ガランサス(スノードロップ)は属の中に約20種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。
このページでは様々な種や園芸品種を紹介しています。育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
目次
ガランサス(スノードロップ)の特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ/西アジア
- 学名:Galanthus
- 草丈:約
- 分類:多年草
- 開花時期:2月~3月(幾つかの原種は秋)
- 花色:緑色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:1月1日・1月10日・2月26日
- 花言葉:希望・慰め・初恋のため息・あなたの死を望みます
- 用途:球根植物
- 購入方法:ガランサス(スノードロップ)を楽天で購入
ガランサス(スノードロップ)とは!?
ガランサス(スノードロップ)の学名はGalanthus、別名では「ガランサス」とも呼ばれている多年草です。原産地はヨーロッパや西アジア、自生地は森林の中または草原にあります。
ガランサス(Galanthus)は過剰な採取や生息地の破壊などにより、生息が脅かされているため、ワシントン条約にリストされており取引が厳密に監視・規制されています。そのため、殆どの国で野生から球根を採取したり、取引されることが違法になっています。
ワシントン条約ではガランサス(Galanthus)の全ての種がリストされていますが、トルコとジョージアのスノードロップ(Galanthus nivalis)・エルウェシー(Galanthus elwesii)・ウォロノウィー(Galanthus woronowii)の三種は限られた貿易が認められています。そのため、園芸でも主にこの三種とその園芸品種などが流通しています。
ガランサス(スノードロップ)の語源(由来)
- 属名のGalanthusは古代ギリシア語で「ミルク」を意味する「γάλα(gála)」と、古代ギリシア語で「花」を意味する「ἄνθος(ánthos)」の二語で構成されています。
- スノードロップの由来は、16世紀から17世紀にドイツで人気のあった涙の雫型の真珠のイヤリングのSchneetropfen(スノードロップ)に由来していると考えられています。
ガランサス(スノードロップ)の特徴(魅力)
- ガランサス(スノードロップ)の特徴は、開花期が晩冬から早春にあり雪の残る地面からも花を咲かせる所、花は吊り下がるように咲くためスズランを思わせるような可憐さを感じさせる所、花の色は白色で内側の花被片に緑色の斑点が入る所、葉は花茎と同様に直立する傾向があるため行儀良い見た目をしている所などにあります。
- 球茎が地面下にあり、球茎は自然分球で増えていくため、年々株が増えて群生をつくり、密集した華やかな花姿を楽しめるようになります。
- 球茎からは花茎と葉が直接展開しており、葉の付け根には葉鞘があり直立します。そのため、行儀のよい印象を感じやすいです。
- 開花期間は晩冬から早春、春を告げる花としても知られており、雪の残る地面から花を咲かせます。
- 花茎は直立して上部で湾曲しています。そのため花は俯くように咲き可憐な雰囲気をつくります。
- スノードロップの花はスノーフレークの花と似ていますが、スノードロップは花茎の先に一個の花しか付かず、花の花被片は内側と外側でサイズが異なり、内側の花被片にだけ緑色の斑点がはいります。
ガランサス(スノードロップ)の球茎の形は茎が肥大化して卵形、外側の薄皮は褐色または薄い褐色、球茎から花茎と葉を直接展開する。
葉序は根生 、葉の付け根は葉鞘があり、葉身の形は線形または線状倒披針形、葉の色は緑色、葉は垂直に立ち上がる傾向があり徐々に湾曲して倒れる。
花茎は直立して頂部で湾曲する、花茎に葉はなく花の基部に仏炎苞がついている。花序は単頂花序、単頂花序は花茎の頂部に一個の花がつき、下向きに咲きます。花は花被片の数が6枚(内側3枚・外側3枚)・雄蕊の数が6本・雌蕊の数が1本(子房3・花柱1・柱頭1)です。花被片の内側は外側と比べて小さい、形は倒卵形で先端に切れ込みがあり、色は白色に緑色の班が入る、花被片の外側は大きめ、形は楕円形、色は白色です。
ガランサス(スノードロップ)の主な原種と園芸品種の紹介
スノードロップ
スノードロップの学名はGalanthus nivalis、単にスノードロップと呼ぶ場合はこの種か属全体をさしており、別名では「マツユキソウ(待雪草)」や「コモンスノードロップ(common snowdrop)」とも呼ばれているヨーロッパが原産の多年草です。
スノードロップの特徴は、花が大きくて平開する傾向がある所、他の種と比べて園芸品種が多くあり八重咲きなども見られる所、花の色が緑色と白色で内側の花被片の先端に班が入る所、開花期が晩冬から早春にあり雪の残る地面からも花を咲かせる所、花は吊り下がるように咲くためスズランを思わせるような可憐さを感じさせる所などにあります。
スノードロップの園芸品種
フローラプレノ
スノードロップ・フローラプレノ(Galanthus ’Flore Pleno’)は、八重咲きスノードロップとも呼ばれる園芸品種です。特徴は、花の形が八重咲きをしていて、内側の花被片が重なりバラのような外観をしている所、花の色が白色と緑色で内側の花被片が緑色をしているところ等にあります。そのため、お庭の中に上品さの中に華やかさを感じさせることが出来ます。
レディエルフィンストーン
レディエルフィンストーン(galanthus Lady Elphinstone)の特徴は、花の形が八重咲きをしていて、内側の花被片が重なりバラのような外観をしている所、花の色が白色と黄色で内側の花被片が黄色をしているところ等にあります。そのため、お庭の中に明るさや元気の良さを感じさせることが出来ます。
ワルラス
ワルラス(Galanthus ‘Walrus’)の特徴は、花の形が八重咲きをしていて、内側の花被片が重なりバラのような外観をしている所、外側の花被片が著しく長いため遊び心のあるユニークな見た目をしている所、花の色が白色と緑色で構成されている所等にあります。そのため、お庭の中に上品さの中に華やかさを感じさせることが出来ます。
ブロンドインジ
ブロンドインジ(galanthus Blonde Inge)の特徴は、花の形が一重咲きをしていて、内側の斑点の色が黄色をしている所にあります。
ガランサス・エルウェシー
ガランサス・エルウェシーの学名はGalanthus elwesii、別名では「スノードロップ・エルウェシー」や「エルウィズ・スノードロップ(Elwes’s snowdrop)」や「グレーター・スノードロップ(greater snowdrop)」とも呼ばれているコーカサス地方が原産の多年草です。
ガランサス・エルウェシーの特徴は、花の色が緑色と白色で、内側の花被片の基部と先端に班が入る所、開花期が晩冬から早春にあり雪の残る地面からも花を咲かせる所、花は吊り下がるように咲くためスズランを思わせるような可憐さを感じさせる所、葉は花茎と同様に直立する傾向があるため行儀良い見た目をしている所などにあります。