- 原産:
- 科:キンポウゲ(Ranunculaceae)
- 属:ヘレボルス(Helleborus)
- 種:ヒブリダス(Helleborus × hybridus)
- 英名:クリスマスローズ(Christmas rose)
- 別名:ハイブリッド・レンテンローズ(hybrid Lenten roses)
- 品種:モンテクリスト(Helleborus ericsmithii ‘Monte Cristo’)
- 開花時期:12月~4月
- 花の色:クリーム色・黄緑色・赤ピンク色
- 葉の色:緑色
- 香り:
- 生活形:多年草
- 草丈:約30~45cm
- 誕生花:2月13日
- 花言葉:大切な人/固い友情/私の心を慰めて
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/切り花/種から育てる植物/日陰植物/ロックガーデン
- 購入方法:クリスマスローズ(モンテクリスト)を楽天で購入
■クリスマスローズ(モンテクリスト)の特徴
- 学名:Helleborus ericsmithii ‘Monte Cristo’
- 開花時期:12月~4月
- 花の形:一重咲き
- 萼片の形:円形
- 花の色:クリーム色・黄緑色・赤ピンク色
- 花の模様:ピコティー
- 葉の色:緑色
- 草丈:約30~45cm
- 備考:早咲きの性質があり、早ければ12月頃から開花します。そのため、長く花を楽しみたい人に好まれる品種です。花の形は一重咲きのカップ咲きで、萼片が丸弁(円形)のため、ボールのようなコロンとした可愛らしい見た目をしています。花の色はクリーム色から黄緑色で、咲き進むと縁部分に赤ピンク色のピコティーの模様が入ります。また葉の色は濃緑色から青緑色をしています。そのため、重厚的でシックな雰囲気のお庭によく調和します。
■クリスマスローズとは!?

クリスマスローズ(学名: Helleborus × hybridus)は、別名で「ヘレボルス・ヒブリダス」「ハイブリッド・レンテンローズ(hybrid Lenten roses)」とも呼ばれるキンポウゲ科ヘレボルス属に分類される多年草です。※クリスマスローズの名称は本来クリスマスの時期に開花するヘレボルス・ニゲルに使用されますが、最も流通している本種やレンテンローズの呼称にも使用されています。
クリスマスローズは野生に自生している原種ではありません。最も重要な親種のレンテンローズ(学名: Helleborus orientalis)を始め、ヘレボルス・オドルス(Helleborus odorus)やヘレボルス・プルプラセンス(Helleborus purpurascens)などが交配され作出された交雑種です。
■クリスマスローズの語源(由来)

- Helleborusの語源:語源には諸説あり、一説には古代ギリシア語で「小鹿」を意味する「ἐλλός (ellós)」と、古代ギリシア語で「食事する」を意味する「βιβρώσκω(bibrṓskō)」の2語で構成されており「子鹿に食べられる植物」という説があります。またその一方で、古代ギリシア語で「傷つける」を意味する「ἑλεῖν (heleîn)」と、古代ギリシア語で「食べ物」を意味する「βορά (borá)」の2語で構成されており「食べると死ぬ(植物)」という説があります。
- hybridusの語源:ラテン語で「雑種」を意味しており、本種が原種を複数交配し作出されたものであることに由来します。
■クリスマスローズの特徴(魅力)
- 形態:草丈は約30~45cm、生育型はロゼット型で、根生葉はロゼットを展開し葉の形は鳥足状複葉、花茎を伸ばし下向きに萼片の目立つカップ形の花を咲かせます。
- ライフサイクル:春は冬から続く開花が終わりに近付き、開花が終わると結実し、新しい葉が展開してロゼットを更新します。夏は葉を残しますが高温で生育が緩慢になります。秋になり涼しくなると生育が再度活発になります。冬(主に晩冬頃)になると開花が始まります。
- 近縁種との比較:クリスマスローズ(学名: Helleborus × hybridus)は主要な親種の一つであるレンテンローズ(学名: Helleborus orientalis)と比較して花の形と色が多種多様で多くの園芸品種が作出されています。また近縁種のヘレボルス・ニゲル(学名: Helleborus niger)と比較した場合は、クリスマスローズは開花時期が2月頃からと遅くなり、また花茎の苞が普通葉のように大きくて数も多いため目立つ傾向があり可憐さには劣ります。その一方で、草丈は約30~45cmと高くなり、花茎に複数の花が集散花序に咲くためより豪華な花姿になり、さらに花の直径は約5~8cm(最大10cm)あり、豪華な花が楽しめます。
- 花の魅力:開花期は2月~4月頃ですが、一部の品種は11月頃から開花が始まり4月頃まで花が見られます。花の見た目は薔薇の花のように華やかな一方で、俯いて咲くため可憐な印象を感じさせます。そのため、上品で気品のあるエレガントなお庭によく調和します。花の色は明度や彩度の異なる赤色・桃色・黄色・橙色・紫色・茶色・白色・黒色等があり、多くが複色の模様入りで多彩な色彩が楽しめます。そのため、好みの花色を選びやすいです。例えば、恋心をくすぐるようなロマンチックなお庭を作るのであれば桃色の花色を選んだり、また上品なエレガントなお庭作りをしたい場合は紫色の花を選ぶことができます。さらに、この花弁に見える萼片は殆ど姿を変えず、色を変化させながら数ヶ月に渡り鑑賞価値を保ち続けるため、お庭を長く彩ってくれる点も魅力です。
- 葉の魅力:葉の付き方は根生葉で、地面を覆うように広がるため地被植物として利用できます。またこの葉は、鳥足状複葉になり、手のひらのように小葉が広がるため、個性的な葉の形(テクスチャー)を楽しむことができます。葉の色は通常は緑色ですが、アントシアニンの量が多いと紫色(暗紫色)に変化することがあり、また品種により白色や黄色の斑が入ることがあります。そのため、カラーリーフとして楽しむことも可能です。
- フラワーアレンジメント:花は収穫して花瓶に生けて切り花として楽しむことができます。切り花とすることで、お部屋の中で花を気軽に楽しむことが出来て、上品なインテリアとして空間を彩ります。 花瓶の中での寿命は管理の仕方でも変わりますが一般的に約7~14日ほどです。
- 地被植物:クリスマスローズはロゼット状に葉を広げて地表面を覆うため、地被植物として利用できます。耐陰性が高いことからシェードガーデンなどに利用可能で、特に落葉樹の下の地被植物として使うのがおすすめです。ただし株が横に広がる速度は非常に緩やかなため、広範囲の地面を覆いたい場合は、株を複数用意する必要があります。
- シェードガーデン:クリスマスローズは耐陰性があるため、午前中だけ日光に当たる場所から、日光が当たらず間接光しか入らないような明るい日陰までで栽培が可能です。
- 毒性:クリスマスローズは、株全体に有毒成分であるヘレブリンやプロトアネモニンが含まれています。これは、植物が傷ついた時に出てくる樹液に含まれているため、皮膚や粘膜に接触すると人によっては痒み・炎症・発疹・水疱などを引き起こすことがあります。また誤って摂取した場合は嘔吐・目眩・痙攣・吐血・胃腸炎・麻痺・呼吸困難・心不全等の症状を引き起こす可能性があります。そのため、取り扱いには一定の注意が必要です。
クリスマスローズの切り花の楽しみ方

- 収穫:切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 花の選び方:未熟な花は、茎が柔らかで萎れやすいです。そのため、切り花に利用する花は、茎が頑強な花、一般的に雄蕊が落ちて種鞘が出来る頃がおすすめです。
- 水揚げ:水揚げを良くするために、茎の切り口は湯揚げまたは燃焼か深水などの方法で行います。
- 花を生ける:花瓶の中に水と延命剤を入れて花を生けます。
- 管理:直射日光を避けた15~20度の涼しい環境で管理すると日持ちがよくなります。また徐々に水揚げが悪くなるため、必要に応じて水揚げを再度して水換えをしましょう。管理の方法にも左右されますが日持ちは7~14日程度です。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があります。また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げ法のやり方
