ユッカ(イトラン)は属の中に約52種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページではイトラン・メキシコチモラン・アツバキミガヨラン等と、またその園芸品種等を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■目次
■ユッカ(イトラン)の簡易比較
名称 | 有茎 | 観葉植物 | 備考 |
---|---|---|---|
イトラン | ✖ | ✖ | ・葉が基部から出るため開花期以外の高さは50cm程度になる。 ・葉の縁部分の繊維が剥がれるため糸状の毛が、葉の間を蜘蛛の巣のように張り巡ります。 |
メキシコチモラン | ○ | ○ | ・成熟した株は下部が象の足のように太くなり、膨らんだ部分から茎を株立ち状に出す。 ・多くのユッカと違い葉の先端が尖っていないため怪我をしにくい。 ・ユッカの中では珍しく観葉植物として部屋の中で楽しめる。 |
アロイフォリア | ○ | ✖ | ・ヤシの木のようなユニークな見た目の樹形が楽しめる。 |
ロストラータ | ○ | ✖ | ・幹は太く寸胴で、枯れた葉が防寒着やスカートのように残る。 ・葉は針のように細長く頑丈で、先端が尖る。 ・有茎種の中では耐寒性が最も高いものの一つ。 |
アツバキミガヨラン | ○ | ✖ | ・花穂は長さが250cmに達する事もあり豪華な花姿が楽しめる。 ・キミガヨランよりも葉が厚く湾曲しにくい。 |
キミガヨラン | ○ | ✖ | ・葉が柔軟で途中で湾曲しやすい。 |
リギダ | ○ | ✖ | ・葉は針のように細長く頑丈です。 ・上品なシルバーリーフとして楽しめる。 |
デスメティアーナ | ○ | ✖ | ・葉が成熟したり低温に当たると赤紫色に変化するためカラーリーフとして楽しめる。 ・葉の形状は剣のような見た目をしており途中で湾曲する。 |
グラウカ | ✖○ | ✖ | ・無茎または茎が極短いため多くのユッカと比べて草丈が低い。 ・葉の色が白色を帯びているためシルバーリーフになる。 |
エラータ | ○ | ✖ | ・葉の縁部分の繊維が剥がれるため糸状の毛が、葉の間を蜘蛛の巣のように張り巡ります。 |
フィリフェラ | ○ | ✖ | ・葉の縁部分の繊維が剥がれるため糸状の毛が、葉の間を蜘蛛の巣のように張り巡ります。 |
リネアリフォリア | ○ | ✖ | ・樹冠は綺麗な球形になる。 ・葉の数が非常に多く、葉の形状は針のように細長く頑丈です。 ・葉の色が白緑色から青緑色をしている。 |
ファクソニアーナ | ○ | ✖ | ・葉の長さが120cmに達する事もあり針のように長い。 |
カルネロサーナ | ○ | ✖ | ・葉の縁部分の繊維が剥がれるため糸状の毛が、葉の間を蜘蛛の巣のように張り巡ります。 |
■ユッカ(イトラン)の主な種と園芸品種の紹介
- イトラン
- メキシコチモラン
- ユッカ・アロイフォリア
- ユッカ・ロストラータ
- アツバキミガヨラン
- キミガヨラン
- ユッカ・リギダ
- ユッカ・デスメティアーナ
- ユッカ・グラウカ
- ユッカ・エラータ
- ユッカ・フィリフェラ
- ユッカ・リネアリフォリア
- ユッカ・ファクソニアーナ
- ユッカ・カルネロサーナ
- その他の園芸品種
イトラン
イトランの学名はYucca filamentosa、別名では「ユッカ・フィラメントサ」や「アダムズ・ニードル・アンド・スレッド(Adam’s needle and thread)」とも呼ばれる多年草です。
イトランの原産地は北アメリカの南東部、自生地は海岸付近の砂丘や荒れ地などにあります。
