- 原産:南アフリカ
- 科:ディディエレア(Didiereaceae)
- 属:ポーチュラカリア(portulacaria)
- 種:アフラ(portulacaria afra)
- 別名:エレファント・ブッシュ(elephant bush)/ポークブッシュ(porkbush)/パースレイン・ツリー(purslane tree)/ドワーフ・ジェード(dwarf jade)/スペック・ブーム(spekboom)
- 開花時期:5月~7月
- 花の色:桃色●
- 葉の色:緑色●黄色●桃色●白色〇
- 分類:常緑低木
- 被覆方法:
- 草丈:約200~500cm
- 用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/観葉植物
- 購入方法:ポーチュラカリア(アフラ)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ポーチュラカリア(アフラ)とは!?
ポーチュラカリア(アフラ)の学名はportulacaria afra、別名では「エレファント・ブッシュ(elephant bush)」や「ポークブッシュ(porkbush)」等とも呼ばれる南アフリカが原産の常緑低木です。
ポーチュラカリア(アフラ)の語源(由来)
- 属名のportulacariaは「ポーチュラカ(Portulaca)」と「関する(aria)」の二語で構成されており、ポーチュラカに類似している事に由来します。
- 種小名のafraは「アフリカ」を意味しており原産地に由来します。
ポーチュラカリア(アフラ)の特徴(魅力)
- ポーチュラカリア(アフラ)の特徴は、茎が直立して高さ500cmまでの低木状に成長する所、茎は多肉質で太く色が赤色(赤褐色)から灰褐色をしている所、葉の大きさが2cm程度と小さくて形が丸く可愛らしい所、自生地では葉が食用としても利用されている所などにあります。
- ポーチュラカ(アフラ)は、若い茎が柔軟で摘芯や切り戻しで分枝を促しコンパクトに成長を抑えられたり、また乾燥に強く少ない土でも育てられたりする事から、底の浅い鉢の中などで盆栽として楽しまれる事が多い植物です。
ポーチュラカリア(アフラ)の樹高は約200~500cm、茎の色は赤色(赤褐色)または灰褐色、茎の質感は多肉質または成熟すると一部木質になります。葉身の長さ約1~2cm、葉身の形は円形または倒卵形、葉の質感は肉厚、葉の色は緑色です。花序は茎の上部付近で複数の花が束生しており、花の形は花弁が五個で平開しており、花弁の形は楕円形、花弁の色は桃色です。
ポーチュラカリアの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ポーチュラカリア(アフラ)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ポーチュラカリア(アフラ)は、日向から明るい日陰まで幅広い環境に適応します。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
ポーチュラカリア(アフラ)は、自生地が岩場の斜面などにあり、また多肉質な茎や葉を持っている事からもわかる通り、乾燥にとても強い植物です。
そのため、地植えする場合は、ロックガーデンをイメージしながら、通気性と排水性の高い土壌をつくると良いでしょう。肥沃さはあまり必要とされません。
肥沃すぎる土壌や、水分が停滞しやすい粘土質な土壌は、多湿で生育不良を引き起こしやすくなります。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌診断の結果に従って、土壌改良材を入れて通気性・排水性の高い土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ポーチュラカリア(アフラ)は、日向から明るい日陰まで幅広い環境に適応します。ただし、屋内から屋外に移動する時に、いきなり強い日差しに当てると葉焼けする事があるため注意が必要です。
屋内で育てる場合は、最低でも中程度の照度になる場所で管理してあげると良いでしょう。基本的には明るい窓辺で管理するのが理想です。植物に当たる光が少ないと葉色が悪くなったり、葉が落ちたり、生育が非常に遅くなったり、生育不良で枯れる事もあるため十分な光がある場所で育ててあげて下さい。
照度のレベル
- 弱い照度:500~2500lux
- 中程度の照度:2500~10000lux
- 高程度の照度:10000~20000lux
- 強い直射日光:20000~100000lux
※照度(lux)を調べる方法は、携帯のアプリや照度計などがあります。携帯のアプリでも手軽に調べられますが、詳しく調べたい方は楽天に売ってある照度計を利用すると良いでしょう。
※照度が少ない場所で育てたい場合は楽天に売ってある植物育成ライトを利用してみるとよいかもしれません。植物育成ライト以外の人工的な照明の光には光合成に必要な波長が僅かにしか含まれない事があるため、十分の照度あると思っても植物がしっかり育たない事もあるため注意が必要です。
培養土
ポーチュラカリア(アフラ)は他の多肉植物と同様に多湿環境を嫌うため、サボテンの培養土や多肉植物の培養土等を利用すると良いでしょう。
