- 原産:ブラジル
- 科:クズウコン(Marantaceae)
- 属:ゴエペルチア(Goeppertia)
- 種:ランキフォリア(Goeppertia insignis)
- 同義語:Calathea lancifolia/Calathea insignis
- 流通名:カラテア・ランキフォリア
- 別名:カラテア・インシグニス/ヤバネシワヒメバショウ/ラットルスネーク・プラント(rattlesnake plant)
- 開花時期:夏
- 花の色:白色〇
- 葉の色:緑色●黄色●紫色●
- 香り:
- 分類:多年草
- 被覆方法:
- 草丈:約60~75cm
- 花言葉:飛躍・強い思い・あたたかい心
- 用途:カラーリーフ/観葉植物/日陰植物
- 購入方法:カラテア・ランキフォリアを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
カラテア・ランキフォリアとは!?
カラテア・ランキフォリアは学名Goeppertia insignisまたは同義語でCalathea lancifolia、別名では「ヤバネシワヒメバショウ」や「カラテア・インシグニス」とも呼ばれるブラジルが原産の多年草です。
カラテア・ランキフォリアの語源(由来)
- 属名のCalatheaの由来はギリシャ語で「籠(カゴ)」を意味する「kalathos」からきています。
- カラテアの学名が籠を意味する由来は諸説あり、カラテアを利用して籠を作っていた説や、葉の模様が籠に似ているという説、花序の形が籠に似ている説などがあります。
- 種小名のlancifoliaはラテン語で「槍」を意味する「Lancea」と、ラテン語で「葉」を意味する「folium」の2語で構成されており、この植物の葉の形に由来しています。
カラテア・ランキフォリアの特徴(魅力)
- カラテア・ランキフォリアの特徴は、葉の形が細長く伸びて葉縁部分がクネクネと波打つ所、黄緑色と濃い緑色の独特な模様がある所などにあります。また海外では、その外観からガラガラヘビの植物(rattlesnake plant)と呼ばれています。
- 葉は夜になると垂直に立ち上がるため、葉の裏面の紫色の部分が露になります。そのため、夜になると上品さを感じさせる佇まいとなります。
- 草姿は叢生、根茎で緩やかに広がります。そのため、一般的に増やすときは株分けが行われます。
- 葉の大きさは長さ約30~45cm、葉の形は細長い楕円形をしているためシャープでカッコイイ雰囲気を演出することが出来ます。
- 葉の色は濃い緑色と黄緑色、葉の葉脈に沿って濃い緑色の楕円形の班が入るため、落ち着いた印象を感じさせたり、また独特な模様をしていることからエキゾチックな雰囲気を感じさせる事があります。
- 葉の裏面は鮮やかな紫色、日中は葉が広がるため見えていませんが、夜になると就眠運動により葉が立ち上がり、裏面が露になります。そのため、夜間は葉の色が紫色になり、神秘的な雰囲気や上品な雰囲気を演出する事が可能です。
- 就眠運動とは日中は葉を横に広げていますが、夜になると葉を垂直に立てる性質です。カラテアは光のレベルを感じて、暗くなると細胞内の水圧(膨圧)を変えて弛緩する事で葉が動いていると言われています。
- 園芸では、インドアグリーンとしてお部屋の中でインテリアの一部として育てられる事が一般的です。
- お部屋の中にインテリアとして飾ることで、細葉がカッコイイ雰囲気を演出したり、また熱帯のジャングルの中のようなトロピカルな雰囲気を演出したりすることが出来ます。
- 栽培する際に注意することは「植え替え」「強光」「冬の寒さ」などになります。
- 植え替えとは、植物を新しい場所に植え直す事です。鉢の中で植物を何年か育てていると成長によって根がギチギチになり根詰まりを引き起こしてしまいます。そうなると生育不良を引き起こすため、植え替えは必要な作業になってきますが、根が繊細は植物などは植え替えを行うと生育不良を引き起こしやすいです。そのため、植え替え作業は根を傷めないように丁寧に行う必要があります。
- 強光とは、強過ぎる直射日光です。強光に当たると光合成能力を超えてしまい、葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こす原因となります。基本的に直射日光を必要としません。詳しくは育て方からご覧ください。
- 冬の寒さを苦手にしています。そのため、冬の管理は基本的に屋内で行いましょう。
カラテア・ランキフォリアの草丈は約60(~75)cm、草姿は叢生、根茎がある。葉序は根生葉、葉の色は濃い緑色・黄緑色・紫色、葉の表面は葉の脈に沿って濃い緑色の楕円形の班が入り、葉の裏面の色は紫色、葉身の長さ約30(~45)cm、葉身の形は長楕円形です。花の色は白色です。
カラテア・ランキフォリアのよくある不調の原因
葉が黄色くなる原因
- 葉が古い順番で落ちてる場合があります。ライフサイクルの一環のため心配はありません。
- 水のやりすぎ、または土壌の状態が悪くて、根腐れを引き起こしてる可能性があります。鉢から植物を抜いて腐敗して腐った根を取り除き、清潔な培養土に植え替えを行います。