イトランの特徴は、無茎で基本的に葉が基部から出る所、葉の向きが成熟するに従い段階的に直立・斜上・水平へと変化するため草姿が半球状になる所、葉は細長く先端が鋭利なため扱いに注意が必要な所、葉の縁部分の繊維が剥がれて糸状の毛が何本も出ている所、開花期になると最大450cmまで花茎を伸ばして豪華な花を咲かせる所、株は成長するに従い根茎で広がり子株をつくる所などにあります。
イトランは、直立して咲く巨大な花を鑑賞する目的、ロゼット状に広がる葉を鑑賞する目的、葉の中に白色や黄色の班がはいる品種をカラーリーフとして楽しむ目的、乾燥に強いためロックガーデンやゼリスケープで利用する目的などで栽培されている植物です。
イトランの園芸品種の紹介
カラーガード
学名:Yucca filamentosa ‘color guard’
花の色:白色
葉の形状:剣形・披針形
葉の色:緑色と黄色の複色、葉の中央に黄色の中班が入る。
株のサイズ:株の高さは約60~180cm、株の幅は約50~100cmに成長する。※葉の高さは約60~90cm
備考:株は大きくなるため広い空間の中でも強い存在間を感じさせる。葉の中に入る黄色の中班は非常に濃いため、明るく元気な印象を与えるカラーリーフとして楽しめる。また他のイトランと同様に葉の縁部分に剥離した糸状の繊維がカールして飾られています。
ブライトエッジ
学名:Yucca filamentosa ‘bright edge’
花の色:白色
葉の形状:剣形・披針形
葉の色:緑色と黄色(クリーム色)の複色、葉の縁部分に黄色(クリーム色)の覆輪が入る。
株のサイズ:株の高さは約50~150cm、株の幅は約50~100cmに成長する。※葉の高さは約60cm
備考:葉の縁部分に入る黄色からクリーム色の班が、光を反射して輝いているような明るさを演出します。また他のイトランと同様に葉の縁部分に剥離した糸状の繊維がカールして飾られています。
ゴールデンソード
学名:Yucca filamentosa ‘golden sword’
花の色:白色
葉の形状:剣形・披針形
葉の色:緑色と黄色(クリーム色)の複色、葉の中央に黄色(クリーム色)の中班が入る。
株のサイズ:株の高さは約50~150cm、株の幅は約50~100cmに成長する。※葉の高さは約50cm
備考:葉は従来のイトランと比べて大きくなる傾向があり、同時に途中で湾曲して垂れる傾向もあります。葉の縁部分に入る黄色からクリーム色の班が、光を反射して輝いているような明るさを演出します。また他のイトランと同様に葉の縁部分に剥離した糸状の繊維がカールして飾られています。
メキシコチモラン
メキシコチモランの学名はYucca elephantipes、別名では「ユッカ・エレファンティペス」や「ユッカ・ギガンティア」とも呼ばれるメキシコおよび中央アメリカが原産の常緑低木から常緑高木です。
メキシコチモランの特徴は、有茎種で樹高が600~1200cm程度に成長する所、成熟した株は下部が象の足のように大きくなり、膨らんだ部分から複数の茎を伸ばす所、葉は茎の上部に密に集まりロゼットを形成する所、葉の向きが成熟するに従い段階的に直立・斜上・水平・斜下へと変化するため樹冠が球体のような見た目になる所、葉は多くのユッカと違い先端が尖っていないため怪我をしにくい所、耐陰性があり成長が緩やかなため観葉植物として部屋の中で育てる事が出来る所などにあります。
メキシコチモランは、観葉植物として屋内で楽しむ目的、北アメリカ南部の美しい景観を再現する目的、乾燥に強いためロックガーデンやゼリスケープで利用する目的などで栽培されている植物です。
メキシコチモランの園芸品種の紹介
ユッカ・エレファンティペス
学名:Yucca elephantipes
葉の形:披針形・狭楕円形・線形
葉の色:緑色
株のサイズ:約600~1200cm
