- 原産:南アフリカ
- 科:ベンケイソウ(Crassulaceae)
- 属:クラッスラ(Crassula)
- 種:キャピテラ(Crassula capitella)
- 別名:クラッスラ・茜の塔/キャンプファイヤープラント(campfire plant)/レッドフレームス(red flames)/レッドパゴダ(red pagoda)
- 開花時期:夏~秋頃
- 花の色:白色
- 葉の色:緑色・黄色・橙色・赤色・紫色
- 香り:
- 分類:多年草
- 生育型:
- 樹高:約15~40cm
- 誕生花:
- 花言葉:富・不老長寿・一攫千金・幸運を招く
- 用途:カラーリーフ/観葉植物/多肉植物
- 購入方法:クラッスラ・茜の塔を楽天で購入
■クラッスラ・茜の塔とは!?
クラッスラ・茜の塔の学名はCrassula capitella 、別名では「クラッスラ・キャピテラ」「キャンプファイヤープラント(campfire plant)」「レッドフレームス(red flames)」「レッドパゴダ(red pagoda)」などとも呼ばれる南アフリカが原産の多年草です。
■クラッスラ・茜の塔の語源(由来)
- 属名のCrassulaは、ラテン語で「厚い」を意味する「crassus」から来ており、多肉植物で葉が厚い事に由来します。
■クラッスラ・茜の塔の特徴(魅力)
- 主な特徴と魅力
- クラッスラ・茜の塔の特徴は、葉の形状が多様で変異が多く三角形・卵形・披針形・長楕円形などがある所、葉は多肉質で貯水組織があるため乾燥に強い所、葉の色は強光・低温などの環境ストレスを受けて赤色・橙色・黄色・紫色へと変化しやすい所、開花は夏から秋頃にあり、白色の小さな花が葉腋から複数出て咲く所等にあります。
- クラッスラ・茜の塔は、ユニークな茎葉のシルエット・肉厚で可愛い葉・炎を思わせるカラーリーフを鑑賞する目的で栽培されており、観葉植物として屋内で楽しまれたり、温暖な地域では屋外で地植えして楽しまれたりしています。
- 外観の特徴
- 草丈は約15~40cm、茎は直立茎・斜上茎・横臥茎(上部で湾曲して地表を這う)、茎の色は緑色・黄色・橙色・赤色・紫色の範囲である。
- 葉序は対生葉序、葉身の形は変異が多く長楕円形・披針形・卵形・三角形、葉の色は緑色・黄色・橙色・赤色・紫色、葉は強光などの環境ストレスに晒されると変化する。
- 花序は集散花序、花は花弁の数が5個、花弁の形は披針形、花弁の色は白色です。
- 主な用途
- クラッスラ・茜の塔は、観葉植物として屋内で楽しまれることも多い植物です。ただし、基本的に日当たりを好む植物のため育てる場所には注意が必要です。※詳しくは鉢土づくりの日当たりからご覧下さい。
- クラッスラ・茜の塔は、乾燥に強いことから、岩や砂の多いロックガーデンや、サボテンや多肉等の乾燥に強い植物を集めたドライガーデンなどで育てられることが多い植物です。
- 栽培時の注意点
- 栽培する際は「低温」「過湿」に注意する必要があります。
- 低温とは、低い温度、つまり冬の寒さを苦手にしています。クラッスラ・茜の塔は基本的に霜に耐えられないことはもちろん、10度を下回っても低温障害で株が弱る可能性があります。そのため、冬の間は10度を下回らない環境でそだてる必要があります。
- 過湿とは、何時までも土壌がジメジメしているような状態です。基本的に他の多肉植物と同様に、乾燥に強いですが、水分が過剰な状態を苦手にしています。そのため、水のやりすぎないこと、長雨に当てないことが大切になるでしょう。
■クラッスラ・キャピテラの園芸品種を紹介
クラッスラ・茜の塔