自作する場合は通気性が良い培養土をつくります。腐葉土等の堆肥が多いと夏に蒸れる原因にもなるためやや少なめにしましょう。
培養土の配合例
- 川砂+ボラ土(小粒)+赤玉土+腐葉土=3:3:3:1
- 鹿沼土(小粒)+赤玉土(小粒)+バーミキュライト+珪酸塩白土+馬糞堆肥=3:3:2:1:1
水やりの仕方
ポーチュラカリア(アフラ)は、他の多肉植物と同様に、乾燥に強い植物です。茎や葉に水を蓄えているため、土壌が乾燥してしまった後、水やりが数日遅れてしまったとしても平気な傾向にあります。
ただし、水のやり過ぎで過湿になると根腐れを引き起こして枯れる事があります。そのため、水やりの頻度には注意が必要になります。
水やりの方法
水やりは、土壌が乾燥したタイミング、または数日待ってから行います。水を与える量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、鉢底から水が流れ出る位にたっぷりと与えてください。
注意点:土壌が乾燥する前に、水やりを行うと根腐れを引き起こす可能性があります。そのため、土壌が乾燥したのを確認してから必ず水やりを行いましょう。※水やりのタイミングを掴むのが難しい場合は、サスティを利用しましょう。
肥料の与え方
ポーチュラカリア(アフラ)は、砂地や岩場などに自生していることからもわかる通り、栄養の乏しい土壌でも問題なく成長します。
ただし、肥料の効果はあり、株を大きくしたり、沢山の花を咲かせたりするために、生育期間中はしっかり肥料を与える方がよいでしょう。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 春から秋の生育期間中に与えます。
- 肥料の選び方
- 肥料は多肉植物の専用肥料または成分がバランスよく入る緩効性肥料がおすすめです。
- 肥料の与え方
- 緩効性肥料を与える場合は、規定された分量を規定された頻度で与えます。基本的には置き肥のため、株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。また、水やりの際に、きちんと肥料が解けるように水を肥料に当ててください。
剪定のやり方
ポーチュラカリア(アフラ)は「摘芯」や「切り戻し剪定」を必要に応じて行い、形状を整えることが出来ます。
摘芯とは!?
摘芯とは、成長の早い段階で、植物の成長点を指で摘むかハサミを使い切り取って頂芽の成長を止めて、脇芽の成長を促し分枝を促す方法です。
摘芯のメリット
- 茎の数が増えてふさふさとボリュームのある草姿になる。
- 草丈が抑えられるためコンパクトに管理出来る。
摘芯のやり方
ポーチュラカリア(アフラ)の摘芯のやり方は、茎頂の成長点を指で摘んで取り除くだけです。
摘芯をやる際は、傷口が早めに乾燥するように、水やりを控えて植物体の水分を減らしてから行った方が良いでしょう。
切り戻し剪定とは!?
切り戻し剪定とは、長く伸びすぎたりした茎などを、茎の途中で剪定して形を整える剪定方法です。
- 剪定時期
- 生育期間中であれば、何時でもおこなえます。ただし、強い剪定を行う場合は早春に行った方が回復が早くなります。
- 剪定方法
- 早春に枯れた茎・損傷した茎(折れてる茎等)・病気の茎を探して、これを根元から、または健康な部分まで戻り、剪定して取り除きます。
- 好みの大きさや形にする為に、株全体を観察して切り戻し剪定することが出来ます。
夏越しする方法
ポーチュラカリア(アフラ)は、夏の暑さと乾燥に強く基本的に夏越し対策不要です。
ただし長雨などで地面に水分が停滞すると、根腐れを引き起こし生育不良を引き起こす可能性があります。そのため、土壌の排水性を高めておいたり、長雨を避けた場所に移動しておくなどの対策をしておくとよいかもしれません。
夏越しで重要なポイント
- 長雨に当たることが少ない場所
- 鉢植えの場合は長雨に当たらない場所に移動すると良いでしょう。
- 直射日光がよく当たる場所
- 日向または半日影で育てましょう。
- 土壌の排水性がよい場所
- 植付けの際に土壌改良をしっかりおこないましょう。
- ロックガーデンなど、周りより高い場所に植えると、水が下に流れやすく、排水性が高まり根腐れしにくくなります。
- 空気の流れがあり風通しがいい場所
- 周りが壁に囲まれていたり、草が繁茂してる場所で管理すると空気が停滞して湿気が溜まりやすくなります。改善しましょう。
冬越しする方法
Hardiness:9~10
ポーチュラカリア(アフラ)は、寒さに弱いため基本的に屋外での越冬はむずかしいです。そのため、冬の管理は屋内でします。
- 鉢植えで育てている場合は、日当りのよい室内もしくは温室に入れて管理しましょう。
- 暖地などの暖かい地域であれば、霜の当たらない軒下などで管理するだけでも越冬出来る事があります。
- 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして屋内などで管理するか、不織布等をかけて霜から株を守ります。
挿し木や株分けで増やす
ポーチュラカリア(アフラ)は挿し木によって増やす事ができます。
播種で増やす
ポーチュラカリア(アフラ)の種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:約
発芽条件:
植物の病気
ポーチュラカリア(アフラ)の病気
ポーチュラカリア(アフラ)の害虫
- カイガラムシ