- 準備:容器・お湯(約60~100度)・冷水を準備します。
- 花材の保護:花や葉が蒸気で弱らないように、切り花の上部を新聞紙でくるみ覆います。切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 茎の切断:切り口の根元から上に約1~5cmの場所で斜めにカットします。
- お湯に浸ける:お湯(約60~100度)の中に切り口を浸して、切り口から空気が出てこなくなるのを待ちます。お湯につける時間は約20~60秒の間です。
- 冷水に浸ける:お湯から切り花を出した後、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 切り花を生ける:切り花を花器に入れて飾ります。
燃焼法
燃焼法とは、切り花の切り口の先端を火で炙り炭化させた後に、冷水に漬けて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
燃焼は、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果が期待できます。また火で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
燃焼は湯揚げと原理が似ていますが、燃焼な向いているのは、茎が硬く水揚げが悪い花材等に向きます。水分を多く含んでいるような柔らかい茎の花材には向きません。
燃焼法のやり方
- 花材の保護:切り花の花や葉が熱気で弱らないように、切り花の上部を濡れた新聞紙でくるみ覆います。切り口の部分は火で炙るため、茎の下部は濡れた新聞紙から出しておきましょう。
- 茎の切断:切り口の根元から上に約1~5cmの場所で斜めにカットします。
- 切り口を炙る:切り口の先端から約1~3cmを火で炙り、炭化させます。
- 冷水に浸ける:切り口が炭化した後、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 切り花を生ける:切り花を花器に入れて飾ります。
深水法
深水法とは、容器の深くまで水を入れておき、切り花の大部分を水中に漬けて水揚げする方法です。一般的に、水揚げが苦手な植物や水切りなどをしても水揚げが上手くいかない場合に行われます。
深水は、切り花を深くまで水に浸けるため、高い水圧により水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れも素早く改善する効果も期待できます。
深水は基本的に茎葉が丈夫で、水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われる方法です。茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷んで腐敗する原因にもなるため、深水が出来る花材が確認してから行う事も大切になります。
深水法のやり方
- 容器に水を入れる:バケツの中に切り花の半分程度浸かる水をいれておきます。
- 花材を保護する:切り花の花や葉が潰れないように注意しながら、新聞紙で固定するように優しく包みます。その際、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきましょう。
- 茎の切断:切り花の切り口を水中に漬けて、その中で切り口の根元から上に約1~5cmの場所で斜めにカットします。※斜めにカットする事で吸水部が増えて水揚げ効率がよくなります。
- 水揚げ:バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして、数時間程度放置して水揚げします。
- 切り花を生ける:切り花を花器に入れて飾ります。
■クリスマスローズの生活形と形態

●生活形・茎の形態
- 生活形:多年草
- ライフサイクル:春は開花が終わりに近付き、開花が終わると結実し、また新しい葉を展開しロゼットを更新します。夏は葉を残したまま生育が緩慢になる。秋は生育が再度活発になります。冬(主に2月)になると開花が始まります。
- ラウンケルの生活形:半地中植物
- 草丈:約30~45cm
- 生育型:ロゼット型・叢生型
- ロゼット型:地際から出る根生葉がロゼットを形成する。
- 叢生型:根茎から葉や花茎が何本も出て叢生(株立ち)するもの。
- 茎の種類:根茎・花茎
- 根茎:見た目が根に似ている地中にある茎です。
- 花茎:普通葉を付けず花と苞のみをつける茎です。
- 茎の色:一般的に緑色ですが、個体差や成熟度や低温などで紫色・淡い褐色・暗褐色に変色することがあります。
- 備考:本種は葉(普通葉)と花茎が別々に伸び、花茎に葉(普通葉)が付かないため、無茎種に分類されます。
●葉の形態
- 葉の位置:根生葉
- 葉柄:有柄
- 葉身の概形:鳥足状複葉
- 小葉の数:約5~9枚
- 小葉の概形:楕円形・倒披針形
- 小葉の縁部:鋸歯
- 葉の色:緑色の他に、品種によっては白色や黄色の斑入りもあります。
- 備考:常緑性で、質感は革質、光沢があります。
●花の形態
- 花序:集散花序に花茎の頂部に花を付けると、花の下にある節が分枝し、次の花が咲いて、花茎に複数の花が付きます。花の向きは斜上・水平・斜下です。
- 苞:花柄の根元に付き、形は掌状に中裂から深裂し、色は緑色です。
- 花:花径は約5~8cm(最大10cm)、花は萼・花弁・雄蕊・雌蕊で構成されています。
- 萼:萼の形はカップ状または皿状に展開し、萼片の数は基本5枚(またはそれ以上)、萼片の形は楕円形・横楕円形・卵形・円形、質感は厚みがあり革質で、色は基本的に赤色・桃色・黄色・橙色・紫色・白色・黒色等があり、成熟してくると緑色(桃色)に変色する傾向があります。
- 花弁:萼片と雄蕊の間にあり、非常に小さく退化しており、形は漏斗状(筒状)で、蜜腺として機能します。
- 雄蕊:数は多数、花糸の色は白色で、葯はクリーム色です。
- 雌蕊:子房上位花で、心皮は数枚でそれぞれ離生し、複数の子房はそれぞれ直立して並び、それぞれ細長い花柱と小さな柱頭がつきます。
●果実・種子の形態
- 果実の分類:集合袋果で、ひとつの花の中にある複数の雌蕊が、それぞれ袋果となり、複数の袋果がひとまとまりになることで、ひとつの果実のように見られます。袋果は、1心皮子房からなり、成熟すると、縫合線に沿い縦に裂けて種子が露出します。
※植物の形態についてはこちらのページも参考にしてください。
■クリスマスローズの園芸分類
●花の向き
斜上:花の顔を楽しみやすく華やかな印象を感じさせやすい。
水平:花の形や立体感を楽しみやすい。
斜下:俯いてさく花姿が可憐な印象を感じさせます。
●花の形
一重咲き(シングル):萼片は通常5枚で1列に並びます。
半八重咲き(セミダブル):花の中央にある花弁(蜜腺)や雄蕊が小さく花弁化し、アネモネ咲きのような花姿になります。

八重咲き(ダブル):大きさが同程度の萼片が2列以上に並びます。
その他:カップ咲きはコロンとした見た目の丸みのある花姿を呈します。平咲きは萼片が殆ど平開するため花が大きく見えます。多弁花は萼片の重なりが4~5列よりも多く、超多弁花は7列よりも多くなります。
●萼片の形
楕円形:縦横比は2:1から3:2ほどで、縦横の中間の幅が最も広く、上下で極端な膨らみの差がない。
横楕円形:縦横比は1:2から2:3ほどで、縦横の中間の幅が最も広く、左右で極端な膨らみの差がない。
卵形:縦横比は2:1から3:2で、縦の幅は中間より下が最も広く、卵のような形をしている。
倒卵形:縦横比は2:1から3:2で、縦の幅は中間より上が最も広く、卵を反対にしたような形をしている。
円形:縦横比はほぼ1:1で、縦横の中間の幅が最も広く、先端はほぼ円形で丸みがある。
●萼片の波打ち
無し:萼片の縁部分は波打たず平坦な見た目になります。
弱:萼片の縁部分が弱く波打ちます。
強:萼片の縁部分が強く波打ちます。
●花の模様