クラッスラ・茜の塔の学名はCrassula capitella 、別名では「クラッスラ・キャピテラ」「キャンプファイヤープラント(campfire plant)」「レッドフレームス(red flames)」「レッドパゴダ(red pagoda)」などとも呼ばれる南アフリカが原産の多年草です。
茜の塔錦
学名:Crassula capitella ‘variegata’
草姿:直立・横臥茎
花の色:白色
葉の形:三角形
葉の色:緑色・赤色・桃色・紫色
草丈:約10~20cm
備考:葉は十字対生して三角形の葉が密に積み重なるため、仏塔を思わせるような見た目をしている。葉の色はやや紫色になりやすい緑色で、環境ストレスにより赤色・桃色・紫色の範囲で色が変化します。
■クラッスラの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
■クラッスラ・茜の塔の育て方
花壇の土づくり
環境
クラッスラ・茜の塔は、自生地が岩や砂の多い場所などにあり、乾燥気味の環境に生息しています。
日当り
クラッスラ・茜の塔は直射日光が数時間当たる場所で最もよく育ちますが、日向から明るい日陰までで育てる事が可能です。
注意点
- 夏場の強光が葉焼けを引き起こす可能性があるため、夏場は西日を避けた場所(半日影・明るい日陰)で育てる。
- 日当たりの悪い環境で育てると茎が徒長して倒れたり葉が少なくなったりして外観が悪くなるため、暗い日陰などは避ける。
育てられる範囲
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
基本的に岩や砂の多い場所を好み、乾燥気味の土地で育つ植物です。そのため、土質は砂壌土になるようにします。
注意することは、土壌の保水性が高く水やり後に長くジメジメしていたり、有機物が多く入りすぎてて肥沃過ぎていたりする事です。季節によっては株の成長が一時的に促進される事がありますが、株が軟弱になり病害虫の被害が増えたり、夏場に蒸れて腐敗したり、根腐れを引き起こして枯れたり、問題を引き起こす事が増えるため、通気性・排水性の悪い土壌や肥沃過ぎる土壌は避けた方がよいでしょう。
植え付けの前に土壌診断を行い、土質が悪い場合は、改良用土(日向土・軽石・川砂・パーライト)を使って通気性・排水性を改善しましょう。また腐葉土等の有機物も、少量入れると株の成長を促進させる働きがあります。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
クラッスラ・茜の塔は日向から明るい日陰までで育てる事が可能です。
ただし、夏場の強光が葉焼けを引き起こす可能性があるため、夏場は西日を避けた場所(半日影・明るい日陰)で管理した方が良いでしょう。また日当たりの悪い環境で育てると茎が徒長して倒れたり葉が少なくなったりして外観が悪くなるため、暗い日陰なども避けます。
屋内で育てる場合
屋内で育てる場合は、管理する場所の照度のレベルを調べて、最低でも中程度の照度がある場所で管理して上げましょう。植物に当たる光が少ないと、生育が非常に遅くなったり、茎が徒長したり、葉付きが悪くなったり、生育不良で枯れる事もあります。
管理場所は、直射日光や間接光の入る窓辺が理想です。窓から離れた場所で育てる場合は、植物育成ライトなどを活用するのもよいでしょう。また注意点として、夏場の強い日差しが葉焼けを引き起こすこともあります。そのため、南向きの窓のそばで育てている場合は、夏場は注意してください。
照度のレベル
- 弱い照度:500~2500lux
- 中程度の照度:2500~10000lux
- 高程度の照度:10000~20000lux
- 強い直射日光:20000~100000lux
※照度(lux)を調べる方法は、携帯のアプリや照度計などがあります。携帯のアプリでも手軽に調べられますが、詳しく調べたい方は楽天に売ってある照度計を利用すると良いでしょう。