- 日光に十分当たっていない可能性があります。照度(lux)が足りない、または光合成に向かない人工照明で育てている可能性があります。詳しくは育て方からご覧ください。
- 直射日光に当たり葉焼けを引き起こしてる可能性があります。特に気温が高くなる午後からの直射日光には要注意です。
葉が茶色になる原因
- 直射日光に当たり葉焼けを引き起こしてる可能性があります。特に気温が高くなる午後からの直射日光には要注意です。
- 乾燥で葉が枯れている可能性があります。水のやり忘れ、または湿度が低いなどが原因として考えられます。
- 水のやりすぎ、または土壌の状態が悪くて、根腐れを引き起こしてる可能性があります。鉢から植物を抜いて腐敗して腐った根を取り除き、清潔な培養土に植え替えを行います。
- 低温により葉が枯れている可能性があります。最低10度以上ある部屋で管理しましょう。
- 水道水が硬水の場合、葉の先端などが枯れる事があります。浄水器を利用したり、雨水などを使用すると改善する事があります。
葉が落ちる原因
- 葉が古い順番で落ちてる場合があります。ライフサイクルの一環のため心配はありません。
- 低温により葉が枯れている可能性があります。最低15度以上ある部屋で管理しましょう。
- 移植をしたり場所を移動した事等によるストレスで葉が落ちている可能性があります。とりあえず株の様子を見ながら大切に育てて落ち着くのを待ちましょう。
カラテア・ランキフォリアの園芸品種の紹介
カラテアの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
カラテア・ランキフォリアの育て方
花壇の土づくり
日当り
カラテア・ランキフォリアは、基本的には間接光のみが当たる明るい日陰で育てます。
直射日光は、葉の乾燥を早めたり葉焼けを招いて葉が枯れたり落ちたりしやすくなるため基本的に必要としません。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
カラテア・ランキフォリアは、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
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鉢土づくり
日当り
カラテア・ランキフォリアは、自生地がジャングルの森の中にある事からもわかる通り、基本的に間接光のみが当たる明るい日陰を好みます。
逆に直射日光の当たる場所は、葉の乾燥を早めたり、葉焼けを招いたりして、葉が枯れ落ちやすくなるため避けた方が良いでしょう。
屋内で管理する場合は、窓辺などの明るい場所に置くとよいでしょう。ただし南向きの窓などで育てる場合は、強い日差しが植物に当たり葉焼けする事もあるため注意が必要です。日差しが強く当たる場合はカーテンやブラインドで光を和らげたり、窓から少し離すと良いかもしれません。
屋内で育てた場合、植物に当たる光が少なくなる事があります。光量が少ないと葉色が悪くなったり、生育が非常に遅くなったり、生育不良で枯れる事があります。植物の健康な成長を促すために、屋内で育てる場合は中程度(4000~10000lux)の光を目安にして管理して上げると良いでしょう。
光量のレベル
※照度(lux)を調べる方法は、携帯のアプリや照度計などがあります。携帯のアプリでも手軽に調べられますが、詳しく調べたい方は楽天に売ってある照度計を利用すると良いでしょう。
※照度が少ない場所で育てたい場合は楽天に売ってある植物育成ライトを利用してみるとよいかもしれません。植物育成ライト以外の人工的な照明の光には光合成に必要な波長が僅かにしか含まれない事があるため、十分の照度あると思っても植物がしっかり育たない事もあるため注意が必要です。
- 弱い光:500~2500lux
- 中程度の光:2500~10000lux
- 明るい間接光:10000lux~(直射日光なし)
- 直射日光:20000~100000lux
培養土
カラテア・ランキフォリアは、一般的な観葉植物の培養土で育てられます。
培養土を自作する場合は、通気性・保水性の良さに気をつけたり、鉢を移動することも考えて軽めの用土を使ったり、微生物(カビや細菌等)がわかないように無菌で栄養の少ない土(ピートモス等)を使ったりすると良いでしょう。ただし、軽すぎる培養土をつくると植物を支えられなくなる事もあるため注意してください。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+ピートモス(調整済)+ゼオライト(or 珪酸塩白土)=5:5:適量
- 赤玉土(中粒・小粒)赤玉土(小粒・中粒)+バーミキュライト+ピートモス+バーク堆肥=3+3+3+1
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
植え替え
カラテア・ランキフォリアは、植え替えると元気がなくなりやすく、植え替えを嫌う植物です。しかし根詰まりを起こすと、乾燥が早くなったり、栄養が足りなくなったり、葉が落ちやすくなったりする事があるため、二年を目安に植え替えをしてあげましょう。
