シェフレラ(フカノキ)は属の中に約591種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、シェフレラ(ヤドリフカノキ)は傘などに例えられる掌状に分裂する葉の形が特徴で主に観葉植物として親しまれています。またブラッサイアは、ヤドリフカノキと同様に魅力的な葉を持っており、花の色が赤色と派手な所が特徴です。
シェフレラ(フカノキ)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
目次
シェフレラ(ヤドリフカノキ)の特徴や園芸品種
- 原産:中国/台湾
- 学名:Schefflera arboricola/Heptapleurum arboricola
- 草丈:約300~500cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:7月~9月
- 花色:黄色●緑色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:1月11日
- 花言葉:実直・とても真面目
- 用途:カラーリーフ/ツル植物/エスニックガーデン
- 購入方法:シェフレラ(ヤドリフカノキ)を楽天で購入
シェフレラ(ヤドリフカノキ)とは!?
シェフレラ(ヤドリフカノキ)は学名Schefflera arboricolaまたは同義語でHeptapleurum arboricola、別名では「ドワーフ・シェフレラ(Dwarf Schefflera)」や「ハワイアン・アンブレラ・ツリー(Hawaiian Umbrella Tree)」等とも呼ばれる中国および台湾が原産の常緑低木です。
シェフレラ(ヤドリフカノキ)の語源(由来)
- 属名のScheffleraはドイツ人の医師で植物学者のJohann Peter Ernst von Scheffler(1739-1809)への献名です。
- 種小名のarboricolaは「樹上性」を意味しており、樹木に絡みながら成長する習慣に由来します。
シェフレラ(ヤドリフカノキ)の特徴(魅力)
- シェフレラ(ヤドリフカノキ)は、傘の形にも例えられる掌状に広がる装飾的な葉の形、低木またはツル性に成長する習慣、花が非常に大きくボリューミーで花後の果実がカラフルな所などが特徴の植物です。
- 園芸では観葉植物として利用されたり、盆栽として利用されたりしています。
- 樹形は低木として自立して成長するか、他の樹木などに着生しながら絡みツル植物として成長する習慣があります。
- 葉は一個の葉が掌状に裂けていて、細い小葉が放射状に広がっています。葉と葉の間には光を通す均一な空間を作り、繊細なレース飾りのような見た目をしています。そのため、トロピカルな雰囲気やお洒落な雰囲気を演出するインテリアとして室内を飾ると良いかもしれません。
- 葉の色はふつう緑色ですが、幾つかの品種で白色またはクリーム色の班が入ります。そのため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
- 花は散形円錐花序の複合花序とボリューミーですが、花の色が黄緑色のため目立ちません。一方で花後に出来る果実は橙色から赤色をしていて、ボリュームよく沢山の果実が出来るため装飾的な見た目をしています。
- シェフレラ(ヤドリフカノキ)は樹木の隙間などに着生して成長する事があり、根(気根)を地面まで長く伸ばします。また、その性質を盆栽などに利用されることもあります。
- シェフレラ(ヤドリフカノキ)は盆栽植物として人気があります。
- 何故なら、茎はツル性の性質もあるため針金で整形がしやすかったり、茎の途中で気根を生成して地面に着生する姿が独特な雰囲気を演出したり、また屋内で楽しめる所などが魅力だからです。
- シェフレラ(ヤドリフカノキ)は耐陰性が高く管理がしやすいため、一般的には屋内で観葉植物として育てられます。一方で栽培する際に注意することは「強光」「冬の寒さ」になります。
- 強光とは、強過ぎる直射日光です。強光に当たると光合成能力を超えてしまい、葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こす原因となります。基本的に直射日光を必要としません。明るい日陰または間接光が当たる場所で管理しましょう。詳しくは育て方からご覧ください。
- 冬の寒さを苦手にしています。そのため、冬の管理は基本的に屋内で行いましょう。
シェフレラ(ヤドリフカノキ)の樹高は約300(~500)cm、樹形は自立した低木または他の樹木に絡むツル性、樹皮の色は灰褐色または灰色です。
葉序は互生葉序、葉柄は長さ約6(~20)cm、葉色は緑色、葉身は掌状複葉、掌状複葉は小葉が5(~9)個、小葉の形は倒卵形または楕円形、葉表面には光沢があります。
花序は散形円錐花序の複合花序、花は花弁が5個、花弁の色は黄色または緑色、雄蕊が5個、雌蕊は複合雌蕊です。
