リューコスペルマム(レウコスペルムム)は属の中に約48種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページではいくつかの原種と、いくつかの園芸品種等を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■目次
■リューコスペルマム(レウコスペルムム)の主な種と園芸品種の紹介
主な原種
●主な原種
リューコスペルマム・オレイフォリウム
リューコスペルマム・オレイフォリウムの学名は Leucospermum oleifolium 、別名では「オーバーバーグ・ピンクッション(Overberg pincushion)」「フレーム・ピンクッション(flame pincushion)」「ミックス・ピンクッション(mix pincushion)」「タフト・ピンクッション(tuft pincushion)」等とも呼ばれる常緑低木です。
リューコスペルマム・オレイフォリウムの原産地は南アフリカの西ケープ州にあり、自生地は砂岩地域の砂質土壌の場所にある。
リューコスペルマム・オレイフォリウムの特徴は、樹形がブッシュ状で一本の幹から側枝が直立または傾状する所、花(頭花)が枝先に1~5個が集まり束生するため、ボリューミーな花房が楽しめる所、花は雌蕊が直立して針山に似ている事から英名でピンクッション(Pincushion)と呼ばれている所、花の雌蕊は咲き初めは雄蕊に格納されていますが、直ぐに放出されて直立に雌蕊が伸びる所、花の色は咲き始めは黄色をしていますが成熟すると橙色から赤色に変化するため、株の中には黄色・橙色・赤色の花がミックスになる所などにあります。
鑑賞用途としては、花の色が黄色・橙色・赤色のミックスとなるため、カラフルで元気の出るお庭や南国を想像させるトロピカルガーデン等で利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、花を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
リューコスペルマム・オレイフォリウムの園芸品種の紹介
カリプソレッド
学名:Leucospermum oleifolium ‘calypso red’
花の色:黄色・橙色・真紅(赤紫色)
葉の色:緑色
樹高:約50cm
株張り:約100cm
備考:株は矮性でコンパクトに成長するため、スモールガーデンや鉢植えの中で育てやすい品種です。成熟すると真紅(赤紫色)に変化する花色が、上品さを感じさせます。
リューコスペルマム・コルディフォリウム
リューコスペルマム・コルディフォリウムの学名は Leucospermum cordifolium 、別名では「ピンクッション(pincushion)」「オーナメンタル・ピンクッション(ornamental pincushion)」「コモン・ピンクッション(Common Pincushion)」等とも呼ばれる常緑低木です。
リューコスペルマム・コルディフォリウムの原産地は南アフリカの西ケープ州にあり、自生地は砂岩地域などにあります。
リューコスペルマム・コルディフォリウムの特徴は、樹形がブッシュ状で一本の幹から側枝が直立または傾状して横に広がる傾向がある所、花の形状が針山に似ている事から英名でピンクッション(Pincushion)と呼ばれている所、花の雌蕊は長さが約4.5~6cmあり、雄蕊に格納されている湾曲した雌蕊と、放出されて真っ直ぐ伸びる雌蕊のコントラストが優雅な花姿をつくる所、花の色は黄色・橙色・赤色の範囲であり、南国を想像させるようなトロピカルな色合いをしている所、葉のサイズや形状が変わり、枝の先端にいく程に葉のサイズが小さくなり花縁部分の鋸歯がなくなる傾向にある所などにあります。
鑑賞用途としては、花が大きくて優雅な見た目をしているため、高級感のあるラグジュアリーなお庭や南国を想像させるトロピカルガーデン等で利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、花を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
リューコスペルマム・コルディフォリウムの園芸品種の紹介
●その他の品種
カーニバルコースト
学名:Leucospermum ‘carnival coast’
開花時期:3月~5月
花の形:頭花
花の色:サーモンピンク・橙色
葉の形:楕円形・狭楕円形
葉の色:緑色
樹高:約200cm
備考: 花序は頭花、頭花の直径は10cm程度、咲き初めは花被片と合着した雄蕊の筒部に雌蕊の葯が格納されているため、雌蕊の花柱が湾曲していて丸みのある花姿をしていますが、雄蕊が分離すると雌蕊が解放されて緩く上側に湾曲しながら真っ直ぐと伸びるため優雅な花姿となります。
備考②:花の色は花被片・雄蕊・雌蕊の全てがサーモンピンク色から橙色をしているため、トロピカルな印象を感じさせる品種です。
用途:花が大きくて優雅な見た目をしているため、高級感のあるラグジュアリーなお庭や南国を想像させるトロピカルガーデン等で利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、花を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
カーニバルレッド
学名:Leucospermum ‘carnival red’
開花時期:3月~5月
花の形:頭花
花の色:赤色(花被片・雄蕊)・橙色(雌蕊)
葉の形:楕円形・狭楕円形
葉の色:緑色
