アルストロメリアは属の中に約124種がありますが、一般に園芸で親しまれてる品種はこれらの原種を交配してうまれた品種群になります。
このページでは様々な種や園芸品種を紹介しています。育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
目次
アルストロメリアの特徴や園芸品種
- 原産:南アメリカ
- 学名:Alstroemeria
- 草丈:約50~150cm
- 分類:多年草
- 開花時期:4月~7月(1部品種は5月~11月)
- 花色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●紫色●白色〇
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:4月18日・11月14日
- 花言葉:持続・エキゾチック・未来への憧れ・小悪魔てきな思い
- 用途:カラーリーフ/背が高い花/切り花/球根植物
- 購入方法:アルストロメリアを楽天で購入
アルストロメリアとは!?
アルストロメリアの学名はAlstroemeria、別名では「ユリズイセン」や「ペルーヴィアン・リリー(Peruvian lily)」等とも呼ばれている多年草です。
アルストロメリアは属の中に約124種がありますが、全てが南アメリカが原産で、多くの種がチリ中央部とブラジル東部に集中しています。
アルストロメリアの語源(由来)
- 属名のAlstroemeriaはスウェーデンの男爵Clas Alströmer(1736–1794)への献名です。
アルストロメリアの特徴(魅力)
- アルストロメリアは属の中に約124種がありますが、現在広く栽培されている品種は原種のオーレアとペレグリナとヘマンタとヴィオラセア等が交配されてうまれた雑種で、多くがオランダで育種されたハイブリッドタイプの品種群になります。
- アルストロメリアの特徴は、地面下に塊茎を持っており、塊茎から沢山の茎を出して叢生する所、開花期間は一季咲きと四季咲きがあり中には晩春から晩秋まで長く花を咲かせる品種もある所、花の形はユリに似ており、ユリと比べて小振りで可愛い所、花が茎の頂部に複数集まりボリュームよく咲く所、花の色が豊富で内側花被片に入るスポットが独特なエキゾチックな雰囲気をつくる所、葉は根元付近で捻れているため表裏が逆になる所、収穫後の花の日持ちがよい事から切り花に利用される所などにあります。
- 草姿は叢生、地面下には横に伸びる根茎と下に伸びる沢山の塊茎があり、根茎から最大150cmまで成長する茎を何本もだします。
- 葉の形は楕円形、葉の付け根付近で強く捻じれるため表裏が逆になり、裏面が上面にくる珍しい見た目をしています。
- 開花期間はふつう春から夏頃、低温要求の差異により一季咲きと四季咲きの二種類に分類されます。低温要求が低い品種であれば、地温15~20度以下であれば開花茎が連続して発生します。
- 花序は散形花序または集散花序が散形状につく複合花序、花の形はユリに似て花被片6個が漏斗形になっており、ユリと比べて花の大きさは3~5cm程度と小振りです。
- 花の色がとても豊富にあり、普通は内側花被片に褐色の楕円形のスポットがはいります。スポットは恐らく花蜜標識として昆虫などに花蜜の場所を教えています。
- アルストロメリアは花の収穫後の日持ちがとても長い所や、ユリと同様に華やかな花を咲かせる所から、切り花の業界でとても高い人気があります。
- 切り花の日持ちは、管理の仕方などにも左右されますが、花瓶の中でおおよそ7~14日程度の日持ちがあります。
アルストロメリアの草丈は約50~150cm、草姿は叢生、地面下に横に伸びる根茎(地下茎)と塊茎(地下茎)があり、塊茎の形は長楕円形、茎は直立します。※塊茎とは、茎が肥大化して塊状になっている球根です。球茎と似ていますが、塊茎は外側が薄皮に包まれていません。
葉序は互生葉序、葉身の形は楕円形または卵形、葉の縁部分は全縁、葉の色は緑色、葉は根元付近で捻れており葉の裏面が上になります。