フラッシュ:萼片の基部から外側に向かって円錐形の二次色が入り、花全体で見ると星のような模様が見られます。そのため、シャープなカッコ良さを感じさせる模様です。

ブロッチ:萼片の中央で小さな斑点が密に重なり合い、一つの大きな斑点のようになる模様です。小さな斑点の集まりのため掠れたような独特な色彩を生み出します。

ピコティー:萼片の縁部分に沿って線状の模様が入ります。上品で洗練された印象を感じさせやすい模様です。

スポット:萼片に小さな斑点が重ならず入ります。ソバカスのような見た目をした可愛らしい模様です。

ベイン:萼片の脈に沿うように入る模様です。血管が浮き出たような独特な模様となるため、個性的な色彩が好きな人に好まれます。
ボカシ:色の境界が曖昧でハッキリとせず、色が滲んでいるような模様が入ります。
その他:上記以外の個性的な斑が入ります。
■クリスマスローズの園芸品種を紹介
●園芸品種
●アイスブレーカーマキシー
学名:Helleborus ‘ice breaker max’
開花時期:2月~4月
花の形:一重咲き
萼片の形:卵形
花の色:白色(淡い緑色)
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:花の色は白色(淡い緑色)で、明度の低い濃緑色の葉との対比が美しい品種です。
●アップルピンク
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:八重咲き
萼片の形:卵形
花の色:赤紫色・桃色・白色
花の模様:ピコティー・フラッシュ
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:花の色は白色を基調として、萼片の基部に赤紫色のフレッシュと、縁部分に桃色のピコティー模様が入ります。そのため、女性的な可愛らしさの中に上品さを感じさせる品種です。
●アプリコットジェラート
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:八重咲き
萼片の形:卵形
花の色:アプリコット・赤桃色
花の模様:ピコティー・その他
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:花の色はアプリコット(赤みを帯びる黄色)を基調として裏面が赤桃色をしているため、トロピカルな雰囲気のお庭によく調和します。
●あんず小鞠
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:八重咲き
萼片の形:倒卵形
花の色:アプリコット・赤ピンク色
葉の色:緑色
草丈:約15~25cm
備考:花の形は八重咲きで、萼片の先端が丸みを帯びるため、豪華さの中に可愛らしさも兼ね備える花姿をしています。花の色はアプリコット(赤みを帯びる黄色)を基調として裏面が赤ピンク色をしているため、トロピカルな雰囲気のお庭によく調和します。
●イエローオーケストラ
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:半八重咲き
萼片の形:広卵形
花の色:黄緑色(クリーム色)・赤紫色
花の模様:ピコティー
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:花の形は半八重咲きで、花の中央に花弁化した蜜腺があり、萼片は丸みがあるため、豪華さなの中に可愛らしさも感じさせる品種です。花の色は黄緑色(クリーム色)を基調として、赤紫色の細いピコティーの模様が入るため、爽やかな色彩効果と、また繊細さを感じさせます。そのため、楚々としたお庭などによく調和します。
●エレガンスアイス
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:八重咲き
萼片の形:卵形・円形
花の色:白色
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:透明感のある白色の花色が、明るさや清潔感を感じさせる品種です。
●エレガンスグレープ
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:八重咲き
萼片の形:卵形・円形
花の色:赤紫色・白色・黒色
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:萼片の縁部分に入る黒色の細いピコティー模様と、明るい赤紫色と白色の花色が、華やかさの中にシックな上品さを感じさせる品種です。そのため、気品のあるエレガントなお庭や、高級感あるラグジュアリーなお庭などによく調和します。
●エレガンスシードル
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:八重咲き
萼片の形:卵形・円形
花の色:アプリコット・赤紫色
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:花の色はアプリコットを基調として縁部分と裏面が赤紫色をしているため、トロピカルな雰囲気を感じさせる品種です。
●エレガンスフレアピンク
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:八重咲き
萼片の形:円形(波打つ)
花の色:白色(薄い)・桃色
花の模様:ピコティー
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:花の形は八重咲きで、さらに萼片が波打ちます。そのため、ドレスが揺れているような優美な見た目が楽しめる品種です。花の色は白色(薄い桃色)を基調として、縁部分に桃色の細いピコティーの模様が入るため、上品で繊細な印象を感じさせます。
●エレガンスホワイト
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:八重咲き
萼片の形:卵形
花の色:白色・赤紫色
花の模様:スポット
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:花の色は白色を基調として、ソバカスのような赤紫色のスポットの模様が入るため、清潔感や上品さを感じさせる品種となります。
●エレガンスルージュクリスタル
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:八重咲き
萼片の形:倒卵形
花の色:赤紫色・白色・黒色
花の模様:ピコティー・ベイン
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:黒色の細いピコティー模様が入る、赤紫色と白色の花色が、華やかさの中にシックな上品さを感じさせる品種です。そのため、気品のあるエレガントなお庭や、高級感あるラグジュアリーなお庭などによく調和します。
●クランベリーシフォン
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:半八重咲き
萼片の形:卵形
花の色:桃色・赤紫色
花の模様:ブロッチ
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:蜜腺が花弁化し、ドレスのフリルを見ているような優美な花姿を呈します。そのため、エレガントなお庭などに調和します。花の色は桃色を基調として、赤紫色のブロッチがはいります。そのため、可愛らしさの中に上品さも感じさせるようなお庭によく調和する品種です。
●氷の薔薇・シリーズ
おぎはら植物園・アーリーローズ | おぎはら植物園・アーリーレッド |
おぎはら植物園・メルロー | おぎはら植物園・ベノッタ |
おぎはら植物園・ロザリー | おぎはら植物園・ビアンコ |
おぎはら植物園・ナイチンゲール | おぎはら植物園・ピコティー |
![]() マスダグリーン楽天市場店・カルロッタ | ![]() マスダグリーン楽天市場店・レッドロマンス |
千草園芸・ダークピコティー | おぎはら植物園・レッド |
![]() こぼんさい・バローロ | |