植え替え方法
- 植え替えに適した時期
- 植え替えは早春から春に行うことで、株へのストレスを最小限にする事が出来ます。
- 植え替え手順
- 植え替えの前日にはしっかり水やりをしておきましょう。
- 古い鉢よりも一回り大きな鉢を準備します。
- 古い鉢から株を取り出して、風雨で劣化したり、根の侵食で劣化した古い土を軽く落とします。
- 腐った根がある場合は取り除きますが、基本的には根をあまり傷つけない方が良いでしょう。
- 株分けする場合は株と株を二個に分割することが出来ます。
- 塊茎がある場合は切り分けて株分けする事ができます。
- 鉢の中に新しい培養土と株を入れて植え直します。
- 水を鉢底から溢れる位にたっぷりと与えます。
水やりの仕方
水やり
カラテア・ランキフォリアは基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。そのため、土壌の状態を見ながら、やや湿り気のある土壌に保つようにしましょう。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境にも左右されますが、基本的には土の表面から2cm程が乾いてきたら水やりを行うといいでしょう。乾燥の確認は指を入れる、または土の色の変化などを見ることで行えます。また水やりに不安を覚える場合は水やりチェッカー(サスティー)を活用することで、水やりタイミングを間違えることなく行う事が出来ます。
水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
湿度
カラテア・ランキフォリアは基本的に高湿度を好む植物です。湿度が低い環境では葉が乾燥して損傷したり、葉が落ちる事があります。綺麗な葉を保つ為にも、高湿度を保つ事が重要になります。
湿度を高める方法一覧
- 霧吹きする
- 植物の葉に直接水を吹きかけることで湿度を上げることができます。週に1回程度の頻度で霧吹きすると良いでしょう。
- 受け皿に水をためる
- トレイの上に綺麗な小石などを置いて、鉢をその上に設置します。鉢に水が触れないようにトレイの中に水を入れましょう。
- 鉢(鉢土)に直接水が触れるとトレイから水を吸水して培養土が極端に湿ります。培養土がジメジメすると根腐れを引き起こす原因になる事があるため注意してください。
- トレイの水が蒸発することで周囲の湿度が上がる仕様です。
- 加湿器を使う
- 加湿器を使うことで簡単に空気中の湿度を調節することができます。
- 観葉植物をグルーピング
- 観葉植物をグルーピングして近くに置く事で、それぞれの植物が放出する蒸散作用で局所的に湿度が高まり周囲に微気候が形成されます。観葉植物を近くに置くだけのため、比較的に簡単に湿度を上げることが出来ます。
剪定のやり方
カラテア・ランキフォリアは、見た目を悪くしたり、健康な成長を阻害する葉を取り除くことが出来ます。
必要に応じて損傷した葉・枯れた葉・病気の葉・変色した葉などの不要な葉を剪定しましょう。
夏越しする方法
カラテア・ランキフォリアは、それほど夏越しが難しい植物ではありません。基本的な育て方に従えば夏越し対策を特段行う必要はありません。
夏越しで重要なポイント
- 基本的には直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
- 土壌が完全に乾燥しないように土壌の状態を見ながら定期的に水やりをおこなう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと根腐れを引き起こします。そのため、土壌の保水性・通気性・排水性・保肥力のバランスをよくする。
冬越しする方法
Hardiness:11~12
カラテア・ランキフォリアは寒さに弱いため屋外での越冬はむずかしいです。冬越しさせたい場合は、冬越し対策が必要になります。
- 鉢植えで育てている場合は、室温が15度以上ある日当りのよい室内に入れて管理しましょう。
- 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして屋内などで管理します。それが難しい場合は、株元に腐葉土などを入れて霜から株元を守り、また株全体に寒冷紗等をかけて寒さや凍結から株を守ります。
挿し木や株分けで増やす
カラテア・ランキフォリアは株分けによって増やす事ができます。※ただし根が繊細なため出来るだけ根を傷めないように丁寧に行ってください。
株分けの方法
- 株分け時期は春が最適です。
- 根を出来るだけ傷つけないように株を掘りあげます。
- 株から土を落として手で解しながら、分割出来そうな株を確認します。
- 根を出来るだけ大切に扱い、株と株を解しながら、必要に応じてナイフやハサミ等も使い、株を分割しましょう。
- 株を分割したら、必要な場所に植え直して水をたっぷり与えます。
播種で増やす
カラテア・ランキフォリアの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
カラテア・ランキフォリアの病気
- 斑点病
- 根腐れ
カラテア・ランキフォリアの害虫
- ハダニ