オーニソガラムは属の中に約180種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、オオアマナは雄蕊の花糸が幅広で副花冠のような見た目をしている所や耐寒性が高い所が特徴です。またオーニソガラム・ダビウムは花の色が橙色をしているためカジュアルでポップな見た目をしています。
また上記の他にも、このページでは様々な種や園芸品種を紹介しています。育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
目次
オオアマナの特徴や園芸品種
- 原産:南部ヨーロッパ・北アフリカ・西アジア
- 学名:Ornithogalum umbellatum
- 草丈:約10~30cm
- 分類:多年草
- 開花時期:4月~6月
- 花色:白色〇
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:1月14日・2月27日
- 花言葉:純粋・才能・無垢・純白・清らか
- 用途:切り花/球根植物/ロックガーデン
- 購入方法:オオアマナを楽天で購入
オオアマナとは!?
オオアマナの学名はOrnithogalum umbellatum、別名では「オーニソガラム・ウンベラツム」や「スターオブベツレヘム(star-of-Bethlehem)」とも呼ばれる多年草です。
オオアマナの原産地は地中海沿岸(南部ヨーロッパ・北アフリカ・西アジア)にあり、岩場・砂地・草原などに自生しています。
オオアマナの語源(由来)
- 属名のOrnithogalumは、古代ギリシア語で「鳥」を意味する「ὄρνις(órnis)」と、古代ギリシア語で「ミルク」を意味する「γάλα(gála)」の二語で構成されており、恐らく植物の樹液を鳥のヒナに与えていた事に由来すると考えられています。
- 種小名のumbellatumはラテン語で「散形花序をもつ」を意味しており、散形花序のような花姿をしている所に由来します。
オオアマナの特徴(魅力)
- オオアマナの特徴は、花の中央にある雄蕊の花糸が幅広のため副花冠のように見える所、花は日中に開き暗くなると閉じる光習性がある所、花が茎の上部に集まり緩めの半球状の花姿をつくる所、地面下に鱗茎がある所、他のオーニソガラムと比べて寒さに強い所などにあります。
- 地面下には鱗茎があり、鱗茎は自然分球で増えていき、鱗茎からは花茎と葉を6~10枚展開します。
- 開花期間は春から初夏頃、花は散房状に茎の上部に花が緩く集まる傾向があり、花被片は6個、花被片の色は白色、雄蕊の花糸は幅広で色は白色、雄蕊の葯は黄色です。
- 花は雄蕊の花糸が幅広く、立ち上がるため、花の中央で王冠のような見た目をつくります。
- 花は収穫後の日持ちがとても良いことから、切り花として花瓶の中に入れて飾られることも多いです。
- 切り花の日持ちは、 管理の仕方などにも左右されますが花瓶の中で凡そ2週間~3週間程度の日持ちがあります。
- オオアマナは比較的に丈夫で育てやすい植物ですが、自然分球で子球が増えて土中に残りやすく野生化しやすい懸念点があります。
- 北アメリカでは、栽培されていたものが野生化して広く分布してしまっており取り除きにくいため、有害な雑草として嫌われていたりします。そのため、育てる際は花壇に直接植えずに、鉢植えの中で育てるのが安心かもしれません。
- オオアマナは、夏場休眠しており、秋から春にかけては生育期間です。
オオアマナの草丈は約10~30cm、花茎は直立、鱗茎の大きさは直径が約3cm、鱗茎の形は卵形、鱗茎は有皮鱗茎で淡褐色の外皮がある。※鱗茎は地下茎に養分を溜めて肉厚になった鱗片葉が重なり球状になったものです。
鱗茎に葉は約6~10枚付く、葉序は根生、葉身の長さ約20~30cm、葉身の形は線形、葉の色は緑色で中央に白色の中肋がある。
花序は散房花序、花の大きさは約2cm、花の形は花被片が6個で皿状に開くか平開する、花被片の形は披針形または楕円形、花被片の色は白色、雄蕊は6個、雄蕊の花糸は幅広、雄蕊の葯は黄色、雌蕊は1個、雌蕊の子房は緑色です。果実は蒴果、成熟すると果皮が裂開して種子を放出します。
オオアマナの園芸品種の紹介
スターオブベツレヘムとは、オオアマナ(Ornithogalum umbellatum)の英名です。スターオブベツレヘムは別名で「オーニソガラム・ウンベラツム」や「ナプアットヌーン(nap at noon)」とも呼ばれる地中海沿岸(南部ヨーロッパ・北アフリカ・西アジア)が原産の多年草です。
オーニソガラム・ダビウムの特徴や園芸品種
- 原産:南アフリカ
- 学名:Ornithogalum dubium
- 草丈:約10~50cm
- 分類:多年草
- 開花時期:3月~5月
- 花色:橙色●黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:普通
- 誕生花:1月14日・2月27日
- 花言葉:純粋・才能
- 用途:切り花/球根植物/ロックガーデン
- 購入方法:オーニソガラム・ダビウムを楽天で購入
オーニソガラム・ダビウムとは!?
