パキラ属の種は約54種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは2種類の原種と、いくつかの園芸品種の詳しい特徴を紹介しています。
また上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■パキラ属の簡易比較
| 原種 | 葉の概形 | 小葉の長さ | 花糸の色 | 果実の色 |
|---|---|---|---|---|
| パキラ・グラブラ | 掌状複葉 | 約10~27cm | 白色 | 緑色 |
| パキラ・アクアティカ | 掌状複葉 | 約10~29cm | 白色・赤色 | 緑色・褐色 |
■パキラ属の主な種と園芸品種の紹介
パキラ・グラブラ



パキラ・グラブラとは!
パキラ・グラブラ(学名: Pachira glabra)は、単に「パキラ」や、別名「ギニア・ピーナッツ(Guinea peanut)」「サバナット(Saba nut)」「マネーツリー(Money Tree)」「ラッキー・ツリー(lucky tree)」とも呼ばれるアオイ科パキラ属に分類される常緑高木の種です。
パキラ・グラブラの原産地はブラジル(南東部・南部)で、自生地は森林や湿地(河川沿い・沖積平野など)にあり、生育場所は地生・湿性です。
パキラ・グラブラの特徴
- 形態:樹高は約2~18m、生育型は【直立型】で樹冠は傘形・卵形を形成します。葉序は互生、葉身の概形は掌状複葉、小葉は5~7枚、小葉の長さ約10~27cm、小葉の概形は楕円形・長楕円形・披針形です。花序は単生・束生、花は花弁が5枚、外側に強く反り返り、雄蕊が多数突出します。
- ライフサイクル:生活形は常緑高木です。
- 春:暖かくなってくると代謝が活発になり、新芽が展開し、茎も生育旺盛に伸長し、理想的環境では開花も見られます。
- 夏:高温期も生育旺盛にぐんぐん成長し、茎を伸長させながら、新しい葉も展開させ、理想的環境では開花も見られます。
- 秋:この時期も生育期間中で開花も続きますが、気温が低くなり始めると生育がやや鈍り、理想的環境では開花も見られます。
- 冬:温暖な地域では、この時期も茎葉が成長しますが、日本などの寒さが厳しい地域では代謝が落ちて生育がほぼ止まります。
- 近縁種との比較:本種は、パキラ・アクアティカ(学名: Pachira aquatica)と比べて、葉や花のサイズが一回り小さいです。また花を構成する雄蕊の花糸が白色の単色で、果実は成熟しても緑色のままで基本的に褐色になりません。
- 葉の魅力:本種の葉は掌状複葉で1枚の葉が複数の小葉からなり、この葉が細長いため、スタイリッシュな印象を添えるファンシーリーフとして楽しむことができます。またいくつかの品種では、葉の色が白色から黄色の斑が入るため、明るく元気な印象を感じさせるカラーリーフとして楽しむことも可能です。
- 食用:種子が食用とされています。種子は油分が豊富でタンパク質(約16%)と脂肪(40~50%)を多く含み、必須アミノ酸もバランス良く含有しています。味はピーナッツに似ており、現地では生食されることもありますが、肝臓の働きを阻害する有毒な成分(cyclopropenoid fatty acids)を含むため、基本的には焙煎等の加熱調理後に食されます。
- トピアリー:本種は幹の部分を、針金で【曲げ加工】されたり【編込み加工】されたりし、個性的な樹形が楽しまれます。
- シェードガーデン:本種は耐陰性があるため、明るい日陰での栽培が可能です。ただし、5度を下回ると致命的な低温障害を引き起こし枯死する恐れがあるため、熱帯・亜熱帯以外での屋外での年間を通じた栽培は難しいです。
- インドアグリーン:本種は非常に高い耐陰性があり、インドアグリーンとして栽培することも可能です。本種を栽培するのに必要な光量の目安は2500~20000Luxまたは46.25~370μmol/m2・sで、生存ラインは500Luxです。そのため、窓際から1m以内のレース越しに太陽光が届く範囲から、太陽光が直接届きませんが太陽の反射光などで十分に明るい場所までで栽培しましょう。
- 空気清浄効果:本種は密閉された空間の中で、シックハウス症候群の原因になる有害物質(ホルムアルデヒド、ベンゼン、トリクロロエチレン、キシレン、トルエン)などを吸収し、分解(植物や土壌微生物など)するなどして空気を綺麗にする効果が期待できます。そのため、観葉植物として栽培すると健康な生活にも寄与するでしょう。
パキラ・グラブラの園芸品種の紹介
●ホワイトスター
学名:Pachira glabra ‘White Star’
開花時期:周年※栽培環境ではほぼ咲きません。
花の色:緑色・黄緑色・白色
葉の形:掌状複葉(小葉:楕円形)
葉の色:緑色・白色
樹高:50cm以上
カラーリーフ:葉の色は緑色を基調として、縁部分に白色の覆輪が入ります。そのため、光が反射し輝いているような明るさを感じさせたり、また額縁に入っているような洗練された見た目となります。
●ミルキーウェイ
学名:Pachira glabra ‘Milky Way’
開花時期:5月~11月※栽培環境ではほぼ咲きません。
花の色:緑色・黄緑色・白色
葉の形:掌状複葉(小葉:楕円形)
葉の色:緑色・白色
樹高:50cm以上
カラーリーフ:葉の色は緑色を基調として、白色の散斑が入ります。この配色は、降り注ぐ木漏れ日を見ているようで、明るさを感じさせたり、心身を深くリラックスさせる効果があります。
パキラ・アクアティカ(別名: カイエンナッツ)


パキラ・アクアティカ(別名: カイエンナッツ)とは!