花序は散形花序または集散散形花序、花の大きさは最大5cm、花冠は漏斗形で花被片が内側3個と外側3個ある、内側の花被片はやや小振りで、外側の花被片は内側と比べて幅広で大きめです。花の色は赤色・桃色・橙色・黄色・紫色・白色・茶色、花被片の内側に長楕円形の茶色の斑点がはいります。雄蕊は6個、雌蕊の柱頭は先端で3裂しています。
果実は蒴果、成熟すると果皮が3裂して種子を放出します。
アルストロメリアの切り花の楽しみ方
- 収穫タイミング
- 朝の涼しい時間帯もしくは夕方に収穫すると花に十分な水分が含まれており水揚げしやすいです。
- 収穫する花は茎が丈夫で、茎の上部で一番花が開いたものを選びます。
- 収穫のやり方は茎の下部を手で握り引っこ抜くだけです。
- ハサミで茎の途中を切ると、そこから腐敗して根元まで病気になることもあるため注意してください。
- 水揚げ
- 葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて茎から全て取り外しましょう。
- 水揚げの方法は水切りを行います。
- 花瓶に生ける
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く日持ちが長くなります。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7~14日です。
- 管理の際の注意点
- エチレンの感受性が高く、エチレンガスに切り花が曝されると、花の老化が促進されてしまうため、果物の近く・線香の煙・煙草の煙・石油ストーブ・排気ガス等から離れた場所に飾ると良いでしょう。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
アルストロメリアの主な種を紹介
ユリズイセン
ユリズイセンは広義ではアルストロメリア属全体の名前をさしますが、狭義ではユリズイセンの中の一種であるAlstroemeria psittacina、または同義語でAlstroemeria pulchellaをさします。
ユリズイセンは、別名では「アルストロメリア・プルケラ」や「パロットリリー(parrot lily)」等とも呼ばれており、ブラジル・アルゼンチン・パラグアイが原産の多年草です。
特徴は、花の形が細長い筒状になり、花被片6個が外側にあまり反り返らない所、花の色が赤色と緑色で花被片の内部に褐色の斑点が入る所、花期は主に5月~7月にあり、花序は散形花序で茎の上部に3~8個の花を咲かせる所、草姿は叢生で高さ50~100cmに成長する所等にあります。
オーレア種
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アルストロメリア・オーレアの学名はAlstroemeria aurea、別名では「yellow alstroemeria」とも呼ばれるチリとアルゼンチンが原産の多年草です。
また現在広く普及している栽培されているアルストロメリア・ハイブリッドタイプの親種の一つとしても知られています。
特徴は、ラテン語で黄金を意味するaureaが種小名についている事からも分かる通り花の色が黄橙色をしている所、花の中に線状のスポットが入る所、花期は5月~7月で茎の上部に集散散形花序に花をつける所、草姿は叢生で高さ50~100cmに成長する所等にあります。
アルストロメリアの園芸品種
バレイ
アルストロメリア(バレイ・シリーズ)の特徴は、四季咲き性があり晩春頃から晩秋頃まで長く花を咲かせる所、高さが50cm程度までとコンパクトに成長するため鉢植えでも育てやすい所、草姿は叢生で地際から茎を次々と出し、年を追うごとに広がる所などにあります。
またバレイは、シリーズの中に「ワイルドバレイ(赤色)」「ビーチバレイ(白色・黄色)」「リバーバレイ(赤色・葉に白覆輪)」「タイムスバレイ(白色・桃色)」などがあり、お庭の雰囲気にあわせて品種が選べるところなども魅力になります。
トリプルハート
