- 科:キク(Asteraceae)
- 属:フェリシア(Felicia)
- 品種:アズールブルー(Felicia ’azure blue’)
- 開花時期:3月~11月
- 花の色:青色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:多年草
- 被覆方法:
- 草丈:約20~25cm
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ
- 購入方法:ブルーデージー(アズールブルー)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ブルーデージー(アズールブルー)の特徴
- 開花期間が春から晩秋頃までと、とても長いため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 多花性で株を覆うように沢山の花が咲きます。
- 花の色は薄い青色から水色をしており、涼し気で爽やかな印象を感じさせたり、心を落ち着かせる沈静効果があったりします。
- 草姿はブッシュ状、草丈は20~25cm程度にしかならずコンパクトなため、鉢植えで育てやすく、また花壇の縁どりなどにも使いやすいです。
ブルーデージーの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ブルーデージー(アズールブルー)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ブルーデージー(アズールブルー)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
ブルーデージーは、自生地が砂利の多い砂地や岩場などにある事からも分かる通り、通気性と排水性が良い土壌を好みます。また適度に堆肥の入る肥沃さ成長に好影響を与えます。
ブルーデージーは、基本的に水分が停滞して過湿する土壌では根腐れを引き起こして、生育不良となったり、枯れる原因となったりします。そのため、排水性が悪い土壌は避けた方がいいでしょう。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌診断の結果に従って、土壌改良材を入れて通気性・排水性の高い土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ブルーデージー(アズールブルー)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
ブルーデージーは一般的な草花の培養土で育てられます。培養土を自作する場合は通気性・排水性・保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
地植え
地植えしている場合は、基本的に水やり不要です。ただし、夏場などの乾燥しやすい季節、雨が長く降らない時には必要に応じて水やりが必要になります。
鉢植え
鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて土の乾燥が早くなるため注意が必要になります。
水やりのタイミングは、基本的に土の表面から数cmが乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
ブルーデージー(アズールブルー)は、自生地が砂地や岩場などにあることからもわかる通り、栄養の乏しい土壌でも問題なく成長します。
ただし、肥料の効果は高いため、株を大きくしたり、沢山の花を咲かせたりするために、生育期間中はしっかり肥料を与えるのが一般的です。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 肥料は春から秋の生育期間中に与えましょう。
- 肥料の選び方
- 肥料は化成肥料(固形肥料)、または液肥がおすすめです。
- 肥料の成分はリン酸が多めに入る山型肥料、または窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型肥料を選びましょう。
- 肥料の与え方
- 液体肥料を与える場合は、規定された分量で希釈して、約10~14日の頻度で、水やりと一緒に液肥も与えましょう。
- 化成肥料(固形肥料)を与える場合は、規定された分量を規定された頻度で与えます。基本的には置き肥のため、株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。また、水やりの際に、きちんと肥料が解けるように水を肥料に当ててください。
剪定のやり方
ブルーデージー(アズールブルー)の剪定は「摘芯」「花がら摘み」「切り戻し剪定」を必要に応じて行います。
摘芯とは!?
摘芯とは、成長の早い段階で、植物の成長点を指で摘むかハサミを使い切り取って頂芽の成長を止めて、脇芽の成長を促し分枝を促す方法です。
摘芯のメリット
- 茎の数が増えてふさふさとボリュームのある草姿になる。
- 草丈が抑えられるためコンパクトに管理出来る。
- 茎の数が増えるため、花の数が増える。
摘芯のデメリット
- 開花時期が遅くなる事がある。
- 草丈が低くなるため花壇に高さを出したい場合はデメリットになる事がある。
- エネルギーが分散するため、個々の花房の大きさが小さくなる可能性がある。
- 茎の数が増えて繁茂するため多湿になる可能性がある。
摘芯のやり方
ブルーデージーの摘芯のやり方は、生育初期に、株の成長を見ながら一回から数回、茎の先端を指で摘んで取り除きます。
花がら摘み
花がら摘みとは、花色が悪くなったり花の外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。
花がら摘みのやり方は、花の咲き終わりに、花柄の根元を指で摘んで折るように取り除くか、ハサミを使って剪定します。
花がら摘みを行う事で、新しい花や芽に栄養が回り、次の花が咲きやすくなります。
切り戻し剪定とは!?