備考:ユッカ・エレファンティペスは、和名メキシコチモランの学名です。メキシコチモランが流通する際もこちらの名称で販売していることもあります。
班入り
学名:Yucca elephantipes ‘variegata’
葉の形:披針形・狭楕円形・線形
葉の色:緑色と黄色(~クリーム色)の複色、葉の中に黄色(~クリーム色)の班が入る。
株のサイズ:約100~600cm
備考:葉の中に黄色(~クリーム色)の班が入るため、光が反射して輝いているような明るさや元気の良さを感じさせるカラーリーフとして楽しめます。
ユッカ・アロイフォリア
ユッカ・アロイフォリアの学名はYucca aloifolia、別名では「アロエ・ユッカ(aloe yucca)」や「ダガープラント(dagger plant)」とも呼ばれる常緑低木です。
ユッカ・アロイフォリアの原産地は北アメリカ南部・メキシコ・カリブ諸島、自生地は海岸沿いの砂丘や松林の中などにあります。
ユッカ・アロイフォリアの特徴は、樹高が最大800cmに達することがあり茎は基本的に分枝することがなく真っ直ぐ伸びる所、葉は茎の上部に密に集まりロゼットを形成する所、葉の向きが成熟するに従い段階的に直立・斜上・水平・斜下へと変化するため樹冠が球体のような見た目になる所、葉は古くなると脱落するため茎の下部は葉がない傾向があり葉痕が残る所、葉は細長く先端に鋭利な棘があるため扱いに注意が必要な所、開花期になると花穂の長さが70cmにもなる豪華な花を咲かせる所、花後にできる果実は食用として利用される事もある所、株は成長するに従い根茎で広がり子株をつくる所などにあります。
ユッカ・アロイフォリアは、北アメリカ南部の美しい景観を再現する目的、乾燥に強いためロックガーデンやゼリスケープで利用する目的などで栽培されている植物です。
ユッカ・アロイフォリアの園芸品種の紹介
マジェンタマジック
学名:Yucca aloifolia ‘magenta magic’
葉の色:緑色または紫色、気温が下がると魔法のように葉色が紫色へと変化します。
株のサイズ:約60~90cm
備考:従来のユッカ・アロイフォリアと比べて矮性なため鉢植え等で育てやすい。葉の色は秋になり低温になると紫色に紅葉するため、カラーリーフとして楽しめる。
ユッカ・ロストラータ
ユッカ・ロストラータの学名はYucca rostrata、別名では「ユッカラン」「ユッカ・グロリオサ」「グロリアス・ユッカ(glorious yucca)」「マウンドリリー・ユッカ(Mound Lily Yucca)」等とも呼ばれる常緑低木または多年草です。
ユッカ・ロストラータの原産地は北アメリカ南部とメキシコ、自生地は年間降雨量が少なく岩や砂が多い砂漠や丘陵地にあります。
ユッカ・ロストラータの特徴は、有茎種で樹高が100~450cm程度に成長する所、茎(幹)は太く寸胴な見た目をしている所、葉は茎の上部に密に集まりロゼットを形成する所、葉の向きが成熟するに従い段階的に直立・斜上・水平・斜下へと変化するため樹冠が球体のような見た目になる所、葉は針のように細長く頑丈な所、葉は細長く先端は皮膚を傷付ける程に尖るため取り扱いに注意が必要な所、枯れた葉は茎から脱落せずにスカートや防寒着のように残り続けるためユニークな姿が楽しめる所、有茎種の中で最も耐寒性がある種の一つである所などにあります。
ユッカ・ロストラータは、北アメリカ南部の美しい景観を再現する目的、乾燥に強いためロックガーデンやゼリスケープで利用する目的などで栽培されている植物です。
ユッカ・ロストラータの園芸品種の紹介
サファイアスカイズ
学名:Yucca rostrata ‘sapphire skies’
葉の色:青緑色
株のサイズ:株の高さ約100~300cm
備考:葉が青色をしている個体を選抜した品種、青緑色は南国の澄んだ海などを想像させるためトロピカルなお庭などによくあいます。
