フィカス(イチジク)は属の中に約830種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、ベンジャミンは和名ではシダレガジュマルとも呼ばれており、枝垂れるように成長する枝と空気清浄能力が高い所が魅力の植物です。またガジュマルは精霊の住む木と考えられており、幹や枝から伸びる気根が独特な樹形をつくる所が魅力になります。
フィカス(イチジク)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
目次
ベンジャミンの特徴や園芸品種
- 原産:インド/東南アジア
- 学名:Ficus benjamina
- 草丈:約500~2000cm
- 分類:常緑高木
- 開花時期:
- 花色:赤色●橙色●黄色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:1月7日・6月7日
- 花言葉:信頼・結婚・友情・永遠の愛
- 用途:日陰植物/観葉植物
- 購入方法:ベンジャミンを楽天で購入
ベンジャミンとは!?
ベンジャミンは学名Ficus benjamina、別名では「シダレガジュマル」や「ベンジャミンゴム」とも呼ばれるインドおよび東南アジアが原産の常緑高木です。
ベンジャミンの語源(由来)
- 属名のFicusは古典ラテン語でのイチジクの名前です。
- 種小名のbenjaminaはインドの現地語で、この木の名前を意味する「benyan」に由来しています。
ベンジャミンの特徴(魅力)
- ベンジャミンは、和名でシダレガジュマルと呼ばれる通り枝が枝垂れる性質があり、灰白色の美しい樹皮や、光沢のある綺麗な葉っぱが魅力的な植物です。
- ベンジャミンは、耐陰性の高さ、劣悪な環境に耐える所・灰白色の美しい樹皮・光沢のある綺麗な葉・室内のホルムアルデヒドを効果的に除去する所などから観葉植物として高い人気があります。
- ベンジャミンは、屋外で育った場合、枝が横に大きく広がり直径10000cmにも達する天蓋のような優雅な樹形をつくる事があります。
- 野生では高さが2000cmに達する事もありますが、鉢に植えて屋内で育てる場合はコンパクトに成長するため管理がしやすいです。
- 茎は若い時は柔らかなため、苗木の頃に枝が編み込まれて三つ編みにされることがよくあります。
- 幹や枝からは気根を出すことが多く、気根は成長すると幹や枝と変わらない見た目となります。気根は木の幹のように何本も乱立する事があるため独特な樹形をつくる事があります。
- 幹の色は灰白色をしているため、神聖さを感じさせたり、上品さなどを感じさせることが出来ます。
- 葉は革質で、表面に光沢があるためとても美しいです。また幾つかの品種では白色や黄色の班が入る事もあるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
- 栽培環境での開花は殆どなく、花序は隠頭花序、隠頭花序は花軸が果実のように膨らみ、花軸の中に沢山の花を咲かせます。
- 花後に出来る果実は食用にすることが出来ますが、果実を食べる目的で栽培されりことは普通ありません。
- ベンジャミンは盆栽植物として利用される事があります。
- 若い茎は柔軟なため針金で整形がしやすかったり、茎の途中で気根を生成して地面に着生する姿が独特な雰囲気を演出したり、また屋内で楽しめたりする所が魅力です。
- 気根を生成するためには高い湿度が必要になります。気根を出させたり成長させるために、加湿器を使ったり、袋を植物に被せたり、テラリウムの中で育てられたりします。
ベンジャミンの樹高は約500(~2000)cm、幹は直径約30~50cm、樹冠は横へ大きく広がる傾向にあり、枝は垂れ下がる傾向にあり、幹や枝からは気根を出す事があります。樹皮の色は灰白色または淡い褐色、樹皮の質感は滑らかです。
葉序は互生葉序、葉柄はあり、葉色は緑色、葉身の長さ約4(~12)cm、葉身の幅は約2(~6)cm、葉身の形は卵形または楕円形、葉表面には光沢があります。
花序は隠頭花序(多肉化した花軸の中に多数の花がつく)、隠頭花序は直径が約1(~1.5)cm、形は球形または卵形、色は黄色・橙色・赤色です。花は膨らんだ花軸の中にあり、雌雄同株で雄花と雌花(稔性・不稔性)がつきます。
果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
ベンジャミンの園芸品種の紹介
日本花キ流通 育て方・楽天で購入 スターライトは、葉の色が白色と緑色の二色で構成されていて、葉の縁部分に幅が広めの白色の覆輪が入ります。そのため、明るく輝いているような印象を与えたり、清潔感を感じさせる魅力的な園芸品種です。 | 緑の風yamashoku 育て方・楽天で購入 ゴールデンプリンセスは、葉の色が濃い緑色と黄色の二色で構成されていて、葉の縁部分に黄色の覆輪が入ります。そのため、明るく輝いているような印象を与えたり、コントラストを感じさせる魅力的な園芸品種です。 |
育て方・楽天で購入 バロックは、葉の形がロールのように縦方向に巻いている所が特徴です。そのため、優雅で遊び心のあるお部屋などにピッタリな品種です。 | パレットプラス 育て方・楽天で購入 シタシオンは、人気の高いバロックの班入り品種です。葉の形がロールのように縦方向に巻いているため、優雅で遊び心のある見た目をしており、葉の縁部分にクリーム色の覆輪が入るため、明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめます。 |
育て方・楽天で購入 エスタは、葉の色が若葉を中心に黄色またはイエローグリーンをしているため、明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。 | 育て方・楽天で購入 ラブリーは、従来のベンジャミンと比較してコンパクトに成長する習慣があり、分枝がよくふさふさした樹形を作ります。葉の色は緑色と黄色、葉の葉縁部分に黄色の覆輪が入るため明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。 |
ガジュマルの特徴や園芸品種
- 原産:日本/東南アジア/オーストラリア
- 学名:Ficus microcarpa
- 草丈:約1000~2500cm
- 分類:常緑高木
- 開花時期:滅多に咲かない
- 花色:赤色●橙色●黄色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:2月14日
- 花言葉:健康・たくさんの幸せ
- 用途:日陰植物/観葉植物/フェアリーガーデン/エンジェルガーデン/魔女の庭
- 購入方法:ガジュマルを楽天で購入
ガジュマルとは!?
