- 原産:南アフリカ
- 科:ヒガンバナ(Amaryllidaceae)
- 属:アマリリス/ホンアマリリス(Amaryllis)
- 種:ホンアマリリス/ベラドンナ(Amaryllis belladonna)
- 流通名:ベラドンナリリー(belladonna-lily)
- 別名:アマリリス・ベラドンナ/ジャージーリリー(Jersey lily)/ネーキッド・レディーリリー(naked lady lily)/マーチリリー(March lily)
- 品種:ピンクシェード
- 開花時期:9月~11月
- 花の色:桃色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 香り:
- 分類:多年草
- 草丈:約30~50cm
- 植付け時期:夏植え球根・秋植え球根
- 誕生花:5月28日・5月30日・6月21日
- 花言葉:内気・誇り・虚栄心・臆病な心・おしゃべり・輝くほどの美しさ
- 用途:切り花/球根植物
- 購入方法:べラドンナリリー(ピンクシェード)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ベラドンナリリー(ピンクシェード)とは!?
ベラドンナリリー(ピンクシェード)の特徴は、花の形がユリのような上品な見た目をしており、茎の上部に複数の花を咲かせる所、花の色が桃色と白色の二色で構成されており、花の縁部分が鮮やかな桃色をしている所、花に心地よい香りがある所などにあります。
ベラドンナリリーとは!?
ベラドンナリリーの学名はAmaryllis belladonna、別名では「アマリリス・ベラドンナ」や「アマリリス・ベラドンナ」等とも呼ばれる南アフリカが原産の多年草です。
ベラドンナリリーの語源(由来)
- 属名のAmaryllisの由来は、ウェルギリウスの牧歌エクローグに登場する羊飼いの娘である「Amaryllis」からきています。
- 種小名のbelladonnaは、イタリア語で「美しい女性」を意味する「bella donna」からきており、開花時に葉がなくスラリと伸びる茎に美しい花を咲かせる所からきています。
ベラドンナリリーの特徴(魅力)
- ベラドンナリリーの特徴は、開花期間が秋から晩秋頃にある所、花の長さが約10cmあり、茎の頂部に約2個~12個の花がつくため豪華な花姿が楽しめる所、葉のない時期に花茎を長く伸ばして美しい花を咲かせるため、海外では花姿が裸の女性(belladonnaやnaked lady lily)に例えられる所、一般的なアマリリスと違い夏期は休眠しており夏から初秋に植え付けられる所などにあります。
- べラドンナリリーは豪華な花を鑑賞する目的で育てられます。例えば、花壇に植えて豪華な花を楽しみながら翌年の球根のためにエネルギーを蓄えさせたり、開花期間中だけ鉢植えに植えて屋内で花を楽しまれたり、花を収穫して切り花として楽しまれたりします。
- 地面下には鱗茎があり、鱗茎から花茎を1~2個出して花を咲かせた後に、葉が展開します。
- 開花期間は秋から晩秋、花序は散形花序、花茎の頂部に花が2~12個つき、花はユリのような外観をしており、直径が約8cm、長さが約10cmあります。そのため、非常に大きく豪華な花姿が楽しめます。
- ベラドンナリリーは一般的なアマリリス(Hippeastrum)と違い夏期に休眠しており、冬の間も葉を出して生育しています。また開花期間も初秋から晩秋頃にあり、花茎に沢山の花を付ける所も特徴です。
ベラドンナリリーの草丈は約30~50cm、鱗茎の形は卵形または球形、鱗茎は有皮鱗茎で褐色の外皮があり、鱗茎から花茎が1本または2本でる。※鱗茎は地下茎に養分を溜めて肉厚になった鱗片葉が重なり球状になったものです。
葉序は根生、葉身の形は線形または剣形、葉の色は緑色、葉は多くの場合で花が開花した後に展開します。
花序は散形花序、散形花序は茎の頂部に約2~12個の花を付ける。花の直径は約8cm、長さは約10cm、花冠の形は鐘形状で花被片が六個ある、雄蕊は6本、雌蕊の花柱は先端で3裂します。
果実は蒴果、成熟すると果皮が3裂して種子を放出します。
ベラドンナリリーの切り花の楽しみ方
- 収穫タイミング
- 朝の涼しい時間帯もしくは夕方に収穫すると花に十分な水分が含まれており水揚げしやすいです。
- 水揚げ
- 水揚げの方法は水切りを行います。
- 花瓶に生ける
- 花瓶に水を入れて花を生けましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが5日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
アマリリスの主な種の紹介
ベラドンナリリー
ベラドンナリリーの学名はAmaryllis belladonna、別名では「アマリリス・ベラドンナ」や「アマリリス・ベラドンナ」等とも呼ばれる南アフリカが原産の多年草です。
ベラドンナリリーの特徴は、開花期間が秋から晩秋頃にある所、花の長さが約10cmあり、茎の頂部に約2個~12個の花がつくため豪華な花姿が楽しめる所、葉のない時期に花茎を長く伸ばして美しい花を咲かせるため、海外では花姿が裸の女性(belladonnaやnaked lady lily)に例えられる所、一般的なアマリリスと違い夏期は休眠しており夏から初秋に植え付けられる所などにあります。
園芸品種
パピリオ種
アマリリス・パピリオの学名はHippeastrum papilio、別名では「バタフライ・アマリリス(Butterfly Amaryllis)」とも呼ばれるブラジル南部が原産の多年草です。
アマリリス・パピリオの特徴は、花の形がアゲハ蝶に例えられる事があり優雅な見た目をしている所、花の大きさは直径約15cmあり大きく豪華な所、花の色は緑色と赤紫色で花の中に筆で描かれたような模様が入る所、花茎に2~3個の花を付ける所、開花期間は通常は春ですが秋にもある所、夏に休眠または休眠せずに常緑で過ごすこともできる所などにあります。
レティキュラータム種
