- 原産:東アジア(日本含む)
- 科:クワ(Moraceae)
- 属:フィカス/イチジク(Ficus)
- 種:クエルギフォリア(Ficus pumila ver.quercifolia)
- 開花時期:5月~8月
- 花の色:緑色●黄色●
- 葉の色:緑色●黄色●
- 香り:
- 分類:常緑つる性木本
- 登攀方法:気根(付着根)
- 長さ:約
- 誕生花:11月6日・12月16日
- 花言葉:知識・あなたは私を元気づける
- 用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/日陰植物/観葉植物
- 購入方法:フィカス(クエルギフォリア)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
フィカス(クエルギフォリア)とは!?
フィカス(クエルギフォリア)は、プミラ種の変種です。従来のプミラと違い葉の縁部分に切れ込みが入る所が特徴で、オークツリーのような個性的な葉の形が楽しめます。
またクエルギフォリアは、他のプミラ種と同様に茎がツル性です。そのため、ハンギング仕立てにしたり、壁面緑化などに仕立てる事が出来ます。
フィカス(プミラ)とは!?
フィカス(プミラ)は学名Ficus pumila、和名では「オオイタビ」とも呼ばれており、英名では「クリーピング・フィグ(creeping fig)」「クライミング・フィグ(climbing fig)」とも呼ばる日本および東アジアが原産の常緑つる性木本です。
フィカス(プミラ)の語源(由来)
- 属名のFicusは古典ラテン語でのイチジクの名前です。
- 種小名のpumilaはラテン語で「矮性」「低い」を意味しており、樹形に由来しています。
フィカス(プミラ)の特徴(魅力)
- フィカス(プミラ)は、フィカス属では珍しいツル性の成長習慣をもっており、自生地では樹木や岩場などに気根を付着させながら登攀する性質があります。
- 樹形はツル性、茎は柔軟で気根(付着根)を持っており、付着根からは樹液を出し乾燥して固まることで樹木や壁面に茎を固定して、登ることが出来ます。
- 葉は幼葉と成葉で大きさが変わり、幼葉は長さ1cm程度と小ぶりで繊細な印象を与えますが、成葉になると長さが5~12cm程度に大きくなります。ただし栽培環境では成葉はあまり見られないようです。
- フィカス(プミラ)は園芸品種が豊富にあり、幾つかの品種では白色や黄色の班が入る事もあるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
- 開花は5月から8月頃、花序は隠頭花序、隠頭花序は花軸が果実のように膨らみ、花軸の中に沢山の花を咲かせます。
- 花は雌雄異株、雄株と雌株があり別個体に雄花と雌花を咲かせます。
- 花後に出来る果実は食用として利用される事もあり、台湾ではプミラの変種(Ficus pumila var. awkeotsang)を使ってゼリーが作られたりします。
- フィカス(プミラ)の仕立て方には「ツル植物」「ハンギング」等があります。
- ツル植物とは他の植物や構造物に自らの茎を固定して登る植物です。園芸で使用する事で、自然な雰囲気を演出したり、人工物が植物に覆われて荒廃していく様を演出したりする事が出来ます。
- フィカス(プミラ)は茎からでる気根(付着根)を樹木・岩壁・木造の壁に接着する事で壁面を登る事が出来ます。そのため、壁面の近くやバーゴラの近くなどに植えて仕立てると良いかもしれません。ただし気根は壁面にくっつくため、壁面を劣化させる可能性があり、剥がす時は壁面が壊れたり根が残ってしまい汚れる事が予想されます。そのため、基本的には資材などに誘引してあげた方が良いでしょう。
- ハンギングとは、植物をハンギングバスケットや吊り鉢に入れて上や横の目線から、鑑賞出来るようにする仕立て方です。
- フィカス(プミラ)は、茎葉が重力に従い上から下へと下垂する習慣があります。そのため、鉢植えなどに植えると、ふち部分から零れるように茎葉が枝垂れて側面を覆い、人工物と自然との境界を曖昧にして、ナチュラルな雰囲気を演出することが出来ます。
- ツル植物とは他の植物や構造物に自らの茎を固定して登る植物です。園芸で使用する事で、自然な雰囲気を演出したり、人工物が植物に覆われて荒廃していく様を演出したりする事が出来ます。
- フィカス(プミラ)は樹液に触ると皮膚炎を引き起こす可能性があります。そのため、剪定する際などには注意が必要です。
フィカス(プミラ)の茎は長さ約300(~1200)cm、茎はツル性、茎の色は緑色で成熟すると灰白色または赤み褐色になる、茎は気根(付着根)を出し樹木等に付着して登攀します。
