- 原産:アジア/北アメリカ
- 科:キク(Asteraceae)
- 属:マトリカリア(Matricaria)
- 種:ディスコイデア(Matricaria discoidea)
- 同義語:Chamomilla suaveolens
- 英名:パイナップルウィード
- 別名:マトリカリア・ディスコイデア/パイナップルカモミール/ワイルド・カモミール(wild chamomile)/ディスク・メイウィード(disc mayweed)/レイレス・メイウィード(rayless mayweed)
- 開花時期:3月~9月
- 花の色:緑色・黄緑色・黄色
- 葉の色:緑色
- 香り:花・葉
- 分類:一年草
- 草丈:約10~40cm
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:切り花/ドライフラワー/香りが良い/種から育てる植物
- 購入方法:パイナップルウィードを楽天で購入
■パイナップルウィードとは!?
パイナップルウィードの学名は Matricaria discoidea 、または同義語でChamomilla suaveolens 、別名では「パイナップルウィード」「パイナップルカモミール」「ワイルド・カモミール(wild chamomile)」「ディスク・メイウィード(disc mayweed)」「レイレス・メイウィード(rayless mayweed)」とも呼ばれる一年草です。
パイナップルウィードの原産地は諸説あり、アジアが原産でアジアから北アメリカに渡りヨーロッパに紹介されたという説、北アメリカが原産という説があります。自生地は荒れ地や痩せ地などの栄養の少ない乾燥した場所にあります。
■パイナップルウィードの語源(由来)
- 属名のMatricariaは、ラテン語で「子宮」を意味する「matrix」からきており、女性の病気(月経困難症や睡眠障害等)のために広く使われてきた所に由来します。
- 種小名のdiscoideaはラテン語で「円盤状の」を意味しており、この植物の花が筒状花(disc Flower)のみで構成されている事に由来しています。
■パイナップルウィードの特徴(魅力)
- 主な特徴と魅力
- パイナップルウィードの特徴は、草姿が直立して分枝が多い所、葉は羽状に細かく分裂しているため羽毛のようなフサフサした見た目をしている所、葉は潰すとパイナップルを思わせる甘い香りがする所、花は筒状花のみで構成されていて舌状花がないため、卵形のユニークな見た目をしている所、花は潰すと精油が放出されてパイナップルを思わせる甘くフルーティーな香りを漂わせる所などにあります。
- パイナップルウィードの用途としては、ユニークな見た目の花を鑑賞目的で育てられたり、花・葉をサラダやハーブティーとして楽しむ目的でハーブガーデンで育てられたり、花・葉を収穫してドライフラワーやポプリなどに利用する目的で楽しまれたりします。
- 外観の特徴
- 草丈は10cm~40cm、茎の向きは直立茎、茎は分枝が多く、分枝は斜上、茎の色は緑色です。
- 葉序は互生葉序、葉身の長さは約1~8.5cm、葉身の形は二回羽状複葉・三回羽状複葉、小葉の形は線形、葉の色は緑色です。
- 花序は頭状円錐花序、頭状円錐花序は頭状花序が円錐状に複数並んで花序を形成するものです。頭状花序のサイズは直径1cm、頭状花序の形状は円錐形・卵形、花は総苞・花冠・雄蕊・雌蕊で構成されてます。
- 総苞:総苞は花の基部にある特殊化した葉です。パイナップルウィードの総苞の形状は皿状、総苞片は鱗状に密着していて、総苞片の形は楕円形、総苞片の色は緑色をしている。
- 花冠:花冠は花弁の集合体です。パイナップルウィードの花冠は筒状花冠の一種類で構成されてます。
- 筒状花冠:筒状花冠は一般的に頭状花序の中心部に位置している、筒状花冠は合弁花冠の一種で5枚の花弁が合着して筒状の形をしており、先端が五つに裂けている。パイナップルウィードの筒状花冠の色は緑色・黄緑色・黄色です。
■パイナップルウィードの園芸品種を紹介
パイナップルウィード