アマリリス・レティキュラータムの学名はHippeastrum reticulatum、別名では「ヒッペアストルム・レティキュラータム」や「ネティッド・ベインド・アマリリス(netted-veined amaryllis)」とも呼ばれる多年草です。原産地は南アメリカにあり、分布はアルゼンチンからブラジル、有機物の入る砂地などに自生しています。
アマリリス・レティキュラータムの特徴は、一般的なアマリリスと違い開花期が秋にある所、花の色が白色と桃色の二色で構成されていて、花脈に桃色の脈班が入る所、葉の色が濃い緑色と白色の二色で構成されており、葉の中央脈が白色をしている所、冬の間は半休眠に入る所などにあります。
育て方・楽天で購入
アマリリスの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ベラドンナリリー(ピンクシェード)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ベラドンナリリー(ピンクシェード)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
ベラドンナリリーは、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
植付け方法
- 植え付け時期
- 7月~9月頃です。
- 植え穴の深さ
- 基本的に浅植え、球根の半分から三分の一が埋まる程度の深さで植えます。
- 寒さの厳しい地域で育てる場合は、球根が隠れる程度に深植えしても問題ありません。
- 植付け間隔
- 植付け間隔は15~30cm程度離します。
- 植え方
- 球根の成長点を上向きにして穴の中に球根をおきます。その後、土を被せましょう。
鉢土づくり
日当り
ベラドンナリリー(ピンクシェード)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
ベラドンナリリーの培養土は、一般的な草花の培養土を選ぶと良いでしょう。
自作する場合は通気性・排水性・保水性のバランスが良くて肥沃な培養土を作ると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+ピートモス+腐葉土=5:2:3
植付け方法
- 植え付け時期
- 7月~9月頃です。
- 植え穴の深さ
- 基本的に浅植え、球根の半分から三分の一が埋まる程度の深さで植えます。
- 寒さの厳しい地域で育てる場合は、球根が隠れる程度に深植えしても問題ありません。
- 植え方
- 球根の成長点を上向きにして穴の中に球根をおきます。その後、土を被せましょう。
水やりの仕方
ベラドンナリリー(ピンクシェード)は、一般的な植物と同様に乾燥と湿潤の繰り返しを好みます。
生育期間中の秋から春は、土の表面から約2cm~5cmが乾いてきたら、水やりを行うといいでしょう。
水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
休眠期の夏場も、土壌は完全に乾燥させずに、少しだけ湿り気のある状態を保ちましょう。
肥料の与え方
ベラドンナリリー(ピンクシェード)は、開花の為のエネルギーを球根の中に蓄えているため、開花のために肥料を与える必要はありません。
元肥も土壌が肥沃(腐葉土などがしっかり入っている)であれば不要です。
肥料は翌年の開花のため、球根を大きくしてエネルギーを蓄えさせるために与えます。葉が展開したら追肥として定期的に肥料を与えると良いでしょう。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 追肥は葉が展開したら与えます。
- 肥料の選び方
- 追肥は球根用の肥料を与えるか、一般的な化成肥料または液肥を利用します。
- 肥料の成分はカリが多めに入る製品か、窒素・リン・カリの三要素がバランス良く入る製品を選びましょう。
- 追肥の与え方
- 液体肥料を規定された分量で希釈して、約10~14日の頻度で、水やりと一緒に液肥も与えましょう。
- 化成肥料(固形肥料)を与える場合は、規定された分量を規定された頻度で与えます。基本的には置き肥のため、株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。また、水やりの際に、きちんと肥料が解けるように水を肥料に当ててください。
剪定のやり方
ベラドンナリリー(ピンクシェード)の剪定は、花がら摘みを行います。
花がら摘みをする事で、見た目が良くなるとともに、種作りに使われる栄養が次の花や葉の展開にまわります。
花がら摘みのやり方
花は一般的に茎の頂部に2~12個つけます。そのため、開花が終わった花を順番に摘み取りましょう。花が全部終わったら、花茎を根元から切り取ります。
夏越しする方法
ベラドンナリリー(ピンクシェード)は夏の間は休眠しています。
球根を植えっぱなしにしておくか、掘りあげて植え直しするか、夏が過ぎるのを待ってから植付けを行いましょう。球根を貯蔵する場合は湿潤貯蔵しましょう。
冬越しする方法
Hardiness:7~10
ベラドンナリリー(ピンクシェード)は、軽い霜であれば耐えられるため、暖地や平地のであれば屋外で越冬させる事も可能です。
ただし、球根が凍結すると腐れるため、冬越し対策が必要でしょう。
冬越し対策
- 地植えしている場合
- 球根の植付けを浅植えではなく、深植えにする。
- 浅植えした場合は、霜が降りる前に、球根の上に腐葉土を被せてマルチングする。
- 鉢植えで管理している場合
- 鉢植えを霜の当たらない軒下などに移動して管理する。
挿し木や株分けで増やす
ベラドンナリリーは分球によって増やす事ができます。
ベラドンナリリーの分球方法
ベラドンナリリーは自然分球します。自然分球とは自然に球根が分かれる球根です。
成長するに従い、親球の周りに子球が出来るため、球根を掘りあげた時に、子球を剥がしたり、分けたりして増やすとよいでしょう。
播種で増やす
ベラドンナリリーの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
ベラドンナリリーの病気
ベラドンナリリーの害虫
- ダニ