シンゴニウムは属の中に約35種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、シンゴニウム・ポドフィルムは最も広く栽培されており矢尻形のカッコイイ葉の形・豊富な葉色・ホルムアルデヒドなどの有害な気体を除去する能力が魅力になります。またシンゴニウム・エリスロフィルムは葉の表面が濃い緑色で裏面が赤紫色をしているため上品な雰囲気を演出することが出来ます。
また上記の他にも、このページでは様々な種や園芸品種を紹介しています。育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
目次
シンゴニウム・ポドフィルムの特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ/中央・南アメリカ
- 学名:Syngonium podophyllum
- 草丈:約100~1000cm
- 分類:多年草
- 開花時期:夏頃
- 花色:黄色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●桃色●白色〇
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:6月30日・9月16日
- 花言葉:喜び・心変わり・ 平和のいのり
- 用途:グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物/エスニックガーデン
- 購入方法:シンゴニウム・ポドフィルムを楽天で購入
シンゴニウム・ポドフィルムとは!?
シンゴニウム・ポドフィルムは学名Syngonium podophyllum、この種はシンゴニウムの中で最も広く栽培されているため単にシンゴニウムと呼ばれる場合はこの種をさしていることが多い、別名では「アローヘッド・プラント(arrowhead plant)」や「アローヘッド・バイン(arrowhead vine)」とも呼ばれるメキシコおよび南・中央アメリカが原産の多年草です。
シンゴニウム・ポドフィルムの語源(由来)
- 属名のSyngoniumはギリシャ語で「結合した」を意味する「Syn」と「繁殖器官」を意味する「gone」の組み合わせで、子宮が合着している所に由来します。
- 種小名のpodophyllumは古代ギリシャ語で「足」を意味する「πούς(poús)」と、古代ギリシャ語で「葉」を意味する「φύλλον(phúllon)」の組み合わせで、足の形をしたような葉に由来します。
シンゴニウム・ポドフィルムの特徴(魅力)
- シンゴニウム・ポドフィルムの特徴は、葉の形が矢尻形をしていてカッコイイ印象を与える所や、草姿がツル性で気根を樹木や岩に付着させながら上へと登攀する性質などにあります。
- 草姿はツル性、茎からは気根を出して樹木等に浸透または付着しながら上へと成長していきます。草丈は1000cmの高さまで成長する事もありますが、栽培環境では一般的に150cm程度にしかなりません。
- そのため園芸では、支えとなる樹木の傍で育てたり、気根の付着しやすいヘゴ支柱やココスティック(トーテムポール)等を準備して育てられる事が多いです。また支える物体がない場合は地面を張ったり、下垂する性質があるため、地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てにされる事もあります。
- 葉の形は一般的に矢尻形ですが、株が成熟してくると上部の葉が分裂して小葉が3個または5個~11個つく事もあります。※購入時は苗の状態で茎も殆ど伸びていないため葉の形は矢尻形です。
- 矢尻形の葉はシャープでカッコイイため、お部屋の中にインテリアとして飾ることでお洒落な雰囲気を演出することが出来ます。
- 葉の色はふつう緑色ですが、幾つかの品種では桃色・黄色・白色の班が入る事もあるため、品種を選べば可愛らしさや明るさを演出するカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- 開花は稀に夏頃に咲きます。花はサトイモ科でよく見られる仏炎苞に包まれる肉穂花序、肉穂花序は長さが5~9cm、仏炎苞はクリーム色です。
- シンゴニウム・ポドフィルムは冬の寒さへの弱さや耐陰性の高さ等から、一般的にインドアグリーンとして親しまれます。栽培時に注意することは「強光」「冬の寒さ」です。