パイナップルウィードの学名は Matricaria discoidea 、別名では「マトリカリア・ディスコイデア」「パイナップルカモミール」「ワイルド・カモミール(wild chamomile)」「ディスク・メイウィード(disc mayweed)」「レイレス・メイウィード(rayless mayweed)」とも呼ばれる一年草です。
■カモミールの種類を紹介しています。
■パイナップルウィードの育て方
花壇の土づくり
環境
パイナップルウィードは、自生地が痩せ地や荒れ地などにあります。
日当り
パイナップルウィードは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
パイナップルウィードは、痩せ地などに自生していることからもわかる通り、栄養の少ない乾燥した土壌を好みます。
逆に有機物を多く含む肥沃な土壌は生育を促進する働きがありますが、花・葉の風味を落とす事もあるため注意してください。
また水捌けの悪い場所で育てたり、粘土質な土壌で育てると、根腐れを引き起こして生育不良になったり、枯れたりすることがあるため注意が必要です。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土質を砂壌土から壌土あたりに調節して育てると良いでしょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
植付け時の注意点
- 植付け間隔
- 植付け間隔は25~30cm程度の間隔で離します。
- 植え付け方法
- 植付け方法は標準植えで行います。苗(根鉢)の1.5~2倍の深さまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除き、標準植えで植え付けを行いましょう。
鉢土づくり
日当り
パイナップルウィードは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
培養土を購入する場合は、一般的な草花の培養土よりも少し通気性・排水性を高めた培養土がおすすめです。※一般的な培養土に通気性・排水性を高める改良用土を混ぜるのも良いでしょう。
培養土を自作する場合
- 基本的には通気性・ 排水性が優れている培養土をつくります。
- 堆肥の入れ過ぎは夏場に蒸れる原因となるため、一般的な植物よりも少なめにする。ただし堆肥を少し入れた方が生育がよい事もある、必要に応じて少量入れると良いでしょう。
- 水やりの頻度を考えて保水性のよい用土を利用したり、植物の呼吸や成長を考えて通気性がしっかり保てる用土を選んだりする。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=7:3
- 日向土(細粒・小粒)+赤玉土(小粒)+ピートモス(調整済)+竹炭=4:3:2:1
- 赤玉土(小粒)+桐生砂(細粒・小粒)+パーライト+腐葉土+木炭=3:2:2:2:1
培養土は基本用土を単体で使うか、または基本用土をベースにしながら改良用土を組み合わせて作ります。
植物の育ってきた環境、水やりの頻度、用土の費用などを考えて培養土を作ると良いでしょう。
基本用土
- 赤玉土:赤玉土とは関東ローム層の中層にある赤土を乾燥させて、粒の大きさごとに分けた土壌改良材です。
- 特徴:赤玉土は通気性・排水性・保水性のバランスが抜群に良いことから擬似団粒構造をした土壌改良材とも呼ばれています。無菌で雑菌が繁殖しにくく、雑草の種も含まれないため挿し木用土やインドアグリーンの土としても使われる。
- 比較:鹿沼土と比べて赤玉土の方が保水性・保肥力に優れており、PHが中性に近い弱酸性のため幅広い植物で利用しやすい。赤玉土は鹿沼土よりも粒が崩れて劣化しやすいため、使い続けると微塵が出て通気性・排水性を悪化させる事がある。
- 注意点:赤玉土はリン酸を固定してしまい、植物が吸収出来る状態で無くす事があるため、リン酸の肥料を多めにやる必要がある。赤玉土の粒はやや崩れやすいため再利用出来る割合が少ない傾向があり、微塵は粘土質になり通気性・排水性を悪くする事がある。
- 用途:一般的な草花・花木・多肉・サボテン・山野草・水生植物など幅広い植物の土壌改良材として利用されます。無菌のため挿し木・種まき用土・インドアグリーンの培養土などに利用される。
