- 原産:
- 科:サクラソウ(Primulaceae)
- 属:サクラソウ/プリムラ(primula)
- 種:ジュリアン(primula juliana)
- 品種:ピーチフロマージュ
- 開花時期:11月~5月
- 花の色:赤色●桃色●黄色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 香り:
- 分類:多年草
- 被覆方法:ロゼット状
- 草丈:約10~15cm
- 株張り:
- 誕生花:12月29日
- 花言葉:青春の喜びと悲しみ
- 用途:開花期間長い/グランドカバー
- 購入方法:プリムラ(ピーチフロマージュ)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
プリムラ(ピーチフロマージュ)とは!?
プリムラ(ピーチフロマージュ)は早川元三さん育種の園芸品種です。特徴は、花の形がバラ咲きで花弁がロール状に巻かれる所や、花の色が咲きすすむにつれてアプリコット・黄色・橙色・ピンク・ローズと魔法のように変化していくため、一株の中で様々な色の花が楽しめる所等にあります。
ピーチフロマージュは、花の形がミニ薔薇を想像させるような形をしている事から、可愛らしさと華やかさを感じさせることから、高級感のあるラグジュアリーなお庭や、優雅さを演出するエレガントガーデン等によくあいます。
プリムラ(ジュリアン)とは!?
プリムラ(ジュリアン)の学名はPrimula × juliana、ジュリアンは野生に自生している原種ではなく、交配種のポリアンサ(Primula polyantha)と、コーカサス地方が原産のジュリアエ(Primula juliae)が交配されて、草野総一氏によって作出された雑種の多年草です。
プリムラ(ジュリアン)の語源(由来)
- 属名のPrimulaはラテン語で「早い」を意味する「primus」から来ており、プリムラ属の開花が早いことに因んで、植物学者のCarl von Linnaeus (1707-1778)が命名しました。
- 種小名のjulianaは恐らく交配に使用されたPrimula juliaeに関連しています。
プリムラ(ジュリアン)の特徴(魅力)
- プリムラ(ジュリアン)の特徴は、交配親のポリアンサと比較して花が小さい所や、 ポリアンサの豊富な花の色を取り込み多彩な花色が楽しめる所、ビオラの花などと比べて花が傷みにくいため開花後何週間も綺麗な見た目を保つ所、草姿がロゼット状で株が暴れにくいためお庭の中や鉢の中での管理が楽な所、開花期間が長く晩秋から翌春まで楽しめる所等にあります。
- 園芸では、冬の花壇を長く彩る代表的な植物として利用されており、花壇に並べて植えられたり、寄せ植え素材として利用されたり、幅広く活用されています。
- 草姿はロゼット状、株の根元から複数の葉を放射状に広げます。そのため、地面を覆う行儀の良い地被植物として使うことも出来ます。
- 開花期間はとても長く、晩秋から春にかけて休みなく花が咲き続けます。そのため冬花壇を長く彩りたい人におすすめの植物です。
- 花序は散形花序、花茎の上に複数の花が咲きます。
- 花の大きさは3~4cm程度、花冠の形は一般的に高盆形花冠で基部が筒状で先端が皿状に広がりますが、幾つかの品種では、花弁がロール状になりバラ咲きする品種もあります。
- 花の色は赤・桃・橙・黄・青・紫・緑・白・黒と他の植物では考えられない程に豊富にあります。そのため、お庭の雰囲気に合わせて花の色が選べます。
- プリムラ(ジュリアン)の仕立て方には「花壇の縁取り」「大量植栽」「寄せ植え」 等があります。
- 花壇の縁取りとは、花壇の外縁に沿って、または花壇の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、花壇外縁のデザインを作る方法です。花壇の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
- 大量植栽とは、お庭や花壇などの一定の範囲に大量に植物を植えて、景観を美しくする目的で行われる仕立て方です。
- 寄せ植えとは、鉢の中や花壇の中に異なる種類の植物を密植するように植えて、狭い空間の中に形と色の変化を作り、美しくデザインする植栽方法です。寄せ植えはデザインによってお庭の雰囲気に統一性を出したり、季節を感じさせたりする事が出来ます。
- プリムラ(ジュリアン)は寄せ植えに使う事が出来ます。何故なら、草姿の行儀がよく、開花期間が長いため長期間に渡り寄せ植えが楽しめるからです。ただし、葉が大きくて広がるため他の植物との組み合わせが、やや難しく感じる事があります。
