ディスキディアは属の中に約116種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。このページでは様々な種や園芸品種を紹介しています。育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
目次
ディスキディアの特徴や園芸品種
- 原産:アジア
- 学名:Dischidia
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~9月
- 花色:赤色●桃色●橙色●黄色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 花言葉:平和
- 用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物の種類/ツル植物の種類/観葉植物の種類/日陰植物の種類
- 購入方法:ディスキディアを楽天で購入
ディスキディアとは!?
ディスキディアの学名はDischidia、ディスキディアは属の中に約116種がある多年草です。原産地はアジアなど、自生地は熱帯の森林地帯などにあります。
ディスキディアの語源(由来)
- 属名のDischidiaはラテン語で「2」を意味する「Dis」と、ラテン語で「破片」を意味する「schidia」の2語で構成されています。
ディスキディアの特徴(魅力)
- ディスキディアは一般的に樹木に着生して成長する植物として知られており、幾つかの種は葉が風船のように膨らみアリと共生関係にあります。
- ディスキディアの特徴は、茎がツル性でよじ登ったり枝垂れる習慣がある所や、葉が風船のように膨らんでいる所などにあります。そのため、園芸でも優雅に下垂する草姿や可愛らしい葉っぱを鑑賞する目的で育てられます。
- 葉は中が空洞で風船のように膨らんだ外観をしており、貯水嚢と呼ばれるユニークな葉の形をしています。そのため、ぷにぷにとした可愛らしい外観を楽しむ目的で、観葉植物として親しまれる事が多いです。
- ディスキディアの幾つかの種(Dischidia complex・Dischidia Major・Dischidia vidaliiなど)は、アリとの共生関係を進化させており、貯水嚢の中をアリが隠れ家として利用したり、またディスキディアは葉の中に収納されている根でアリの排泄物を栄養として吸収したりしています。このような共生関係をもったディスキディアは、アリ植物(ant plant)やカンガルーポーチ(kangaroo pouch)等と呼ばれる事があります。
- ディスキディアは樹木などをよじ登る際に、葉が1列に重なる傾向がある事から、その葉の姿が屋根板に例えられることがあります。
- 開花は夏頃、花序は散形花序で花が傘状に集まり、花は壺形でぷっくりとして可愛らしい外観をしています。
ディスキディアの主な種と園芸品種の紹介
主な種の紹介
ディスキディア・ペクテノイデスの学名はDischidia pectenoidesまたは同義語でDischidia vidalii、別名では「アリ植物(ant plant)」や「カンガルーポーチ(kangaroo pouch)」とも呼ばれるフィリピンが原産の多年草です。 ディスキディア・ペクテノイデスは、葉の形状が初めは楕円形で、外側の成長が止まり内側の成長が進むことで、葉の中が空洞になる二枚貝のような個性的な葉の形をつくります。ディスキディア・ペクテノイデスの風船のように膨らんだ葉は、一般的に貯水嚢と呼ばれており、貯水嚢の中には根を収納しています。ディスキディア・ペクテノイデスはアリとの共生関係を進化させており、貯水嚢の中をアリが隠れ家として利用したり、またディスキディアは葉の中に収納されている根でアリの排泄物を栄養として吸収したりしています。このような共生関係をもったディスキディア(Dischidia complex・Dischidia Major・Dischidia pectenoidesなど)は、別名でアリ植物(ant plant)やカンガルーポーチ(kangaroo pouch)等とも呼ばれています。 園芸では二枚貝のように膨らむ個性的な葉を鑑賞して楽しむ目的で栽培される事が多いです。またツル性の成長習慣をもっている事から、上から下へと下垂する優雅な草姿を鑑賞する目的で鉢植えやハンギングバスケット等に植えて育てられます。 草姿はツル性、葉序は対生葉序、葉身の形は楕円形または腎形、葉の色は緑色、花序は散形花序、花の形はツボ形、花の色は桃色です。 | ディスキディア・メジャーの学名はDischidia major、別名では「アリ植物(ant plant)」や「カンガルーポーチ(kangaroo pouch)」とも呼ばれるフィリピンが原産の多年草です。 ディスキディア・メジャーは、葉の形状が初めは楕円形で、外側の成長が止まり内側の成長が進むことで、葉の中が空洞になる長さ約6~12cmの袋状の形となります。ディスキディア・メジャーの風船のように膨らんだ葉は、一般的に貯水嚢と呼ばれており、貯水嚢の中には根を収納しています。