ブルースワン
学名:Yucca rostrata ‘blue swan’
葉の色:灰色みを帯びる青緑色
株のサイズ:株の高さ約100~300cm
備考:灰色みを帯びる青緑色の葉は、上品さや落ち着きを感じさせるお庭によくあいます。
ランチョブルー
学名:Yucca rostrata ‘rancho blue’
葉の色:灰色みを帯びる青緑色
株のサイズ:
備考:灰色みを帯びる青緑色の葉は、上品さや落ち着きを感じさせるお庭によくあいます。
アツバキミガヨラン
アツバキミガヨランの学名はYucca gloriosa、別名では「ユッカラン」「ユッカ・グロリオサ」「グロリアス・ユッカ(glorious yucca)」「マウンドリリー・ユッカ(Mound Lily Yucca)」等とも呼ばれる常緑低木です。
アツバキミガヨランの原産地は北アメリカ南東部、自生地は海岸沿いの砂丘などにあります。
アツバキミガヨランの特徴は、有茎種で樹高が250~500cm程度に成長する所、成体の株は基部付近が膨らみ上部で分枝する所、葉は茎の上部に密に集まりロゼットを形成する所、葉の向きが成熟するに従い段階的に直立・斜上・水平・斜下へと変化するため樹冠が球体のような見た目になる所、古い葉は脱落するため茎の下部は葉がない所、葉は細長く先端は皮膚を傷付ける程に尖るため取り扱いに注意が必要な所、開花期になると花穂の長さが最大250cmにもなる豪華な花を咲かせる所、花後に紫色の巨大な果実をつける所などにあります。
アツバキミガヨランは、北アメリカ南部の美しい景観を再現する目的、乾燥に強いためロックガーデンやゼリスケープで利用する目的などで栽培されている植物です。
アツバキミガヨランの園芸品種の紹介
ブライトスター
学名:Yucca gloriosa ‘bright star’
葉の色:緑色と黄色の複色、葉の縁部分に黄色の幅広な覆輪が入り、秋になり低温になると桃色から赤紫色に紅葉する。
株のサイズ:株の高さ約60~120cm
備考:葉の縁部分に幅の広い黄色の班が入り、また秋になると葉が桃色から赤紫色に変化して紅葉するため、カラーリーフとして普段から楽しめる。また他のアツバキミガヨランと同様に開花期には豪華な白花が楽しめます。
シトラスツイスト
学名:Yucca gloriosa ‘citrus twist’
葉の色:全体的にパステル調、明度の高い緑色と黄色(~クリーム色)の複色、葉の縁部分に黄色(~クリーム色)の覆輪が入り、秋になり低温になると淡い赤ピンク色に紅葉する。
株のサイズ:高さ約100~150cm
備考:葉の色が全体的に柔らかなパステル調をしているため、優しい雰囲気があり、淡い緑色とクリーム色が子供っぽさと可愛らしさを感じさせます。また他のアツバキミガヨランと同様に開花期には豪華な白花が楽しめます。
キミガヨラン
キミガヨランの学名はYucca recurvifoliaまたはYucca gloriosa var. recurvifolia、別名では「カーブリーフ・ユッカ(curve-leaf yucca)」「ペンデュラス・ユッカ(pendulous yucca)」等とも呼ばれる常緑低木です。
キミガヨランの原産地は北アメリカ南東部、自生地は海岸沿いの砂丘や浜辺などにあります。
キミガヨランの特徴は、有茎種で樹高が100~200cm程度に成長する所、葉は茎の上部に密に集まりロゼットを形成する所、葉の向きが成熟するに従い段階的に直立・斜上・水平・斜下へと変化するため樹冠が球体のような見た目になる所、葉はアツバキミガヨランと比べて柔軟で途中で湾曲する傾向にある所、古い葉は脱落するため茎の下部は葉がない所、葉は細長く先端は皮膚を傷付ける程に尖るため取り扱いに注意が必要な所、開花期になると花穂の長さが50~100cmにもなる豪華な花を咲かせる所などにあります。