プリムラ(ジュリアン)の草丈は約10(~15)cm、草姿はロゼット状、葉序は根生葉、葉身の長さ約3~6cm、葉身の形は楕円形または長楕円形、葉の表面には深い皺が寄り、毛が生えており、葉の色は緑色です。花序は散形花序、花冠の形は高盆形花冠で、花冠の先端の裂片は五個以上あり、花径は約3~4cm、花の色は赤・桃・橙・黄・青・紫・緑・白・黒、雄蕊は5本、雌蕊は1本、花茎は白色の毛が生えます。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
プリムラ(ジュリアン)の園芸品種の紹介
プリムラ(いちごのミルフィーユ)の特徴は、花の形がバラ咲きで花弁がロール状に巻かれる所や、花の色が咲きすすむにつれてクリーム色・ピンク色・ローズへと変化していくため、一株の中で様々な色の花が楽しめる所等にあります。 | プリムラ(ブライダルベル)は、早川元三氏育種の園芸品種です。特徴は、早生タイプのため早くから花が楽しめる所、花の形がバラ咲きで花弁がロール状に巻かれる所、花の色が白色と桃色の二色で構成されていて、白地に桃色の覆輪が入る所等にあります。 |
プリムラ(プリン ア ラ モード)は、早川元三氏育種の園芸品種です。特徴は、花の形がバラ咲きで花弁がロール状に巻かれる所、花の色が黄色(クリーム色)と桃色の二色で構成されていて、花弁の縁部分に桃色の覆輪が入る所等にあります。 | プリムラ(キャンディマジック)は、早川元三氏育種の園芸品種です。特徴は、花の形がバラ咲きで花弁がロール状に巻かれる所、移り咲きの選抜のため、花が咲き進むにつれて色が変化する所、花の色に個体差があり赤色・桃色・橙色・黄色・紫色・白色の範囲で楽しめる所等にあります。 |
プリムラ(ピーチフロマージュ)は早川元三さん育種の園芸品種です。特徴は、花の形がバラ咲きで花弁がロール状に巻かれる所や、花の色が咲きすすむにつれてアプリコット・黄色・橙色・ピンク・ローズと魔法のように変化していくため、一株の中で様々な色の花が楽しめる所等にあります。 |
サザンフィールド gardeningshop プリムラ(モンシュシュ)の特徴は、花の形がフリンジ咲きで花弁が波打っているため、フリルドレスを想像させるような優雅な印象を感じさせる所や、花の形が八重咲きをしている所、花の色に個体差があり赤色・桃色・橙色・黄色・白色の範囲で楽しめる所等にあります。 | プリムラ(あずき色の恋)の特徴は、花の形が八重咲きで薔薇の花を想像させるような華やかな印象を感じさせる所、花の色が小豆を想像させるような明度の低い赤紫色と白色の二色で構成されていて、花弁の縁部分に白色の覆輪が入る所等にあります。 |
プリムラ(パロマ)の特徴は、花の形が八重咲きで、花弁がふりふりと波打つため、お洒落で優雅な見た目をしている所や、花の色が全体的にパステル調のため、メルヘンチックな雰囲気を感じさせる所、また花色に個体差があるため赤色・桃色・橙色・黄色・白色の範囲で楽しめる所等にあります。 |
プリムラ(初恋・シリーズ)は、花の形が一重咲きで、 花の縁部分に白色の覆輪が入る所が特徴の園芸品種です。シリーズの中には「ローザ」「ピンク」「ブルー」があるため、お庭の雰囲気に合わせて品種が選べます。 | プリムラ(キャンディ・シリーズ)は、早川元三氏育種の園芸品種です。特徴は、花の形が一重咲きで花の大きさが4cm程度ある所や、花弁が厚くて丈夫なため花もちが良い所、花の色に個体差があり赤色・桃色・橙色・黄色・紫色・青色・白色の範囲で楽しめる所等にあります。 |
プリムラ(アリー)の特徴は、開花が秋頃から始まるため花が早くから楽しめる所や、花の色が彩度が高くて色鮮やかなためカラフルなお庭等によく合う所、花の色に個体差があり赤色・桃色・黄色・紫色・青色・白色の範囲で楽しめる所等にあります。 | プリムラ(イエローフリルリング)の特徴は、花の色にがフリル咲きで花弁が強く波打つため、フリルドレスを想像させるような優雅な花姿をつくる所や、花の色が緑色と黄色の二色で構成されていて、元気な印象を感じさせる所などにあります。 |
プリムラ(ポミーライト)の特徴は、花の中にピコティー(覆輪)や散班が入り基本的に花色が複色になる所や、花の色に個体差があるためユニークな花色が楽しめる所等にあります。 |
プリムラの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
プリムラ(ピーチフロマージュ)の育て方
花壇の土づくり
日当り
プリムラ(ピーチフロマージュ)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
プリムラ(ピーチフロマージュ)は、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