オーニソガラム・ダビウムの学名はOrnithogalum dubium、別名では「サンスタープラント(sun star plant)」や「イエロー・チンチェリンチー(yellow chincherinchee)」とも呼ばれる多年草です。
オーニソガラム・ダビウムの原産地は南アフリカ、分布は西・東ケープ州にあり、岩場や砂地に自生しています。
オーニソガラム・ダビウムの語源(由来)
- 属名のOrnithogalumは、古代ギリシア語で「鳥」を意味する「ὄρνις(órnis)」と、古代ギリシア語で「ミルク」を意味する「γάλα(gála)」の二語で構成されており、恐らく植物の樹液を鳥のヒナに与えていた事に由来すると考えられています。
- 種小名のdubiumはラテン語で「疑い」を意味しています。
オーニソガラム・ダビウムの特徴(魅力)
- オーニソガラム・ダビウムの特徴は、花が茎の上部に集まりボリュームのよい花姿をつくる所、花の色が橙色で中心部が緑色または暗褐色をしていて目のようになっている所、地面下に鱗茎がある所、南アフリカを原産としておりやや寒さに弱い所などにあります。
- 地面下には鱗茎があり、鱗茎は自然分球で増えていき、鱗茎からは花茎と葉を3~8枚展開します。
- 開花期間は早春から晩春頃、花は散房状に茎の上部に花が集まる傾向があり、花の直径は約2.5cm、花被片は6個、花被片の色は橙色で基部が緑色または暗褐色です。
- そのため、カジュアルな印象をあたえたり、ポップな明るさを感じさせたりする植物です。
- 花は収穫後の日持ちがとても良いことから、切り花として花瓶の中に入れて飾られることも多いです。
- 切り花の日持ちは、 管理の仕方などにも左右されますが花瓶の中で凡そ2週間~3週間程度の日持ちがあります。
- オーニソガラム・ダビウムは、夏場休眠しており、冬の寒さを苦手にしていますが、秋から春にかけては生育期間です。
オーニソガラム・ダビウムの草丈は約10~50cm、花茎は直立、鱗茎の大きさは直径が約3cm、鱗茎の形は卵形、鱗茎は有皮鱗茎で淡褐色の外皮がある。※鱗茎は地下茎に養分を溜めて肉厚になった鱗片葉が重なり球状になったものです。
鱗茎に葉は約3~8枚付く、葉序は根生、葉身の長さ約10~25cm、葉身の形は線形または剣形、葉の色は緑色です。
花序は総状花序または散房花序、茎の下部ほど花柄が長く頂部に花が集まる傾向が強いため散房花序に近い、花序には花が約5~25個付き、花柄の基部に苞があり、苞の形は卵形です。花の大きさは2.5cm程度、花の形は花被片が6個で平開する、花被片の形は卵形、花被片の色は橙色で基部は緑色または暗褐色です。果実は蒴果、成熟すると果皮が裂開して種子を放出します。
オーニソガラム・ダビウムの園芸品種の紹介
オーニソガラム・アラビカムの特徴や園芸品種
- 原産:地中海沿岸
- 学名:Ornithogalum arabicum
- 草丈:約20~50cm
- 分類:多年草
- 開花時期:4月~6月
- 花色:黒色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:普通
- 誕生花:1月14日・2月27日
- 花言葉:純粋・才能
- 用途:切り花/球根植物/ロックガーデン
- 購入方法:オーニソガラム・アラビカムを楽天で購入
オーニソガラム・アラビカムとは!?
オーニソガラム・アラビカムの学名はOrnithogalum arabicum、別名では「黒星大甘菜(クロボシオオアマナ)」や「アラブズ・アイ(Arab’s eye)」とも呼ばれる多年草です。
オーニソガラム・アラビカムの原産地は地中海沿岸にあり、岩場や砂地に自生しています。
オーニソガラム・アラビカムの語源(由来)
- 属名のOrnithogalumは、古代ギリシア語で「鳥」を意味する「ὄρνις(órnis)」と、古代ギリシア語で「ミルク」を意味する「γάλα(gála)」の二語で構成されており、恐らく植物の樹液を鳥のヒナに与えていた事に由来すると考えられています。
- 種小名のarabicumは「アラビアの」を意味しています。
オーニソガラム・アラビカムの特徴(魅力)
- オーニソガラム・アラビカムの特徴は、花が茎の上部に集まりボリュームのよい花姿をつくる所、花の色が白色で雌蕊の子房が黒色をしているため白色と黒色がシックでモダンな印象を与える所、地面下に鱗茎がある所、地中海沿岸を原産としておりやや寒さに弱い所などにあります。
- 地面下には鱗茎があり、鱗茎は自然分球で増えていき、鱗茎からは花茎と葉を直接展開します。
- 開花期間は春から初夏頃、花は散房状に茎の上部に花が集まる傾向があり、花被片は6個、花被片の色は白色、雌蕊の子房は濃い緑色から黒色へと変わります。
- 白色と黒色の対比がシックでモダンな雰囲気をつくるため、現代的なお洒落なお庭や、エレガントなお庭などによくあいます。
- 花は収穫後の日持ちがとても良いことから、切り花として花瓶の中に入れて飾られることも多いです。
- 切り花の日持ちは、 管理の仕方などにも左右されますが花瓶の中で凡そ2週間~3週間程度の日持ちがあります。
- オーニソガラム・アラビカムは、夏場休眠しており、冬の寒さを苦手にしていますが、秋から春にかけては生育期間です。
オーニソガラム・アラビカムの草丈は約20~50cm、花茎は直立、鱗茎の大きさは直径が約3cm、鱗茎の形は扁球形または卵形、鱗茎は有皮鱗茎で淡褐色の外皮がある。※鱗茎は地下茎に養分を溜めて肉厚になった鱗片葉が重なり球状になったものです。
葉序は根生、葉身の長さ約20~30cm、葉身の形は線形または剣形、葉の色は緑色です。
花序は散房花序、花の形は花被片が6個で皿状に開くか平開する、花被片の形は卵形、花被片の色は白色、雄蕊は6個、雄蕊の葯は黄色、雌蕊は1個、雌蕊の子房は濃い緑色から黒色へと変わります。果実は蒴果、成熟すると果皮が裂開して種子を放出します。