おぎはら植物園・フロステッドローズ | マスダグリーン楽天市場店・ホワイト |
学名:Helleborus x glandorfensis ‘ice n’ roses’
開花時期:2月~4月(11月~4月)
花の形:一重咲き
萼片の形:卵形
花の色:赤色・桃色・クリーム色・紫色・暗紫色
花の模様:ピコティー
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:ドイツのHeuger社が育種した、ヘレボルス × エリックスミシィ(Helleborus × ericsmithii)とレンテンローズ(Helleborus orientalis)の交配品種(品種群)です。耐候性・耐病性に優れ丈夫で育てやすく、とても長寿です。また一部の品種(アーリーローズやアーリーレッドなど)は早咲きで、場合によっては11月頃から開花し、4月頃まで花が見られます。さらに、非常に多花性の性質があり花が次々と上がるため、株を覆うような豪華な花姿が楽しめる点もこのシリーズの魅力です。
●しずく小鞠
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:八重咲き
萼片の形:倒卵形
花の色:アプリコット・赤ピンク色
花の模様:ピコティー・ベイン
葉の色:緑色
草丈:約15~25cm
備考:花の形は八重咲きで、萼片の先端が丸みを帯びるため、豪華さの中に可愛らしさも兼ね備える花姿をしています。花の色は白色を基調として、赤紫色の疎らなベインやピコティーの模様がはいります。そのため、清潔感の中に上品さを感じさせる品種です。
●シューティングスター
学名:Helleborus ericsmithii ‘shooting star’
開花時期:2月~4月
花の形:一重咲き
萼片の形:卵形
花の色:白色・黄緑色
花の模様:ボカシ
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:生育旺盛で花上がりが抜群によく、開花期には株を覆うように咲き誇る豪華な花姿が楽しめる品種です。花の色は白色から淡い黄緑色で、若々しくフレッシュな色彩効果を生み出します。
●ストロベリームーン
学名:Helleborus ‘Strawberry Moon’
開花時期:12月~4月
花の形:一重咲き
萼片の形:円形・広卵形
花の色:赤ピンク色・白色
花の模様:その他
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:早咲きの性質があり、早ければ12月頃から開花します。花茎に1個または数個の花をつけます。花の形は一重咲きで、萼片が丸弁(円形)のためコロンとした可愛らしい見た目をしています。花の色は赤ピンク色と白色で、ボカシのような模様がはいります。
●ダブルファンタジー
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:八重咲き・半八重咲き
萼片の形:卵形
花の色:白色
葉の色:緑色
草丈:約15~30cm
備考:花は小振りな八重咲きまたは半八重咲きのような花姿をしています。花の色は純白で、黄色の雄蕊とのコントラストが美しく、光で照らされているような明るさを感じさせる品種です。
●チェリーシフォン
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:半八重咲き
萼片の形:卵形
花の色:淡い緑色・淡い赤紫色・濃い赤紫色
花の模様:ピコティー・ボカシ
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:蜜腺が花弁化し、ドレスのフリルを見ているような優美な花姿を呈します。そのため、エレガントなお庭などに調和します。花の色は淡い緑色に淡い赤紫色のボカシ斑が入り、また縁部分に濃い赤紫色のピコティーが入ります。そのため、上品な色彩効果を生み出します。
●ピンクフロスト
学名:Helleborus × ericsmithii ‘Pink Frost’
開花時期:2月~4月
花の形:一重咲き
萼片の形:卵形
花の色:クリーム色・桃色・赤ピンク色
花の模様:その他
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:花の色は咲き初めクリーム色から桃色で、花が咲き進むにつれてローズ色(赤ピンク色)へと変化します。そのため、女性的な可愛らしさをかんじさせる品種です。また濃緑色から青緑色の葉は、重厚的でシックな雰囲気があり、落ち着いた雰囲気のお庭によく調和します。
●プチドール・シリーズ
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:一重咲き
萼片の形:卵形
花の色:桃色・紫色・赤紫色・黄緑色・白色
花の模様:ピコティー
葉の色:緑色
草丈:約15~30cm
備考:プチの名前が付く通り、花が小さい品種です。また株はコンパクトに成長し、沢山の花を咲かせる所もこのシリーズの魅力となります。
●ブラックスワン
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:八重咲き
萼片の形:卵形
花の色:黒色(暗紫色)
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:花の形は八重咲きで、萼片が卵形でほっそりしているため、豪華さの中に洗練された見た目を兼ね備えた花姿をしています。花の色は黒色をしているため、重厚的で格式の高さを感じさせるお庭や、シックでモダンなお庭などによく調和します。
●ブラックパール
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:一重咲き
萼片の形:円形
花の色:黒色(暗紫色)
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:花の形は一重咲きのカップ咲きで、萼片が丸弁(円形)のため、ボールのようなコロンとした可愛らしい見た目をしています。また花の色は黒色をしているため、重厚的で格式の高さを感じさせるお庭や、シックでモダンなお庭などによく調和します。
●プラムミスト
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:一重咲き
萼片の形:円形
花の色:赤紫色・白色
花の模様:ベイン
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:花の形は一重咲きのカップ咲きで、萼片が丸弁(円形)のため、ボールのようなコロンとした可愛らしい見た目をしています。花の色は赤紫色と白色で、赤紫色のベインの模様が入ります。そのため、上品なお庭などによく調和します。
●プリマドレス・シリーズ
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:八重咲き(多弁花)
萼片の形:卵形(波打ち)
花の色:赤色・桃色・クリーム色・紫色・白色
花の模様:ピコティー
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:花の形は八重咲きで、萼片が高密度に重なります。またこの萼片は波打つため、ドレスが揺れているような優美な見た目をしています。そのため、豪華でラグジュアリーなお庭や、気品を感じさせるエレガントなお庭などによく調和します。
●ホワイトオーケストラ
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:半八重咲き
萼片の形:広卵形・卵形
花の色:黄緑色(クリーム色)・赤紫色
花の模様:ピコティー
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:花の形は半八重咲きで、花の中央に花弁化した蜜腺があり、萼片は丸みがあるため、豪華さなの中に可愛らしさも感じさせる品種です。花の色は白色を基調として、赤紫色の細いピコティーの模様が入るため、繊細さと上品さを感じさせる品種です。
●ミスティローズ
学名:Helleborus cv.