※照度が少ない場所で育てたい場合は楽天に売ってある植物育成ライトを利用してみるとよいかもしれません。植物育成ライト以外の人工的な照明の光には光合成に必要な波長が僅かにしか含まれない事があるため、十分の照度あると思っても植物がしっかり育たない事もあるため注意が必要です。
培養土
培養土は金のなる木やアロエの培養土、また通気性・排水性の高めの多肉の培養土などを利用すると良いでしょう。
培養土を自作する場合
- 多肉植物のため基本的には通気性・ 排水性が優れている培養土をつくります。
- 用土は粒子が大きい(粗い)と根の定着が悪くなり、生育にも悪影響を与えるため粒子は小さめのものを選んだ方が良いでしょう。
- 堆肥の入れ過ぎは夏場に蒸れる原因となるため、一般的な植物よりも少なめにする。ただし堆肥をある程度入れた方が生育がよいため、少量は入れた方が良いでしょう。
- 水やりの頻度を考えて、保水性のよい用土を増やしたり、通気性・排水性の良い用土を増やし配合する。
- 鉢植えを移動する場合を考えて比重の軽い用土を利用したり、植物が倒れる可能性も考えて比重の重めの用土を選びましょう。
培養土の配合例
- 川砂+赤玉土(小粒)+腐葉土+くん炭=3:4:2:1
- 日向土(細粒・小粒)+赤玉土(小粒)+ピートモス(調整済)+竹炭=4:3:2:1
- 赤玉土(小粒)+桐生砂(細粒・小粒)+パーライト+腐葉土+木炭=3:2:2:2:1
培養土は基本用土を単体で使うか、または基本用土をベースにしながら改良用土を組み合わせて作ります。
植物の育ってきた環境、水やりの頻度、用土の費用などを考えて培養土を作ると良いでしょう。
基本用土
- 赤玉土:赤玉土とは関東ローム層の中層にある赤土を乾燥させて、粒の大きさごとに分けた用土です。
- 赤玉土の特徴は、通気性・排水性・保水性のバランスが抜群によく、鹿沼土と比べるとより保水性・保肥力にすぐれている所にあります。ただし、赤玉土は鹿沼土よりも粒が崩れて劣化しやすく、微塵が出ることで通気性・排水性が悪化しやすい傾向にあります。そのため長く使い続けるのには向きません。
- 赤玉土は通気性・排水性・保水性に優れている事から、万能な園芸用土として多くの植物に利用されています。
- 硬質赤玉土:硬質赤玉土は赤玉土を高温で焼いて硬質化したものです。
- 硬質赤玉土は赤玉土と比べて、粒が硬いため砕けて劣化しにくく、通気性・排水性が高くなっています。一方で保水性が悪くなっているため、一般的な草花で使うと土壌が乾きやすくなり水やりの頻度が増えやすいです。そのため、多肉植物・サボテン・山野草などに使われることが多い用土になります。
- 鹿沼土:鹿沼土は栃木県鹿沼地方で産出される、風化した軽石の総称です。
- 鹿沼土の特徴は、軽石と同様に通気性や排水性に優れている所、軽石と比べると保水性に優れている所、赤玉土と比較すると鹿沼土の方が形状が崩れにくい所、酸性度が強めな所などにあります。※ただし赤玉土よりも強度は強めですが、軽石と比べると脆いです。
- 鹿沼土はどの植物にも利用出来ますが、酸性度が強めなため、アルカリ土壌を好む植物を育てる場合は避けた方がよいでしょう。どうしても使う場合はアルカリ性の改良用土を配合します。一般的に酸性度が強めな事から、酸性土壌を好むツツジやサツキ等の植物によく利用されています。
- 硬質鹿沼土:硬質鹿沼土は従来の鹿沼土から硬質なものを選別した用土です。その名前が示すとおり、鹿沼土よりも硬く丈夫で劣化しにくい用土です。
- 日向土(ボラ土):日向土は別名でボラ土とも呼ばれる、宮崎県南部で産出される軽石です。
- 日向土の特徴は、通気性と排水性に非常に優れていいる所、多孔質なため保水性も適度に確保出来る所、鹿沼土と比較すると頑丈で形状が崩れにくく、PHが殆ど中性なため扱いやすい所などにあります。※鹿沼土と比べると保水性は高くありません。
