- 原産:東南アジア/ニューギニア/オーストラリア等
- 科:サトイモ(Araceae)
- 属:スキンダプサス(Scindapsus)
- 種:
- 別名:
- 開花時期:春・夏頃
- 花の色:黄色●緑色●白色〇
- 葉の色:緑色●黄色●白色〇
- 分類:多年草
- 被覆方法:匍匐性
- 登攀方法:気根
- 草丈:約
- 誕生花:
- 花言葉:小さな愛
- 用途:カラーリーフ/枝垂れる植物の種類/ツル植物の種類/観葉植物の種類/日陰植物の種類
- 購入方法:スキンダプサスを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
スキンダプサスとは!?
スキンダプサスの学名はScindapsus、スキンダプサスは属の中に約56種がある多年草です。原産地はアジア・ニューギニア・オーストラリアなどにあり、自生地は熱帯雨林の中などにあります。
スキンダプサスの語源(由来)
- 属名のScindapsusは、ギリシャ語で「ツタのような植物」を意味する「skindapsos」からきており、成長習慣に由来します。
スキンダプサスの特徴(魅力)
- スキンダプサスは、近縁のポトスを想像させるようなツル性の成長習慣と、ハート形の可愛いらしい葉が魅力的な植物です。
- 草姿はツル性、茎は柔軟なため地面や斜面を匍匐するように広がるか、茎から出る気根(付着根)を利用して樹木や壁面に茎を固定しながら登ります。
- 葉の形は基本的にハート形をしているためインテリアとして飾ると可愛らしい印象を与える事が出来ます。
- 葉の色は緑色を基調に白色や黄色などもあるため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
- 開花は春頃から夏頃に見られる事があります。花はサトイモ科でよく見られる仏炎苞に包まれる肉穂花序、肉穂花序は形が棒状で色は白色からクリーム色、仏炎苞は緑色からクリーム色です。
- スキンダプサスの花言葉は「小さな愛」です。そのため、恋人や大切な人との記念日などに贈ったりすると喜ばれます。
スキンダプサスの主な種の紹介
スキンダプサス・ピクタスの学名はScindapsus pictus、別名では「シラフカズラ」や「シルバーバイン(silver vine)」とも呼ばれているインド・バングラデシュ・タイ・マレーシア半島・ボルネオ・ジャワ・スマトラ・スラウェシ・フィリピンが原産の多年草です。 スキンダプサス・ピクタスの特徴は、葉の色が緑色を基調にシルバーの散班が入る所や、葉の形がハート形で可愛い印象を与える所、ツル性に成長する習慣などにあります。 そのため、園芸では気根が付着しやすい樹木や壁面の近くで栽培されたり、気根が付着しやすい資材(ヘゴ・ココスティック)で仕立てられたり、また鉢植えやハンギングバスケット等に植えて上から下へと下垂する優雅な草姿を鑑賞する目的でハンギング仕立てで育てられる事が多いです。また観葉植物としてはシルバーリーフがシック洗練された雰囲気を演出するためエレガントなお部屋などにピッタリで、ハートの葉が可愛らしい雰囲気も演出するためロマンチックな気分にもさせてくれます。 | スキンダプサス・トレウビーの学名はScindapsus treubii、マレー半島・ボルネオ島・ジャワ島が原産の多年草です。 スキンダプサス・トレウビーは園芸品種の中に、葉の色が銀色の「ムーンライト」や葉の色が殆ど黒色の「ダークフォーム」等の人気の品種がある所が魅力で、また多くのスキンダプサスと同様に葉の形が可愛らしいハート形でツル性に成長する習慣があります。そのため、園芸では気根が付着しやすい樹木や壁面の近くで栽培されたり、気根が付着しやすい資材(ヘゴ・ココスティック)で仕立てられたり、また鉢植えやハンギングバスケット等に植えて上から下へと下垂する優雅な草姿を鑑賞する目的でハンギング仕立てで育てられる事が多いです。 草姿はツル性、葉序は互生葉序、葉身の形は腎形、葉の色は緑色・白色・黒色、花序は肉穂花序です。 |
スキンダプサスの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
スキンダプサスの育て方
花壇の土づくり
日当り
スキンダプサスは、基本的には間接光のみが当たる明るい日陰で育てます。直射日光は葉の乾燥を早めたり葉焼けを招いて葉が枯れたり落ちたりしやすくなるため基本的に直射日光は必要としません。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
スキンダプサスは、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
植付け時の注意点
しっかり根を張り健康な成長するために、十分な深さの作土層(表層にある柔らかな土)が必要です。スコップを使い土壌を深さ約30cmまで穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除いておきましょう。