また基本的に弱酸性の土壌でよく育ちます。アルカリ性の土壌では栄養(鉄など)が上手く溶解せず、栄養を上手く吸収出来ないため生育不良を引き起こす事があります。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌診断の結果に従って、土壌改良材を入れて通気性・排水性・PHを改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
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植付け時の注意点
- 植付け間隔
- 植付け間隔は10~15cm程度の間隔で離します。
- 植え付け方法
- 植付け方法は標準植えで行います。苗(根鉢)の1.5~2倍の深さまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除き、標準植えで植え付けを行いましょう。
水やりの仕方
水やり
プリムラ(ピーチフロマージュ)は、やや湿り気のある土壌を好みます。ただし水分の多い過湿状態が続くと腐敗したり根腐れをおこしたりする事もあるため、水やりのタイミングは注意が必要です。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境にも左右されますが、基本的には土の表面から2cm程が乾いてきたら水やりを行うといいでしょう。乾燥の確認は指を入れる、または土の色の変化などを見ることで行えます。
水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
プリムラ(ピーチフロマージュ)は、生育期間中にしっかり肥料を与える事で、様々な恩恵を受けることができます。
土壌の栄養が足りなくなると、葉の色が薄くなるため光合成がしっかり出来なくなり株が衰えたり、開花期間中でも花の数が減ったりして見応えがなくなることがあります。
そのため、生育期間中はしっかりと肥料を与えるようにしましょう。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 肥料は葉が展開してくる9月頃から開花が終わる頃まで与えます。
- 肥料の選び方
- 肥料は化成肥料(固形肥料)、または液肥がおすすめです。
- 肥料の成分はリン酸が多めに入る山型肥料、または窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型肥料を選びましょう。
- 肥料の与え方
- 液体肥料を規定された分量で希釈して、約10~14日の頻度で、水やりと一緒に液肥も与えましょう。
- 化成肥料(固形肥料)を与える場合は、規定された分量を規定された頻度で与えます。基本的には置き肥のため、株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。また、水やりの際に、きちんと肥料が解けるように水を肥料に当ててください。
剪定のやり方
プリムラ(ピーチフロマージュ)の剪定は、花がら摘みを行います。花がら摘みをする事で、次の花の蕾に栄養が回りたくさんの花を咲かせることができます。
花がら摘み
花がら摘みとは、花色が悪くなったり花の外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。
花がら摘みのやり方は、咲き終わりの花茎の根元を指でつまみ、軽く捻りながらプチッと折りとるだけです。ハサミなどの道具は基本的には不要です。
花がら摘みを行う事で、新しい花や葉に栄養が回り、次の花が咲きやすくなります。また花がらを摘む事で、腐敗した物が好きな灰色カビ病などの病気が予防出来たり、外観が良くなったりする効果もあります。
播種で増やす
プリムラ(ジュリアン)の種蒔の方法
播種時期:5月~6月
発芽適温:約15~20度
発芽日数:約
発芽条件:好光性種子
種まき手順
- 種まきの時期
- 5月~6月
- 土の準備
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。自分で用土を作成する場合は、弱酸性のピートモスなどを使うと良いでしょう。
- 種の撒き方
- 種は重ならないように点まき、またはばら撒きします。
- 好光性種子のため、光がないと発芽しません。そのため、種の上に土を被せないか、乾燥を抑えるため極薄く土を被せます。
- 種まき後の管理
- 暑さを苦手にしているため、十分な光が当たる屋内、または風通しがよく西日の当たらない半日影で管理します。
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、土と種が乾燥しないように水やりをしっかり行いましょう。
- 仮植え
- 本葉が2枚~4枚になったタイミングで、個別のポット等に植え替えを行い育てましょう。
- 葉色等も観察しながら液肥を与えはじめます。
- 定植
- ポットの苗が十分に大きくなったり、蕾が付いてきたりしたら、花壇やプランターに定植する事が出来ます。