切り戻し剪定とは、長く伸びすぎたりした茎などを、茎の途中で剪定して形を整える剪定方法です。
切り戻し剪定を行う理由
- 古い茎は生産性が低いため成長期が緩かになり、花の数が減る場合があります。
- 剪定を行うことで、生産性の高い若い茎の成長が促されて花の数が増えます。
- 古い茎を残すと、茎が間延びして見た目が悪くなることがあります。
- 剪定を行うことで、樹形がコンパクトになり、分枝も促されるためふさふさとした見た目になります。
切り戻し剪定のやり方
- 剪定の時期
- 開花後に必要に応じて行います。茎の数を増やしたい時、株が大きくなり過ぎたと感じた時、生産性を高めたい時等に行うと良いでしょう。
- 強い切り戻しを行う場合は、早春がおすすめです。何故なら春からの強い成長で剪定からの回復が早いからです。
- 剪定方法
- 株全体の形状を観察して、形を整えるように剪定してあげると良いでしょう。
- 枯れた茎等の不要な茎を根元から剪定して取り除きます。不要な茎を剪定する事で、新しい茎の成長が促されたり、風邪通し・日当たりが改善します。
夏越しする方法
ブルーデージー(アズールブルー)は、夏の暑さに耐えますが多湿を苦手にしており、特に高温多湿を苦手にしています。そのため必要に応じた夏越し対策が必要です。
夏越しで重要なポイント
- 夏場は、西日の当たらない半日影で育てた方が、株が弱りにくいでしょう。
- 鉢植えであれば西日の当たらない場所に移動します。
- 地植えであれば遮光ネットを利用したりしましょう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと根腐れを引き起こす事があります。
- 土壌の通気性・排水性をよくしておきましょう。
- 軒下等の長雨に当たらない環境で育てることもひとつの対策になります。
- 乾燥が続くと葉が萎れたり落ちたりする事があります。
- 土壌の状態を見ながら定期的に水やりを行いましょう。
- 半日影などの乾燥しにくい環境で管理するのもひとつの対策になります。
- 土壌の表面を腐葉土で覆いマルチングする事で、土壌が乾燥したり熱くなることを防ぐことができます。
冬越しする方法
Hardiness:8~10
ブルーデージー(アズールブルー)は軽い霜であれば耐えられるため、暖地であれば地植えで越冬させる事が可能です。ただし長く霜が続いたり、強い霜が降りると枯れてしまう事があるため、必要に応じて冬越し対策が必要になります。
冬越し対策
- 屋外で育てている場合は、霜が降りる前に霜対策として不織布などを被せます。
- また霜が降りる前に株を掘り起こして鉢植えに植え直した後に、軒下に移動したり、温室に移動するなどして管理する事も可能です。
- 鉢植えで育てている場合は、霜の当たらない軒下に移動したり、凍結が心配な場合は屋内や温室に移動したりするとよいでしょう。
挿し木や株分けで増やす
ブルーデージーは挿し木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期
- 挿し木する時期は発根率の高い晩春から夏頃が適します。
- 培養土を準備します
- 挿し穂用の培養土には切り口が腐敗して吸水を阻害しないように、無菌のものを利用します。一般的にはバーミキュライト・赤玉土・パーライト・ピートモスなどが利用されていますが、専用の培養土もあるため近くのホームセンターで探すのも良いでしょう。
- 培養土を容器に入れて事前に水をかけて湿らせておきます。
- 挿し穂を採取する
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットして利用しましょう。
- 挿し穂を整形する
- 挿し穂の長さを7cm程度にわけて、挿し穂の上部の葉を残して、下部の葉を取り除きます。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くしておきましょう。
- 培養土に挿し穂を挿す
- 挿し穂を挿す場所を決めて、培養土の中に、割り箸等を利用して、事前に穴を空けておきます。
- 挿し穂の切り口を下向きにして、培養土の中に挿し穂を入れましょう。通常は挿し穂の1/3程をいれます。
- 管理
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
ブルーデージーの種蒔の方法
播種時期:3月~4月・9月~10月
発芽適温:約15~20度
発芽日数:
発芽条件:
- 種まきの時期
- 暖地・中間地は8月~10月頃に行います。
- 寒地・寒冷地は3月~4月頃に行います。
- 土の準備
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。花壇の土に撒くことも可能です。
- 種の撒き方
- 種は重ならないように、土の上に点まき、または条まきします。
- 種を指で軽く押し込み、土との密着させて、上から土を軽く被せます。※鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくします。
- 種まき後の管理
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
植物の病気
ブルーデージーの病気
- 根腐れ病
ブルーデージーの害虫
- アブラムシ