- 日向土はどの植物にも使えますが、一般的な植物を育てる場合は日向土(細粒)を使ったり、腐葉土や改良用土を配合して保水性を高めた方がよいでしょう。形質が硬く繰り返し利用できるため重宝します。また一般的に通気性・排水性が高い事から軽石と同様に多肉・サボテン・山野草などの用土などにもよく利用されます。
- 桐生砂:桐生砂とは群馬県桐生市近辺で産出されるやや風化の進んだ赤褐色の火山礫です。
- 桐生砂の特徴は、通気性と排水性に非常に優れている所、また多孔質なため保水性も適度にある所、鹿沼土と比べると頑丈で形状が崩れにくく保水性はやや劣る所、PHはやや酸性に傾いた中性なため扱いやすい所等にあります。
- 桐生砂は通気性・排水性が高い事から、一般的に多肉植物・サボテン・東洋ラン・盆栽・山野草などによく利用されます。
- 軽石:軽石は溶岩が急冷されガスが吹き出す事で、多孔質で脆く軽くなった火山礫です。
- 軽石の特徴は、通気性と排水性が非常に優れていてまた多孔質なため保水性も適度にある所、鹿沼土と比べると頑丈で形状が崩れにくいため繰り返し利用出来る所、鹿沼土と比べると保水性がやや劣る所などにあります。
- 軽石は通気性・排水性が高い事から、一般的に多肉植物・サボテン・東洋ラン・盆栽・山野草などによく利用されます。
- 川砂:川砂は岩石(花崗岩・石英・長石等)が風化して生じる灰白色をした砂で、採られる場所により富士川砂・矢作砂などと呼ばれたりもしています。
- 川砂の特徴は通気性・排水性が優れている所、保水性と保肥力が殆どない所、比重が大きく安定感がある所などにあります。
- そのため、この用土がよく利用される植物は多肉・サボテン・山野草・盆栽等になります。
改良用土
- 腐葉土:腐葉土は広葉樹の落ち葉を腐熟させた改良用土です。
- 腐葉土を選ぶ基準:腐葉土は完熟していて湿り気のあるものを選びましょう。完熟してる物は見た目が黒っぽくなり、葉の断片が小さくなっています。逆に油脂成分の多い針葉樹の葉が入っていたり、未熟な茶色の葉が混じっていたり、断片が大きく乾燥していたりする腐葉土は、植物の根を傷める原因にもなるため避けた方が良いでしょう。
- 腐葉土の特徴:土壌の膨軟性を高めるため土がふわふわになる所、土壌の通気性・保水性・保肥力を高める働きがある所、PHが中性のため扱いやすい所、腐葉土はピートモスと比べて微生物を活性化する働きがあるため土を肥沃にする所などにあります。
- 腐葉土は用土の通気性・排水性・保水性を改良して肥沃さを増す、万能な園芸用土として多くの植物に利用されています。
- ピートモス:ピートモス は水苔類やヨシ・スゲ等の植物が堆積して腐植し泥炭化した用土です。
- ピートモスは腐葉土の代わりとして用いられることも多いですが、基本的に養分を殆ど含くまないため、腐葉土の様に微生物を活性化する力は弱く、無菌で清潔感があり腐敗しにくいです。そのため、挿し木や種まき用の土として使われたり、また屋内の観葉植物の用土として使われたりします。ただし無調整のピートモスは酸性度が強いため、アルカリ性の用土と組み合わせたり、酸性を好む植物に使ったりすると良いでしょう。
- パーライト:パーライトは真珠岩や黒曜石を粉砕して小さくした後に、高温で熱して中に含まれる水分を発泡させ多孔質にした資材です。
- パーライトの特徴は、パーライトの中に真珠岩系と黒曜石系の2タイプがある所、黒曜石系は表面に光沢があり比較的に滑らかで通気性・排水性に非常に優れている所、真珠岩系は表面が粗く多孔質なため保水性も兼ね備えている所、比重が0.1程度と非常に軽いため用土の軽量化が出来る所などにあります。