開花時期:2月~4月
花の形:半八重咲き
萼片の形:広卵形
花の色:淡い桃色・赤紫色
花の模様:ピコティー
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:蜜腺が花弁化し、ドレスのフリルを見ているような優美な花姿を呈します。そのため、エレガントなお庭などに調和します。花の色は淡い桃色を基調として、縁部分に赤紫色のピコティー模様がはいります。そのため、可愛らしさと繊細さを感じさせる品種です。
●モンテクリスト
学名:Helleborus ericsmithii ‘Monte Cristo’
開花時期:12月~4月
花の形:一重咲き
萼片の形:円形
花の色:クリーム色・黄緑色・赤ピンク色
花の模様:ピコティー
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:早咲きの性質があり、早ければ12月頃から開花します。そのため、長く花を楽しみたい人に好まれる品種です。花の形は一重咲きのカップ咲きで、萼片が丸弁(円形)のため、ボールのようなコロンとした可愛らしい見た目をしています。花の色はクリーム色から黄緑色で、咲き進むと縁部分に赤ピンク色のピコティーの模様が入ります。また葉の色は濃緑色から青緑色をしています。そのため、重厚的でシックな雰囲気のお庭によく調和します。
●雪の妖精・シリーズ(ウインターバレエ・シリーズ)
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学名:Helleborus × lemperii cv.
開花時期:1月~4月(11月~4月)
花の形:一重咲き・半八重咲き
萼片の形:卵形
花の色:赤色・桃色・クリーム色・紫色・白色
花の模様:ピコティー
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
備考:ドイツのHeuger社が育種した、クリスマスローズ(Helleborus × hybridus)とヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger)の交配品種(品種群)です。花茎が頑強で、沢山の大きな花を咲かせます。また全体的に早咲きの性質がありますが、一部の品種(リサンなど)は特に早く、場合によっては11月頃から開花し、4月頃まで花が見られます。
■クリスマスローズ(ヘレボルス属)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
■クリスマスローズの育て方
花壇の土づくり
●日照条件
クリスマスローズは、明るい日陰から西日の当たらない半日陰で育てることができます。冬は日向で栽培できますが、夏の西日は強光で強いストレスを与えることはもちろん、高温と重なり、複合ストレスになることで致命的な影響を与えることがあります。そのため、理想的な環境は、落葉樹の下で、夏場の高温期に明るい日陰に入り、冬の低温期は落葉した樹木の下で柔らかな日差しをしっかり浴びる環境となります。
日照条件の分類(参考)
- 日向:直射日光が一日を通して6時間以上当たる場所です。一般的に全方位に障害物がない、またはお庭の向きが南向きの場所になります。
- 半日陰:直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。一般的には、午前中のみ日が当たり、午後から日陰になる場所となります。そのため、お庭の向きは東向き、または木漏れ日がはいるような場所です。
- 明るい日陰:直射日光が二時間程度までしか当たらないか、殆ど当たらずに間接光だけで明るい場所です。一般的にお庭の向きが北向き、または建物の影など日差しを遮る障害物が多い環境です。
- 暗い日陰:森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
●土壌の土質
- 土質:基本的に通気性と排水性が十分であれば幅広い土壌に適応しますが、土質は砂壌土・壌土で栽培するのが理想です。土壌が砂質で極端に水捌けが良いと乾燥が早まって萎れたり葉が落ちやすくなったり、栄養が極端に少ない土壌では生育が悪くなることがあります。また粘土質で硬い土壌は根張りが悪くなり、ジメジメとした過湿が続く土壌は根腐れを引き起こす可能性があるため避けた方が良いでしょう。
- 肥沃さ:有機物をしっかりと含む肥沃な土壌を好みます。腐葉土やピートモスなどの有機物を入れることで、土壌の団粒化が促されて物理性(通気性・排水性・保水性)が向上したり、陽イオン交換容量が高くなり保肥力が向上したり、植物が必要とする栄養分を含有するため成長を補助したりする効果が期待出来ます。
- pH:pHは6.5~7.5を好みます。土壌のpHを測定して適正範囲外にある場合は土壌改良材などを用いてpHを調整しましょう。pHが適正範囲から極端に外れた土壌では微量要素などの栄養を上手く吸収出来ずに生育不良になる場合があります。
土壌診断と改善の行い方(参考)
- 排水性の診断:深さ30cm程度・幅30cm程度の穴を掘り、穴の中を水で完全に満たす。一時間あたり約3~10cmの排水があれば、一般的な植物を育てるのに適した排水性になります。※それ以下またはそれ以上である場合は排水が悪い、または排水がよすぎる可能性があります。
- 排水性の改善:花壇を高くしたり、ロックガーデンを作り、植物を植える場所を周囲より高くする。また縦穴暗渠(縦穴排水)や排水溝をつくる。
- 作土層の診断:調べたい箇所の土壌に支柱を出来るだけ深くまでさします。支柱の入った部分が30cm前後あれば一般的な植物であれば、根を張るのに十分な作土層がありますが、それ以下であれば改善が必要です。また土壌を観察して石やゴミがあれば根を伸ばすのに邪魔になるため取り除いた方が良いでしょう。
- 作土層の改善:植物を植える箇所とその周囲をシャベルを使って30cm程度の深さまで掘り起こして解します。また石がある場合は土ふるいを使用して取り除きましょう。
- 土壌(土性)の性質の診断:土壌の通気性・保水性・保肥力を知るために、土壌を砂土・砂壌土・壌土・埴壌土・埴土に分類して、植物に合わせて土壌の改良をしましょう。
- 砂土:排水性と通気性が高く乾燥しやすいため、水分過剰による根腐れを引き起こしにくい。診断は、適度に湿らせた土を触った時にザラザラとした砂の粗い感触がある。手のひらや指で捏ねても全く固まらずに簡単に崩れる。