キミガヨランは、観葉植物として部屋の中でヤシの木のようなユニークな樹形を楽しむ目的、北アメリカ南部の美しい景観を再現する目的、乾燥に強いためロックガーデンやゼリスケープで利用する目的などで栽培されている植物です。
キミガヨランの園芸品種の紹介
メロウイエロー
学名:Yucca recurvifolia ‘mellow yellow’
葉の色:全体的にパステル調、明度の高い緑色と黄色(~クリーム色)の複色、葉の縁部分に黄色(~クリーム色)の覆輪が入り、秋になり低温になると淡い赤ピンク色に紅葉する。
株のサイズ:株の高さ約100~150cm
備考:葉の色が全体的に柔らかなパステル調をしているため、優しい雰囲気があり、淡い緑色とクリーム色が子供っぽさと可愛らしさを感じさせます。また他のアツバキミガヨランと同様に開花期には豪華な白花が楽しめます。
ユッカ・リギダ
ユッカ・リギダの学名はYucca rigidaまたは同義語としてYucca torreyiやYucca luminosa、別名では「ユッカ・トレリー」「シルバーリーフ・ユッカ(silver-leaf yucca)」「ブルーユッカ(blue yucca)」等とも呼ばれる常緑低木です。
ユッカ・リギダの原産地はメキシコ、自生地はチワワ砂漠の丘陵地などにあります。
ユッカ・リギダの特徴は、有茎種で樹高が100~450cm程度に成長する所、茎(幹)は太く寸胴な見た目をしている所、葉は茎の上部に密に集まりロゼットを形成する所、葉の向きが成熟するに従い段階的に直立・斜上・水平・斜下へと変化するため樹冠が球体または半球体のような見た目になる所、葉は針のように細長く非常に頑丈な所、葉は細長く先端は皮膚を傷付ける程に尖るため取り扱いに注意が必要な所、葉の色は白緑色をしているためシルバーリーフとして楽しめる所、枯れた葉は茎から脱落せずにスカートや防寒着のように残り続けるためユニークな姿が楽しめる所などにあります。
ユッカ・リギダは、アメリカの荒野の美しい景観を再現する目的、乾燥に強いためロックガーデンやゼリスケープで利用する目的、シルバーリーフとして楽しむ目的などで栽培されている植物です。
ユッカ・デスメティアーナ
ユッカ・デスメティアーナの学名はYucca desmetiana、原産地はメキシコ北部にある常緑低木です。
ユッカ・デスメティアーナの特徴は、有茎種で樹高が100~200cm程度に成長する所、葉の色は緑色から成熟または低温に当たる事で灰色みの赤紫色へと変化する所、葉は茎の上部に密に集まり下部では葉が枯れるため円筒型の樹冠になる所、枯れた葉は脱落するか防寒着やスカートのように残る所、葉の向きが成熟するに従い段階的に直立・斜上・水平へと変化する所、葉は剣のような形状で途中で湾曲する傾向にある所、多くのユッカと違い葉の先端に鋭い棘が基本的に無い所などにあります。
ユッカ・デスメティアーナは、アメリカの荒野の美しい景観を再現する目的、乾燥に強いためロックガーデンやゼリスケープで利用する目的、赤紫色の葉を上品な印象を与えるカラーリーフとして楽しむ目的などで栽培されている植物です。
ユッカ・グラウカ
ユッカ・グラウカの学名はYucca glauca、別名では「スモール・ソープウィード(small soapweed)」や「グレートプレーンズ・ユッカ(Great Plains yucca)」とも呼ばれる多年草です。
ユッカ・グラウカの原産地は北アメリカの中部、自生地は乾燥した平原や砂丘などにあります。