- 強光とは、強過ぎる直射日光です。日当たりに関しては気温にも左右されるため一概ではないですが、基本的に明るい日陰または半日陰で育てる事が理想です。日向で育てた場合、光合成能力を超える強光となるため、葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしやすくなります。
- 冬の寒さを苦手にしています。そのため、冬の管理は基本的に屋内で行う必要があります。
シンゴニウム・ポドフィルムの草姿はツル性、茎の長さ約100(~1000)cm、茎は気根を出し樹木や岩場等に付着して登攀します。
葉序は互生葉序、葉柄は長さ約15(~60)cm、葉色は緑色、葉身の形は単葉または複葉、単葉の形は矢尻形、複葉は小葉が3個または5~11個、小葉の形は楕円形または披針形です。
花序の長さ約5(~9)cm、花序は肉穂花序、肉穂花序は多肉質な花軸に花柄のない小さな花が多数密生するようについており、肉穂花序を包む様に外周には仏炎苞があります。肉穂花序の色は白色から薄い黄色、仏炎苞の色はクリーム色から薄い緑色をしています。
シンゴニウム・ポドフィルムの園芸品種の紹介
母の日 花 ガーデニング岐阜緑園 育て方・楽天で購入 シンゴニウム・ホワイトバタフライは、葉の色が緑色と白色、葉の全体または葉脈に白色の班が入ります。そのため、インテリアとしてお部屋に飾る事で明るい印象を与えたり、清潔感を感じさせることが出来ます。 | プランチュ 楽天市場店 育て方・楽天で購入 シンゴニウム・ネオンは、葉の色が全体的にパステル調で柔らかな雰囲気があり、成長するに従い薄い桃色になる葉が可愛らしい雰囲気を演出する魅力的な園芸品種です。 |
プランツ フルル 育て方・楽天で購入 シンゴニウム・フレンチマーブルは、葉の色が白色と緑色で葉の中に白色の切班が入ります。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ると明るい雰囲気を演出したり、清潔感を感じさせることが出来たりする園芸品種です。 | プランチュ 楽天市場店 育て方・楽天で購入 シンゴニウム・コンフェッティは、葉の色が白色(薄い緑色)と桃色で構成されており、葉の中に桃色の散班が入ります。そのため、お部屋の中にインテリア植物として飾ることで可愛らしい雰囲気を演出したり、またロマンチックな気品にさせてくれる園芸品種です。 |
育て方・楽天で購入 シンゴニウム・ピンクスプラッシュは、葉の色が緑色と桃色で、葉の中に桃色の切班または飛沫のような散班が入ります。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ると可愛らしい雰囲気を演出したり、ロマンチックな雰囲気を演出することが出来る園芸品種です。 | youth plants 育て方・楽天で購入 シンゴニウム・ピンクスポットは、葉の色が薄い緑色・薄い桃色・桃色で構成されており、パステル調の薄い緑色または薄い桃色の中に、桃色の班が不規則に入ります。そのため、お部屋の中にインテリア植物として飾ることで可愛らしい雰囲気を演出したり、またロマンチックな気品にさせてくれる園芸品種です。 |
プランチュ 楽天市場店 育て方・楽天で購入 シンゴニウム・ゴールデンアリュージョンは、従来の品種と比較してコンパクトな成長習慣があるため管理がしやすく、また葉の色がイエローゴールドの明るいため元気な雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。 |
- 原産:パナマ
- 学名:Syngonium erythrophyllum
- 分類:多年草
- 花色:黄色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●赤色●紫色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:6月30日・9月16日
- 花言葉:喜び・心変わり・ 平和のいのり
- 用途:グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物/エスニックガーデン
- 購入方法:シンゴニウム・エリスロフィルムを楽天で購入
シンゴニウム・エリスロフィルムとは!?
