- 原産:南・中央アメリカ/南東アジア
- 科:サトイモ(Araceae)
- 属:スパティフィラム(Spathiphyllum)
- 別名:ササウチワ(笹団扇)/ピースリリィ(peace lily)
- 品種:センセーション・バリエガータ(Spathiphyllum ‘sensation variegated’)
- 開花時期:5月~10月(理想的な環境では周年)
- 花の色:黄色●白色〇
- 葉の色:緑色●黄色●白色〇
- 分類:多年草
- 被覆方法:
- 草丈:約100cm
- 株張り:
- 誕生花:8月30日・9月1日
- 花言葉:爽快・清純な心・上品な淑女・包み込む愛・清々しい日々
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/観葉植物/日陰植物
- 購入方法:スパティフィラム(センセーション・バリエガータ)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
スパティフィラム(センセーション・バリエガータ)とは!?
スパティフィラム(センセーション・バリエガータ)の特徴は、葉の中に白色またはクリーム色の掃け込み班が入るため明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめる所、理想的な環境ではエレガントな花を咲かせる所、株は高さ約100cmまで成長する所などにあります。
スパティフィラムとは!?
スパティフィラムの学名はSpathiphyllum、スパティフィラムは属の中に約47の種があります。原産地は中央・南アメリカおよび東南アジア、熱帯地域の湿地や熱帯雨林の中などに自生している多年草です。
園芸では、殆どが交配された栽培種の品種が親しまれており、別名の「ササウチワ(笹団扇)」や「ピースリリィ(peace lily)」の名称で流通していることもあります。
スパティフィラムの語源(由来)
- 属名のSpathiphyllumは、ギリシャ語で「仏炎苞」を意味する「spathe」と、ギリシャ語で「葉」を意味する「phyllon」の二語で構成されており、スパティフィラムの特徴的な仏炎苞に由来します。
- 英名のpeace lilyは、真っ白な仏炎苞が休戦の合図として用いられる白旗のように見える所に由来しています。
- 和名のササウチワ(笹団扇)の由来は、葉の形が「笹の葉」に似ていて、仏炎苞が「団扇」のように見える所から来ていると言われています。
スパティフィラムの特徴(魅力)
- スパティフィラムの特徴は、開花期間がとても長く、理想的な環境であれば花が周年咲く所、花はサトイモ科でよく見られる肉穂花序と仏炎苞の組み合わせである所、仏炎苞は長さが約10~30cmと非常に大きく優美さや豪華さを感じさせる所、葉は非常に大きくて、地際から放射状に広がるためギボウシのような外観をしている所などにあります。
- スパティフィラムは、一般的に寒さに弱いため、インドアグリーンとして鉢植えの中で育てながら、お部屋の中で楽しまれます。寒さに弱いこともあり、ほとんどの地域では屋外の地植えで育てるのは難しいでしょう。
- 草姿は叢生、地面には短い地下茎があり、根元から複数の葉を出してギボウシのように葉を広げて優美な雰囲気をつくります。
- 葉の大きさは長さ約12~65cm、幅は約3~25cm、形は披針形から楕円形、葉の表面には強い光沢がありラグジュアリーな印象を感じさせることがあります。
- 開花期間はとても長く、理想的な環境であれば花が周年咲きます。
- 花はサトイモ科でよく見られる肉穂花序と仏炎苞で構成されており、肉穂花序は太い棒状で突起があり色はクリーム色、仏炎苞は肉穂花序の背後にあり、形は楕円形で色は白色をしています。
- 花はとても大きいため豪華で優美な見た目をしており、白色の花の色が上品さんなどを感じさせます。
- NASAが行ったクリーンエア研究では、スパティフィラムは室内にある毒性のある気体(ホルムアルデヒド・ベンゼン)を除去することが確認されています。
- そのため、シックハウス症候群(目がチカチカ・鼻水・喉の痛みや咳)が改善されることが見込めます。最近目がチカチカする等の悩みがある場合は、お部屋にお迎えしてみたり、悩んでる人に贈り物として記念日に上げるのも良いかもしれませんね。
スパティフィラムのよくある不調の原因
葉が変色(黄・茶)する原因
- 葉の老化:葉が古くなるとライフサイクルの一環として、古い葉から順番に黄色くなり枯れる事があります。
- 対策:不要です。必要に応じて古葉取りを行いましょう。
- 根腐れ:根腐れは、水のやりすぎ・通気性の悪さ・病原菌などが原因で引き起こされる、植物の根が腐敗する病気です。茎や葉が変色したり、根が黒色になったり、茎が腐敗したり、株の元気がなくなるなどの症状が出ます。
