- 原産:
- 科:キク(Asteraceae)
- 属:フランスギク/レウカンセマム(Leucanthemum)
- 種:シャスタデイジー(Leucanthemum × superbum)
- 英名:シャスタデイジー(Shasta daisy)
- 別名:レウカンセマム・スペルバム
- 品種:ゴールドフィンチ(Leucanthemum × superbum ’Goldfinch’)
- 開花時期:5月~7月
- 花の色:黄色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 香り:
- 分類:多年草
- 被覆方法:
- 草丈:約50~60cm
- 株張り:
- 誕生花:3月10日
- 花言葉:忍耐
- 用途:背が高い花/切り花
- 購入方法:レウカンセマム(ゴールドフィンチ)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
レウカンセマム(ゴールドフィンチ)とは!?
レウカンセマム(ゴールドフィンチ)の特徴は、花の色がレモンイエローからクリーム色へと変化して、甘いスイーツの色を想像させる所、花の形が半八重咲きをしていて、花弁が上下左右に捻りフリルしているため遊び心のある見た目をしている所、草丈が50~60cm程度にしかならずコンパクトに成長するため鉢植えの中でも育てやすい所などにあります。
シャスタデイジーとは!?
シャスタデイジーの学名はLeucanthemum × superbum、別名では「レウカンセマム・スペルバム」とも呼ばれる多年草です。
シャスタデイジーは野生に自生している原種ではなく、マキシマム種(Leucanthemum maximum)とフランスギク(Leucanthemum vulgare)が交配されて生み出された雑種で、1901年にアメリカの著名な育種家であるルーサーバンク(Luther Burbank)により発表されました。
シャスタデイジーの語源(由来)
- 属名のLeucanthemumは、ギリシャ語で「白」を意味する「λευκός(leukos)」と、ギリシャ語で「花」を意味する「ἄνθεμον(anthemon)」の二語で構成されており、花の色に由来します。
- 種小名のsuperbumは、ラテン語で「素晴らしい」「最高の」「豪華な」等を意味しており、美しい花に由来しています。
- シャスタデイジーはアメリカの山である「Mount Shasta」に由来しています。
シャスタデイジーの特徴(魅力)
- シャスタデイジーの特徴は、花の大きさが直径約5~8cmと野生種よりも大きく華やかな所、花の形が豊富で品種改良がすすんでいる所、花は収穫されて切り花としても利用される所、地面下に根茎があり茎が何本も直立して群生をつくる所などにあります。
- 草姿は叢生、地面下にある根茎を介して広がりながら、茎を何本もだします。
- 茎は基本的に分枝する事がなく、垂直に伸びるため行儀良い印象を感じさせます。
- 開花期間は春から夏、花冠はキク科でよく見られる頭花ですが、花の形は一重咲き・八重咲き・アネモネ咲などがあります。
シャスタデイジーの草丈は約30(~130)cm、草姿は叢生、根茎を介して広がり、茎は基本的に分枝せずに直立します。
葉序は根生葉または互生葉序、茎葉の葉柄は無柄、葉身の長さ約10cm、葉身の形はヘラ形または披針形か楕円形、葉縁部分は鋸歯があり、葉の色は緑色です。
花序は頭状花序、頭状花序は直径が約5~8cm、花は舌状花と筒状花で構成されています。舌状花の数は約13~40個、舌状花の形は狭楕円形、舌状花の色は白色、筒状花は中心部に集まり、筒状花の色は黄色から橙色です。
シャスタデイジーの切り花の楽しみ方
- 収穫タイミング
- 朝の涼しい時間帯もしくは夕方に収穫すると花に十分な水分が含まれており水揚げしやすいです。
- 水揚げ
- 葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて茎から全て取り外しましょう。
- 水揚げの方法は水切りを行います。
- 花瓶に生ける
- 花瓶に水を入れて花を生けましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約3~5日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
シャスタデイジーの園芸品種の紹介
シャスタデイジー(エンジェリーナ)の特徴は、花の形が半八重咲きをしていて、花弁の形が糸状をしているため、ふさふさとしたモップのような見た目をしている所、草姿は叢生して高さ60~70cmまで成長する所などにあります。
シャスタデイジー(サマースノーボール)の特徴は、花の形が八重咲きをしていて球状になるため、雪玉のような可愛らしい見た目をしている所、花の色が白色をしていて、明るさや上品さを感じさせる所、草姿は叢生して高さ60~70cmまで成長する所などにあります。
シャスタデイジー(フィオナコグヒル)の特徴は、花の形が八重咲きをしていて、花弁の形が細い糸状をしているため、ポンポンのような見た目をしている所、草姿は叢生して高さ40~80cmまで成長する所などにあります。
レウカンセマム(ミルキーウェイ・バナナクリーム)の特徴は、花の色がクリーム色をしており、柔らかで優しい雰囲気を感じさせる所、花の大きさが7cm程度あり大きく存在感がある所、超多花性で株を覆うように沢山の花が咲く所、草丈が50~60cm程度にしかならずコンパクトに成長するため鉢植えの中でも育てやすい所などにあります。
レウカンセマム(ゴールドフィンチ)の特徴は、花の色がレモンイエローからクリーム色へと変化して、甘いスイーツの色を想像させる所、花の形が半八重咲きをしていて、花弁が上下左右に捻りフリルしているため遊び心のある見た目をしている所、草丈が50~60cm程度にしかならずコンパクトに成長するため鉢植えの中でも育てやすい所などにあります。
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シャスタデイジー(アラスカ)の特徴は、花の形が一重咲きをしていて、直径が8cmに達することがある所、多花性で株を覆うように沢山の花を咲かせる所、草姿は叢生して高さ90cmまで成長する所などにあります。
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シャスタデイジー(リアルギャラクシー)の特徴は、花弁の形が糸状をしていて超多弁なため、ふさふさとした見た目をしている所、耐病性があり丈夫で育てやすい所、草姿は叢生して高さ40~90cmまで成長する所などにあります。
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シャスタデイジー(リアルグローリー)の特徴は、花の形が八重咲きをしていて、花弁の大きさが中央と外側で変わりユニークな見た目をしている所、花の色が白色と黄色の二色で構成されていて、明るさや元気の良さを感じさせる所、草姿は叢生して高さ30~90cmまで成長する所などにあります。