ユッカ・グラウカの特徴は、無茎または短な茎をもっている有茎種で他の多くのユッカと比べて草丈が低い所、葉の向きが成熟するに従い段階的に直立・斜上・水平へと変化するため草姿が半球状になる所、葉の色が白色を帯びているためシルバーリーフとして楽しめる所、葉は細長く針のようなシャープな形状をしていて先端が鋭利なため扱いに注意が必要な所、葉の縁部分の繊維が剥がれる傾向があるため葉の間で糸が蜘蛛の巣状になる事がある所、株は成長するに従い根茎で広がり子株をつくる所などにあります。
ユッカ・グラウカは、アメリカの荒野の美しい景観を再現する目的、乾燥に強いためロックガーデンやゼリスケープで利用する目的、葉の色が白色を帯びるためカラーリーフとして楽しむ目的などで栽培されている植物です。
ユッカ・エラータ
ユッカ・エラータの学名はYucca elata、別名では「ソープツリー・ユッカ(soaptree yucca)」とも呼ばれる常緑低木または多年草です。
ユッカ・エラータの原産地は北アメリカ・メキシコ、自生地は砂漠地帯などにあります。
ユッカ・エラータの特徴は、有茎種で樹高が100~450cm程度に成長する所、葉の縁部分の繊維が剥がれるため糸状の毛が葉の間を蜘蛛の巣のように張り巡る所、葉は茎の上部に密に集まり下部では葉が枯れるため球形の樹冠になる所、枯れた葉は長く残るため茎を覆う防寒着やスカートのような外観となる所、葉は長さが100cmに達する事もあり針のように細長くシャープな見た目をしている所、葉は先端に鋭利な棘があるため扱いに注意が必要な所、葉の繊維はネイティブ・アメリカンの人達がサンダルやベルト等の素材として使っている所、植物の幹と根の中にサポニンが多く含まれている事から石鹸やシャンプーの代用として使われていた所などにあります。
ユッカ・エラータは、アメリカの荒野の美しい景観を再現する目的、乾燥に強いためロックガーデンやゼリスケープで利用する目的などで栽培されている植物です。
ユッカ・フィリフェラ
ユッカ・フィリフェラの学名はYucca filifera、別名では「パルマチャイナ(Palma China)」や「チャイニーズ・パーム(Chinese palm)」とも呼ばれる常緑高木です。
ユッカ・フィリフェラの原産地はメキシコ、自生地はチワワ砂漠の丘陵地などにあります。
ユッカ・フィリフェラの特徴は、有茎種で樹高が600~1200cm程度に成長する所、葉は茎の上部に密に集まり成木は長球形の樹冠をつくる所、枯れた葉は茎から脱落せずにスカートや防寒着のように残り続けるためユニークな姿が楽しめる所、葉の縁部分の繊維が剥がれるため糸状の毛が葉の間を蜘蛛の巣のように張り巡る所、葉は先端に鋭利な棘があるため扱いに注意が必要な所などにあります。
ユッカ・フィリフェラは、アメリカの荒野の美しい景観を再現する目的、乾燥に強いためロックガーデンやゼリスケープで利用する目的などで栽培されている植物です。
ユッカ・リネアリフォリア
ユッカ・リネアリフォリアの学名はYucca linearifolia、別名では「リニアリーフ・ユッカ(Linear-leaf Yucca)」「ナローリーフ・ユッカ(Narrowleaf yucca)」等とも呼ばれる常緑低木です。
ユッカ・リネアリフォリアの原産地はメキシコ、自生地は砂漠地帯の丘陵地や平地などにあります。
ユッカ・リネアリフォリアの特徴は、有茎種で樹高が100~350cm程度に成長する所、茎(幹)は太く寸胴な見た目をしている所、葉は茎の上部に密に集まり下部では脱落するためユニークな樹冠になる所、樹冠は幹と比べて大きくて綺麗な球形をしている所、葉が成熟するに従い段階的に直立・斜上・水平・斜下へと変化する所、葉は針のように細長く頑丈な所、葉は細長く先端は皮膚を傷付ける程に尖るため取り扱いに注意が必要な所などにあります。
ユッカ・リネアリフォリアは、アメリカの荒野の美しい景観を再現する目的、乾燥に強いためロックガーデンやゼリスケープで利用する目的などで栽培されている植物です。
ユッカ・ファクソニアーナ
