強光対策を同時に行う事ができましは。西日対策とは、西日の当たる時間は植物を日陰で管理することです。例えば、鉢植えで育てている場合は、鉢植えを午後からは日陰になる場所に移動します。また地植えする時に、西日の当たらない場所に植えたり、それが難しい場合はで遮光ネットを利用して西日を避けたりします。
風通しの良い場所で管理する
風通しの良い場所で植物の管理を行う事で「多湿対策」「暑さ対策」「病害虫の抑制」を行う事ができます。風が動く事で湿気が溜まる事を防げたり、また風によって植物の周囲の温度を少し下げたり体感温度を下げたりする事ができます。
風通しの良い場所に植物の移動が難しい場合は、暑さの厳しい時間にファンを回して対策することも可能です。ただし、ファンを回し過ぎると強風によって植物の葉が落ちてしまったり、蒸散スピードが増して乾燥しやすくなったりすることもあるので注意が必要です。
雨に当たる場所を避ける
雨に当たらない場所で植物を管理する事で「根の腐敗・酸素不足対策」「水分過多によるストレス対策」「病気(真菌・細菌・ウィルス等)の侵入対策」がまとめて行えます。
そのため、雨が当たらない環境で植物を管理したり、雨の日の前に鉢植えを移動したり、 雨よけの屋根やシェードを使用すると高い効果が期待出来ます。ただし、雨の当たらない環境は太陽も遮る事が多いため日照量が少なくなったり、多湿環境になりやすい事があります。そのため、他の環境要因も考慮しながら雨対策を行うと良いでしょう。
適切な日当たりで管理
適切な日当たりで植物を管理する事は「光合成の促進」「多湿対策」「病害虫の発生を抑制」する事に繋がります。日当りに関しては花壇の土作りをご覧ください。
土壌の排水性を良くする
土壌の排水性を良くする事は「多湿対策」に非常に重要な役割を果たします。何故なら、保水性の高い土壌で植物を管理した場合、水分が何時までも排水されずジメジメした環境が続くため、根に酸素が供給されずに呼吸が出来なくなったり、根腐れを引き起こしたり、病気が増殖して植物が影響を受けやすくなるからです。
そのため、植え付け時に適切な土壌または培養土に植えて上げる事がとても大切になります。
切り戻しを行う
植物の切り戻しを行う事で多湿の改善を行う事ができます。何故なら、切り戻しをすることで茎や葉の密度が減るため、風通しが改善されたり、日当たりが改善されたりするからです。ただし、切り戻しをする事で花芽が摘まれたり強いストレスとなることもあるため注意して下さい。
冬越しする方法
Hardiness:10~11
インパチェンス(フィエスタ・ピンクラッフル)は寒さにとても弱く、温暖な地域以外では一般的に冬に枯れる一年草として扱われています。基本的に霜の降りる地域では、対策を行わないと屋外での越冬はむずかしいです。そのため冬越しさせたい場合は、冬越し対策が必要です。
- 鉢植えで育てている場合は、日当りのよい室内もしくは温室に入れて管理しましょう。
- 暖地などの暖かい地域であれば、霜の当たらない軒下などで管理するだけでも越冬出来る可能性があります。
- 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして屋内などで管理するか、不織布等をかけて霜から株を守ります。
- 挿し木をとり、屋内で冬越しさせた後に植え直される事もあります。
播種で増やす
- インパチェンスの種蒔の方法
- 播種時期:2月~4月
- 発芽適温:約20~25度
- 発芽日数:約14~21日
- 発芽条件:
種まき手順
- 種を撒く前に、ポットに種まき用の培養土を準備します。
- もしくは直播きする場所の土壌を整えます。
- 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
- 種の上に薄く土を被せます。
- 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう