モンステラは属の中に約37種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、モンステラ(ホウライショウ)は葉が巨大で長さ90cmに達する事があり、葉の中に穴の空く個性的な形状から観葉植物として親しまれています。またヒメモンステラは高さが100~300cm程度にしかならずモンステラと比べてコンパクトに成長する所が特徴です。
モンステラ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
目次
モンステラ(ホウライショウ)の特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ/中央アメリカ
- 学名:Monstera deliciosa
- 草丈:約200~2000cm
- 分類:多年草
- 開花時期:夏頃(稀に咲く)
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:9月30日・12月15日
- 花言葉:献身・深い関係・壮大な計画・嬉しい便り
- 用途:カラーリーフ/ツル植物/日陰植物/切り花/エスニックガーデン
- 購入方法:モンステラ(ホウライショウ)を楽天で購入
モンステラ(ホウライショウ)とは!?
モンステラ(ホウライショウ)は学名Monstera deliciosa、単に「モンステラ」と呼ぶ場合は本種を指している事が多く、和名では「ホウライショウ」と呼ばれている多年草です。原産地はメキシコおよび中央アメリカにあり、自生地は湿潤な熱帯雨林などにあります。
モンステラ(ホウライショウ)の語源(由来)
- 属名のMonsteraはラテン語で「怪物」「異常」などを意味しており、穴の空いた個性的な葉の形に由来します。
- 種小名のdeliciosaはラテン語で「美味しい」を意味しており、甘い香りを漂わせる食用の果実に由来します。
モンステラ(ホウライショウ)の特徴(魅力)
- モンステラ(ホウライショウ)は、葉が非常に大きく存在感があり、また所々に穴が空く個性的な外観をしています。そのため、一般的に葉を鑑賞する目的で育てられる植物です。
- 草姿はツル性、茎からは気根を出して樹木等に浸透または付着しながら上へと成長していきます。野生では2000cmの高さまで成長する事もありますが、栽培環境では一般的に200~300cm程度にしかなりません。
- 気根を浸透または付着させて成長する習慣がある事から、屋外では樹木の傍で育てられたり、また気根の付着しやすいヘゴ支柱やココスティック(トーテムポール)等に誘引して育てられる事もあります。
- 葉は非常に大きく長さ25~90cm程度までになるため遠くからでもよく目立ち、強い存在感のある豪華な葉姿が楽しめます。
- 葉の形状は心形、幼葉には裂けや穴がないですが、成熟すると葉の葉縁部分が羽状に裂け、葉の中に穴が空きます。その形状から英名ではSwiss cheese plant(スイスチーズの植物)とも呼ばれています。
- 葉は装飾品のようなお洒落さがあるため、トロピカルな雰囲気を演出するインテリアにもなり、また切り花として利用される事もあります。
- 花は株が成熟して適切な環境に置かれる事で開花することがあります。花序はサトイモ科でよく見られる肉穂花序、肉穂花序は多肉質な花軸に多数の花を付けるためバナナのような外観をしていおり、肉穂花序を包む仏炎苞は白色です。
- 果実はトウモロコシのような形状をしており、表面に六角形の鱗片が密についています。
- 果実は成熟までに一年以上かかり、熟すと六角形の鱗片が剥がれ、バナナやパイナップルに例えられる甘い香りを漂わせます。
- 果実は食用です。ただし、完熟前の果実にはシュウ酸カルシウムの針状結晶を含有しており、また完熟には一年以上の月日が必要で、完熟後は急速に劣化します。そのため、適切なタイミングで食べるのが難しい植物です。
- シュウ酸カルシウムの針状結晶は、口内で炎症を引き起こして口内を荒らしたり、嘔吐を引き起こしたり、尿路結石になる等のリスクが生じさせる可能性があります。
- モンステラ(ホウライショウ)は観葉植物の中でも高い耐陰性があり、光量が500lux~2500luxの弱い光の環境の中でも育てる事が可能です。
モンステラ(ホウライショウ)の茎は長さ約500(~2000)cm、茎の直径は約5(~7)cm、茎はツル性、茎の色は緑色で成熟すると半木質化して淡い褐色になる、茎は気根を出し樹木等に付着して登攀します。
葉序は互生葉序、葉柄は長さ約50(~100)cm、葉色は緑色、葉身の長さ約25(~90)cm、葉身の幅は約25(~75)cm、葉身の形は心形、幼葉は裂けや穴がなく、成熟すると羽状中裂または羽状深裂したり葉の中に穴が空く、葉の質感は革質、葉の表面は光沢がある。
花序の長さ約10(~25)cm、花序は肉穂花序、肉穂花序は多肉質な花軸に花柄のない小さな花が多数密生するようについており、肉穂花序を包む様に外周には仏炎苞があります。肉穂花序の色は白色から薄い黄色、仏炎苞の色は白色から薄い黄色をしています。
果実は集合果(多数の果実が集まり1個の果実に見える)、集合果の形は長球形で表面には六角形の鱗片があり、大きさは長さ約20(~25)cm、色は緑色もしくは黄色です。
モンステラ(ホウライショウ)の園芸品種の紹介
有松植物園 楽天市場支店 育て方・楽天で購入 イエローモンスターは、葉の色が緑色とクリーム色(黄色)の二色からなり、葉全体に絵の具を散らしたかのような黄色の散班が入ります。黄色は「太陽」や「光」を象徴する色です。光を反射する力が強く、明るさを強調するため輝くような印象を与える事が出来ます。そのため、元気よく活力を感じさせるお庭によくあう園芸品種です。 | home and garden BHMS 育て方・楽天で購入 モンステラ(タイコンステレーション)は、葉の中に飛沫が散ったような散班または掃け込み班が入る、白色または黄色は明るさを強調する色のため、お庭の中に明るい雰囲気を演出したい時などにおすすめの品種です。また他のモンステラと同様に、葉は非常に大きく存在感があり、縁部分に切れ込みが入る個性的な外観をしています。 |
育て方・楽天で購入 ホワイトタイガーは、葉の中に不規則に白色の班が入ります。班は葉全体が白色になるか、葉を区切るように白色の切り班が入るか、白色の掃け込み班が入ります。白色は穢れのなさや明るさを演出することができるため、ウェディングガーデンやエレガントガーデンなどにピッタリな品種となります。 |
その他の種と園芸品種
育て方・楽天で購入 ヒメモンステラの名称はボルシジアナ種(Monstera deliciosa var. borsigiana)・ミニマ種(Monstera minima)・アンダーソニー種(Monstera adansonii)・ペルツーサ種(Monstera pertusum)等の種や園芸品種によく使われています。ヒメモンステラは、一般的に知られているモンステラと比べてツル性の茎が伸びて奔放に広がりにくい傾向があります。そのため、鉢植えの中で管理がしやすく、またコンパクトで行儀よく成長するため洗練された印象を与えやすい所が魅力です。葉は長さが90cmに達することもあるモンステラ(Monstera deliciosa)と比べると小振りになる傾向がありますが、ヒメモンステラは園芸品種が多く葉の形や色のバリエーションがとても豊かです。草姿はツル性ですがモンステラのように奔放に成長することなくコンパクトに成長します。株の高さは約100~300cmです。 | 育て方・楽天で購入 ペルツーサは、一般的に知られているモンステラと違って、ツルが180cm程度までにしか伸びないため仕立てやすく、また葉の葉縁部分に切れ込みの幅が広い所が特徴です。葉の大きさは長さ約30~60cm、葉の色は緑色、葉の形は卵形または心形、幼葉は葉の中に穴が空かず、葉が成熟すると葉の葉縁部分に切れ込みが入り羽状深裂します。草姿はツル性、茎からは気根を出して樹木等に浸透または付着しながら上へと成長していきます。気根を浸透または付着させて成長する習慣がある事から、屋外では樹木の傍で育てられたり、また気根の付着しやすいヘゴ支柱やココスティック(トーテムポール)等に誘引して育てられる事もあります。 |
プランチュ 楽天市場店 ジェイドシャトルコックは、一般的に知られているモンステラと違って葉に切れ込みや穴がありません。また葉には濡れたような光沢があり、凹凸が独特な色模様を浮き立たせます。草姿はツル性、茎は柔軟なため地面を匍匐するように広がり、上から下へと下垂する性質もあります。ハンギングバスケットや鉢で育てると、茎葉は縁部分から優雅に枝垂れて壁面を覆うため、人工物と自然が一体化していく場面を演出する事が出来ます。 | youth plants ラニアータは、一般的に知られているモンステラと違って葉の葉縁部分に切れ込みが入らず、葉の中にネズミにかじられたような穴が空きます。 葉の大きさは長さ約20~55cm、葉の色は緑色、葉の形は卵形、幼葉は葉の中に穴が空かず、葉が成熟すると葉の中に穴が沢山空いてきます。草姿はツル性、茎からは気根を出して樹木等に浸透または付着しながら上へと成長していきます。気根を浸透または付着させて成長する習慣がある事から、屋外では樹木の傍で育てられたり、また気根の付着しやすいヘゴ支柱やココスティック(トーテムポール)等に誘引して育てられる事もあります。 |