- 砂壌土:排水性と通気性が高く乾燥しやすい傾向がある、砂土と比べると、保水性と保肥力が少しあるため、乾燥気味の土壌を好む植物などに向いています。診断は、適度に湿らせた土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触がある。手のひらや指で捏ねると、緩く固める事が出来るが崩れやすい。
- 壌土:通気性・保水性・保肥力のバランスが高いため土壌管理がしやすい。診断は、適度に湿らせた土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触がある。手のひらや指で捏ねて伸ばすと、鉛筆程度の太さの棒状まで伸ばすことが出来る。 ただし伸ばした棒を曲げるのは難しい。
- 埴壌土:保水性・保肥力が高いため乾燥しにくい傾向がある。診断は、適度に湿らせた土を触った時に粘土のヌルヌルとした感触があり、砂のザラザラも少し感じる。手のひらや指で捏ねて伸ばすと、マッチ棒程度の太さまで伸ばすことが出来て、輪っかに曲げても切れにくい。
- 土壌(土性)の性質の改善:土壌の診断をしたら、植物が求める環境に合わせて土壌改良材をいれます。
- 通気性・排水性の改善:通気性・排水性の高い土壌改良材(パーライト・日向土・川砂・バーク堆肥 など)を混ぜ込む。
- 保水性の改善:保水性の高い土壌改良材(腐葉土・ピートモス・バーク堆肥・黒土)を混ぜ込む。
- PHの診断:土壌のPHを調べる方法は土壌酸度計を土壌に突き刺すタイプ・リトマス紙を溶液に浸すタイプ・ペーハー測定器を溶液に浸すタイプ・アースチェック液を溶液に垂らすタイプ等があります。製品によって調べ方がことなるため、詳しい手順は製品の取り扱い説明書をご覧下さい。
- PHの改善:PHを診断後に植物の適正なPHに合わせて、土壌改良材を入れてPHの改善をおこないます。
- PHを酸性に改善:ピートモスを使用する場合はPHを1下げるために、1㎡あたり、ピートモスを約1.2kgを入れて混和します。
- PHをアルカリ性に改善:苦土石灰を使用してPH1上げるには、1㎡あたり苦土石灰を約100~200g入れて混和します。
- 肥沃さの診断:肥沃さは土壌の色によりある程度診断できます。土壌の色は成分や状態を示しており、簡易的に植物を育てるのに適しているか調べる事が出来ます。黒色の場合は腐植が多く肥沃な傾向があり、赤色・黄色・白色の場合は腐植が少なく肥沃でない傾向があります。
- 肥沃さの改善:土壌に堆肥または微生物資材を入れます。堆肥を入れる量は土の量に対して二割から三割程度にします。入れ過ぎると通気性・排水性・保水性のバランスが崩れて植物が育つのに不適な環境になりやすいため注意してください。
※詳しい土壌診断と改善方法はこちらのリンクからご覧下さい
鉢土づくり
●日照条件
クリスマスローズは、明るい日陰から西日の当たらない半日陰で育てることができます。冬は日向で栽培できますが、夏の西日は強光で強いストレスを与えることはもちろん、高温と重なり、複合ストレスになることで致命的な影響を与えることがあります。そのため、夏場の高温期は明るい日陰に移動し、冬の低温期は日向で育てると良いでしょう。
●培養土
クリスマスローズの培養土を購入する場合は、クリスマスローズ専用の培養土を使用すると良いでしょう。
培養土を自作する場合
- 土壌改良材(無機質):通気性・排水性・保水性を改善する目的で、赤玉土や日向土などの土壌改良材を6割~7割を目安に配合します。土壌改良材の土粒は小粒・細粒を利用します。大きすぎる土粒を使うと、培養土の中に大きな空隙が出来て根の活着が悪くなり、保水性も悪くなり植物の生育が悪くなる原因となるため避けてください。
- 土壌改良材(有機質):腐葉土などの堆肥を全体の3割~4割を目安に培養土の中に配合すると、土壌の物理性・化学性・生物性を改善して、根の活着を高めて根張りをよくしたり、栄養素を含有しており、微生物の働きを促進して土質を改善したり、植物の栄養補給に寄与する働きがあったりします。
培養土の配合例
- 基本の配合:赤玉土(小粒)6割+腐葉土4割+苦土石灰適量+元肥適量
- 保水性の高い配合:赤玉土(小粒)5割+バーミキュライト2割+腐葉土3割+苦土石灰適量+元肥適量
- 培養土が長持ちする配合:日向土(細粒・小粒)5割+腐葉土4割+くん炭1割+元肥適量
- 肥沃な配合:赤玉土6割+ 腐葉土3割+牛糞堆肥1割+苦土石灰適量+元肥適量
水やりの仕方
クリスマスローズは、基本的に一定の湿り気がある環境を好みます。ただし過湿が続くと病原菌が増えて株が腐敗する原因となったり、根の呼吸を妨げて根腐れを引き起こす原因になったりします。そのため、水やりの頻度には十分な注意が必要です。
地植えで栽培する場合は、基本的に降雨に任せて育てることが出来ます。ただし、雨が全く降らずに土壌が乾燥していたり、極端な暑さで乾燥が早くなっている場合は水やりが必要となります。一方で、鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて乾燥がかなり早いため、定期的な水やりが必要です。培養土の状態を見ながら水やりをする必要があるでしょう。水やりの方法は下記を参考にしてください。
●水やりの方法
- 春の水やり:株は生育旺盛で、多くの水を必要とします。そのため、土壌の表面が乾燥したタイミングで水をたっぷり与えましょう。
- 夏の水やり:この時期は、高温のため生育が緩慢になります。株が乾燥で致命的なダメージを受けやすいことはもちろんですが、高温多湿で根腐れを引き起こすこともあるため、水やりの頻度や時間帯も大切となります。基本は、朝の涼しい時間帯に土壌の表面が乾燥したタイミングで水をたっぷり与えましょう。
- 秋の水やり:気候が穏やかになり、生育が旺盛になります。そのため、土壌の表面が乾燥したタイミングで水をたっぷり与えましょう。
- 冬の水やり:生育は緩慢になり、土壌の乾燥も他の季節と比べると緩やかに進み、水やりの頻度も少なくなります。ただし、生育期間中であることは変わらないため、土壌の表層が乾燥したタイミングで水を与えましょう。
注意点
- 水やり時間帯:水やりの時間帯は、基本的に植物が水を欲しがりだす朝に与えるのが最適です。昼や夕方に与える事も出来ますが、季節によっては高温で水がお湯のようになり蒸れて根腐れを引き起こす可能性があります。また夕方に水やりを行うと、植物が水分をあまり必要としない夜間にも水がたっぷり残り呼吸を邪魔するなどして根腐れを引き起こす原因になる事があります。そのため、基本的に朝に水をやることが正しいですが、植物が萎れている場合は時間に関係なく直ぐに水やりを行って下さい。