葉序は互生葉序、葉柄はあり、葉色は緑色、葉身は幼葉が長さ約2cm、幅が約1cm、成葉は長さ約5(~12)cm、幅は約2(~5)cm、葉身の形は卵形または楕円形です。
花序は隠頭花序(多肉化した花軸の中に多数の花がつく)、隠頭花序の形は倒卵形、色は緑色または黄緑色です。花は膨らんだ花軸の中にあり、雌雄異株のため雄花は雄株につき、雌花は雌株につきます。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
フィカス(プミラ)の園芸品種の紹介
育て方・楽天で購入 サニーホワイトは、葉の色が緑色と白色で構成されており、葉の葉縁部分に白色の覆輪がはいります。そのため、明るい印象を与えたり、洗練された印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。 | charm 育て方・楽天で購入 ツキヨノヒカリは、葉の色が緑色と黄色で構成されており、葉の中央部分に黄色の中班がはいります。そのため、明るい印象を与えたり、元気よく活力を感じさたりするカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。 |
charm 育て方・楽天で購入 コアラは、葉の色が緑色と黄色で構成されており、葉の中央部に黄色の細い中班がはいります。そのため、明るい印象を与えたり、元気よく活力を感じさたりするカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。 | 花と観葉植物のChouchou,te 育て方・楽天で購入 ミニマは、プミラ種の変種です。従来のプミラと比較して葉の大きさが半分から四分の一程度の大きさしかないため、繊細で洗練された印象を与えます。また成長も緩やかなため管理がしやすく育てやすい所も魅力です。 |
育て方・楽天で購入 クエルギフォリアは、プミラ種の変種です。従来のプミラと違い葉の縁部分に切れ込みが入る所が特徴で、オークツリーのような個性的な葉の形が楽しめます。 |
フィカス(イチジク)属の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
フィカス(クエルギフォリア)の育て方
花壇の土づくり
日当り
フィカス(クエルギフォリア)は、間接光が当たるだけの日陰の中で育てる事が出来ます。直射日光は基本的に必要としません。直射日光も朝の1~2時間程度であれば問題ないですが、それ以上の直射日光が当たる場所で管理すると、葉が乾燥して枯れやすくなったり、光合成能力を超えてしまい葉焼けを引き起こして株が弱りやすくなったりします。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
フィカスは、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
楽天で人気の高いおすすめの堆肥
鉢土づくり
日当り
フィカス(クエルギフォリア)は、間接光が当たるだけの日陰の中で育てる事が出来ます。直射日光は基本的に必要としません。直射日光も朝の1~2時間程度であれば問題ないですが、それ以上の直射日光が当たる場所で管理すると、葉が乾燥して枯れやすくなったり、光合成能力を超えてしまい葉焼けを引き起こして株が弱りやすくなったりします。
屋内で管理する場合は、窓辺などの明るい場所に置くとよいでしょう。ただし南向きの窓などで育てる場合は、強い日差しが植物に当たり葉焼けする事もあるため注意が必要です。日差しが強く当たる場合はカーテンやブラインドで光を和らげたり、窓から少し離すと良いかもしれません。
屋内で育てた場合、植物に当たる光量が少なくなる事があります。光量が少ないと葉色が悪くなったり、生育が非常に遅くなったり、生育不良で枯れる事があります。植物の健康な成長を促すために、屋内で育てる場合は中程度の光を目安にして管理して上げると良いでしょう。
光量のレベル
- 弱い光:500~2500lux
- 中程度の光:2500~10000lux
- 明るい間接光:10000lux~(直射日光なし)
- 直射日光:20000~100000lux
※照度(lux)を調べる方法は、携帯のアプリや照度計などがあります。携帯のアプリでも手軽に調べられますが、詳しく調べたい方は楽天に売ってある照度計を利用すると良いでしょう。
※照度が少ない場所で育てたい場合は楽天に売ってある植物育成ライトを利用してみるとよいかもしれません。植物育成ライト以外の人工的な照明の光には光合成に必要な波長が僅かにしか含まれない事があるため、十分の照度あると思っても植物がしっかり育たない事もあるため注意が必要です。
