- 原産:マダガスカル
- 科:ベンケイソウ(Crassulaceae)
- 属:カランコエ(Kalanchoe)
- 種:トメントーサ(Kalanchoe tomentosa)
- 別名:月兎耳(ツキトジ)/プシーイアー(pussy ears)/パンダ・プラント(panda plant)
- 品種:ジャイアントラビット
- 開花時期:殆ど咲かない
- 花の色:黄色●
- 葉の色:緑色●茶色●
- 香り:
- 分類:多年草
- 被覆方法:
- 草丈:約15~80cm
- 花言葉:おおらかな愛
- 用途:アンティークガーデン
- 購入方法:カランコエ(ジャイアントラビット)を楽天で購入
目次 | ||
| ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
カランコエ(ジャイアントラビット)とは!?
カランコエ(ジャイアントラビット)は、一般的な月兎耳と比べて葉が肉厚で大きくなる傾向があるため、強い存在感と豪華さを感じさせる園芸品種です。葉の色は緑色と茶色、葉の葉縁部分に褐色の班が入り、葉全体に白色の毛が生えます。
また他のカランコエ(トメントーサ種)と同様に、葉は多肉質でぷくぷくと膨らんでいるため可愛らしく、白色(褐色)の毛で覆われているためビロードのような質感を持っています。
カランコエ(トメントーサ)とは!?
カランコエ(トメントーサ)は学名Kalanchoe tomentosa、別名では「月兎耳(ツキトジ)」や「パンダ・プラント(panda plant)」等とも呼ばれるマダガスカルが原産の多年草です。
カランコエ(トメントーサ)の語源(由来)
- 属名のKalanchoeは、中国語の「伽藍菜」に由来すると考えられています。
- 種小名のtomentosaはラテン語で「毛深い」や「糸状の毛」を意味しており、葉に毛が密生している所に由来します。
カランコエ(トメントーサ)の特徴(魅力)
- カランコエ(トメントーサ)は、葉が多肉質でぷくぷくと膨らんでおり、白色の毛で覆われているためビロードのような質感を持っています。そのため、園芸では可愛らしい葉を鑑賞する目的で育てられます。
- 草姿は直立、若い時は茎が短く葉が密につくためコンパクトな外観をしていますが、成熟すると茎が伸びていき、葉が少ない裸の茎となる傾向があります。そのため、外観を保つため切り戻し剪定なども必要になってきます。
- 葉は肉質でぷにぷにとしており、葉表面は白色または褐色の毛が密生します。そのため、ビロードのような柔らかな質感があり、ふっくらした外観が可愛らしい印象を与えます。
- また幾つかの品種では、茶色の班が入るため、カラーリーフとして楽しむことも可能です。
- 花の開花は栽培環境下で見られることはほとんどありません。
- カランコエ(トメントーサ)は水やりや肥料の手間がほとんどなく、環境を整えて上げれば育てるのが容易です。ただし栽培する際は「過湿」「強光」「冬の寒さ」に注意する必要があります。
- 過湿とは、何時までも土壌がジメジメしているような状態です。基本的に他の多肉植物と同様に、乾燥に強いですが、水分の過剰な状態を苦手にしています。そのため、水のやりすぎないこと、長雨に当てないことが大切になるでしょう。
- 強光とは、強過ぎる直射日光です。日当たりに関しては気温にも左右されるため一概ではないですが、基本的に明るい日陰または半日陰で育てる事が理想です。日向で育てた場合、光合成能力を超える強光となるため、葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしやすくなります。
- 冬の寒さを苦手にしています。そのため、冬の管理は基本的に屋内で行いましょう。
カランコエ(トメントーサ)の草丈は約30(~100)cm、茎は直立、茎の質感は多肉質、茎の色は緑色または淡い褐色、白色の毛が密生します。葉の長さ約5(~10)cm、葉の形は楕円形または狭楕円形、葉の質感は多肉質、葉の色は緑色、葉は白色の毛が密生します。
カランコエ(トメントーサ)の園芸品種の紹介
グリーン・ルーム株式会社 育て方・楽天で購入 シナモンは、葉がやや細身でシャープな外観をしており、トースターで焼いたパンのような淡い褐色から焦げ茶色の美味しそうな葉色が特徴です。褐色の葉は、アンティークの骨董品やコーヒーの色を想像させます。そのため、落ち着いた雰囲気を演出するアンティークガーデンや、お洒落なカフェテラスを再現するようなお庭などにピッタリな品種になるでしょう。 | グリーン・ルーム株式会社 育て方・楽天で購入 テディベアは、葉がやや小ぶりでずんぐりした可愛らしい見た目をしており、葉の色は葉全体が茶色を帯びていて葉縁部分が焦げ茶色になります。そのため、クマのぬいぐるみのような見た目をしており、可愛らしい雰囲気を演出したり、アンティークな雰囲気の演出する事が可能です。 |