フランスギク(レウカンセマム)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
レウカンセマム(ゴールドフィンチ)の育て方
花壇の土づくり
日当り
レウカンセマム(ゴールドフィンチ)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
レウカンセマムは、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
植付け時の注意点
- 植付け間隔
- 植付け間隔は30~60cm程度の間隔で離します。
- 植え付け方法
- 植付け方法は標準植えで行います。苗(根鉢)の1.5~2倍の深さまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除き、標準植えで植え付けを行いましょう。
鉢土づくり
日当り
レウカンセマム(ゴールドフィンチ)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
レウカンセマムの培養土は、一般的な草花の培養土を選ぶと良いでしょう。
自作する場合は通気性・排水性・保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土を作ると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
シャスタデイジー(ゴールドフィンチ)は、乾燥した土壌に比較的に耐えますが、基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。
ただし水分の多い過湿状態が続くと根腐れをおこす事があります。そのため水やりのタイミングは注意が必要です。
地植え
地植えしている場合は、基本的に水やり不要です。ただし、夏場などの乾燥しやすい季節、雨が長く降らない時には必要に応じて水やりが必要になります。
鉢植え
鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて土の乾燥が早くなるため注意が必要になります。
水やりのタイミングは、基本的に土の表面から数cmが乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
シャスタデイジー(ゴールドフィンチ)は、肥沃な土壌を好み、また生育期間中にしっかり肥料を与える事で、株がしっかりと育ち沢山の花を咲かせます。
そのため、土壌の状態をみて堆肥を入れたり、また生育期間中はしっかりと肥料を与えるようにしましょう。
堆肥の与え方
- 堆肥を与える時期
- 冬から早春に堆肥をいれます。
- 堆肥の入れ方
- 地植えの場合は株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土や牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を入れます。
- 鉢植えの場合は、植え替えを行います。鉢から株を取り出して、風雨で劣化した古い土を軽く落とし、長い根や腐った根も軽く切り詰めます。土は新しい物を使うか、古い土を再利用する場合は、古い土の中に二割から五割ほど新しい土を混ぜます。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 早春から夏にかけて肥料を与えます。
- 肥料の選び方
- 肥料は化成肥料(固形肥料)、または液肥がおすすめです。
- 肥料の成分はリン酸が多めに入る山型肥料、または窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型肥料を選びましょう。
- 肥料の与え方
- 液体肥料を与える場合は、規定された分量で希釈して、約10~14日の頻度で、水やりと一緒に液肥も与えましょう。
- 化成肥料(固形肥料)を与える場合は、規定された分量を規定された頻度で与えます。基本的には置き肥のため、株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。また、水やりの際に、きちんと肥料が解けるように水を肥料に当ててください。
夏越しする方法
レウカンセマム(ゴールドフィンチ)は、夏の高温・乾燥・多湿を苦手にしています。そのため、夏の暑さが厳しい地域では夏越し対策が必要になってきます。
夏越しで重要なポイント
- 夏場は、西日の当たらない半日影や明るい日陰で育てた方が、株が弱りにくいでしょう。
- 鉢植えであれば西日の当たらない場所に移動します。
- 地植えであれば西日の当たらない場所に植えたり遮光ネットを利用したりしましょう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと、根腐れをして枯れる事があります。
- 土壌の通気性・排水性をよくしておきましょう。
- 乾燥が続くと葉が萎れたり落ちたりする事があります。
- 土壌の状態を見ながら定期的に水やりを行いましょう。
挿し木や株分けで増やす
レウカンセマムは株分けで増やすのが最適ですか、挿し木によっても増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期は発根率の高い晩春から初夏頃が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂の長さ7cm程度にわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂の1/3程を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
株分けの方法
- 株分けに適する時期
- 春または秋が最適です。
- 株分けのやり方
- 株分けの準備が出来ているか確認します。
- 株は根茎で広がり叢生するため、株分けの準備が出来ている株は、分割できそうな部分を見つける事ができます。
- 株を掘りあげます。
- 株を掘りあげたら土を軽く落として根茎の広がりと茎葉の塊の位置を確認します。
- 株と株を、根をあまり傷つけないように切り離しましょう。
- 切り離した株を新しい鉢植えまたは植えたい場所に地植えします。
- 植え直した株に水をたくさん与えたら株分けの終了です。
播種で増やす
レウカンセマムの種蒔の方法
播種時期:3月~4月・10月~11月
発芽適温:約20度
発芽日数:約
発芽条件:
- 種まきの時期
- 3月~4月・10月~11月
- 土の準備
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。花壇の土に撒くことも可能です。
- 種の撒き方
- 種は重ならないように点まき、またはばら撒きします。
- 好光性種子のため、光がないと発芽しません。そのため、種の上に土を被せないか、乾燥を抑えるため極薄く土を被せます。
- 種まき後の管理
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。