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鉢土づくり
日当り
スキンダプサスは、基本的には間接光のみが当たる明るい日陰で育てます。直射日光は葉の乾燥を早めたり葉焼けを招いて葉が枯れたり落ちたりしやすくなるため基本的に直射日光は必要としません。
屋内で管理する場合は、窓辺などの明るい場所に置くとよいでしょう。ただし南向きの窓などで育てる場合は、強い日差しが植物に当たり葉焼けする事もあるため注意が必要です。日差しが強く当たる場合はカーテンやブラインドで光を和らげたり、窓から少し離すと良いかもしれません。
屋内で育てた場合、植物に当たる光が少なくなる事があります。光が少ないと葉色が悪くなったり、生育が非常に遅くなったり、生育不良で枯れる事があります。植物の健康な成長を促すために、屋内で育てる場合は基本的には明るい間接光が当たる場所で管理を行いましょう。また中程度の光が当たる場所でも育てられます。
照度のレベル
※照度(lux)を調べる方法は、携帯のアプリや照度計などがあります。携帯のアプリでも手軽に調べられますが、詳しく調べたい方は楽天に売ってある照度計を利用すると良いでしょう。
※照度が少ない場所で育てたい場合は楽天に売ってある植物育成ライトを利用してみるとよいかもしれません。植物育成ライト以外の人工的な照明の光には光合成に必要な波長が僅かにしか含まれない事があるため、十分の照度あると思っても植物がしっかり育たない事もあるため注意が必要です。
- 弱い光:500~2500lux
- 中程度の光:2500~10000lux
- 明るい間接光:10000~20000lux
- 直射日光:20000~100000lux
培養土
スキンダプサスは、一般的な観葉植物の培養土で育てられます。
培養土を自作する場合は、通気性・保水性の良さに気をつけたり、鉢を移動することも考えて軽めの用土を使ったり、微生物(カビや細菌等)がわかないように無菌で栄養の少ない土(ピートモス等)を使ったりすると良いでしょう。ただし、軽すぎる培養土をつくると植物を支えられなくなる事もあるため注意してください。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+ピートモス(調整済)+ゼオライト(or 珪酸塩白土)=5:5:適量
- 赤玉土(中粒・小粒)赤玉土(小粒・中粒)+バーミキュライト+ピートモス+バーク堆肥=3+3+3+1
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
植え替え
植物を育てていると、培養土が劣化したり、根詰まりを引き起こす事があります。そのため、成長の早さにも左右されますが数年(1年~3年)に一度の頻度で植え替えが必要になります。
根詰まりのサイン
- 成長が悪くなる
- 鉢穴から根が出てきている
- 培養土の乾燥が早い
植え替え方法
- 植え替えに適した時期
- 植え替えの適期は、株の素早い回復が見込める春が適しています。
- 植え替え手順
- 植え替えの前日にはしっかり水やりをしておきます。
- 根の回り具合に合わせて、そのままの鉢を使用するか、一回り大きな鉢を使います。
- 古い鉢から株を取り出して、根を優しく解すように、風雨で劣化したり、根の侵食で劣化した古い土を軽く落とします。
- 長い根や腐った根がある場合は、必要に応じて軽く剪定して切り詰めます。
- 鉢の中に新しい培養土と株を入れて植え直します。
- 水を鉢底から溢れる位にたっぷりと与えます。
水やりの仕方
スキンダプサスは、多くの熱帯植物と比較して乾燥に比較的に強く、一般的な植物と同様に乾燥と湿潤の繰り返しを好みます。一方でジメジメした過湿が続くと根腐れを引き起こす事があるため、注意が必要でしょう。
またスキンダプサスは高湿度を保つ必要が基本的にありません。普通の湿度でも、葉が枯れるなどの悪影響が基本的におこりません。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境にも左右されますが、基本的には土の表面から2~5cm程が乾いてきたら水やりを行うといいでしょう。乾燥の確認は指を入れる、または土の色の変化などを見ることで行えます。また水やりに不安を覚える場合は水やりチェッカー(サスティー)を活用することで、水やりタイミングを間違えることなく行う事が出来ます。
水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
剪定のやり方
スキンダプサスは、それほど剪定が必要な植物ではありませんが、新しい成長を促す目的や、外観を綺麗に保つ目的などで剪定が必要になることもあります。
切り戻し剪定とは!?