ユッカ・ファクソニアーナの学名はYucca faxoniana、別名では「フォクソン・ユッカ(Faxon yucca)」「ジャイアント・ダガー(giant dagger)」「スパニッシュ・ダガー(Spanish dagger)」等とも呼ばれる常緑低木・常緑小高木です。
ユッカ・ファクソニアーナの原産地はメキシコ、自生地はチワワ地域などにあります。
ユッカ・ファクソニアーナの特徴は、有茎種で樹高が約200~700cm程度に成長する所、茎(幹)は太く寸胴な見た目をしている所、葉は茎の上部に密に集まり、下部では枯れた葉が防寒着やスカートのように残るためユニークな外観になる所、樹冠は球形から長球形をしている所、葉が成熟するに従い段階的に直立・斜上・水平・斜下へと変化する所、葉は長さが120cmに達する事もあり針のように細長く頑丈な所、葉の先端は皮膚を傷付ける程に尖るため取り扱いに注意が必要な所などにあります。
ユッカ・ファクソニアーナは、アメリカの荒野の美しい景観を再現する目的、乾燥に強いためロックガーデンやゼリスケープで利用する目的などで栽培されている植物です。
ユッカ・カルネロサーナ
ユッカ・カルネロサーナの学名はYucca carnerosana、別名では「カルネロス・ユッカ(Carneros Yucca)」「ジャイアント・ユッカ(Giant Yucca)」等とも呼ばれる常緑低木・常緑小高木です。
ユッカ・カルネロサーナの原産地は北アメリカ・メキシコ、自生地は砂漠地帯や岩の多い斜面などにあります。
ユッカ・カルネロサーナの特徴は、有茎種で樹高が約400~600cmに成長する所、茎(幹)は太く寸胴な見た目をしている所、葉の縁部分の繊維が剥がれるため糸状の毛が葉の間を蜘蛛の巣のように張り巡る所、葉は茎の上部に密に集まり下部では葉が枯れるため球形~半球形の樹冠になる所、枯れた葉は脱落するか防寒着やスカートのように残る所、葉が成熟するに従い段階的に直立・斜上・水平・斜下へと変化する所、葉は長さが100cmに達する事もあり剣のような形状をしている所、葉の先端は皮膚を傷付ける程に尖るため取り扱いに注意が必要な所などにあります。
ユッカ・カルネロサーナは、アメリカの荒野の美しい景観を再現する目的、乾燥に強いためロックガーデンやゼリスケープで利用する目的などで栽培されている植物です。
その他の園芸品種
シルバーアニバーサリー
学名:Yucca ‘silver anniversary’
花の形:円錐花序
花の色:白色~クリーム色
葉の長さ:最大69cm
葉の形:披針形または剣形
葉の色:白粉を帯びた青緑色(パウダーブルー)
草丈:約40~70cm(花序170~200cm)
備考:ユッカ(シルバーアニバーサリー)はノースカロライナ州にあるナーセリーで、イトラン(Yucca filamentosa)とユッカ・パリダ(Yucca pallida)が交配されて作出された園芸品種です。
備考②:茎は無く葉はロゼットを形成します。葉の向きは段階的に直立・斜上・水平へと変化するため、外観がドーム状になり整った外観をしています。
備考③:葉の形状が細長いためシャープでスタイリッシュなカッコ良さがあり、また白っぽさのある青緑色の葉が上品さと落ち着きを感じさせます。そのため、エレガントな雰囲気のお庭などによく合う品種です。
備考④:花茎は赤紫色、上部に白花を円錐状につけてボリュームある豪華な花を咲かせます。
備考⑤:地面下に根茎があり成長するに従い子株をよく作るため株分けで増やすことも可能です。
備考⑥:他のユッカと同様に乾燥にとても強いためロックガーデンやゼリスケープで利用することが出来ます。
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学名:
花の形:
花の色:
株のサイズ:
備考: