- 原産:中国
- 科:サクラソウ(Primulaceae)
- 属:サクラソウ/プリムラ(Primula)
- 種:ウンナンサクラソウ(Primula filchnerae)
- 別名:雲南桜草
- 開花時期:2月~5月
- 花の色:桃色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 香り:
- 分類:多年草
- 被覆方法:ロゼット状
- 草丈:約20~40cm
- 株張り:
- 誕生花:2月18日
- 花言葉:初恋・無言の愛
- 用途:ロマンチックガーデン/かわいいお庭/スイーツガーデン
- 購入方法:雲南桜草(ウンナンサクラソウ)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)とは!?
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)の学名はPrimula filchnerae、中国の雲南省が原産の多年草です。
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)の語源(由来)
- 属名のPrimulaはラテン語で「早い」を意味する「primus」から来ており、プリムラ属の開花が早いことに因んで、植物学者のCarl von Linnaeus (1707-1778)が命名しました。
- 種小名のfilchneraeはドイツの探検家のWilhelm Filchnerへの献名です。
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)の特徴(魅力)
- 雲南桜草(ウンナンサクラソウ)の特徴は、花が茎の頂部に集まるためボリュームのよい花姿をつくる所、花の色が桃色と白色で縁部分がほんのりと桃色に染まる所、花弁がハート形をしていて可愛らしい印象を感じさせる所、葉の縁部分が羽状に裂けるためシダ植物のような装飾的な見た目をしている所、草姿がロゼット状で大きな葉が基部から放射状に広がる所などにあります。
- 園芸では、桜の花を想像させるようなロマンチックな花を鑑賞する目的や、シダ植物を想像させるようなお洒落な葉を鑑賞する目的で育てられます。
- 草姿はロゼット状、株の根元から複数の葉を放射状に行儀よく広げます。
- 開花期間は二月頃から五月頃までです。
- 花序は散形花序に茎の頂部に花が集まります。花の形は高盆形花冠で、基部が筒状で先端が皿状に広がり、皿状に開いた部分の裂片が五個あります。裂片の中央に切れ込みが入るため、花弁はハート形になり、可愛らしい印象を感じさせることがあります。
- 花の色は桃色と白色、桃色と白色は、女性的な優しい印象を与えたり、ポップで明るい雰囲気をつくったりします。そのため、愛をテーマにしたロマンチックガーデンや、明るく元気な印象を与えるカラフルなお庭等によく合います。
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)の草丈は約20~40cm、草姿はロゼット状、葉序は根生葉、葉身の長さ約3~6cm、葉身の形は二回羽状深裂または中裂、葉の色は緑色です。花序は散形花序、花冠の形は高盆形花冠、茎の頂部に複数の花が集まります。花の花径は2.5cm程度、花冠の先端の裂片は五個、裂片は中央に浅い切れ込みが入る、花の色は桃色と白色です。
プリムラの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)の育て方
花壇の土づくり
日当り
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)は、半日影から、明るい日陰までで育てる事が出来ます。※理想的な環境は気温にも左右されるため、夏の暑さが厳しい地域では西日の当たらない日陰や明るい日陰で管理したり、冷涼な気候は日向や半日影に管理してあげると良いでしょう。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)は、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌診断の結果に従って、土壌改良材を入れて通気性・排水性を改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
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水やりの仕方
水やり
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)は、やや湿り気のある土壌を好みます。ただし水分の多い過湿状態が続くと腐敗したり根腐れをおこしたりする事もあるため、水やりのタイミングは注意が必要です。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境にも左右されますが、基本的には土の表面から2cm程が乾いてきたら水やりを行うといいでしょう。乾燥の確認は指を入れる、または土の色の変化などを見ることで行えます。
水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)は、ある程度肥沃な土壌であれば、多くの肥料は必要ありません。
ただし、開花期間中は成長が活発になるために肥料を必要とします。そのため、開花期間中だけ、二週間に一度の頻度で液肥を与えましょう。
剪定のやり方
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)の剪定は、花がら摘みを行います。花がら摘みをする事で、次の花の蕾に栄養が回りたくさんの花を咲かせることができます。
花がら摘み
花がら摘みとは、花色が悪くなったり花の外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。
花がら摘みのやり方は、花が咲き終わったら、花茎の根元をハサミなどの道具を使って剪定しましょう。
花がら摘みを行う事で、新しい花や葉に栄養が回り、次の花が咲きやすくなります。また花がらを摘む事で、腐敗した物が好きな灰色カビ病などの病気が予防出来たり、外観が良くなったりする効果もあります。
夏越しする方法
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)は、多年草のため夏越しさせて育てる事が出来ます。ただし日本の高温多湿環境を苦手にしているため、夏越しさせる場合は強い日差しを避けて、涼しい環境で育てる等の対策が必要です。
夏越しで重要なポイント
- 西日の当たらない半日影、または直射日光が二時間程度の明るい日陰で管理する。
- 土壌が完全に乾燥しないように土壌の状態を見ながら定期的に水やりをおこなう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと根腐れを引き起こします。そのため、土壌の保水性・通気性・排水性・保肥力のバランスをよくする。
冬越しする方法
Hardiness:
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)は株分けによって増やす事ができます。
株分け手順
- 株を観察して、株分け出来そうな十分な大きさになっていたら株分けを行います。
- 根を出来るだけ傷つけないように株を掘りあげます。
- 株から土を落として手で解しながら、分割出来そうな株を確認します。
- 根を出来るだけ大切に扱い、株と株を解しながら、必要に応じてナイフやハサミ等も使い、株を分割しましょう。
- 株を分割したら、必要な場所に植え直して水をたっぷり与えます。
播種で増やす
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)の種蒔の方法
播種時期:5月~7月
発芽適温:約15~20度
発芽日数:約
発芽条件:好光性種子
種まき手順
- 種まきの時期
- 5月~7月
- 土の準備
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。自分で用土を作成する場合は、弱酸性のピートモスなどを使うと良いでしょう。
- 種の撒き方
- 種は重ならないように点まき、またはばら撒きします。
- 好光性種子のため、光がないと発芽しません。そのため、種の上に土を被せないか、乾燥を抑えるため極薄く土を被せます。
- 種まき後の管理
- 暑さを苦手にしているため、十分な光が当たる屋内、または風通しがよく西日の当たらない半日影で管理します。
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、土と種が乾燥しないように水やりをしっかり行いましょう。
- 仮植え
- 本葉が2枚~4枚になったタイミングで、個別のポット等に植え替えを行い育てましょう。
- 葉色等も観察しながら液肥を与えはじめます。
- 定植
- ポットの苗が十分に大きくなったり、蕾が付いてきたりしたら、花壇やプランターに定植する事が出来ます。
植物の病気
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)の病気
- 灰色カビ病
- 根腐れ病
雲南桜草(ウンナンサクラソウ)の害虫
- アブラムシ
- ヨトウムシ
- ナメクジ