原産:北アメリカ 科:キク(asteraceae) 属:ヨモギ/アルテミシア(Artemisia) 種:ルドビシアナ(ludoviciana) 別名:シルバークィーン(silver queen) 開花時期:8月~9月 花の色:黄色● 葉色:緑色●白色〇 分類:多年草 草丈:60cm~90cm 草姿:直立 花言葉:「光」「喝采」「脚光」「注目を集める」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アルテミシア(シルバークィーン)はスラリと伸びる背の高い茎と、白色の毛で覆われた美しいシルバーリーフが魅力的な園芸品種です。銀白色の美しい葉はどんな色の葉や花との相性よく同調するため優れた名脇役となり、紫色の花と合わせれば上品でエレガントな雰囲気の花壇となったり、濃い赤色の花と合わせれば高級感と大人の雰囲気を感じさせる魅力的な花壇となったりするでしょう。
開花時期は夏から秋、花色は黄色、個々の花は筒状花の集まる頭花で、花序は小花(頭花)が円錐状に集まり円錐花序に花を咲かせます。草姿は直立して根茎で広がり高さは約60(90)cm × 幅は約60(90)cmに成長します。葉色は緑色に白色の毛が密生しており、葉身は線形で縁部分が全円もしくは浅裂~深裂して、葉序は互生葉序につきます。
アルテミシア(ルドビシアナ)は学名Artemisia ludoviciana、別名「シルバーマウンド(silvermound)」等とも呼ばれる日本原産の多年草です。日本では北海道や本州に分布して崖地等に自生しています。属名のアルテミシア(Artemisia)はギリシャ神話の月の女神アルテミスを由来にしています。また種小名のルドビシアナ(ludoviciana)はラテン語で「ルイジアナ」を意味しており自生地に由来しています。
アルテミシア(ルドビシアナ)の特徴(魅力)
- 茎は垂直に伸びる洗練された草姿
- ↳根茎により広がる
- 葉は細長い線形で縁部分がしばしば強く裂ける
- ↳葉には白色の毛が生えシルバーリーフとして観賞用に育てられる
- ↳シルバーリーフはどんな色の花とでも調和がとりやすい
- ↳葉は潰すと良い香りがする
- 乾燥に強く低メンテナンスで育てられる
アルテミシア(ルドビシアナ)は殆ど分枝することない茎を垂直に伸ばし約90cmの高さまで成長します。葉の形は最大11cmと細長く、縁部分が裂けないものから強く裂けるものまで可変するため形は様々です。また葉は表面裏面ともに白色の毛が密生して美しい外観となるためシルバーリーフとして高い人気があります。花はキク科特有の頭花で、白色の苞葉で覆われます。開花期になると茎の上部で花穂が円錐状に集まり多数の花が咲きますが、花は小さく同系色(白色の苞葉)のため目立ちません。
アルテミシア(ルドビシアナ)の栽培
園芸では、美しいシルバーリーフを鑑賞する目的で育てられる事が多く、他の草花の引き立て役として利用されたりもします。アルテミシア(ルドビシアナ)は比較的に背が高くなる事から花壇の中央等に植えて高さと立体感を出したり、また鉢植えの中でコンパクトに育てて玄関先に飾ったりして楽しまれたりします。育てる際は夏の高温多湿を苦手にしており、蒸れで枯れ込む事も多いため注意が必要です。一方で寒さには強く管理の心配は殆どありません。増やす方法は挿し木や株分けで増やす方法が一般的ですが、種をとって撒く方法でも増やせます。