- パーライトは通気性・排水性・保水性の改善に使われたり、また軽量化が必要なハンギングバスケットの基本用土として使われる事もあります。
- べラボン:べラボンはヤシの実を特殊加工して作られた園芸資材です。
- べラボンの特徴は、非常に軽く空気を多く含んでいる所、水を含んだ時の膨張と乾燥した時の収縮比率が高いため用土などに混ぜ込むと通気性が改善して根張りがよくなる所、保水性もあるため水もちがよくなる所等にあります。
- べラボンは樹木に着生する植物などによく利用されますが、土の変わりとして普通の植物にも利用されます。比重が小さく軽量のため、ハンギングバスケットの基本用土として使われる事もあります。
- くん炭:くん炭は、もみ殻を炭化させたものです。
- くん炭の特徴は、通気性と透水性が抜群によい所、PH8.0前後の高いアルカリ性を示す所、適度に保水性と保肥力も兼ね備えている所、植物の成長に必要とされるミネラルを含有しているため茎葉が丈夫になる所、菌根菌などの有用微生物を活性化させる所などにあります。またくん炭は木炭と比べると、粒が細かいため扱いやすさがあり、ケイ酸が50%近く含有しているため茎・葉が頑丈になりやすく病害虫に強くなるかもしれません。
- くん炭は、主に根腐れ防止・酸性土壌の改善などに使われる事が多いです。ただしあまり混ぜすぎると土壌がアルカリ性に傾きすぎるため、使う量は培養土の中の10%程度にとどめた方が良いでしょう。
- 木炭(竹炭):木炭(竹炭)は木材または竹材を材料にして低酸素状態で高温に加熱して作られる炭です。
- 木炭(竹炭)の特徴は、通気性と透水性が抜群によい所、PH8.0~10の高いアルカリ性を示す所、適度に保水性と保肥力も兼ね備えている所、植物の成長に必要とされるミネラルを含有しているため茎葉が丈夫になる所、菌根菌などの有用微生物を活性化させる所などにあります。
- 木炭(竹炭)の主な用途としては、根腐れ防止・酸性土壌の改善などに使われる事が多いです。ただしあまり混ぜすぎると土壌がアルカリ性に傾きすぎるため、使う量は培養土の中の10%程度にとどめた方が良いでしょう。
- ゼオライト:ゼオライトは沸石とも呼ばれる鉱物の一種です。
- 特徴は水質浄化・脱臭効果・高い保肥力などにあります。そのため、根腐れ防止や肥料の流失や肥効の継続に効果を発揮します。一方で、入れすぎると肥料が効きにくくなるなどのデメリットもあるため注意が必要です。
植え替え
植物を育てていると、培養土が劣化したり、根詰まりを引き起こす事があります。そのため、成長の早さにも左右されますが数年(2~3年)に一度の頻度で植え替えをしてあげると良いでしょう。
根詰まりのサイン
- 成長が悪くなる
- 鉢穴から根が出てきている
- 培養土の乾燥が早い
植え替え方法
- 植え替えに適した時期
- 植え替えの適期は、株の素早い回復が見込める早春が適しています。
- 植え替え手順
- 植え替えの前日にはしっかり水やりをしておきます。
- 根の回り具合に合わせて、そのままの鉢を使用するか、一回り大きな鉢を使います。
- 古い鉢から株を取り出して、根を優しく解すように、風雨で劣化したり、根の侵食で劣化した古い土を軽く落とします。
- 長い根や腐った根がある場合は、必要に応じて軽く剪定して切り詰めます。
- 鉢の中に新しい培養土と株を入れて植え直します。
水やりの仕方
クラッスラ・茜の塔は、自生地が岩や砂の多い乾燥した場所にあり、また茎・葉に水分を蓄えているため、乾燥に非常に強い植物です。そのため、一度根づいてしまえば、乾燥に非常に強くなり、水やりがほとんど必要なくなります。
しかし水やりの効果で、株が大きくなりやすい等の効果もあります。そのため生育期間中は必要に応じてしっかり水やりをしてあげるのもよいでしょう。