- 水を与える量:1回に与える水の量はたっぷりです。鉢植えで植物を栽培している場合は、鉢底から水がしっかり流れるまで与えます。その際、水を与える場所が1箇所になると水の道が出来てしまい、特定の場所に水が流れないこともあるため水を与える場所を変えながら与えましょう。地植えで水やりを行う場合は、土壌の表面だけでなく奥まで水を染み込ませるつもりでしっかりと水を与えて下さい。
- 水を与える場所:水を与える場所は基本的に株元から少し離れた場所で、植物に直接かけないようにします。植物上に水が溜まると、そこから真菌などが植物の中に侵入し、病気を引き起こし腐敗させる原因になるため注意して下さい。
土壌の乾燥の確認方法
- 土壌表面の乾燥:土壌の表面の乾燥とは、土壌の最も上の部分の表面が乾燥している事です。土壌表面の乾燥の確認方法には目視・触感があります。
- 目視で確認:土は濡れているなら色が濃くなったり黒っぽくなったりしていて、乾燥すると色が白っぽくなります。
- 触感で確認:土の表面を指で触ってみてます。土は濡れていると湿り気があり、乾燥しているとサラサラとしています。
- 土壌の表層の乾燥:土壌の表層の乾燥とは土壌の表面から5cm以下が乾燥していることになります。※土壌の表層の定義は様々ありますが、ここでは土の表面から5cm程度の深さと定義しています。
- 目視で確認:透明な植木鉢を使用して植物を育てます。透明で土の色の変化が分かるため、土表面から5cm以下の土の色が白っぽくなってきたら水やりを行います。
- 重量で確認:鉢植えで育てている場合は、水分量で鉢の重量が変わるため、土が乾燥した時の軽さを覚えておいて土の乾きを判断します。
- 道具で確認:割り箸・竹串などを用土の中に差してみて、引き上げた時の割り箸・竹串の色と湿り気を見て乾燥具合を確認します。
- 専用の道具:サスティーを土壌にさして使用します。サスティーは土壌が乾くと色が変化して水やりのタイミングを教えてくれます。
肥料の与え方
クリスマスローズは土壌が肥沃であれば肥料が無くても育てる事ができます。ただし、肥料を与えることで株の生育が促進されるため、生育期間中の春と秋は定期的に追肥を施してあげる方がよいでしょう。また土壌の状態を見ながら、土壌の色が薄く痩せていると感じる場合、また鉢植えで育てている場合などは、堆肥を入れてあげてください。
●堆肥の与え方
- 堆肥を入れる時期:植え付け時、または冬から早春に堆肥を入れます。
- 堆肥の入れ方:堆肥の入れ方は地植えと鉢植えでかわります。
- 地植え:植付けや株分けする時などに土壌改良を行い堆肥を入れて混和する。または株の周囲に堆肥を盛ったり、株の周囲に穴を掘り堆肥を入れることもできます。
- 鉢植え:植え替え時に堆肥がしっかり入った新しい培養土を使う。または古い土に2割から3割ほど新しい土を混ぜて再利用することもできます。
●肥料の与え方
- 元肥:元肥は植付け前または植付け時に土壌の中にあらかじめ入れて施す肥料です。
- 肥料の成分:窒素・リン酸・カリが同程度の割合で入る水平型、またはリン酸が多く含まれる山型を選びます。
- 肥料の製品:緩効性肥料・配合肥料(BB肥料など)がおすすめです。
- 施し方:基本的に全面施肥です。全面施肥とは、植物を植付ける土壌・培養土の中に、規定の量の元肥を入れて、偏りがないように混和する方法です。※全面施肥は肥料が植物の根に触れて肥焼けを引き起こす可能性があるため、肥効が緩やかに出る肥料を選ぶ。例として緩効性肥料やBB肥料などです。
- 追肥:植物が生育する途中で施す肥料です。土壌中の栄養素は植物が吸収して減っていくため、追肥を施すことで補います。
- 肥料を与える時期:生育期の春と秋に追肥を施します。夏場は生育が衰退し、この時期に肥料が残ると根腐れを引き起こしやすいため肥料を止めます。
- 肥料の成分:窒素・リン酸・カリがバランス良く入る肥料、またはリン酸が多く入る肥料を選びます。
- 肥料の製品:液肥・固形肥料(速効性・緩効性・BB肥料 など)がおすすめです。
- 施し方(液肥):液肥を規定された分量の水で希釈して、約10~14日の頻度で与えます。液肥は1箇所にかけるのではなく、植物の株元を中心に根が張っている範囲にまんべんなく、全ての根に液肥が行き渡るように施しましょう。
- 施し方(固形肥料):固形肥料の与え方は製品により置き肥タイプ・差し込みタイプ・埋め込みタイプがあります。製品に合わせて、規定された分量・規定された頻度・規定された方法で施しましょう。
剪定のやり方
クリスマスローズは剪定せずに育てる事も出来ますが、より健康で美しい株を維持するために剪定が推奨されます。例えば、古葉とりをして病気の持ち越しを防ぎ新しい葉の成長を促したり、花がら摘みを行いエネルギーを栄養成長に振り分け健康な成長を促進します。
剪定をするかは剪定理由を見ながら決めるとよいでしょう。
●剪定方法
- 花がら摘みの方法:花がら摘みを行う時期は開花期間中です。こぼれ種で増えるのを抑制したい場合、株の健康な成長を促したい場合などに剪定しましょう。花がら摘みの方法は、花が終わったら花茎の根元から切り取りましょう。
- 古葉取り:古葉とりを行う時期は10月~12頃や傷んだ葉を見つけた時です。株を観察して、古くて硬い葉、傷んでいる葉を根元から剪定して取り除き、新しい葉は残します。これを行うことで、病気の持ち越しを防ぎ、株元に太陽光が届き過湿を防ぎ、風通りが良くなり病害虫の発生を抑制します。また栄養が花や新しい葉に優先的に回り花が咲きやすくなったり、生産性の高い葉の成長が促進されます。
夏越しする方法
クリスマスローズの原種が自生する地域の気候は地中海性気候(Csa)・高地地中海性気候(Dsa・Dsb)・高山気候(H)に属し、夏場は気温が高温になる地域から冷涼な地域まであり、また降水量も少なく乾燥気味な地域から湿潤な地域まで様々です。ただし、高温になる地中海性気候では夏場にやや乾燥気味になり生育が緩慢になるため、水分の必要量が減ります。一方で、日本は高温多湿のため水分の与え方には注意が必要になってくるでしょう。
基本的な育て方に従えば夏越しはそれほど難しくはありませんが、高温多湿で生育が衰えやすいため、強光・高温・乾燥・多湿の予防が本種の生育を衰えさせず健康に育てる秘訣になります。
●夏越し対策一覧