- 対策:鉢から植物を抜いて、腐敗した根を取り除き、病原菌の繁殖してない清潔な培養土に植え替えてあげます。
- 水不足:水不足は生育不良・葉の変色(黄色・茶色)・落葉・株の萎れ・枯れ死など、致命的なものも含めて様々な症状を引き起こします。
- 対策:水やりのやり方の欄をご覧ください。
- 根詰まり:根詰まりとは鉢の中で根が繁茂して、根が成長するスペースが無くなってしまっている状態です。根詰まりが起こると成長が停滞したり、培養土が乾燥しやすくなるため植物が水不足の症状を引き起こしやすくなります。
- 対策:鉢土づくりの欄をご覧ください。
- 日照不足:日照不足とは太陽に当たる時間が少ない事から起こる症状です。観葉植物の場合は直射日光を必要としませんが、照度(lux)が足りない、または光合成に必要な波長が含まれない人工照明で育てている可能性があります。
- 対策:管理場所が間違えてる可能性があります。鉢土づくりから日当たりの欄をご覧ください。
- 強光:強光は、光合成に必要な細胞を壊してしまい、生育不良を引き起こしたり、葉の先端や縁部分等が変色したり、萎れや落葉を招いたりする事があります。また乾燥や熱による複合ストレスの危険性も高める事もあります。
- 対策:管理場所が間違えてる可能性があります。鉢土づくりから日当たりの欄をご覧ください。
- 肥焼け:肥焼けは肥料の与え過ぎや、植物に向かない肥料を与える事などで引き起こされる症状です。肥焼けを引き起こすと、葉が変色(黄色・茶色)したり、葉の先端または葉縁部分が枯れたり、葉が落ちたり、根腐れを引き起こしたり、成長が停滞する事があります。
- 対策:肥料の与え方の欄をご覧ください。
- 害虫:ハダニやカイガラムシなどの害虫は、植物から栄養を吸い取り、葉の色が変色したり、枯れたり、萎れるなどの症状を引き起こして生育不良を引き起こす事があります。
- 対策:害虫を直接手で取ったり、殺虫剤を利用して取り除きます。
茎葉が萎れる原因
- 根腐れ:根腐れは、水のやりすぎ・通気性の悪さ・病原菌などが原因で引き起こされる、植物の根が腐敗する病気です。茎や葉が変色したり、根が黒色になったり、茎が腐敗したり、株の元気がなくなるなどの症状が出ます。
- 対策:鉢から植物を抜いて、腐敗した根を取り除き、病原菌の繁殖してない清潔な培養土に植え替えてあげます。
- 水不足:水不足は生育不良・葉の変色(黄色・茶色)・落葉・株の萎れ・枯れ死など、致命的なものも含めて様々な症状を引き起こします。
- 対策:水やりのやり方の欄をご覧ください。
- 強光:強光は、光合成に必要な細胞を壊してしまい、生育不良を引き起こしたり、葉の先端や縁部分等が変色したり、萎れや落葉を招いたりする事があります。また乾燥や熱による複合ストレスの危険性も高める事もあります。
- 対策:管理場所が間違えてる可能性があります。鉢土づくりから日当たりの欄をご覧ください。
葉が落ちる原因
- 葉の老化:葉が古くなるとライフサイクルの一環として、古い葉から順番に黄色くなり枯れる事があります。
- 対策:不要です。必要に応じて古葉取りを行いましょう。
- 強光:強光は、光合成に必要な細胞を壊してしまい、生育不良を引き起こしたり、葉の先端や縁部分等が変色したり、萎れや落葉を招いたりする事があります。また乾燥や熱による複合ストレスの危険性も高める事もあります。
- 対策:管理場所が間違えてる可能性があります。鉢土づくりから日当たりの欄をご覧ください。
- 低温:冬の低温環境に晒されると、株が全体的に弱ったり、葉が変色したり、枯れる事があります。
- 対策:冬越しする方法の欄をご覧ください。
- 害虫:ハダニやカイガラムシなどの害虫は、植物から栄養を吸い取り、葉の色が変色したり、枯れたり、萎れるなどの症状を引き起こして生育不良を引き起こす事があります。
- 対策:害虫を直接手で取ったり、殺虫剤を利用して取り除きます。
- ストレス:ストレスは様々な要因がありますが、移植(植え替え)をしたり、場所を移動したりするとストレスで葉が落ちる事があります。
- 対策:基本的にありません。とりあえず株の様子を見ながら大切に育てて落ち着くのを待ちましょう。
スパティフィラムの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
スパティフィラム(センセーション・バリエガータ)の育て方
花壇の土づくり
日当り
スパティフィラム(センセーション・バリエガータ)は、自生地が熱帯雨林の中などにあり、基本的に直射日光が殆ど当たらない大きな木の下で自生しています。
そのため、基本的には明るい日陰から暗い日陰で育てます。ただし、花を咲かせる為には十分な光を必要とするため間接光の当たる明るい日陰で育てた方が良いでしょう。