注意することは、生育期間以外に頻繁に水遣りをしたり、長期間に渡り過湿状態にしてしまう事です。これらは、病原菌が増えて株が腐敗する原因を作ったり、根の呼吸を邪魔して根腐れを引き起こす原因になったりします。そのため、水やりする季節や頻度には注意が必要となります。
水やりの与え方
- 春・夏・秋:土の表土が乾いたタイミングで水を与えます。乾燥に強い植物ですが、成長期に水を与える事で、株がしっかりと成長します。※夏場の極端に暑い時期に水をやりすぎると蒸れて根腐れを引き起こす事もあるため、管理場所や環境によってはやや乾燥気味に管理した方がよいこともあります。
- 冬:株は休眠するため、乾燥気味に管理する。水やりの頻度は月に1~2回程度で、土を軽く湿らせる程度に与えます。
水やりのタイミング
- 表土の乾いたタイミング
- 土の表土(表面)の色が、濡れているなら黒っぽく、乾いたら白っぽくなるため、目視で白っぽく乾いたのを確認する。
- 目視で確認が難しい場合は、表土を触って乾燥を確認する。
鉢内または表層が乾いたタイミング透明な鉢植えで育てると土の色の変化が分かるため、目視で確認する。鉢植えで育てている場合は、水分量で鉢の重量が変わるため、持ち上げてみて土の乾きを判断する。割り箸・竹串などを用土の中に差してみて、引き上げた時の割り箸・竹串を色と湿り気を見て確認する。- サスティーを鉢土に差して、色の変化を確認してから水やりをする。
※水やりのタイミングに不安がある場合は、サスティーを利用することも出来ます。色の変化を覚えておくだけで簡単に水やりを行うことが可能です。
肥料の与え方
クラッスラ・茜の塔は、自生地が岩や砂の多い場所などにある事からも分かる通り、栄養の乏しい土壌でも問題なく育ち、肥料がなくても育てられます。
肥料は、株を大きく成長させたり葉色が良くなるなどの健康な成長を促す効果があります。しかし、肥料を与え過ぎると、株が軟弱に育ち病害虫に弱くなったり、肥焼けする事もあるため、肥料を与える場合は適切な時期に適切な量を与える事が大切です。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 緩効性肥料などであれば春に一度だけ与えます。
- 液体肥料や化成肥料を与える場合は春から夏の生育期間中に数回上げることが出来ます。
- 肥料の選び方
- 肥料は多肉植物の専用肥料または成分がバランスよく入る緩効性肥料がおすすめです。
- 肥料の与え方
- 緩効性肥料・化成肥料を与える場合は、規定された分量を与えます。基本的には置き肥のため、株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。また、水やりの際に、きちんと肥料が解けるように水を肥料に当ててください。
- 液体肥料を規定された分量で希釈して、二週間に一度の頻度で、水やりと一緒に液肥も与えましょう。※通常の液肥を与える場合は規定された分量よりも半分程度の量で希釈します。
剪定のやり方
クラッスラ・茜の塔の剪定は、開花後に株が弱ることを防ぐために花穂ごと茎を剪定して取り除きます。また春頃に変色した茎葉・枯れた茎葉・古い茎葉などを剪定して新しい成長を促すと良いでしょう。
夏越しする方法
クラッスラ・茜の塔は、基本的に夏の暑さなどには強いですが、他の多肉植物と同様に多湿を苦手にしており、特に極端な暑さと多湿が複合する高温多湿を苦手にしています。
そのため、夏越し対策は夏の暑さと多湿対策をしっかりとおこないましょう。
夏越しで重要なポイント
- 午後から日陰になる場所
- 基本的には日向を好む植物ですが、夏場は午後から日陰になる半日影で育てた方が、環境ストレスがかからず株が弱りにくいでしょう。
- 長雨に当たることが少ない場所