切り戻し剪定とは、長く伸びすぎたりした茎などを、茎の途中で剪定して形を整える剪定方法です。
切り戻し剪定のメリット
- 切り戻し剪定を行う事で茎の長さなどが均一になり、外観が整います。
- 剪定によって頂芽優勢が崩れ、分枝が促されるため、茎の数が増えて株がボリューミーになり、花の数も増えます。
- 生産性の低い古い茎を切り戻す事で、生産性の高い新しい成長が促されるため、株が若返り、生産性が高まります。
- 茎を切り戻す事で茎の数と葉の数が減るため、株全体または土壌にも日が当たり、日当たりの改善・多湿の改善に寄与します。
切り戻し剪定のデメリット
- 株のボリュームがなくなり、葉の数も減るため、一時的に見た目が悪くなる事があります。
- 一度に沢山の剪定を行うと、植物に強いストレスがかかり、一時的に成長が止まる可能性があります。
- 傷口が病気の感染ルートになる可能性があります。
切り戻し剪定のやり方
- 剪定の時期
- スキンダプサスの剪定は生育期間中であれば何時でも行えますが、剪定後の強い回復が見込める早春から春が最も適します。そのため、強い剪定をしたい場合は早春頃に行うと良いでしょう。
- 剪定のやり方
- 枯れた茎や病気にかかった茎などは、健康な成長を阻害します。そのため、これらの茎や葉は根元から剪定するか、健康な部分まで戻り茎の途中で切り戻し剪定しましょう。
- 茎が長く伸びて邪魔になったりする事があります。このような場合は大きさを制御する目的で剪定が必要です。大きさを制御する目的で好みの長さに切り戻しましょう。
- 茎が間延びして、茎数が少なスカスカした樹形になる事があります。その場合は分枝させたい場所の上で、茎を切り戻し剪定しましょう。
夏越しする方法
スキンダプサスは、それほど夏越しが難しい植物ではありません。基本的な育て方に従えば夏越し対策を特段行う必要はありません。
夏越しで重要なポイント
- 基本的には直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
- 土壌が完全に乾燥しないように土壌の状態を見ながら定期的に水やりをおこなう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと根腐れを引き起こします。そのため、土壌の保水性・通気性・排水性・保肥力のバランスをよくする。
冬越しする方法
Hardiness:10~12
スキンダプサスは寒さに弱いため基本的に屋外での越冬はむずかしいです。冬越しさせたい場合は、冬越し対策が必要です。
- 鉢植えで育てている場合は、室内に入れて管理しましょう。
- 温度が10度を下回ると低温障害を引き起こす可能性が高まるため、基本的には温度が15度以上ある日当りのよい環境で管理しましょう。
- 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして屋内などで管理します。それが難しい場合は、株元に腐葉土などを入れて霜から株元を守り、また株全体に寒冷紗等をかけて寒さや凍結から株を守ります。
挿し木や株分けで増やす
スキンダプサスは挿し木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期は発根率の高い晩春から夏頃が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂の長さ10cm程度にわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂の1/3程を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
スキンダプサスの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
スキンダプサスの病気
スキンダプサスの害虫