直射日光も朝の1~2時間程度であれば問題ないですが、それ以上の直射日光が当たる場所で管理すると、光合成能力を超えてしまい葉焼けを引き起こしたり、乾燥が早まり、株が弱りやすくなります。そのため基本的に直射日光は避けてください。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
スパティフィラムは、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
スパティフィラム(センセーション・バリエガータ)は、基本的には明るい日陰から暗い日陰で育てます。ただし、花を咲かせる為には十分な光を必要とするため間接光の当たる明るい日陰で育てた方が良いでしょう。
屋内で育てる場合は、管理する場所の照度のレベルを調べて、中程度の照度になる場所で管理してあげると良いでしょう。また弱い照度でも育てる事が可能です。植物に当たる光が少ないと花が咲かなかったり、生育が非常に遅くなったり、生育不良で枯れる事もあるため注意して下さい。
管理場所は基本的に間接光が入る明るい窓辺が理想です。ただし南向きの窓の近くで管理すると、強い直射日光が植物にあたり葉焼けを引き起こす事があります。そのため、植物を置く前に、管理する場所の照度を調べて、必要に応じて植物を窓から少し離したり、カーテン越しに植物を置く等の工夫をして見ると良いでしょう。
照度のレベル
- 弱い照度:500~2500lux
- 中程度の照度:2500~10000lux
- 高程度の照度:10000~20000lux
- 強い直射日光:20000~100000lux
※照度(lux)を調べる方法は、携帯のアプリや照度計などがあります。携帯のアプリでも手軽に調べられますが、詳しく調べたい方は楽天に売ってある照度計を利用すると良いでしょう。
※照度が少ない場所で育てたい場合は楽天に売ってある植物育成ライトを利用してみるとよいかもしれません。植物育成ライト以外の人工的な照明の光には光合成に必要な波長が僅かにしか含まれない事があるため、十分の照度あると思っても植物がしっかり育たない事もあるため注意が必要です。
鉢の選び方
スパティフィラムは、根が制限されることを好むため、大き過ぎる鉢は避けた方が良いでしょう。
培養土
スパティフィラムは一般的な観葉植物の培養土で育てられます。
培養土を自作する場合は、通気性・保水性の良さに気をつけたり、鉢を移動することも考えて軽めの用土を使ったり、微生物(カビや細菌等)がわかないように無菌で栄養の少ない土(ピートモス等)を使ったりすると良いでしょう。ただし、軽すぎる培養土をつくると植物を支えられなくなる事もあるため注意してください。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+ピートモス(調整済)+ゼオライト(or 珪酸塩白土)=5:5:適量
- 赤玉土(中粒・小粒)赤玉土(小粒・中粒)+バーミキュライト+ピートモス+バーク堆肥=3+3+3+1
楽天で人気の高い培養土を購入する
- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
植え替え
植物を育てていると、培養土が劣化したり、根詰まりを引き起こす事があります。そのため、成長の早さにも左右されますが数年(1年~3年)に一度の頻度で植え替えが必要になります。
根詰まりのサイン
- 成長が悪くなる
- 鉢穴から根が出てきている
- 培養土の乾燥が早い
植え替え方法
- 植え替えに適した時期
- 植え替えの適期は、株の素早い回復が見込める春が適しています。
- 植え替え手順
- 植え替えの前日にはしっかり水やりをしておきます。
- 根の回り具合に合わせて、そのままの鉢を使用するか、一回り大きな鉢を使います。
- 古い鉢から株を取り出して、根を優しく解すように、風雨で劣化したり、根の侵食で劣化した古い土を軽く落とします。
- 長い根や腐った根がある場合は、必要に応じて軽く剪定して切り詰めます。
- 根を切った量に応じて茎葉の量も減らします。
- 鉢の中に新しい培養土と株を入れて植え直します。
- 水を鉢底から溢れる位にたっぷりと与えます。
水やりの仕方
スパティフィラム(センセーション・バリエガータ)は、基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。ただし水分の多い過湿状態が続くと根腐れをおこす事もあるため、水やりのタイミングは注意が必要です。
地植え
地植えしている場合は、基本的に水やり不要です。ただし、夏場などの乾燥しやすい季節、雨が長く降らない時には必要に応じて水やりが必要になります。