アルストロメリア(トリプルハート)の特徴は、花の中の花被片がハート形をしている所、花の中の赤ピンク色のブロッチがハート形をしている所、花の色が赤ピンク色と白色の二色からなり、情熱と華やかさを感じさせる所などにあります。そのため、ロマンチックなお庭などにおすすめな園芸品種です。
リグツハイブリッド
アルストロメリア(リグツハイブリッド)は、一般的なアルストロメリアと比べて発芽率が高く、一年目から花を咲かせる能力があるため、種から育てるのに適している園芸品種です。
リグツハイブリッドは、実生から育てられることも多いため、花の色がとても豊富にある所が特徴です。また一本の茎に沢山の花を咲かせる所も魅力になり、花序は茎の頂部で集散花序が散形状に集まり、非常にボリュームのある花姿をつくります。草姿は叢生で群生をつくるように横に広がる傾向があり、草丈は30~60cm程度と背が低めです。
クラリッサ
アルストロメリア(クラリッサ)の特徴は、草姿が叢生でドーム状になり草丈20cm程度とコンパクトに成長する所、葉の縁部分に白色の細い覆輪が入るためスッキリとした印象を与えるカラーリーフとして楽しめる所、花の外側の花被片がハート形をしている所、花の色が白色で黄色のブロッチと赤色のスポットが入る所などにあります。そのため、明るさと清潔感のあるエレガントなお家などにおすすめな園芸品種です。
ファビアナ
アルストロメリア(ファビアナ)の特徴は、草姿が叢生でドーム状になり草丈20cm程度とコンパクトに成長する所、葉の縁部分に白色の細い覆輪が入るためスッキリとした印象を与えるカラーリーフとして楽しめる所、花の外側の花被片の先端が凹みハート形に見える所、花の色がクリーム色で暗色のスポットが入る所などにあります。そのため、柔らかで優しい雰囲気を感じさせる園芸品種です。
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ホノカ
アルストロメリア(ホノカ)は、岐阜県の育種家の河合修氏が交配・選抜を繰り返して作出した園芸品種です。
ホノカの特徴は、花の外側の花被片がハート形をしているため可愛らしい印象を感じさせる所、花の色が黄色・赤色・白色の三色で構成されていて、外側の花被片に赤色のブロッチが入り、また内側の花被片に黄色のブロッチが入る所などにあります。そのため、可愛らしさや子供っぽさを感じさせるお庭などによく合う品種です。
ササブネ
アルストロメリア(ササブネ)は、岐阜県の育種家の河合修氏が交配・選抜を繰り返して作出した園芸品種です。
ササブネの特徴は、葉の中に黄色の覆輪が入り、葉の形が笹のようなシャープな見た目をしています。そのため、明るさやシャープさを感じさせるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。花の色は桃色・黄色・褐色、内側の花被片に黄色のブロッチと褐色のスポットがはいります。草姿は叢生、草丈は高さ約70~90cmに成長します。
サクラ
アルストロメリア(サクラ)は、岐阜県の育種家の河合修氏が交配・選抜を繰り返して作出した園芸品種です。
サクラは、花の色が薄い桃色と白色の二色からなり、外側花被片は薄い桃色、内側花被片は白色をしていて濃い赤紫色のスポットが入ります。そのため、ふんわりとした可愛らしさを感じさせるお庭などによく合う園芸品種です。
ムラサキノ
アルストロメリア(ムラサキノ)は、岐阜県の育種家の河合修氏が交配・選抜を繰り返して作出した園芸品種です。
ムラサキノは、花の色が濃い紫色と薄い紫色の二色からなり、外側花被片は濃い紫色、内側花被片は薄い紫色をしています。そのため、上品さやエレガントさを感じさせるお庭などによくあいます。
デルコスター
アルストロメリア(デルコスター)は、岐阜県の育種家の河合修氏が交配・選抜を繰り返して作出した園芸品種です。
デルコスターは、花の色が紫色と黄色(白色)の二色からなり、内側花被片は黄色のブロッチと褐色のスポットがはいります。そのため、上品さとカラフルさを感じさせる園芸品種です。
ヤガスリ
アルストロメリア(ヤガスリ)は、岐阜県の育種家の河合修氏が交配・選抜を繰り返して作出した園芸品種です。