育て方・楽天で購入 クロトジは、葉が全体的にほんのりと褐色を帯びており、葉縁部分の鋸歯の所に暗褐色のスポットが転々と入ります。全体的に褐色の色合いをした葉は、アンティークの骨董品やコーヒーの色を想像させます。そのため、落ち着いた雰囲気を演出するアンティークガーデンや、お洒落なカフェテラスを再現するようなお庭などにピッタリな品種になります。 | 育て方・楽天で購入 チョコレートソルジャーは、葉が少し細長く、中心部が少し凹む剣のようなカッコイイ形状をしています。葉は全体的にほんのりと褐色を帯びており、葉縁部分の鋸歯の所に暗褐色のスポットが転々と入ります。全体的に褐色の色合いをした葉は、アンティークの骨董品やコーヒーの色を想像させます。そのため、落ち着いた雰囲気を演出するアンティークガーデンや、お洒落なカフェテラスを再現するようなお庭などにピッタリな品種になります。 |
育て方・楽天で購入 黄金兎耳(ゴールデンラビット)は、一般的な月兎耳と比べて葉の色が全体的に黄色っぽくなり、葉の縁部分に褐色の班が入ります。そのため、黄金をイメージさせる高級感あふれる園芸品種です。 | 育て方・楽天で購入 孫悟空は、葉の形状がやや細身でシャープな外観をしており、葉の先端から裏側を中心に赤茶色になります。色合いが焦げたトーストを想像させるため、美味しそうな見た目をしている所が魅力の園芸品種です。 |
育て方・楽天で購入 福兎耳(フクトジ)は、葉全体が真っ白な毛で覆われているため、粉雪が積もっているかのようなふんわりとした外観をしています。また葉に殆ど褐色の班が入らないため、爽やかで清潔感がある所も魅力になります。 | 育て方・楽天で購入 姫月兎耳(ヒメツキトジ)は、園芸ではより小さなものに名前がつく事が多い「姫」が頭文字につくことからもわかる通り小型品種で、葉がやや細身です。葉の色は茶色の班が入ります。 |
育て方・楽天で購入 達磨月兎耳(ダルマツキトジ)は、一般的な月兎耳と比べて葉の横幅が広いためぽっちゃりした可愛らしい外観をしており、葉の色は褐色から緑色で葉の葉縁部分に濃い褐色の班が入る品種です。 | 株式会社多肉永遠楽天市場店 育て方・楽天で購入 月兎耳錦(ツキトジニシキ)は、一般的な月兎耳と比べて葉の色がほんのりと黄色っぽくなる所が特徴で、葉の縁部分に褐色の班も入ります。そのため、明るく元気な印象を与える園芸品種です。 |
多肉植物専門店 ビスタ 育て方・楽天で購入 ジャイアントラビットは、一般的な月兎耳と比べて葉が肉厚で大きくなる傾向があるため、強い存在感と豪華さを感じさせる園芸品種です。葉の色は緑色と茶色、葉の葉縁部分に褐色の班が入り、葉全体に白色の毛が生えます。 | 日本花キ流通 育て方・楽天で購入 ゴールデンガールは、その名前からもわかる通り葉が黄色味を帯びて黄金のような色合いになる所が特徴です。そのため、高級感がありラグジュアリーな雰囲気を演出する園芸品種です。 |
日本花キ流通 育て方・楽天で購入 ラッキーガールは、葉を覆う毛がほんのりと茶色を帯びて密生しており、また葉に膨らみがありぽっちゃりとしているため、ぬいぐるみのような可愛らしさがある園芸品種です。 | 多肉植物専門店 ビスタ 育て方・楽天で購入 野兎は、葉がやや細身でシャープな外観をしており、葉の葉縁部分に殆ど黒色に見える焦げ茶色の覆輪が入る、緑色と焦げ茶の二色の葉色が特徴の園芸品種です。 |
多肉植物専門店 ビスタ 育て方・楽天で購入 月の光は、葉の葉縁部分を中心にほんのりと入る黄色の覆輪と紅葉が魅力的な園芸品種です。黄色の覆輪は、月に照らされる植物を想像させるため、神々しく明るい印象を与える事ができます。 | 多肉植物専門店 ビスタ 育て方・楽天で購入 星兎耳(ホシトジ)は、葉全体に白色またはほんのり茶色に色付く毛が生えており、葉の葉縁部分の鋸歯に点々とした焦げ茶色のスポットが入ります。そのため、可愛らしいぬいぐるみや、骨董品などを想像させる魅力的な園芸品種です。 |
カランコエの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
カランコエ(ジャイアントラビット)の育て方
花壇の土づくり
日当り
カランコエ(ジャイアントラビット)は、明るい日陰、または半日影までで育てる事が出来ます。※理想的な環境は気温にも左右されます。基本的には日当たりのよい場所を好むため西日の当たらない半日陰で管理した方が良いですが、夏の暑さが厳しい場合は明るい日陰で管理する方が良いでしょう。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