鉢植え
鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて土の乾燥が早くなるため注意が必要になります。
水やりのタイミングは、基本的に土の表面から2cmが乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。
乾燥の確認は指を入れる、または土の色の変化などを見ることで行えます。また水やりに不安を覚える場合は水やりチェッカー(サスティー)を活用することで、水やりタイミングを間違えることなく行う事が出来ます。
湿度
スパティフィラムは基本的に高湿度を好む植物です。湿度が低い環境では葉が乾燥して損傷したり、葉が落ちる事があります。綺麗な葉を保つ為にも、高湿度を保つ事が重要になります。
湿度を高める方法一覧
- 霧吹きする
- 植物の葉に直接水を吹きかけることで湿度を上げることができます。週に1回程度の頻度で霧吹きすると良いでしょう。
- 湿らせた布で拭く
- 植物を葉を湿らせた布で拭く事で、葉の乾燥を防いだり、葉に溜まった埃などの汚れを落とす事が出来ます。
- 受け皿に水をためる
- トレイの上に綺麗な小石などを置いて、鉢をその上に設置します。鉢に水が触れないようにトレイの中に水を入れましょう。
- 鉢(鉢土)に直接水が触れるとトレイから水を吸水して培養土が極端に湿ります。培養土がジメジメすると根腐れを引き起こす原因になる事があるため注意してください。
- トレイの水が蒸発することで周囲の湿度が上がる仕様です。
- 加湿器を使う
- 加湿器を使うことで簡単に空気中の湿度を調節することができます。
- 観葉植物をグルーピング
- 観葉植物をグルーピングして近くに置く事で、それぞれの植物が放出する蒸散作用で局所的に湿度が高まり周囲に微気候が形成されます。観葉植物を近くに置くだけのため、比較的に簡単に湿度を上げることが出来ます。
剪定のやり方
スパティフィラム(センセーション・バリエガータ)の剪定は、花がら摘みと古葉取りを行います。
花がら摘みや古葉取りをする事で、生産性の高い葉を出したり、次の花の蕾に栄養が回りたくさんの花を咲かせたりすることができます。
花がら摘み
花がら摘みとは、花色が悪くなったり花の外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。
花がら摘みのやり方は、スパティフィラムの仏炎苞が色褪せてきたら、花茎の根元をハサミで剪定して取り除きます。
古葉とり
古葉取りとは、枯れた葉や古い葉などの不要な葉を、葉の根元から取り除く事です。
古葉とりの目的
- 新しい葉に栄養が優先的に回り、株が若返り生産性が高まります。
- 株元まで光が当たり、風通しが良くなることで多湿環境が改善されて病気や害虫の発生を抑制します。
- 抵抗力の落ちている古い葉を取り除くことで病気の発生を抑制できます。
古葉取りのやり方
古葉とりは、一般的に冬の終わりから早春に行いますが、生育期間中も必要に応じて行う事が出来ます。枯れた葉や古くボロボロとなった葉を、葉柄の根元から取り除きましょう。
夏越しする方法
スパティフィラム(センセーション・バリエガータ)は、それほど夏越しが難しい植物ではありません。基本的な育て方に従えば夏越し対策を特段行う必要はありません。
夏越しで重要なポイント
- 夏場は、直射日光の当たる場所で管理をしない。
- 鉢植えであれば直射日光に当たらない日陰、または十分な照度のある屋内に移動します。
- 地植えであれば直射日光の当たらない場所に植えたり、遮光ネットを利用したりしましょう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと、根腐れをして枯れる事があります。
- 土壌の通気性・排水性をよくしておきましょう。
- 乾燥が続くと葉が萎れたり落ちたりする事があります。
- 土壌の状態を見ながら定期的に水やりを行いましょう。
冬越しする方法
Hardiness:11~12
スパティフィラム(センセーション・バリエガータ)は寒さに弱いため基本的に屋外での越冬はむずかしいです。冬越しさせたい場合は、冬越し対策が必要です。
- 鉢植えで育てている場合は、室内に入れて管理しましょう。
- 温度が12度を下回ると低温障害を引き起こす可能性が高まるため、基本的には温度が18度以上ある日当りのよい環境で管理しましょう。
- 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして屋内などで管理します。それが難しい場合は、株元に腐葉土などを入れて霜から株元を守り、また株全体に寒冷紗等をかけて寒さや凍結から株を守ります。