ヤガスリは、花の形がユニークで丸い外側花被片と先端の尖る内側花被片が対比をつくる所、花の色が白色と紫色で花被片の上部に紫色の班が入る所などにあります。そのため、上品さなどを感じさせる園芸品種です。
ホワイトスター
アルストロメリア(ホワイトスター)は、岐阜県の育種家の河合修氏が交配・選抜を繰り返して作出した園芸品種です。
ホワイトスターは、花の色が白色で内側花被片の中心部に黄色の班と、赤紫色のスポットがはいります。
ウェンディ
アルストロメリア(ウェンディ)は、岐阜県の育種家の河合修氏が交配・選抜を繰り返して作出した園芸品種です。
ウェンディの特徴は、花の外側の花被片がハート形をしているため可愛らしい印象を感じさせる所、花の色が桃色と赤色の二色で構成されていて、花の中に赤色のブロッチが入る所などにあります。そのため、愛情を感じさせたり、可愛らしさを感じさせるロマンチックガーデンなどによく合う品種です。
ウィンク
アルストロメリア(ウィンク)は、岐阜県の育種家の河合修氏が交配・選抜を繰り返して作出した園芸品種です。
ウィンクは、花の色が白色・赤ピンク色・黄色の三色で構成されているため、可愛らしさや明るさと元気よさを感じさせる園芸品種です。
エクセレンシー
アルストロメリア(エクセレンシー)の特徴は、花の形が全体的には細くシャープな見た目をしている所、花の色が桃色と黄色の二色で構成されており可愛らしさと子どもっぽさを感じさせる所などにあります。草姿は叢生、草丈は80~120cmに成長します。
レインボー
アルストロメリア(レインボー)は、花の色が鮮やかな赤色と黄色と白色の三色からなり、内側花被片の中に黄色と白色の班が入ります。そのため、華やかさを感じさせる園芸品種です。
レトロ
アルストロメリア(レトロ)は、花の色が赤色と黄色で外側花被片の中に赤色のブロッチが入り、内側花被片に褐色のスポットが入ります。また全体的にくすんだ色合いをしているため、レトロで落ち着いた雰囲気も感じさせる園芸品種です。
シンプルチェリー
アルストロメリア(シンプルチェリー)の特徴は、花の中にアルストロメリアでよく見られる褐色のスポットが入らない所、花の色が桃色をしているため可愛らしさを感じさせたり、ロマンチックな雰囲気をつくる所などにあります。草姿は叢生、草丈は80~120cmに成長します。
ショコラオレンジ
アルストロメリア(ショコラオレンジ)の特徴は、花の色が橙色と暗褐色で、内側花被片が暗褐色をしています。そのため、オレンジにチョコをかけたでさーあのような見た目をしている園芸品種です。草姿は叢生、草丈は80~120cmに成長します。
ヒノマル
アルストロメリア(ヒノマル)は、花の花被片が丸いため可愛らしさがある所、花の色が赤色・黄色・白色の三色で、外側花被片の中に丸い赤色のブロッチが入るため日の丸のように見える所などにあります。そのため、紅白の花がおめでたい印象を感じさせたり、華やかでカラフルな印象を感じさせたりする園芸品種です。
パープルビーム
アルストロメリア(パープルビーム)の特徴は、花の外側の花被片が凹みハート形に見える所、花の色が白色から薄い桃色で、花被片の先端に濃い桃色の爪班と、褐色のスポットが入る所にあります。そのため、可愛らしさなどを感じさせるお庭などによくあいます。
アカネ
アルストロメリア(アカネ)は、花の色が桃色とクリーム色で、桃の果肉を想像させるような色合いをしています。そのため、お菓子を想像させるようなスイーツガーデンや、可愛いをテーマにするお庭などにぴったりな園芸品種です。
ルーミナス
アルストロメリア(ルーミナス)の特徴は、花の外側の花被片が凹みハート形に見える所、花の色が紫色・黄色・白色の三色で構成されており、上品さや派手さを感じさせる所などにあります。
シリウス
アルストロメリア(シリウス)の特徴は、花の外側の花被片が凹みハート形に見える所、多くのアルストロメリアのような小さな斑点(スポット)が入らない所、花の色が紫色・白色・黄色の三色で構成されていて、華やかでカラフルな印象を感じさせる所などにあります。
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