ディスキディア・メジャーはアリとの共生関係を進化させており、貯水嚢の中をアリが隠れ家として利用しており、またディスキディアは有害な昆虫や植物からアリに守って貰ったり葉の中に収納されている根でアリの排泄物を栄養として吸収したりしています。このような共生関係をもったディスキディア(Dischidia complex・Dischidia Major・Dischidia pectenoidesなど)は、別名でアリ植物(ant plant)やカンガルーポーチ(kangaroo pouch)等とも呼ばれています。 園芸では筒状に膨らむ個性的な葉を鑑賞して楽しむ目的で栽培される事が多いです。またツル性の成長習慣をもっている事から、上から下へと下垂する優雅な草姿を鑑賞する目的で鉢植えやハンギングバスケット等に植えて育てられます。 草姿はツル性、葉序は対生葉序、葉身の形は楕円形、葉の色は緑色、花序は散形花序、花の形はツボ形、花の色は黄色と緑色です。 |
ディスキディア・ルスキフォリアの学名はDischidia ruscifolia、別名では「ミリオンハート(million hearts)」とも呼ばれるフィリピンが原産の多年草です。 ディスキディア・ルスキフォリアの特徴は、葉の形がハート形で多肉質な所や、葉の大きさが非常に小さい所、ツル性に成長する習慣などにあります。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ったり、屋外に飾ったりする事で、可愛らしい雰囲気を演出したり、またロマンチックな気分にさせてくれる魅力的な園芸品種です。またツル性の成長習慣をもっている事から、上から下へと下垂する優雅な草姿を鑑賞する目的で鉢植えやハンギングバスケット等に植えて育てられる事が多いです。 草姿はツル性、葉序は対生葉序、葉身の形は腎形または広卵形、葉の色は緑色、花序は散形花序、花の形はツボ形、花の色は白色です。 | ディスキディア・ヌンムラリアの学名はDischidia nummularia、別名では「ボタン・オーキッド(Button Orchid)」とも呼ばれるインド・中国・インドネシア・ラオス・タイ・ベトナム・ミャンマー・マレーシア・オーストラリアが原産の多年草です。 ディスキディア・ヌンムラリアの特徴は、葉の形が円形で多肉質な所、葉の大きさが非常に小さい所、ツル性に成長する習慣などにあります。そのため葉っぱはコインやボタンなどに例えられており、インテリアとしてお部屋に飾ったり、屋外に飾ったりする事で、可愛らしい雰囲気を演出したり、またロマンチックな気分にさせてくれる魅力的な園芸品種です。またツル性の成長習慣をもっている事から、上から下へと下垂する優雅な草姿を鑑賞する目的で鉢植えやハンギングバスケット等に植えて育てられる事が多いです。 草姿はツル性、葉序は対生葉序、葉身の形は円形、葉の色は緑色、花序は散形花序、花の形はツボ形、花の色は白色です。 |
マメヅタカズラの学名はDischidia formosana、別名では「ディスキディア・フォルモサナ」とも呼ばれる多年草です。原産地は日本および台湾ですが、日本では絶滅危惧種に指定されています。 マメヅタカズラの特徴は、葉の形が円形で多肉質な所、葉の大きさが非常に小さい所、ツル性に成長する習慣などにあります。そのためインテリアとしてお部屋に飾ったり、屋外に飾ったりする事で、可愛らしい雰囲気を演出したり、またロマンチックな気分にさせてくれる魅力的な園芸品種です。またツル性の成長習慣をもっている事から、上から下へと下垂する優雅な草姿を鑑賞する目的で鉢植えやハンギングバスケット等に植えて育てられる事が多いです。 草姿はツル性、葉序は対生葉序、葉身の形は円形、葉の色は緑色、花序は散形花序、花の形はツボ形、花の色は白色です。 | ディスキディア・ベンガレンシスの学名はDischidia bengalensis、別名では「ボタン・オーキッド(Button Orchid)」とも呼ばれる東南アジアが原産の多年草です。 ディスキディア・ベンガレンシスの特徴は、葉の形が楕円形でやや肉厚な所、葉の大きさが非常に小さい所、ツル性に成長する習慣などにあります。園芸では、葉に班が入る品種が主に栽培されています。またツル性の成長習慣をもっている事から、上から下へと下垂する優雅な草姿を鑑賞する目的で鉢植えやハンギングバスケット等に植えて育てられる事が多いです。 草姿はツル性、葉序は対生葉序、葉身の形は楕円形、葉の色は緑色、花序は散形花序、花の形はツボ形、花の色は白色です。 |