果実は核果(薄い外果皮・多肉質な中果皮・殻状の硬い内果皮がある)、核果の大きさは0.5cm、形は球形、色は橙色から赤色です。
シェフレラ(ヤドリフカノキ)の園芸品種の紹介
e-RAN 育て方・楽天で購入 ジェニーネは、葉先の縁部分に不規則な切れ込みが入るため遊び心のある葉姿をしており、また葉の中に黄色の「うぶ班」「中班」「覆輪」などの不規則な班が入るためカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。 | |
育て方・楽天で購入 バリエガータは、葉の色が緑色とクリーム色の二色で構成されており、葉の中にクリーム色の「覆輪」や「うぶ班」なとの不規則な班が入ります。そのため、明るい印象や柔らかな印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。 | 育て方・楽天で購入 ホンコン・カポックは、葉の形が丸みを帯びる丸葉系なところが特徴です。葉の色はふつう緑色ですが、班入りのホンコン・カポックもあります。 |
育て方・楽天で購入 班入りホンコン・カポックは、葉の形が丸みを帯びる丸葉系、葉の色は緑色と黄色の二色で構成されており、葉の中心部を中心に不規則な黄色の中班が入ります。黄色は「太陽」や「光」を象徴する色です。光を反射する力が強く、明るさを強調するため輝くような印象を与える事が出来ます。そのため、元気よく活力を感じさせるお庭によくあいます。 | 花のアリマツ楽天市場支店 育て方・楽天で購入 ハッピーイエローは、葉の色が緑色と黄色の二色で構成されており、葉の中に黄色の「覆輪」や「うぶ班」なとの不規則な班が入ります。黄色は光を反射する力が強く、明るさを強調するため輝くような印象を与える事が出来ます。そのため、元気よく活力を感じさせるようなお庭やお部屋によくあいます。 |
育て方・楽天で購入 トリネッティは、葉の色が緑色と黄色の二色で構成されており、葉の中に黄色の「中班」や「うぶ班」などの不規則な班が入ります。黄色は光を反射する力が強く、明るさを強調するため輝くような印象を与える事が出来ます。そのため、元気よく活力を感じさせるようなお庭やお部屋によくあいます。 | 育て方・楽天で購入 コンパクタは、その名前からも分かる通り従来のシェフレラと比較して樹高・葉のサイズなどが小さい所が特徴です。そのため、鉢植えなどでも管理がしやすい所が魅力になります。 |
HACHI鉢の専門店 育て方・楽天で購入 レナータは、葉先の縁部分に不規則な切れ込みがはいります。そのため、遊び心のある葉姿が楽しめる園芸品種です。 | プランチュ 楽天市場店 育て方・楽天で購入 ムーンドロップは、葉の色が緑色と黄色の二色で構成されており、葉の葉縁部分を中心に不規則に黄色の覆輪が入ります。黄色は光を反射する力が強く、明るさを強調するため輝くような印象を与える事が出来ます。そのため、元気よく活力を感じさせるようなお庭やお部屋によくあう品種です。 |
ブラッサイアの特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア/ニューギニア
- 学名:Schefflera actinophylla
- 草丈:約500~1500cm
- 分類:常緑高木
- 開花時期:7月~9月
- 花色:赤色●桃色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:カラーリーフ/エスニックガーデン
- 購入方法:ブラッサイアを楽天で購入
ブラッサイアとは!?
ブラッサイアは学名Schefflera actinophyllaまたは同義語でHeptapleurum actinophyllum 、別名では「オクトパスツリー(octopus tree)」や「クィーンズランド・アンブレラツリー(Queensland umbrella tree)」等とも呼ばれるオーストラリアおよびニューギニアが原産の常緑高木です。
ブラッサイアの語源(由来)
- 属名のScheffleraはドイツ人の医師で植物学者のJohann Peter Ernst von Scheffler(1739-1809)への献名です。
- 種小名のactinophyllaはラテン語で「放射状の葉」を意味しており、掌状に分裂する葉の形に由来します。
ブラッサイアの特徴(魅力)
- ブラッサイアは、傘の形にも例えられる掌状に広がる装飾的な葉の形、赤色または桃色の派手でボリューミーな花姿、花後に見られる紫色の果実が魅力的な植物です。
- 園芸では観葉植物として利用されたり、盆栽として利用されたりしています。
- 樹形は一般的に地面から複数の茎が出る株立ち状になります。野生では高さ1500cmまで成長する事がありますが、栽培環境ではそこまで大きくなることはなく、また屋内で育てると成長も比較的に緩やかなため育てやすい植物です。