シンゴニウム・エリスロフィルムは学名Syngonium erythrophyllum、別名では「シンゴニウム・チョコレート」や「チョコレート・シンゴニウム(Chocolate Syngonium)」とも呼ばれるパナマが原産の多年草です。
シンゴニウム・エリスロフィルムの語源(由来)
- 属名のSyngoniumはギリシャ語で「結合した」を意味する「Syn」と「繁殖器官」を意味する「gone」の組み合わせで、子宮が合着している所に由来します。
- 種小名のerythrophyllum
シンゴニウム・エリスロフィルムの特徴(魅力)
- シンゴニウム・エリスロフィルムの特徴は、優雅さや上品さを感じさせる濃い緑色と赤紫色の二色の葉色、矢尻形をしたカッコイイ葉の形、草姿がツル性で気根を樹木や岩に付着させながら上へと登攀する性質などにあります。
- 草姿はツル性、茎からは気根を出して樹木等に浸透または付着しながら上へと成長していきます。
- そのため園芸では、支えとなる樹木の傍で育てたり、気根の付着しやすいヘゴ支柱やココスティック(トーテムポール)等を準備して育てられる事が多いです。また支える物体がない場合は地面を張ったり、下垂する性質があるため、地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てにされる事もあります。
- 葉の形はやや不明瞭な矢尻形、葉の色は表面が濃い緑色で、裏面が赤紫色をしています。そのため、インテリアとしてお部屋に飾る事でカッコ良さ・上品さ・エレガントな雰囲気などを演出することが出来ます。
- シンゴニウム・エリスロフィルムは冬の寒さへの弱さや耐陰性の高さ等から、一般的にインドアグリーンとして親しまれます。栽培時に注意することは「強光」「冬の寒さ」です。
- 強光とは、強過ぎる直射日光です。日当たりに関しては気温にも左右されるため一概ではないですが、基本的に明るい日陰または半日陰で育てる事が理想です。日向で育てた場合、光合成能力を超える強光となるため、葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしやすくなります。
- 冬の寒さを苦手にしています。そのため、冬の管理は基本的に屋内で行う必要があります。
シンゴニウム・エリスロフィルムの草姿はツル性、茎は気根を出し樹木や岩場等に付着して登攀します。葉序は互生葉序、葉色は表面が濃い緑色、裏面が赤紫色、葉身の形は矢尻形です。花序は肉穂花序、肉穂花序は多肉質な花軸に花柄のない小さな花が多数密生するようについており、肉穂花序を包む様に外周には仏炎苞があります。
シンゴニウム・エリスロフィルムの園芸品種の紹介
育て方・楽天で購入 シンゴニウム・チョコレートは学名シンゴニウム・エリスロフィルム(Syngonium erythrophyllum)の流通名です。また英名では「チョコレート・シンゴニウム(Chocolate Syngonium)」とも呼ばれるパナマが原産の多年草です。 | リアノカーティ・ロード(llano-carti road)は、パナマの採取場所に因んだ品種名が付けられています。殆ど黒色に見える濃い緑色と、葉の裏面の紫色の葉色が特徴の園芸品種です。 |
その他の種や園芸品種
その他の種
産直花だん屋 育て方・楽天で購入 シンゴニウム・アンガスタツムは学名Syngonium angustatum、メキシコおよび中央アメリカが原産の多年草です。シンゴニウム・アンガスタツムの特徴は、葉が分裂しやすい傾向にあり、単葉の矢尻形または複葉で小葉が3個~5個、小葉が細くシャープなためカッコイイ外観をしている所にあります。そのため、インテリアとしてお部屋に飾る事で洗練された印象を与えたり、カッコイイ印象を与える事ができます。草姿はツル性、茎は気根を出して樹木や岩場等に付着しながら登攀することができます。葉の形は矢尻形、葉の色は緑色と黄色、花序は肉穂花序です。 | 園芸ネット プラス 育て方・楽天で購入 シンゴニウム・ウェンドランデは学名Syngonium wendlandii、別名では「シルバー・グーズフッド(Silver Goosefoot)」とも呼ばれる中央・南アメリカが原産の多年草です。シンゴニウム・ウェンドランデの特徴は、葉の質感がベルベットのような質感があり、濃い緑色と白色の二色の葉色が高級感を感じさせたりラグジュアリーな雰囲気を演出する植物です。草姿はツル性、茎は気根を出して樹木や岩場等に付着しながら登攀することができます。葉の形は矢尻形、葉の色は緑色と白色、花序は肉穂花序です。 |
その他の品種
youth plants 育て方・楽天で購入 シンゴニウム・カリフォルニアゴールドの特徴は、葉の中に黄色のマーブル模様の班が入る所や、葉が大きくて存在感がある所などにあります。そのため、インテリアとしてお部屋に飾る事で明るい印象を与えたり、また葉が大きいため豪華な印象を与える事ができます。 | 園芸ネット プラス 育て方・楽天で購入 シンゴニウム・ブラックベルベットは、葉の質感がベルベットのようで高級感があり、また葉の色が濃い緑色と白色の二色で落ち着いた雰囲気を演出する所が特徴です。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ることで、モダンで落ち着いた雰囲気を演出したり、高級感やラグジュアリーな雰囲気を演出したりすることが出来る園芸品種です。 |