パキラ・アクアティカ(学名: Pachira aquatica)は、別名「カイエンナッツ」「マラバール・チェストナット(Malabar chestnut)」「フレンチ・ピーナッツ(French peanut)」「プロビジョン・ツリー(Provision tree)」「ギアナ・チェストナット(Guiana chestnut)」「フォーチュン・ツリー(Fortune Tree)」「マネーツリー(Money Tree)」とも呼ばれるアオイ科パキラ属に分類される常緑高木の種です。
パキラ・アクアティカ(別名: カイエンナッツ)の原産地は熱帯・亜熱帯の中南米で、自生地は森林や湿地(河川沿い・沖積平野など)にあり、生育場所は地生・湿性です。
パキラ・アクアティカ(別名: カイエンナッツ)の特徴
- 形態:樹高は約10~23m、生育型は【直立型】で樹冠は傘形・卵形を形成します。葉序は互生、葉身の概形は掌状複葉、小葉は5~9枚、小葉の長さ約10~29cm、小葉の概形は楕円形・長楕円形・披針形です。花序は単生・束生、花は花弁が5枚、外側に強く反り返り、雄蕊が多数突出します。
- ライフサイクル:生活形は常緑高木です。
- 春:暖かくなってくると代謝が活発になり、新芽が展開し、茎も生育旺盛に伸長し、理想的環境では開花も見られます。
- 夏:高温期も生育旺盛にぐんぐん成長し、茎を伸長させながら、新しい葉も展開させ、理想的環境では開花も見られます。
- 秋:この時期も生育期間中で開花も続きますが、気温が低くなり始めると生育がやや鈍り、理想的環境では開花も見られます。
- 冬:温暖な地域では、この時期も茎葉が成長しますが、日本などの寒さが厳しい地域では代謝が落ちて生育がほぼ止まります。
- 近縁種との比較:本種は、パキラ・グラブラ(学名: Pachira glabra)と比べて、葉や花のサイズが一回り大きくなりやすいです。また花を構成する雄蕊の花糸と葯の色が赤色を帯びます。果実は成熟すると茶色くなる所も、緑色のままのパキラ・グラブラと違う所です。
- 葉の魅力:本種の葉は掌状複葉で1枚の葉が複数の小葉からなり、この葉が細長いため、スタイリッシュな印象を添えるファンシーリーフとして楽しむことができます。またいくつかの品種では、葉の色が白色から黄色の斑が入るため、明るく元気な印象を感じさせるカラーリーフとして楽しむことも可能です。
- 食用:種子は食用とされますが、微量の有毒物質(シクロプロペノイド脂肪酸)を含むため生食は推奨されません。基本的には湯煎や焙煎等の加熱調理後に食され、風味は栗等のナッツに似ています。
- トピアリー:本種は幹の部分を、針金で【曲げ加工】されたり【編込み加工】されたりし、個性的な樹形が楽しまれます。
- シェードガーデン:本種は耐陰性があるため、明るい日陰での栽培が可能です。ただし、5度を下回ると致命的な低温障害を引き起こし枯死する恐れがあるため、熱帯・亜熱帯以外での屋外での年間を通じた栽培は難しいです。
- インドアグリーン:本種は非常に高い耐陰性があり、インドアグリーンとして栽培することも可能です。本種を栽培するのに必要な光量の目安は2500~20000Luxまたは46.25~370μmol/m2・sで、生存ラインは500Luxです。そのため、窓際から1m以内のレース越しに太陽光が届く範囲から、太陽光が直接届きませんが太陽の反射光などで十分に明るい場所までで栽培しましょう。
- 空気清浄効果:本種は密閉された空間の中で、シックハウス症候群の原因になる有害物質(ホルムアルデヒド、ベンゼン、トリクロロエチレン、キシレン、トルエン)などを吸収し、分解(植物や土壌微生物など)するなどして空気を綺麗にする効果が期待できます。そのため、観葉植物として栽培すると健康な生活にも寄与するでしょう。
パキラ・アクアティカ(別名: カイエンナッツ)の園芸品種の紹介