- 鉢植えの場合は雨に当たらない場所に移動すると良いでしょう。
- 地植えの場合は雨の当たりにく場所で育てると良いでしょう。
- 土壌の排水性がよい場所
- 植付けの際に土壌改良をしっかり行い排水性を高めましょう。
- 土壌改良を行っても、周りから水が集まる場所だと意味がありません。苗をレイズベットやロックガーデン等の周りより高い場所に植えたり、傾斜地に植えると、水が下に流れやすくなり、排水性が高まります。
- 空気の流れがあり風通しがいい場所
- 周りが壁に囲まれていたり、草が繁茂してる場所で管理すると空気が停滞して湿気が溜まりやすくなります。改善しましょう。
冬越しする方法
Hardiness:9~11
クラッスラ・茜の塔は軽い霜であれば耐えられる事もあるため、暖地や平地であれば地植えでも冬越し出来る事があります。ただし基本的に低温や凍結に弱いため、冬越し対策を行った方が良いでしょう。
冬越し対策
- 鉢植え
- 鉢植えで育てている場合は、室温が15度以上ある日当りのよい室内に入れて管理しましょう。
- 暖地などの暖かい地域であればカバーを被せるなどの、霜対策を行うだけでも越冬出来る場合があります。※ただし10度以下の環境では低温ストレスで株は傷み弱る傾向があります。
- 地植え
- 寒さが厳しくなる日は株に不織布などをかけて対応します。
- 株の掘り起こしが難しい場合は、支柱を立ててビニールを張りトンネルを作ったり、カバーをかけてミニ温室を作って上げるのもひとつの対策になります。※ただし10度以下の環境では低温ストレスで株は傷み弱る傾向があります。
挿し木や株分けで増やす
クラッスラ・茜の塔は挿し木や葉挿しによって増やす事ができます。
- 挿し木時期
- 切り戻した際の茎などを利用します。
- 挿し穂を採取する
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットして利用しましょう。
- 挿し穂を整形する
- 挿し穂の長さを5~10cm程度にわけて、挿し穂の上部の2枚の葉を残して、下部の葉を取り除きます。
- 乾燥
- 挿し穂の切り口から雑菌が入らないように、風通しのよい日陰で数日から1週間乾燥させます。
- 培養土を準備します
- 挿し穂用の培養土は無菌のものを利用して、切り口に雑菌がついて腐敗しないようにしましょう。一般的には赤玉土・日向土・ピートモスなどが利用されていますが、専用の培養土もあるため近くのホームセンターで探すのも良いでしょう。
- 培養土に挿し穂を挿す
- 挿し穂を挿す場所を決めて、培養土の中に、事前に穴を空けておきます。※培養土はほんのりと湿らせておきます。
- 挿し穂の切り口を下向きにして、培養土の中に挿し穂を入れましょう。
- 管理
- 明るい日陰で管理して、挿し穂を挿した後、数週間が経ったら、水やりを行います。
葉挿しの方法
- 葉を選ぶ
- 健康で病気のない葉を選びましょう。
- 葉を茎から切り離す
- 葉を付け根から、優しく取り外します。
- 乾燥
- 葉の傷口から雑菌が入らないように、風通しのよい日陰で数日から一週間程度乾燥させます。
- 培養土を準備
- 多肉植物の培養土を準備するか、自分で培養土をつくりそれを利用しましょう。
- 葉を培養土に挿す
- 培養土の上に、葉をならべます。その際に、葉の向きは横向きでも縦向きでも良いですが、葉の切り口を少しだけ培養土の中に埋めます。
- 管理方法
- 明るい日陰で管理して、植え付け後、数週間が経ったら、水やりを行います。
播種で増やす
クラッスラ・茜の塔の種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
クラッスラ・茜の塔の病気
クラッスラ・茜の塔の害虫
- カイガラムシ