- 水やり:夏は生育が緩慢になり半休眠状態になるため水の吸い上げが弱まります。そのため、この時期に頻繁に水を与えると、過剰な水分となり根腐れを引き起こしやすくなります。土壌の状態を見ながら乾燥気味に水やりを行うことが大切です。
- 日差しを避ける:この対策法は高温・強光・乾燥対策になります。鉢植えで育てている場合は、直射日光が当たらない軒下などに移動しましょう。地植えする場合は、夏に栽培することも考えて適切な場所に植えて下さい。
- 日除けをつくる:この対策法は高温・強光・乾燥対策になります。植物と太陽の間に遮光ネットを張り強光を遮ります。
- 雑草の除去:この対策法は多湿対策になります。周囲の雑草は風の流れや太陽光を遮り、育てている植物の成長を妨げたり、多湿を生み出す原因になったりします。そのため、不要な雑草は抜きましょう。ただし、土壌が剥き出しになることで乾燥が早まる場合もあります。
- 排水性の改善:この対策法は多湿対策になります。雨水などが周囲から集まりやすい環境にあったり、硬盤があったりすると排水が上手くいかない場合があります。対策として排水溝をつくったり、縦穴暗渠(縦穴排水)をつくり雨水が外に流れる仕組みをつくりましょう。
- 花壇を高くする:この対策法は多湿対策になります。花壇をレイズドベッドにしたり、岩を並べてロックガーデンなどにしたりして、植物を植える環境を周囲よりも高くすることで排水性が改善されます。
- 土壌の改善:この対策法は乾燥・多湿対策になります。土壌は土質により乾燥のしやすさが変わります。植物の植え付け時や植え替え時に、植物に合わせた土壌に改善をしましょう。詳しくは花壇土からご覧下さい。
- マルチング:この対策法は乾燥・病気対策になります。地面の表面をバークチップや藁などのマルチング資材で覆います。急激な地温の上昇を防ぎ、高温による蒸発、泥はねからの病気の感染なども防いでくれます。
挿し木や株分けで増やす
クリスマスローズは株分けによって増やすことができます。ただし、株分けで根が傷むと回復・定着までに時間がかかります。
●株分けの方法
- 株分け時期:秋に行うのが最適です。
- 株を観察:株を観察し、葉の数が十分にあり、株分けできる程度に大きく成長し、また株が健康であることを確認します。
- 株を掘りあげる:根を出来るだけ傷めないように、株元から離れた場所にスコップを入れて、周囲の土ごと掘り起こします。
- 土を落とす:掘り上げた株についている土や腐った根を優しく取り除きます。ただし、根はデリケートなため根鉢を完全に崩しきる必要はありません。
- 株を分割する:株は太い根茎で繋がっています。根茎に芽(葉)と根を、それぞれ3芽以上付けるようにして、根茎を清潔なナイフで切断し分割しましょう。
- 株分け後:株分け後は根が乾燥する前に素早く植付けを行い、養生しながら管理しましょう。
播種で増やす
クリスマスローズの種蒔の方法
- 播種時期:4月~7月(採種後出来るだけ早く)または発芽促進処理後に撒きます。
- 発芽日数:生理的休眠しているため発芽に数ヶ月から数年かかります。
- 備考:高温湿層処理の後に低温湿層処理が必要です。
クリスマスローズの交配と種の採取
- 準備:交配したい父系と母系のクリスマスローズを準備します。一般的に母系は花の形に影響を与えやすく、父系は花の色に影響を与えやすいとされます。
- 母系の準備:母系の花が半開きになったら、雄蕊が熟す前にピンセットで雄蕊を抜いて自家受粉を防ぎます。花に袋をかけておくと意に反する受粉が起こらず安心です。
- 受粉:父系の花粉が出ている雄蕊をピンセットで抜き取り、これを母系の雌蕊につけて受粉させます。受粉させたら名札を付けておくとよいでしょう。
- 管理:良質の種をとりたい場合は、種を採種する花を残し、他の花は切り取ります。また子房が膨らんできたら、茶こしなどの袋を被せておきます。これを被せることで、果実が熟し袋果が割れ種が出てきても袋の中に落ちるため、種を無くす心配がありません。
- 収穫:果実が熟して割れたら、種を収穫します。収穫した種は直ぐに撒くか、発芽促進を行い、種まきをしましょう。種は乾燥させて放置するとどんどん発芽率が低下します。
発芽促進処理
- 高温湿層処理:休眠から覚めさせるために、高温・湿潤の条件下で発芽促進処理を行うことです。この手順は、袋・バーミキュライト・完熟した種を準備する。次に、袋の中に、軽く湿らせたバーミキュライトを入れて、その中に種を入れる。袋の中の湿潤を保った状態で約15度~20度の場所で2ヶ月程度保管します。保管が終わったら、低温湿層処理を行います。
- 低温湿層処理:休眠から覚めさせるために、低温・湿潤の条件下で発芽促進処理を行うことです。この手順は、高温湿層処理を完了した袋を、湿潤を保った状態で冷蔵庫(約5度)の中に入れて2ヶ月程度保管します。保管が終わったら、冷蔵庫から種を取り出して種を撒きます。
種まき手順
- 種まきの時期:採種した種は、時間が経過すると発芽率が落ちるため、出来るだけ早く撒きますが、生理的休眠状態にあるため、必要に応じ高温湿層処理と低温湿層処理を行った後に撒きます。ただし、これを行った後も発芽に時間がかかることもあります。
- 培養土の準備:直播き・移植栽培※移植栽培はコストや手間が増えますが、苗を病害虫から保護したり、温度・水分の管理が楽になり成功率が高まります。
- 直播き:花壇やプランターの土を整えます。
- 移植栽培:プラグトレー・ピートポット・ポリポット・不織布育苗ポット・ジフィーセブンなどに種まき用の培養土を入れて栽培できます。おすすめは移植の際に根を傷めにくい不織布育苗ポット・ジフィーセブンなどです。
- 種の撒き方:点撒き・すじ撒き・バラ撒き
- 種まき後の管理:種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
- 発芽後:発芽が揃ったら、株同士の間隔を見て、混んでる場所の苗を間引きます。また間引きした苗は別の場所に移植することもできます。※直播きする場合は成長に合わせて株同士がくっついているものを状態がいい方を残し間引きするとよいでしょう。
- 移植:小さなプラグトレーやポットで移植栽培をしている場合は、本葉が2枚以上になったタイミングでポットなどに移植します。出来るだけ根鉢を崩さないように注意しましょう。
- 定植:株がある程度の大きさになったら定植します。定植が遅れると移植時に根を傷付けるリスクが増えると同時に、苗が老化して定植後の成長も悪くなるリスクが高まります。
※鎮圧は土と種の密着度を高め水分の吸収をよくします。



