ディスキディア・インブリカータの学名はDischidia imbricata、東南アジアが原産の多年草です。 ディスキディア・インブリカータは、葉の形状が初めは腎形で、外側の成長が止まり内側の成長が進むことで、葉の中が空洞になる二枚貝のような個性的な葉の形をつくります。 ディスキディア・インブリカータの風船のように膨らんだ葉は、一般的に貯水嚢と呼ばれており、貯水嚢の中には根を収納しています。ディスキディア・インブリカータはアリとの共生関係を進化させており、貯水嚢の中をアリが隠れ家として利用したり、またディスキディアは葉の中に収納されている根でアリの排泄物を栄養として吸収したりしています。園芸ではハート形から二枚貝のように膨らむ個性的な葉を鑑賞して楽しむ目的で栽培される事が多いです。またツル性の成長習慣をもっている事から、茎が張り付きやすい植物や資材の近くで育てられたり、上から下へと下垂する優雅な草姿を鑑賞する目的で鉢植えやハンギングバスケット等に植えて育てられます。 草姿はツル性、葉序は対生葉序、葉身の形は腎形、葉の色は緑色、花序は散形花序、花の形はツボ形、花の色は白色または桃色です。 | ディスキディア・サッカータの学名はDischidia saccata、別名では「アリ植物(ant plant)」や「カンガルーポーチ(kangaroo pouch)」とも呼ばれる東南アジアが原産の多年草です。 ディスキディア・サッカータは、葉の形状が初めは円形または腎形で、外側の成長が止まり内側の成長が進むことで、葉の中が空洞になる二枚貝のような個性的な葉の形をつくります。ディスキディア・サッカータの風船のように膨らんだ葉は、一般的に貯水嚢と呼ばれており、貯水嚢の中には根を収納しています。ディスキディア・サッカータはアリとの共生関係を進化させており、貯水嚢の中をアリが隠れ家として利用したり、またディスキディアは葉の中に収納されている根でアリの排泄物を栄養として吸収したりしています。園芸では二枚貝のように膨らむ個性的な葉を鑑賞して楽しむ目的で栽培される事が多いです。またツル性の成長習慣をもっている事から、茎が張り付きやすい植物や資材の近くで育てられたり、上から下へと下垂する優雅な草姿を鑑賞する目的で鉢植えやハンギングバスケット等に植えて育てられます。 草姿はツル性、葉序は対生葉序、葉身の形は楕円形または円形または腎形、葉の色は緑色、花序は散形花序、花の形はツボ形です。 |
ディスキディア・オバタの学名はDischidia ovata、別名では「ウォーターメロン・ディスキディア(watermelon dischidia)」とも呼ばれるニューギニアおよびオーストラリアが原産の多年草です。 ディスキディア・オバタの特徴は、葉の中にスイカを想像させるような白色の葉脈が入る所が特徴で、葉は楕円形で多肉質なためぷにぷにとした可愛らしい印象も与えます。園芸ではツル性の成長習慣をもっている事から、上から下へと下垂する優雅な草姿を鑑賞する目的で鉢植えやハンギングバスケット等に植えて育てられる事が多いです。 草姿はツル性、葉序は対生葉序、葉身の形は楕円形、葉の色は緑色と白色、花序は散形花序、花の形はツボ形、花の色は橙色と黄色です。 |
主な品種の紹介
ディスキディア・ミリオンハートは、ディスキディア・ルスキフォリア(Dischidia ruscifolia)と同一の植物であり別名のひとつです。 | ディスキディア・ミリオンハート(班入り)は、葉の色が明度の高いパステルグリーンとパステルイエローの二色で構成されており、葉の縁部分にパステルイエローの覆輪が入ります。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ると柔らかで優しい気持ちにさせたり、またメルヘンチックな雰囲気をつくる事ができるルスキフォリア種の園芸品種です。 |
ディスキディア・エメラルドは、葉の色が全体的にパステル調で明度が高く明るい青緑色と白色の二色で構成されています。そのため、インテリアとしてお部屋に飾る事で、南国の海を想像させるようなトロピカルな雰囲気を演出したり、また柔らかな葉色がロマンチックな雰囲気を演出する事が出来る園芸品種です。 また、ディスキディア・エメラルドは他のベンガレンシス種と同様にツル性の成長習慣があります。そのため、インテリアとしてお部屋にかざると上から下へと優雅に枝垂れる草姿を鑑賞することが出来ます。 | ディスキディア・ハートジュエリーは、葉の先端に浅い切れ込みが入るため、ハートのような丸みを帯びる形状をしています。また葉はツル性の柔軟な茎に連なるため、ネックレスのような魅力的な草姿を作る所も魅力の園芸品種です。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ることで、可愛らしい雰囲気を作ったり、またロマンチックな気分にさせてくれます。 |
ディスキディア・ドラゴンジェイドは、ヌンムラリア種(Dischidia nummularia)の突然変異種と考えられています。 ディスキディア・ドラゴンジェイドの特徴は、葉の形状がハート形で風船のように膨らんでいる所や、葉が重なるように密に連なっている所、ツル性の成長習慣などにあります。そのため、見た目が宝石で作ったネックレスのようなラグジュアリーな形状をしています。園芸では、風船のように膨らむ個性的な葉を鑑賞して楽しむ目的で栽培される事が多いです。またツル性の成長習慣をもっている事から、 上から下へと下垂する優雅な草姿を鑑賞する目的で鉢植えやハンギングバスケット等に植えて育てられます。 草姿はツル性、葉序は対生葉序、葉身の形は腎形、葉の色は緑色、花序は散形花序、花の形はツボ形です。 |