ガジュマルは学名Ficus microcarpa、別名では「フィカス・マイクロカルパ」や「マラヤン・バニヤン(Malayan banyan)」等とも呼ばれる常緑高木です。原産地は日本を含む熱帯アジアおよびオーストラリア、自生地は熱帯雨林・川岸・海岸・マングローブなどにあります。
ガジュマルの語源(由来)
- 属名のFicusは古典ラテン語でのイチジクの名前です。
- 種小名のmicrocarpaは古代ギリシア語で「小さい 」を意味する「μικρός(mikrós) 」と、古代ギリシア語で「果物」を意味する「καρπός(karpós)」の二語で構成されており、ガジュマルの小さな果物に由来します。
ガジュマルの特徴(魅力)
- ガジュマルは、幹や枝から伸びる気根が太く成長して複雑に絡み合う独特な樹形をつくる所や、灰白色の美しい樹皮、光沢のある葉が魅力的な植物です。
- ガジュマルは、耐陰性の高さ、小ぶりな鉢で育てやすい所、人参や大根を想像させる太く個性的な幹、灰白色の美しい樹皮、光沢のある綺麗な葉を持っている所等から一般的に観葉植物として育てられています。
- ガジュマルは、屋外で育った場合、枝が横に大きく広がった天蓋のような優雅な樹形をつくる事があります。
- 野生では高さが2500cmに達する事もありますが、鉢に植えて屋内で育てる場合は遥かにコンパクトに成長するため管理がしやすいです。
- 幹や枝からは気根を出すことが多く、気根は成長すると幹や枝と変わらない見た目となります。気根は地面に向かって成長していき、その過程にある岩石や建物などを飲み込みながら成長する事があるため自然の脅威や荒廃を感じさせる樹形となったり、また枝から伸びた気根が木の幹のように何本も乱立する事があるため独特な樹形を作ったりする事があります。
- 葉は革質で、表面に光沢があるためとても美しいです。また幾つかの品種では白色や黄色の班が入る事もあるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
- 花序は隠頭花序、隠頭花序は直径が1cm以下と非常に小ぶりで、花軸が果実のように膨らみ、花軸の中に花をたくさん咲かせます。
- ガジュマルは盆栽として利用される事があります。
- 若い茎は柔軟なため針金で整形がしやすかったり、茎の途中で気根を生成して地面に着生する姿が独特な雰囲気を演出したり、また屋内で楽しめたりする所が魅力です。
- 気根を生成するためには高い湿度が必要になります。気根を効率よく出させるために、加湿器を使ったり、袋を植物に被せたり、テラリウムの中で育てられる事もあります。
- ガジュマルはその美しい樹形から東南アジアでは精霊が住む場所として考えられており、日本の沖縄でもキジムナーという妖精が住んでいると考えられています。そのため、妖精をテーマにしたお庭を作る時には取り入れたい植物のひとつになります。
- ガジュマルに住むキジムナーは人間の事が大好きと言われており、ガジュマルを愛情をもって育てていると、キジムナーがたくさんの幸せを運んでくると信じられています。
ガジュマルの樹高は約1000(~2500)cm、樹冠は横へ大きく広がる傾向にあり、幹や枝からは多数の気根を出す事があります。樹皮の色は灰白色または淡い褐色です。
葉序は互生葉序、葉柄は約0.5(~1)cm、葉色は緑色、葉身の長さ約4(~10)cm、葉身の幅は約3(~5)cm、葉身の形は楕円形または倒卵形、葉表面には光沢があります。
花序は隠頭花序(多肉化した花軸の中に多数の花がつく)、隠頭花序は直径が約0.5(~0.9)cm、形は球形または卵形、色は黄色・橙色・赤色です。花は膨らんだ花軸の中にあり、雌雄同株で雄花と雌花がつきます。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
ガジュマルの園芸品種の紹介
育て方・楽天で購入 モクラメは、エメラルドグリーンの光沢のある美しい葉と、直立した行儀良い習慣が魅力的な園芸品種です。 | ゴールデンは、若葉の色がイエローからライムグリーンをしているため、明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。 |
フィカス(ベンガレンシス)の特徴や園芸品種
- 原産:インド
- 学名:Ficus benghalensis
- 草丈:約500~30000cm
- 分類:常緑高木
- 開花時期:滅多に咲かない
- 花色:赤色●橙色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 花言葉:永久の幸せ・すこやか
- 用途:日陰植物/観葉植物
- 購入方法:フィカス(ベンガレンシス)を楽天で購入
フィカス(ベンガレンシス)とは!?