培養土
フィカスは、一般的な観葉植物の培養土で育てられます。
培養土を自作する場合は、通気性・保水性の良さに気をつけたり、鉢を移動することも考えて軽めの用土を使ったり、微生物(カビや細菌等)がわかないように無菌で栄養の少ない土(ピートモス等)を使ったりすると良いでしょう。ただし、軽すぎる培養土をつくると植物を支えられなくなる事もあるため注意してください。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+ピートモス(調整済)+ゼオライト(or 珪酸塩白土)=5:5:適量
- 赤玉土(中粒・小粒)赤玉土(小粒・中粒)+バーミキュライト+ピートモス+バーク堆肥=3+3+3+1
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
植え替え
フィカスは成長が早いため、根詰まりをしやすい傾向にあります。そのため、数年に一度は植え替えを行う必要があります。
植え替えのタイミングは鉢の底にある排水穴から根が出てきたら、植え替えを検討した方が良いでしょう。
また植え替えを行わないと、根詰まりをするため、乾燥が早くなったり、葉が落ちやすくなったりする事があります。上記に合わせてこの症状が出てくるようだったら早めに植え替えを行った方が良いでしょう。
植え替え方法
- 植え替えに適した時期
- フィカスが休眠している早春に行うことで、株へのストレスを最小限にします。
- 植え替え手順
- 古い鉢よりも一回り大きな鉢を準備します。
- 古い鉢から株を取り出して、風雨で劣化したり、根の侵食で劣化した古い土を軽く落とします。
- 長い根や腐った根も軽く剪定して切り詰めます。
- 株の土を落として整形したら、鉢の中に新しい培養土と株を植え直します。
- 水を鉢底から溢れる位にたっぷりと与えます。
水やりの仕方
フィカス(クエルギフォリア)は、基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。そのため、土壌の状態を見ながら、やや湿り気のある土壌に保つようにしましょう。
また基本的に高湿度を好む植物です。湿度が低い環境では葉が乾燥して損傷したり、葉が落ちる事があります。綺麗な葉を保つ為にも、高湿度を保つ事が重要になります。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
湿度を高める方法一覧
- 霧吹きする
- 植物の葉に直接水を吹きかけることで湿度を上げることができます。週に1回程度の頻度で霧吹きすると良いでしょう。
- 受け皿に水をためる
- トレイの上に綺麗な小石などを置いて、鉢をその上に設置します。鉢に水が触れないようにトレイの中に水を入れましょう。
- 鉢(鉢土)に直接水が触れるとトレイから水を吸水して培養土が極端に湿ります。培養土がジメジメすると根腐れを引き起こす原因になる事があるため注意してください。
- トレイの水が蒸発することで周囲の湿度が上がる仕様です。
- 加湿器を使う
- 加湿器を使うことで簡単に空気中の湿度を調節することができます。
- 観葉植物をグルーピング
- 観葉植物をグルーピングして近くに置く事で、それぞれの植物が放出する蒸散作用で局所的に湿度が高まり周囲に微気候が形成されます。観葉植物を近くに置くだけのため、比較的に簡単に湿度を上げることが出来ます。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。
肥料の与え方
フィカス(クエルギフォリア)は、土壌から多くの栄養を吸収するため、栄養(肥料)がなくなるのが早い傾向にあります。そのため生育期間中は定期的に肥料を与える事が必要です。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 春から秋にかけて生育期間中です。
- 肥料の選び方
- 観葉植物の専用肥料がおすすめです。
- 肥料の与え方
- 液体肥料または固形肥料を、規定された分量で与えましょう。
剪定のやり方
フィカス(クエルギフォリア)は生育旺盛で成長が早いため、大きさを制御する目的などで切り戻し剪定が必要になります。
剪定する際は、剪定する量を株全体の三分の一程度に抑えましょう。一気に強い剪定をしてしまうと株に強いストレスがかかり生育不良になる事があります。株を大幅に小さくしたい場合は時間をかけて段階的に剪定してください。
切り戻し剪定とは!?
