- 原産:北アメリカ/メキシコ
- 科:キク(asteraceae)
- 属:ティモフィラ(Thymophylla)
- 種:ダールベルグデージー(Thymophylla tenuiloba)
- 和名:カラクサシュンギク
- 英名:ダールベルグデージー(Dahlberg daisy)
- 別名:ブリスルリーフ・プリックリーリーフ(bristleleaf pricklyleaf)/スモール・ブリスルリーフ・プリックリーリーフ(small bristleleaf pricklyleaf)
- 開花時期:5月~11月
- 花の色:黄色●橙色●
- 葉の色:緑色●
- 香り:
- 分類:一年草/短命の多年草
- 被覆方法:ほふく性
- 草丈:約15~30cm
- 誕生花:5月6日
- 花言葉:可愛い恋人
- 用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物
- 購入方法:カラクサシュンギクを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
カラクサシュンギクとは!?
カラクサシュンギクの学名はThymophylla tenuiloba、一般的にダールベルグデージーの名称で流通している北アメリカおよびメキシコが原産の一年草または短命の多年草です。
カラクサシュンギクの語源(由来)
- 属名のThymophyllaは「タイム属」を意味する「thymus」と、ギリシャ語で「葉」を意味する「phyllon」の二語で構成されており、タイムの葉に似ている所に由来します。
- 種小名のtenuilobaは、ラテン語で「薄い」を意味する「tenuis」と、ラテン語で「葉」を意味する「lobus」の二語で構成されており、葉の形が薄く細かく裂けている所に由来します。
カラクサシュンギクの特徴(魅力)
- カラクサシュンギクの特徴は、開花期間がとても長い所、花数がとても多く、株を覆うように黄花が咲く所、花径は1~2cm程度と小ぶりで可愛らしい所、草姿が半ほふく性で、茎は横に移動して広がる所、葉が羽状に細かく裂けているため繊細な見た目をしている所等になります。
- 園芸では、地面を覆うように広がる性質があり、乾燥に強い事から、岩肌や地面を覆う地被植物として利用されたり、鉢植えやハンギングバスケットなどに植えられてハンギング仕立てで楽しまれたりします。
- 草姿は半ほふく性、茎は匍匐したり斜上したり直立したりして、横に広がったり下垂したりする性質があります。
- そのため、花壇に並べて縁どりとして使ったり、岩の隙間に植えてロックガーデンの素材として使われたり、ハンギング仕立てにして鉢の側面に沿って垂れ下がる姿を見る目的で使われたりします。
- 葉は一個の葉が羽状に裂けていて、細くシャープな外観をしており、葉と葉の間に光を通す均一な空間をつくります。そのため、繊細で洗練された雰囲気を感じさせることができます。
- 開花期間はとても長く、春から秋にかけて花が咲き続けます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花序はキク科でよく見られる頭花、花の大きさは直径約1~2cmと小ぶりで可愛らしく、花の色は黄色をしていて、明るく爽やかな印象を感じさせます。
カラクサシュンギクの草丈は約15(~30)cm、草姿は半匍匐性、茎は直立・斜上・匍匐して広がります。
葉序は互生葉序または対生葉序、葉身の長さ約1~2cm、葉身の形は羽状複葉、羽状の裂片の形は線状または糸状、葉の色は緑色です。
花序は頭状花序、頭状花序は直径が約1~2cm、花は舌状花と筒状花で構成されています。舌状花の形は長楕円形、舌状花の色は黄色、筒状花の色は黄色または橙色です。
果実は痩果、形は線形、成熟しても裂開せず中に1個の種子を包んでいます。
ダールベルグデージーの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
カラクサシュンギクの育て方
花壇の土づくり
日当り
カラクサシュンギクは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
カラクサシュンギクは、自生地が栄養の乏しい乾燥した砂地や岩場などにあります。そのため、基本的には通気性と排水性の高い土壌を好み、肥沃さはあまり必要とされません。
一方で、肥沃すぎる土壌や多湿になりやすい土壌は生育不良を引き起こしやすいです。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌診断の結果に従って、土壌改良材を入れて通気性・排水性の高い土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
カラクサシュンギクは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
カラクサシュンギクの培養土は、一般的な草花の培養土でも育てられますが、通気性が高めの草花の培養土を選ぶ方が良いでしょう。
自作する場合は通気性・排水性が高めのバランスが良い培養土を作ると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=7:3
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
カラクサシュンギクは、乾燥に強い植物のため管理が比較的に楽な植物です。
ただし、過湿を嫌います。水のやり過ぎで過湿になると根腐れを引き起こして枯れる事があるため、水やりの頻度には注意が必要になるでしょう。
地植え
地植えしている場合は、基本的に水やり不要です。ただし、夏場などの乾燥しやすい季節、雨が長く降らない時には必要に応じて水やりが必要になります。
鉢植え
鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて土の乾燥が早くなるため注意が必要になります。
水やりのタイミングは、基本的に土の表面から数cmが乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
播種で増やす
ダールベルグデージーの種蒔の方法
播種時期:2月~4月・9月~10月
発芽適温:約15~20度
発芽日数:約7日~14日
発芽条件:
- 種まきの時期
- 2月~4月または9月~10月頃に撒きます。
- 土の準備
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。花壇の土に撒くことも可能です。
- 種の撒き方
- 種は重ならないように、土の上に点まき、または条まきします。
- 種を指で軽く押し込み、土との密着させて、上から土を軽く被せます。※鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくします。
- 種まき後の管理
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。