育て方・楽天で購入 マドカズラは、その名前からも分かる通り葉の中に沢山の穴が空き「窓」のような外観をしている所が特徴です。また一般的に知られているモンステラと違って、ツルが180cm程度までにしか伸びないため仕立てやすいところも魅力になります。 葉の大きさは長さ約20~55cm、葉の色は緑色、葉の形は卵形、幼葉は葉の中に穴が空かず、葉が成熟すると葉の中に穴が沢山空いてきます。草姿はツル性、茎は柔軟なため地面を匍匐するように広がり、上から下へと下垂する性質があり、また茎からは気根を出して樹木等に浸透または付着しながら上へと成長することが出来ます。そのため、ハンギング仕立てにされたり、また気根の付着しやすいヘゴ支柱やココスティック(トーテムポール)等に誘引して育てられる事もあります。 | 緑の風yamashoku モンステラ(オブリクア)は、この植物を紹介される時に葉の面積よりも穴の部分の方が大きいと表現される事があり、葉の中に虫食いを思わせるような不規則な大きな穴が空く所が特徴です。 葉の大きさは長さ約15~35cm、葉の色は緑色、葉の形は卵形、幼葉は葉の中に穴が空かず、葉が成熟すると葉の中に大小様々な大きな穴が沢山空いてきます。草姿はツル性、茎は長さ約150~300cm、茎は柔軟なため地面を匍匐するように広がり、上から下へと下垂する性質があり、また茎からは気根を出して樹木等に浸透または付着しながら上へと成長することが出来ます。そのため、ハンギング仕立てにされたり、また気根の付着しやすいヘゴ支柱やココスティック(トーテムポール)等に誘引して育てられる事もあります。 |
charm モンステラ(スタンディアナ)は、一般的なモンステラと違い、葉が細長くシャープで穴がありません。そのため、カッコよく洗練された見た目をしています。 葉の大きさは長さ約15cm、葉の色は緑色・黄色・白色、葉の形は披針形です。草姿はツル性、茎は長さ約150~500cm、茎は柔軟なため地面を匍匐するように広がり、上から下へと下垂する性質があり、また茎からは気根を出して樹木等に浸透または付着しながら上へと成長することが出来ます。そのため、ハンギング仕立てにされたり、また気根の付着しやすいヘゴ支柱やココスティック(トーテムポール)等に誘引して育てられる事もあります。 | 育て方・楽天で購入 モンステラ(ボルシギアナ)は、モンステラ(Monstera deliciosa)と同じ植物と見なされていますが、園芸ではボルシギアナ(Monstera borsigiana)はモンステラ(Monstera deliciosa)と比較して茎の長さや葉の大きさなどが一回り小さくなる傾向にあります。そのため、園芸ではヒメモンステラとも呼ばれています。 葉の大きさは長さ約30~60cm、葉の色は緑色・黄色・白色、葉の形は心形、幼葉は葉の中に穴が空かず、葉が成熟すると葉の葉縁部分に切れ込みが入り羽状深裂して葉の中に穴が空きます。草姿はツル性、茎は長さ約100~300cm、茎は柔軟なため地面を匍匐するように広がり、上から下へと下垂する性質があり、また茎からは気根を出して樹木等に浸透または付着しながら上へと成長することが出来ます。そのため、ハンギング仕立てにされたり、また気根の付着しやすいヘゴ支柱やココスティック(トーテムポール)等に誘引して育てられる事もあります。 |
育て方・楽天で購入 モンステラ(エクスピラータ)は、葉の中に虫食いを思わせるような不規則な大きな穴が沢山空き、葉の表面の光沢が美しい所が特徴です。 葉の大きさは長さ約15~35cm、葉の色は緑色、葉の形は卵形、葉の中に大小様々な大きな穴が沢山空いてきます。草姿はツル性、茎は長さ約150~300cm、茎は柔軟なため地面を匍匐するように広がり、上から下へと下垂する性質があり、また茎からは気根を出して樹木等に浸透または付着しながら上へと成長することが出来ます。そのため、ハンギング仕立てにされたり、また気根の付着しやすいヘゴ支柱やココスティック(トーテムポール)等に誘引して育てられる事もあります。 | 園芸ネット プラス モンステラ(エスケレート)は、葉の葉縁部分に切れ込みが入らない代わりに、驚くほど大きく細長い穴が空く所が特徴です。そのため、葉の面積よりも穴の方が大きくなる傾向があり、繊細な雰囲気を演出することが出来ます。 葉の大きさは長さ約30~60cm、葉の色は緑色、葉の形は卵形、幼葉は葉の中に穴が空かず、葉が成熟すると葉の中に細長い大きな穴が沢山空いてきます。草姿はツル性、茎は長さ約150~1000cm、茎は柔軟なため地面を匍匐するように広がり、上から下へと下垂する性質があり、また茎からは気根を出して樹木等に浸透または付着しながら上へと成長することが出来ます。そのため、ハンギング仕立てにされたり、また気根の付着しやすいヘゴ支柱やココスティック(トーテムポール)等に誘引して育てられる事もあります。 |
育て方・楽天で購入 班入りマドカズラは、葉の中に緑色と白色(クリーム色)が、くっきりと分かれる切り班が入るマドカズラの園芸品種です。白色または黄色は明るさを強調する色のため、お庭の中に明るい雰囲気を演出したい時などにおすすめの園芸品種です。葉の大きさは長さ約20~55cm、葉の色は緑色、葉の形は卵形、幼葉は葉の中に穴が空かず、葉が成熟すると葉の中に穴が沢山空いてきます。草姿はツル性、茎は柔軟なため地面を匍匐するように広がり、上から下へと下垂する性質があり、また茎からは気根を出して樹木等に浸透または付着しながら上へと成長することが出来ます。そのため、ハンギング仕立てにされたり、また気根の付着しやすいヘゴ支柱やココスティック(トーテムポール)等に誘引して育てられる事もあります。 |