フィカス(ベンガレンシス)は学名Ficus benghalensis、別名では「ベンガルボダイジュ」「インディアン・バンヤン(Indian Banyan)」とも呼ばれるインドが原産の常緑高木です。
フィカス(ベンガレンシス)の語源(由来)
- 属名のFicusは古典ラテン語でのイチジクの名前です。
- 種小名のbenghalensisはラテン語でインドの「ベンガル地方」を意味しています。
フィカス(ベンガレンシス)の特徴(魅力)
- フィカス(ベンガレンシス)は、別名ではベンガルボダイジュとも呼ばれており、この植物を菩提樹として釈迦が悟りを開いたと伝えられており、インドでは神聖な木として扱われ、インドを代表する国樹でもあります。
- フィカス(ベンガレンシス)の特徴は、世界最大とも言われる広大に広がる樹冠にあり、樹冠の広さは100メートルを超える事もあります。
- また幹や枝からは気根を地面に下ろして、幹のように太く成長するため、木の枝を支える支柱が乱立しているような独特な樹形を作り出します。
- フィカス(ベンガレンシス)は、自生地では高さが30000cmに達して、枝も横に大きく広がり直径が100000cmを超える事もありますが、 鉢に植えて屋内で育てる場合は比較的に成長が緩やかでコンパクトに成長するため管理がしやすいです。
- 幹や枝からは気根を出すことが多く、気根は成長すると幹や枝と変わらない見た目となります。気根は地面に向かって成長していき、その過程にある岩石や建物などを飲み込みながら成長する事があるため自然の脅威や荒廃を感じさせる樹形となったり、また枝から伸びた気根が木の幹のように何本も乱立する事があるため独特な樹形を作ったりする事があります。
- 種が他の樹木の隙間に入り、樹木に着生して成長する事があります。着生された樹木は気根などにより巻き付かれ、枯れさせられる事があるため「絞め殺し植物」と呼ばれる事もあります。
- 葉は革質で、表面に光沢があるためとても美しいです。また幾つかの品種では黄色の班が入る事もあるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
- 栽培環境での開花は殆どなく、花序は隠頭花序、隠頭花序は直径約2cm、花軸が果実のように膨らみ、花軸の中に沢山の花を咲かせます。
- フィカス(ベンガレンシス)は盆栽植物として利用される事があります。
- 若い茎は柔軟なため針金で整形がしやすかったり、茎の途中で気根を生成して地面に着生する姿が独特な雰囲気を演出したり、また屋内で楽しめたりする所が魅力です。
- 気根を生成するためには高い湿度が必要になります。気根を出させたり成長させるために、加湿器を使ったり、袋を植物に被せたり、テラリウムの中で育てられたりします。
フィカス(ベンガレンシス)の樹高は約500(~3000)cm、樹冠は横へ大きく広がり直径10000cmを超える事があり、幹や枝からは多数の気根を出す事があります。樹皮の色は灰白色または淡い褐色です。
葉序は互生葉序、葉柄は約2(~6)cm、葉色は緑色、葉脈の色は黄緑色、葉身の長さ約10(~26)cm、葉身の形は卵形または楕円形です。
花序は隠頭花序(多肉化した花軸の中に多数の花がつく)、隠頭花序は直径が約1(~2)cm、形は球形、色は橙色または赤色です。花は膨らんだ花軸の中にあり、雌雄同株で雄花と雌花がつきます。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
フィカス(ベンガレンシス)の園芸品種の紹介
育て方・楽天で購入 ロイは、葉の葉脈が盛り上がり目立つ所と、葉が大きく楕円形で存在感のある豪華な雰囲気をつくる所などが特徴の園芸品種です。 | バリエガータ(Ficus benghalensis ‘variegated’)は、葉の色が緑色と黄色の二色で構成されており、葉の縁部分に黄色の覆輪が入ります。そのため、明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。 |
インドゴムノキの特徴や園芸品種
- 原産:南アジア/東南アジア
- 学名:Ficus elastica
- 草丈:約3000~6000cm
- 分類:常緑高木
- 開花時期:滅多に咲かない
- 葉色:緑色●黄色●赤色●白色〇黒色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 花言葉:永遠の幸せ
- 用途:カラーリーフ/日陰植物/観葉植物
- 購入方法:インドゴムノキを楽天で購入
インドゴムノキとは!?
インドゴムノキは学名Ficus elastica、別名では「フィカス・エラスティカ」「アッサムゴム」とも呼ばれる南アジアおよび東南アジアが原産の常緑高木です。
インドゴムノキの語源(由来)
- 属名のFicusは古典ラテン語でのイチジクの名前です。
- 種小名のelasticaはラテン語で「弾性のある」を意味しており、樹液がゴムのように弾性がある事に由来します。
インドゴムノキの特徴(魅力)
- インドゴムノキは、高さが稀に60メートルに達する大木で、幹や枝は気根を土壌に下ろして発達させて、支柱のように重い木や枝を支えています。
- またインドの一部の人々はインドゴムノキから出てくる気根を束ねるなどして形成して生きた橋をかけたり、幹を傷付けた時に出てくる樹液をゴムの原料として使ったりする事があるようです。※ただし商業用途に使われるゴムの原料は一般的にパラゴムノキが使われています。
- インドゴムノキは大きく光沢のある美しい葉が魅力的な事や、園芸品種の豊富さ、耐陰性がありインドアグリーンとして部屋の中で植物を楽しみやすい事などから観葉植物として人気があります。
- インドゴムノキは、自生地では高さが30000~40000cmになり、稀に60000cmの高さまで成長することがあります。ただし鉢に植えて屋内で育てる場合は、成長が比較的に緩やかで数メートル程度までしか成長しないため管理がしやすいです。
- 幹や枝からは気根を出すことが多く、気根は成長すると幹や枝と変わらない見た目となります。気根は地面に向かって成長していき、その過程にある岩石や建物などを飲み込みながら成長する事があるため自然の脅威や荒廃を感じさせる樹形となったり、また枝から伸びた気根が木の幹のように成長するため独特な樹形を作ったりする事があります。
- インドのメガラヤ州には、インドゴムノキの気根を編み込んで作られた生きた橋があります。
- 葉は革質で、表面に光沢があるためとても美しいです。また幾つかの品種では黄色や白色の班が入る事もあるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
- 枝の先端には赤色の葉鞘がある所が特徴で、葉が生長するあいだは赤色の葉鞘の中に葉は包まれており、葉が成熟して展開すると赤色の葉鞘がとれます。
- 園芸では、曲がり樹形にしてユニークな姿を楽しんだり、盆栽などに仕立てられたりして観葉植物として親しまれます。
- また花言葉が永遠の幸せと縁起のよい言葉のため結婚祝いや新築祝いなどに贈られる事もあるようです。
インドゴムノキの樹高は約3000(~6000)cm、幹は直径が約30(~200)cm、樹冠は横へ大きく広がり直径10000cmを超える事があり、幹や枝からは多数の気根を出す事があります。樹皮の色は灰白色から灰黒色または淡い赤褐色です。
葉序は互生葉序、葉柄は約2(~5)cm、葉色は緑色、葉脈の色は黄緑色、葉身の長さ約10(~35)cm、葉身の幅は約5(~15)cm、葉身の形は楕円形または卵形、葉の質感は革質、葉の表面に強い光沢があります。※葉は頂部の分裂組織において生長するあいだは赤色の葉鞘に包まれており、成熟して葉が展開すると葉鞘はとれる。
花序は隠頭花序、果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
インドゴムノキの園芸品種の紹介
育て方・楽天で購入 ルビーは、葉の色が緑色・赤色・クリーム色の三色で構成されており、新葉を中心に葉全体が赤色に染まり、葉の葉縁部分がクリーム色になります。緑色・赤色・クリームの配色は、明るさや温かさを感じさせる事が出来たり、また太陽や南国の花や果実を想像させたりします。そのため、明るくカラフルなお部屋や、南国を想像させるトロピカルのお部屋などにおすすめな品種です。 | プランチュ 楽天市場店 育て方・楽天で購入 バーガンディは、葉の表面に濡れたような強い光沢があるため高級感やラグジュアリーな印象を与える事が出来ます。また葉の色は殆ど黒色に見える濃い緑色の葉が、重厚感と高級感を感じさせる品種です。そのため、現代的なモダンなお部屋や、ラグジュアリーで贅沢な雰囲気のあるお部屋などにピッタリな品種です。 |
プランチュ 楽天市場店 育て方・楽天で購入 ソフィアは、葉は肉厚で革のような質感があり、葉の表面に濡れたような強い光沢があります。そのため、高級感やラグジュアリーな印象を与えるお部屋などにピッタリな園芸品種です。 | ガーデニングshop岐阜緑園 育て方・楽天で購入 ジンは、葉の色が緑色と黄色の二色で構成されていて、葉の中に掠れたような散り班が入ります。そのため、明るく輝くような印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。 |
日本花キ流通 育て方・楽天で購入 ティネケは、葉の色が緑色・薄い橙色・クリーム色の三色で構成されており、新葉を中心に葉全体が薄い橙色に染まり、葉の葉縁部分がクリーム色になります。緑色・薄い橙色・クリームの配色は、ふんわりとした柔らかな印象を与えるため、可愛らしいお部屋や優しい雰囲気のお部屋などによく合います。 | 緑の風yamashoku 育て方・楽天で購入 メラニーは、従来のインドゴムノキと比べて葉が小さいため繊細で洗練された印象を与えやすく、濃い緑色の葉が重厚的で落ち着いた雰囲気を演出する園芸品種です。そのため、現代的でモダンなお部屋や、カッコ良さをかんじさせるお部屋などによく合う品種です。 |
日本花キ流通 育て方・楽天で購入 ベリーズは、葉の色が緑色・橙色・クリーム色の三色で構成されており、新葉を中心に葉全体が橙色に染まり、葉の葉縁部分がクリーム色になります。緑色・橙色・クリームの配色は、明るさや温かさを感じさせる事が出来たり、また太陽や南国の花や果実を想像させたりします。そのため、明るくカラフルなお部屋や、南国を想像させるトロピカルのお部屋などにおすすめな品種です。 | ブルーミンググレイス 育て方・楽天で購入 ロブスタは、葉は肉厚で革のような質感があり、葉の幅が広く大きいため強い存在感と豪華さがある園芸品種です。 |
フィカス(プミラ)の特徴や園芸品種
- 原産:日本/東アジア
- 学名:Ficus pumila
- 長さ:約300~1200cm
- 分類:常緑ツル性木本
- 開花時期:5月~8月
- 花色:黄色●緑色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:11月6日・12月16日
- 花言葉:知識・あなたは私を元気づける
- 用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/日陰植物/観葉植物
- 購入方法:フィカス(プミラ)を楽天で購入
フィカス(プミラ)とは!?
フィカス(プミラ)は学名Ficus pumila、和名では「オオイタビ」とも呼ばれており、英名では「クリーピング・フィグ(creeping fig)」「クライミング・フィグ(climbing fig)」とも呼ばる日本および東アジアが原産の常緑つる性木本です。
フィカス(プミラ)の語源(由来)
- 属名のFicusは古典ラテン語でのイチジクの名前です。
- 種小名のpumilaはラテン語で「矮性」「低い」を意味しており、樹形に由来しています。
フィカス(プミラ)の特徴(魅力)
- フィカス(プミラ)は、フィカス属では珍しいツル性の成長習慣をもっており、自生地では樹木や岩場などに気根を付着させながら登攀する性質があります。
- 樹形はツル性、茎は柔軟で気根(付着根)を持っており、付着根からは樹液を出し乾燥して固まることで樹木や壁面に茎を固定して、登ることが出来ます。
- 葉は幼葉と成葉で大きさが変わり、幼葉は長さ1cm程度と小ぶりで繊細な印象を与えますが、成葉になると長さが5~12cm程度に大きくなります。ただし栽培環境では成葉はあまり見られないようです。
- フィカス(プミラ)は園芸品種が豊富にあり、幾つかの品種では白色や黄色の班が入る事もあるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
- 開花は5月から8月頃、花序は隠頭花序、隠頭花序は花軸が果実のように膨らみ、花軸の中に沢山の花を咲かせます。
- 花は雌雄異株、雄株と雌株があり別個体に雄花と雌花を咲かせます。
- 花後に出来る果実は食用として利用される事もあり、台湾ではプミラの変種(Ficus pumila var. awkeotsang)を使ってゼリーが作られたりします。
- フィカス(プミラ)の仕立て方には「ツル植物」「ハンギング」等があります。
- ツル植物とは他の植物や構造物に自らの茎を固定して登る植物です。園芸で使用する事で、自然な雰囲気を演出したり、人工物が植物に覆われて荒廃していく様を演出したりする事が出来ます。
- フィカス(プミラ)は茎からでる気根(付着根)を樹木・岩壁・木造の壁に接着する事で壁面を登る事が出来ます。そのため、壁面の近くやバーゴラの近くなどに植えて仕立てると良いかもしれません。ただし気根は壁面にくっつくため、壁面を劣化させる可能性があり、剥がす時は壁面が壊れたり根が残ってしまい汚れる事が予想されます。そのため、基本的には資材などに誘引してあげた方が良いでしょう。
- ハンギングとは、植物をハンギングバスケットや吊り鉢に入れて上や横の目線から、鑑賞出来るようにする仕立て方です。
- フィカス(プミラ)は、茎葉が重力に従い上から下へと下垂する習慣があります。そのため、鉢植えなどに植えると、ふち部分から零れるように茎葉が枝垂れて側面を覆い、人工物と自然との境界を曖昧にして、ナチュラルな雰囲気を演出することが出来ます。
- ツル植物とは他の植物や構造物に自らの茎を固定して登る植物です。園芸で使用する事で、自然な雰囲気を演出したり、人工物が植物に覆われて荒廃していく様を演出したりする事が出来ます。
- フィカス(プミラ)は樹液に触ると皮膚炎を引き起こす可能性があります。そのため、剪定する際などには注意が必要です。
フィカス(プミラ)の茎は長さ約300(~1200)cm、茎はツル性、茎の色は緑色で成熟すると灰白色または赤み褐色になる、茎は気根(付着根)を出し樹木等に付着して登攀します。
葉序は互生葉序、葉柄はあり、葉色は緑色、葉身は幼葉が長さ約2cm、幅が約1cm、成葉は長さ約5(~12)cm、幅は約2(~5)cm、葉身の形は卵形または楕円形です。
花序は隠頭花序(多肉化した花軸の中に多数の花がつく)、隠頭花序の形は倒卵形、色は緑色または黄緑色です。花は膨らんだ花軸の中にあり、雌雄異株のため雄花は雄株につき、雌花は雌株につきます。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
フィカス(プミラ)の園芸品種の紹介
育て方・楽天で購入 サニーホワイトは、葉の色が緑色と白色で構成されており、葉の葉縁部分に白色の覆輪がはいります。そのため、明るい印象を与えたり、洗練された印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。 | charm 育て方・楽天で購入 ツキヨノヒカリは、葉の色が緑色と黄色で構成されており、葉の中央部分に黄色の中班がはいります。そのため、明るい印象を与えたり、元気よく活力を感じさたりするカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。 |
charm 育て方・楽天で購入 コアラは、葉の色が緑色と黄色で構成されており、葉の中央部に黄色の細い中班がはいります。そのため、明るい印象を与えたり、元気よく活力を感じさたりするカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。 | 花と観葉植物のChouchou,te 育て方・楽天で購入 ミニマは、プミラ種の変種です。従来のプミラと比較して葉の大きさが半分から四分の一程度の大きさしかないため、繊細で洗練された印象を与えます。また成長も緩やかなため管理がしやすく育てやすい所も魅力です。 |
育て方・楽天で購入 クエルギフォリアは、プミラ種の変種です。従来のプミラと違い葉の縁部分に切れ込みが入る所が特徴で、オークツリーのような個性的な葉の形が楽しめます。 |
インドボダイジュの特徴や園芸品種
- 原産:インド/インドシナ
- 学名:Ficus religiosa
- 草丈:約500~3000cm
- 分類:半常緑高木
- 開花時期:5月~8月
- 花色:赤色●橙色●緑色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 花言葉:夫婦愛・結ばれる愛
- 用途:日陰植物/観葉植物
- 購入方法:楽天で購入
インドボダイジュとは!?
インドボダイジュは学名Ficus religiosa、別名では「フィカス・レリジオーサ」「テンジクボダイジュ」とも呼ばれるインドおよびインドシナが原産の半常緑高木です。
インドボダイジュの語源(由来)
- 属名のFicusは古典ラテン語でのイチジクの名前です。
- 種小名のreligiosaはラテン語で「神聖な」「敬虔」を意味しており、この植物が神聖な植物として扱われている事に由来します。
インドボダイジュの特徴(魅力)
- インドボダイジュは、インドを代表する国樹です。英名では神聖なフィカスの木を意味する「sacred fig」の名前で呼ばれており、仏教・ヒンズー教・ジャイナ教の修行者はこの木の根元で瞑想を行います。また伝承では、この木の下でお釈迦様がこの木の下で悟りを開いたと信じられています。
- インドボダイジュはの寿命は約900~1500年と長く、長寿の木として知られており、スリランカには「Jaya Sri Maha Bodhi」と呼ばれる樹齢2300年以上と推定される長寿なインドボダイジュが今も生きてそこにあります。
- インドボダイジュの特徴は、葉の先端に長い突起があり葉の幅が広くぽっちゃりとしハートの形をしている所、他の樹木や岩場などに着生して内側に入り込み内側から破壊する成長習慣、乾燥に強いところなどが特徴になります。
- インドボダイジュは、自生地では高さが30000cmに達して、枝も横に大きく広がる事もありますが、 鉢に植えて屋内で育てる場合は比較的に成長が緩やかでコンパクトに成長するため管理がしやすいです。
- 葉は革質で、横幅が広くぽっちゃりとしたハート型または広卵形をしているため可愛らしい印象を与えます。また幾つかの品種では黄色の班が入る事もあるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
- 花序は隠頭花序、隠頭花序は直径約1~2cm、花軸が果実のように膨らみ、花軸の中に沢山の花を咲かせます。
- インドボダイジュは盆栽植物として利用される事があります。
- 若い茎は柔軟なため針金で整形がしやすかったり、また幹に気根が編み込まれ独特な雰囲気を演出したり、また屋内で楽しめたりする所が魅力です。
- 気根を生成するためには高い湿度が必要になります。気根を出させたり成長させるために、加湿器を使ったり、袋を植物に被せたり、テラリウムの中で育てられたりします。
- インドボダイジュの花言葉には、夫婦愛・結ばれる愛などの縁起のよい言葉があるため結婚祝いや新築祝いなどに観葉植物として贈られる事もあるようです。
インドボダイジュの樹高は約500(~3000)cm、幹の直径は約30(~300)cm、樹冠は横へ大きく広がり、幹や枝からは多数の気根を出す事があります。樹皮の色は灰白色または赤褐色、樹皮の質感は滑らかまたは縦方向に裂けます。
葉序は互生葉序、葉柄は約6(~10)cm、葉色は緑色、葉脈の色は黄緑色、葉身の長さ約10(~17)cm、葉身の幅は約8(~12)cm、葉身の形は心形または広卵形、葉の質感は革質です。
花序は隠頭花序(多肉化した花軸の中に多数の花がつく)、隠頭花序は直径が約1(~2)cm、形は球形、色は緑色または赤色か紫色です。花は膨らんだ花軸の中にあり、雄花と雌花がつきます。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
インドボダイジュの園芸品種の紹介
班入りインドボダイジュは、葉の色が緑色とクリーム色の二色で構成されており、葉の縁部分にクリーム色の覆輪が入ります。そのため、明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめます。 |
その他の種や園芸品種
その他のフィカスの種
フィカス・ウンベラータは学名Ficus umbellata、別名では「ウンベラータ・ツリー・フィグ(Umbrella Tree Fig)」「ジャイアント・ハートリーフ・フィカスツリー(Giant Hart Leaf Ficus Tree)」とも呼ばれる熱帯アフリカが原産の常緑高木です。 フィカス・ウンベラータは近縁のベンジャミンやガジュマルと比べて葉が巨大なため優雅で存在感が強く、また葉の形がハートをしているため可愛らしい雰囲気もつくる植物です。 また花言葉には夫婦愛・永久の愛・すこやかなどの縁起のよい言葉が並びます。そのため結婚祝いや新築祝いなどに贈られる事もあるようです。 | フィカス・アルティシマは学名Ficus altissima、別名では「フィカス・アルテシーマ」や「カウンシル・ツリー(Council Tree)」とも呼ばれる東南アジアが原産の常緑高木です。 フィカス・アルティシマは熱帯の自生地では樹高が30メートルに達する事があり、樹冠が大きく横に広がります。幹や枝からは気根を出すことが多く、気根は成長すると幹や枝と変わらない見た目となります。気根は地面に向かって成長していき、その過程にある岩石や建物などを飲み込みながら成長する事があるため自然の脅威や荒廃を感じさせる樹形となったり、また枝から伸びた気根が木の幹のように何本も乱立する事があるため独特な樹形を作ったりする事があります。また他の樹木に着生すると、着生した樹木を圧倒する程に成長して枯れさせてしまうため、絞め殺し植物とも呼ばれています。 園芸では、葉に黄色の班が入る「イエロージャム」や「ゴールデンジャム」などが栽培されています。自生地では3000cm程に成長する事もある樹木ですが、鉢に入れた屋内の環境であれば遥かにコンパクトに成長するため栽培管理は難しくありません。 |
フランスゴムは学名Ficus rubiginosa、別名では「フランスゴムの木」や「フィカス・ルビギノーサ」とも呼ばれるオーストラリア東部が原産の常緑高木です。 フランスゴムの特徴は葉の裏が錆びた色合いをしている所にあり、ラテン語で「錆びた」を意味する種小名の「rubiginosa」も葉の色に由来しています。※葉には褐色の毛が生えますが日当たりや品種によって褐色の色合いが変わります。また流通名であるフランスゴムの由来はフランス人の植物学者によって発見されたことからきているようです。自生地は熱帯雨林の中や岩の多い場所などにあり、岩の隙間などに着生して、気根を這わせて岩を覆うように成長します。また都市部でもレンガの隙間や岩の隙間などに着生して、気根がこれらを飲み込むように成長する事から自然の脅威や荒廃を感じさせる樹形となる事もあるようです。フランスゴムは自生地では30000cm程に成長する事もある樹木ですが、鉢に入れた屋内の環境であれば遥かにコンパクトに成長するため栽培管理は難しくありません。 園芸では、曲がり樹形にしてユニークな姿を楽しんだり、盆栽などに仕立てられたりして観葉植物として親しまれます。また花言葉が永遠の幸せと縁起のよい言葉のため結婚祝いや新築祝いなどに贈られる事もあるようです。 | カシワバゴムノキは学名Ficus lyrata、別名では「フィカス・リラータ」や「フィドル・リーフフィグ(fiddle leaf fig)」とも呼ばれる熱帯アフリカが原産の常緑高木です。 カシワバゴムノキの特徴は、葉の形が「カシワ」や「バイオリン」に似ており、葉の大きさが10~45cmと非常に大きく、革のような質感がある所にあります。そのため、強い存在感があり豪華な雰囲気を演出することが出来ます。カシワバゴムノキは自生地では1500cm程に成長する事もある樹木ですが、鉢に入れた屋内の環境であれば遥かにコンパクトに成長するため栽培管理は難しくありません。 園芸では、曲がり樹形などにしてユニークな姿を楽しまれたりします。また花言葉が永遠の幸せと縁起のよい言葉のため結婚祝いや新築祝いなどに贈られる事もあるようです。 |
フィカス・ペティオラリスは学名Ficus petiolaris、別名では「ペティオレート・フィグ(petiolate fig)」や「ロックフィグ(rock fig)」とも呼ばれるメキシコが原産の常緑高木です。 フィカス・ペティオラリスの特徴は可愛らしい印象を与えるハートの形をした葉っぱと赤色の葉脈、成熟するにつれて幹の基部で大きく膨らむ塊根にあります。 樹高は栽培環境では300~600cm、自生地では3000cmに達する事があります。樹皮の色は灰白色から淡い赤褐色、葉柄は長く、葉柄の色は緑色からやや赤みを帯びる事があり、葉の形は心形、葉の色は緑色と赤色で葉脈が赤色です。花序は隠頭花序、花の色は緑色に赤色の斑点がつきます。フィカス・ペティオラリスは自生地では3000cm程に成長する事もある樹木ですが、鉢に入れた屋内の環境であれば遥かにコンパクトに成長するため栽培管理は難しくありません。 園芸では盆栽鉢に仕立てられて、球状に膨らむ塊根を観察する目的や、可愛らしい葉っぱを楽しむ目的で栽培されます。 | フィカス・ランフィーは学名Ficus rumphii、別名では「ボダイジュモドキ」とも呼ばれる中国およびインドシナ、マレーシアが原産の常緑高木です。 フィカス・ランフィーの特徴は、葉の幅が広くぽっちゃりとした可愛らしいハート形から広卵形をしている所、樹皮の色が灰白色で美しい所などにあります。園芸では観葉植物としてインドアガーデンで親しまれたり、盆栽に仕立てられたりします。また幾つかの品種では白色または黄色の班が入る品種もあるためカラーリーフとしても親しまれます。 樹高は500~1500cm、樹皮の色は灰白色です。葉の形は心形または広卵形、葉の色は緑色・黄色・白色。花序は隠頭花序、花の色は緑色または紫色です。フィカス・ランフィーは自生地では1500cm程に成長する事もある樹木ですが、鉢に入れた屋内の環境であれば遥かにコンパクトに成長するため栽培管理は難しくありません。 |
フィカス・トライアンギュラリスは学名Ficus triangularis、別名では「トライアングル・フィグ(Triangle Fig)」とも呼ばれる熱帯アフリカが原産の常緑低木です。 フィカス・トライアンギュラリスの特徴は、葉の形が逆三角形(倒三角形)をしている所が特徴です。園芸では葉の縁部分に白色またはクリーム色の覆輪が入るため、葉の中にハートを思わせるような模様が作られます。そのため、可愛らしい印象を与えるカラーリーフとして楽しまれます。 樹高は100~500cm、樹皮の色は灰白色または赤褐色です。葉の形は倒卵形、葉の色は緑色または黄色か白色の班が入ります。花序は隠頭花序、花の色は緑色または赤色です。フィカス・トライアンギュラリスは自生地では500cm程に成長する事もある樹木ですが、鉢に入れた屋内の環境であれば遥かにコンパクトに成長するため栽培管理は難しくありません。 | コバンボダイジュは学名Ficus deltoidea、別名では「フィカス・デルトイデア」や「ミスルトウ・フィグ(mistletoe fig)」とも呼ばれる東南アジアが原産の常緑低木です。 コバンボダイジュの特徴は、葉の形が丸い形(倒卵形)をしており、可愛らしい印象を与えたり、コバンを想像させる所にあり、また葉の色は表面が緑色で裏面が黄色をしています。園芸では丸く可愛らしい葉を鑑賞する目的だったり、幾つかの品種で見られる黄色の葉をカラーリーフとして楽しむ目的などで栽培されます。中国では、この植物の葉の裏側が黄金色をしていることから縁起の良い植物として扱われています。 樹高は100~200cm、樹皮の色は灰白色または薄い赤褐色です。葉の形は倒卵形、葉の色は表面が緑色で裏面は黄色です。花序は隠頭花序、花の色は緑色または赤色か桃色です。 |
フィカス・パルメリーは学名Ficus palmeri、別名では「ロックフィグ(rock fig)」とも呼ばれるメキシコが原産の常緑高木です。 フィカス・パルメリーの特徴は可愛らしい印象を与えるハートの形をした葉っぱと黄緑色の葉脈にあり、成熟するにつれて幹の基部で大きく膨らむ塊根にあります。パルメリー種とペティオラリス種は原産地や成長習慣が非常によく似ており、変種と見られることがあります。比較するとパルメリー種の葉脈は黄緑色ですが、ペティオラリス種は赤色です。 樹高は栽培環境では300~600cm、自生地では3000cmに達する事があります。樹皮の色は灰白色から淡い赤褐色、葉柄は長く、葉柄の色は緑色からやや赤みを帯びる事があり、葉の形は心形、葉の色は緑色です。花序は隠頭花序、花の色は緑色です。フィカス・パルメリーは自生地では3000cm程に成長する事もある樹木ですが、鉢に入れた屋内の環境であれば遥かにコンパクトに成長するため栽培管理は難しくありません。園芸では盆栽鉢に仕立てられて、球状に膨らむ塊根を観察する目的や、可愛らしい葉っぱを楽しむ目的で栽培されます。 |
その他の園芸品種
カシワバゴムノキ(バンビーノ)は、一般的なカシワバゴムノキと比較して樹高が高くならない矮性品種です。そのため、鉢植えの中での管理がとても楽な観葉植物です。 | スイートハートは、葉の縁部分に白色の覆輪が入り、葉の中に緑色の可愛らしいハート模様が浮き出る、トライアンギュラリス種の園芸品種です。 |
フィカス・ゴールドコインは、葉の裏側が強い黄金色になる所が特徴の品種です。中国では葉の裏側が黄金色をしていることから縁起の良い植物として扱われています。 |