切り戻し剪定とは、長く伸びすぎたりした茎などを、茎の途中で剪定して形を整える剪定方法です。
切り戻し剪定のメリット
- 切り戻し剪定を行う事で茎の長さなどが均一になり、外観が整います。
- 剪定によって頂芽優勢が崩れ、分枝が促されるため、茎の数が増えて株がボリューミーになり、花の数も増えます。
- 生産性の低い古い茎を切り戻す事で、生産性の高い新しい成長が促されるため、株が若返り、生産性が高まります。
- 茎を切り戻す事で茎の数と葉の数が減るため、株全体または土壌にも日が当たり、日当たりの改善・多湿の改善に寄与します。
切り戻し剪定のデメリット
- 花芽を剪定する事があるため、開花が暫く(数週間)見られない可能性があります。
- 株のボリュームがなくなり、葉の数も減るため、一時的に見た目が悪くなる事があります。
- 一度に沢山の剪定を行うと、植物に強いストレスがかかり、一時的に成長が止まる可能性があります。
- 傷口が病気の感染ルートになる可能性があります。
切り戻し剪定のやり方
- 剪定の時期
- フィカスの剪定は生育期間中であれば何時でも行えますが、剪定後の強い回復が見込める早春から春が最も適します。そのため、強い剪定をしたい場合は早春頃に行うと良いでしょう。
- 剪定のやり方
- 枯れた茎や病気にかかった茎などは、健康な成長を阻害します。そのため、これらの茎や葉は根元から剪定するか、健康な部分まで戻り茎の途中で切り戻し剪定しましょう。
- 茎が長く伸びて邪魔になったりする事があります。このような場合は大きさを制御する目的で剪定が必要です。大きさを制御する目的で好みの長さに切り戻しましょう。
- 茎が間延びした、茎数が少なスカスカした樹形になる事があります。その場合は分枝させたい場所の上で、茎を切り戻し剪定しましょう。
夏越しする方法
フィカス(クエルギフォリア)は、それほど夏越しが難しい植物ではありません。基本的な育て方に従えば夏越し対策を特段行う必要はありません。
夏越しで重要なポイント
- 基本的には直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
- 土壌が完全に乾燥しないように土壌の状態を見ながら定期的に水やりをおこないます。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと根腐れを引き起こします。そのため、土壌の保水性・通気性・排水性・保肥力のバランスをよくします。
冬越しする方法
Hardiness:9~11
フィカス(クエルギフォリア)は、寒さに弱いため、冬越しさせたい場合は冬越し対策が必要です。
- 鉢植えで育てている場合は、室温が10度以上ある日当りのよい室内に入れて管理しましょう。
- 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして屋内などで管理します。それが難しい場合は、株元に腐葉土などを入れて霜から株元を守り、また株全体に寒冷紗等をかけて寒さや凍結から株を守ります。
挿し木や株分けで増やす
フィカス(プミラ)は挿し木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期は発根率の高い晩春から夏頃が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂 の長さ7~10cm程度にわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂の1/3程を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
フィカス(プミラ)の種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
フィカス(プミラ)の病気
フィカス(プミラ)の害虫
- カイガラムシ
- ハダニ