樹高:約150cm
備考: 花序は頭花、頭花の直径は10cm程度、咲き初めは花被片と合着した雄蕊の筒部に雌蕊の葯が格納されているため、雌蕊の花柱が湾曲していて丸みのある花姿をしていますが、雄蕊が分離すると雌蕊が解放されて緩く上側に湾曲しながら真っ直ぐと伸びるため優雅な花姿となります。
備考②:赤色の花被片と雄蕊には白色の軟毛が密生しているためベルベットのような高級感があり、橙色の雌蕊が明るくカジュアルな雰囲気をつくります。
用途:花が大きくて優雅な見た目をしているため、高級感のあるラグジュアリーなお庭や南国を想像させるトロピカルガーデン等で利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、花を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
ソーサクセスフル
学名:Leucospermum ‘so successful’
開花時期:3月~5月
花の形:頭花
花の色:サーモンピンク・橙色
葉の形:楕円形・狭楕円形
葉の色:緑色
樹高:約200cm
備考: 花序は頭花、咲き初めは花被片と合着した雄蕊の筒部に雌蕊の葯が格納されているため、雌蕊の花柱が湾曲していて丸みのある花姿をしていますが、雄蕊が分離すると雌蕊が解放されて緩く上側に湾曲しながら真っ直ぐと伸びるため優雅な花姿となります。
備考②:花の色は花被片・雄蕊・雌蕊の全てが明るい橙色をしているため、トロピカルな印象を感じさせる品種です。
用途:花が大きくて優雅な見た目をしているため、高級感のあるラグジュアリーなお庭や南国を想像させるトロピカルガーデン等で利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、花を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
ジョーイリボン
学名:Leucospermum ‘Joey ribbon’
開花時期:3月~5月
花の形:頭花
花の色:赤色(花被片・雄蕊)・橙色(雌蕊)
葉の形:楕円形・狭楕円形
葉の色:緑色
樹高:約200cm
備考: 花序は頭花、頭花の直径は10cm程度、咲き初めは花被片と合着した雄蕊の筒部に雌蕊の葯が格納されているため、雌蕊の花柱が湾曲していて丸みのある花姿をしていますが、雄蕊が分離すると雌蕊が真っ直ぐ伸びるためツンツンとした見た目の派な姿に変化します。
備考②:赤色の花被片と雄蕊には白色の軟毛が密生しているためベルベットのような高級感があり、橙色の雌蕊が明るくカジュアルな雰囲気をつくります。
用途:花が大きくて優雅な見た目をしているため、高級感のあるラグジュアリーなお庭や南国を想像させるトロピカルガーデン等で利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、花を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
スカーレットリボン
学名:Leucospermum ‘scarlet ribbon’
開花時期:3月~5月
花の形:頭花
花の色:赤色(花被片・雄蕊)・橙色(雌蕊)
葉の形:楕円形・狭楕円形
葉の色:緑色
樹高:約150cm
備考: スカーレットリボンは Leucospermum glabrum と Leucospermum tottum が交配されて作出された園芸品種です。
備考②:花序は頭花、咲き初めは花被片と合着した雄蕊の筒部に雌蕊の葯が格納されているため、雌蕊の花柱が湾曲していて丸みのある花姿をしていますが、雄蕊が分離すると雌蕊が真っ直ぐ伸びるためツンツンとした見た目の派な姿に変化します。
備考③:赤色の花被片と雄蕊には白色の軟毛が密生しているためベルベットのような高級感があり、橙色の雌蕊が明るくカジュアルな雰囲気をつくります。
用途:花が大きくて優雅な見た目をしているため、高級感のあるラグジュアリーなお庭や南国を想像させるトロピカルガーデン等で利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、花を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
ハイゴールド
学名:Leucospermum ‘high gold’
開花時期:3月~5月
花の形:頭花
花の色:黄色(花被片・雄蕊)・黄色(雌蕊)
葉の形:楕円形・狭楕円形
葉の色:緑色
樹高:約150cm
備考: ハイゴールドは Leucospermum patersonii と Leucospermum cordifolium ‘Yellow Bird’ が交配されて作出された園芸品種です。
備考②:花序は頭花、咲き初めは花被片と合着した雄蕊の筒部に雌蕊の葯が格納されているため、雌蕊の花柱が強く湾曲していて丸みのある花姿をしていますが、雄蕊が分離すると雌蕊が真っ直ぐ伸びて放射状に広がり、雌蕊の上部が上側に湾曲する傾向があるため、花房の形状は半球形(ドーム状)になります。
備考③:花の色は花被片・雄蕊・雌蕊の全てが黄色をしているため、明るさや輝き、若々しさや元気の良さを感じさせる品種です。
用途:花が大きくて優雅な見た目をしているため、高級感のあるラグジュアリーなお庭や明るさを感じさせるエントランスガーデン等で利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、花を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。