※注意する事は、直射日光が6時間以上当たる日向や、日当りが著しく悪い場所を避ける事です。何故なら、日向で育てると強い日差しが葉焼けを引き起こして株が弱りやすくなるからです。また日当りが著しく悪い環境で育てる事も茎が徒長して葉つきや葉色が悪くなったり、成長が遅くなったりするため注意が必要です。
土壌の土質
カランコエ(ジャイアントラビット)は、通気性と排水性がとても良い砂質の土壌を好みます。あまり肥沃さは求められません。
黒土や腐葉土が沢山入る肥沃すぎる土壌は夏場に蒸れる原因となる可能性があります。また粘土質な土壌では水分が停滞してジメジメするため、根腐れして生育不良を引き起こす可能性があります。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、粘土質な土壌であれば、パーライトや川砂などを入れて通気性や排水性を改善して、適度に腐葉土等の有機物を入れましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
カランコエ(ジャイアントラビット)は、明るい日陰、または半日影までで育てる事が出来ます。※理想的な環境は気温にも左右されます。基本的には日当たりのよい場所を好むため西日の当たらない半日陰で管理した方が良いですが、夏の暑さが厳しい場合は明るい日陰で管理する方が良いでしょう。
屋内で管理する場合は、窓辺などの明るい場所に置くとよいでしょう。ただし南向きの窓などで育てる場合は、強い日差しが植物に当たり葉焼けする事もあるため注意が必要です。日差しが強く当たる場合はカーテンやブラインドで光を和らげたり、窓から少し離すと良いかもしれません。
一方で、植物に当たる光量が少ない場合があります。暗い場所では、葉色が悪くなったり、生育が非常に遅くなったり、生育不良で枯れる事があります。植物の健康な成長を促すために、屋内でも凡そですが5000lux~10000luxの光が当たる場所で管理してあげると良いでしょう。
※照度(lux)を調べる方法は、携帯のアプリや照度計などがあります。携帯のアプリでも手軽に調べられますが、詳しく調べたい方は楽天に売ってある照度計を利用すると良いでしょう。
※照度が少ない場所で育てたい場合は楽天に売ってある植物育成ライトを利用してみるとよいかもしれません。植物育成ライト以外の人工的な照明の光には光合成に必要な波長が僅かにしか含まれない事があるため、十分の照度あると思っても植物がしっかり育たない事もあるため注意が必要です。
培養土
カランコエ(ジャイアントラビット)は、他の多肉植物と同様に多湿環境を嫌うため、サボテンの培養土や多肉植物の培養土等を利用すると良いでしょう。自作する場合は通気性が良い培養土をつくります。腐葉土等の堆肥が多いと夏に蒸れる原因にもなるためやや少なめにしましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土+腐葉土=7:3
- 川砂+ボラ土(小粒)+赤玉土+腐葉土=3:3:3:1
水やりの仕方
カランコエ(ジャイアントラビット)は、他の多肉植物と同様に、乾燥に強い植物です。茎や葉に水を蓄えているため、土壌が乾燥してしまった後、水やりが数日遅れてしまったとしても平気な傾向にあります。
水やりの方法
水やりは、土壌が乾燥したタイミング、または数日待ってから行います。水を与える量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、鉢底から水が流れ出る位にたっぷりと与えてください。
注意点:土壌が乾燥する前に、水やりを行うと根腐れを引き起こす可能性があります。そのため、土壌が乾燥したのを確認してから必ず水やりを行いましょう。※水やりのタイミングを掴むのが難しい場合は、サスティを利用しましょう。
また植物の葉に水が残ると、そこから腐敗が始まる可能性があります。そのため、水やり時は葉にかからないように、株元に優しく水を与えるようにしましょう。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。
剪定のやり方
カランコエ(ジャイアントラビット)は、定期的な剪定を必要としませんが、株が大きく成長すると、茎が間延びして葉の少ない裸の茎となる事があります。
そのため切り戻し剪定して、葉を密につけるように促す事があります。また枯れたり損傷した茎や葉を剪定して取り除くことも必要です。
切り戻し剪定とは!?
切り戻し剪定とは、長く伸びすぎたりした茎などを、茎の途中で剪定して形を整える剪定方法です。
切り戻し剪定のメリット
- 切り戻し剪定を行う事で茎の長さなどが均一になり、外観が整います。
- 剪定によって頂芽優勢が崩れ、分枝が促されるため、茎の数が増えて株がボリューミーになり、花の数も増えます。
- 生産性の低い古い茎を切り戻す事で、生産性の高い新しい成長が促されるため、株が若返り、花が咲きやすくなるなど生産性が高まります。
- 茎を切り戻す事で茎の数と葉の数が減るため、株全体または土壌にも日が当たり、日当たりの改善・多湿の改善に寄与します。
- 茎を切り戻す事で茎の数と葉の数が減るため、風の流れが良くなり、多湿の改善が期待出来ます。
- 多湿を改善する事で蒸れによる根腐れを防止、多湿を好むカビ(真菌)の発生を抑制して病気予防、多湿により集まってくる害虫の発生予防等が期待出来ます。
切り戻し剪定のデメリット
- 株のボリュームがなくなり、葉の数も減るため、一時的に見た目が悪くなる事があります。
- 一度に沢山の剪定を行うと、植物に強いストレスがかかり、一時的に成長が止まる可能性があります。
- 傷口が病気の感染ルートになる可能性があります。
切り戻し剪定のやり方
- カランコエの切り戻し剪定の時期は、生育期間中または花が終わった後に行います。
- 剪定は株の高さの1/3から2/3を目安にしながら切り戻します。葉のあった部分の上や、木質化していない所から剪定するのもポイントです。
- 病気の茎や枯れた茎は、茎の途中の健康な茎の上、または根元から剪定します。
冬越しする方法
Hardiness:9a~11b
カランコエ(ジャイアントラビット)は寒さに弱いため屋外での越冬はむずかしいです。冬越しさせたい場合は、冬越し対策が必要です。
- 鉢植えで育てている場合は、室温が10度以上ある日当りのよい室内に入れて管理しましょう。
- 暖地などの暖かい地域であればカバーを被せるなどの、霜対策を行うだけでも越冬出来る可能性があります。
- 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして屋内などで管理します。それが難しい場合は、株元に腐葉土などを入れて霜から株元を守り、また株全体に寒冷紗等をかけて寒さや凍結から株を守ります。
挿し木や株分けで増やす
カランコエ(トメントーサ)は挿し木や葉挿しによって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期は発根率の高い晩春から夏頃が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂の長さ7~10cm程度にわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 挿し穂の切り口が腐敗する事を防ぐため数日間乾燥させます。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂の1/3程を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
葉挿しの方法
挿しの方法
- 葉を選ぶ
- 健康で病気のない葉を選びましょう。新しすぎる葉・古過ぎる葉は避けて、成熟した葉を選びましょう。
- 葉の根元からナイフやハサミ等を使い、葉を切り取ります。
- 葉の切り口を乾燥させる
- 葉の切り口が新鮮なままだと、腐敗することがあります。そのため、数日間は乾燥させましょう。
- 培土を準備
- 挿し穂用の用土を準備しましょう。バーミキュライトや鹿沼土等をブレンドした清潔感のある用土を使うのが一般的です。
- また楽天で販売している挿し芽用の用土を利用する事もできます。
- 倍土に葉を植える
- 容器の中に倍土を入れて、倍土に葉柄を差し込み土で覆うか、葉を横向きにして固定します。
- 管理方法
- 倍土は適度に湿らせておき、直射日光の当たらない所で管理します。
- 根がある程度に成長したら、葉挿しを個々のポットに植え替えます。