- 葉は一個の葉が掌状に裂けていて、細い小葉が放射状に広がっています。葉と葉の間には光を通す均一な空間を作り、繊細なレース飾りのような見た目をしています。そのため、トロピカルな雰囲気やお洒落な雰囲気を演出するインテリアとして室内を飾ると良いかもしれません。
- 葉の色はふつう緑色ですが、幾つかの品種で白色またはクリーム色の班が入ります。そのため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
- 花は散形円錐花序で、複数の花序が組み合わさるボリューミーな花姿をしており、また花の色も赤色または桃色をしているため非常に派手です。
- 花後に出来る果実も紫色をしているため、ボリュームよく装飾的な見た目をしています。
- ブラッサイアは樹木の隙間などに着生して成長する事があり、根(気根)を地面まで長く伸ばします。また、その性質を盆栽などに利用されることもあります。
- ブラッサイアは盆栽植物として人気があります。
- 何故なら、茎はツル性の性質もあるため針金で整形がしやすかったり、茎の途中で気根を生成して地面に着生する姿が独特な雰囲気を演出したり、また屋内で楽しめる所などが魅力だからです。
- ブラッサイアは耐陰性が高く管理がしやすいため、一般的には屋内で観葉植物として育てられます。一方で栽培する際に注意することは「強光」「冬の寒さ」になります。
- 強光とは、強過ぎる直射日光です。強光に当たると光合成能力を超えてしまい、葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こす原因となります。基本的に直射日光を必要としません。明るい日陰または間接光が当たる場所で管理しましょう。詳しくは育て方からご覧ください。
- 冬の寒さを苦手にしています。そのため、冬の管理は基本的に屋内で行いましょう。
ブラッサイアの樹高は約500(~1500)cm、樹形は一般的に複数の茎がある株立ち状、樹皮の色は淡い褐色または灰褐色か灰色です。
葉序は互生葉序、葉柄は長さ約15(~60)cm、葉色は緑色、葉身は掌状複葉、掌状複葉は小葉が7(~16)個、小葉の長さ約2.5(~8)cm、小葉の形は倒卵形または楕円形か狭楕円形、葉表面には光沢があります。
花序は散形円錐花序の複合花序、花は花弁が5個、花弁の色は桃色または赤色、雄蕊が5個、雌蕊は複合雌蕊です。
果実は核果(薄い外果皮・多肉質な中果皮・殻状の硬い内果皮がある)、核果の大きさは0.6(~1.2)cm、形は球形、色は紫色です。
ブラッサイアの園芸品種の紹介
ソラニワ 育て方・楽天で購入 アメイトソレイユは、葉の色がライムグリーンをしているところが特徴です。明るいライムグリーンは、瑞々しくフレッシュな印象や、心を癒すような効果があります。そのため明るく爽やかなお庭や部屋によく合うでしょう。 | イイハナ・ドットコム 育て方・楽天で購入 アルパインは、一般的なブラッサイアと比較して樹高が低い矮性品種です。そのため、鉢植えの中で管理がしやすく、狭い空間の中でも育てやすい品種です。 |
アンガスティフォリアは学名Schefflera angustifolia、原産地はフィリピン、自生地は熱帯雨林の中などにあります。 アンガスティフォリアは、ラテン語で「細い葉」を意味していることからも分かる通り、一般的なシェフレラと比べて葉がとても細く笹の葉のような外観をしています。そのため、スタイリッシュで洗練された印象を与える観葉植物として楽しめます。樹形はツル性またはスクランブリング・シュラブ、野生では他の植物に絡んだり茎を引っ掛けて植物体を固定しながら成長する習慣があります。 | ツピタンサスは学名Schefflera pueckleri、別名では「シェフレラ・ピュックレリ」や「マレット・フラワー(mallet flower)」とも呼ばれる東南アジアが原産の常緑高木です。 ツピタンサスは、葉が掌状に分裂していて、小葉がやや垂れ下がる傾向にある所、英名のマレット・フラワー(mallet flower)の由来にもなる木槌のような個性的な花を咲かせる所などが特徴の植物です。園芸では、葉を鑑賞する目的で観葉植物として育てられるのが一般的です。掌状に分裂しながら小葉が垂れる姿は、優雅な雰囲気を演出するため、オシャレなインテリアとして飾ることが出来ます。 花序は散形円錐花序、花の形は木槌のよう、花の色は緑色です。葉序は互生葉序、葉身は掌状複葉、掌状複葉は小葉が9~13個、小葉の形は狭楕円形、小葉は垂れ下がる傾向がある。株は高さ500~1200cmに成長します。 |
トライアンギュラリスは学名Schefflera triangularis、別名では「ハートの木」のとも呼ばれる常緑低木です。 トライアンギュラリスは、小葉の形がハート形をしているため可愛らしい印象を与えやすく、また他のシェフレラと同様に葉が掌状に分裂しているため装飾的です。そのため、園芸では、葉を鑑賞する目的で観葉植物として育てられています。掌状に分裂して、ハート形の小葉が並ぶ姿は、可愛らしい雰囲気を演出するため、可愛いインテリアとして飾ることが出来ます。 |