- 硬質赤玉土:硬質赤玉土は赤玉土を高温で焼いて硬質化したものです。
- 比較:硬質赤玉土は赤玉土と比べて、粒が硬いため砕けて劣化しにくく、通気性・排水性が高くなっています。一方で保水性が悪くなっているため、一般的な草花で使うと土壌が乾きやすくなり水やりの頻度が増えやすいです。
- 用途:多肉植物・サボテン・山野草などに使われる事が多い。
- 鹿沼土:鹿沼土は栃木県鹿沼地方で産出される、風化した軽石の総称です。
- 特徴:鹿沼土は通気性・排水性が抜群に優れており保水性・保肥力も高いため、培養土の通気性・保水性・保肥力のバランスをとりたい時に重宝されます。PHが4~5と酸性になります。
- 比較:赤玉土と比べると鹿沼土は粒が頑丈で崩れにくいため再利用しやすく、PHは酸性に強く傾いており、保水性が劣ります。一般的な軽石と比べると鹿沼土は保水性に優れており、やや粒が脆い傾向にあります。
- 注意点:酸性度が強めなため、アルカリ土壌を好む植物を育てる場合は避けた方がよい。
- 用途:一般的な草花・花木・多肉・サボテン・山野草・水生植物など幅広い植物の土壌改良材として利用されます。特にPHが酸性のため酸性土壌を好む植物に利用される事が多いです。
- ☆硬質鹿沼土:硬質鹿沼土は従来の鹿沼土から硬質なものを選別した用土です。その名前が示すとおり、鹿沼土よりも硬く丈夫で劣化しにくい用土です。
- 日向土(ボラ土):日向土は別名でボラ土とも呼ばれる、宮崎県南部で産出される軽石です。
- 特徴:通気性と排水性に非常に優れており、多孔質なため保水性も適度に確保出来ている、比重は約0.6とバランスがよい。※鹿沼土と比較すると頑丈で形状が崩れにくいため再利用しやすく、PHが殆ど中性なため扱いやすい、一方で鹿沼土と比べると保水性がそれほど高くない。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。草地・岩場・高山地帯・砂地に自生する植物などを育てるのに向いており、一般的な草花から多肉・サボテン・山野草などの育成でも利用されます。す。
- 桐生砂:桐生砂とは群馬県桐生市近辺で産出されるやや風化の進んだ赤褐色の火山礫です。
- 特徴:通気性と排水性に非常に優れており、多孔質なため保水性も適度に確保出来ている。※鹿沼土と比較すると頑丈で形状が崩れにくいため再利用しやすく、PHがやや酸性に傾く中性なため扱いやすい、一方で鹿沼土と比べると保水性がそれほど高くない。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。岩場・高山地帯・砂地に自生する植物などを育てるのに向いており、多肉・サボテン・山野草・東洋ラン・盆栽等の育成でよく利用されます。
- 軽石:軽石は溶岩が急冷されガスが吹き出す事で、多孔質で脆く軽くなった火山礫です。
- 特徴:通気性と排水性に非常に優れており、多孔質なため保水性も適度に確保出来ている、比重は約0.4~0.6とバランスがよい。※鹿沼土と比較すると頑丈で形状が崩れにくい、PHが殆ど中性なため扱いやすい、一方で鹿沼土と比べると保水性がそれほど高くない。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。岩場・高山地帯・砂地に自生する植物などを育てるのに向いており、多肉植物・サボテン・東洋ラン・盆栽・山野草などの育成でよく利用されます。
- 川砂:川砂は岩石(花崗岩・石英・長石等)が風化して生じる灰白色をした砂で、採られる場所により富士川砂・矢作砂などと呼ばれたりもしています。
- 特徴:粒子が大きく通気性・排水性が優れており、保水性と保肥力が殆どない。比重が約2.5~2.6と大きく安定感があるため植物をしっかりと支える事が出来る。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。岩場・高山地帯・砂地に自生する植物などを育てるのに向いており、多肉・サボテン・山野草・盆栽等の育成でよく利用されます。
改良用土
- 腐葉土:腐葉土は広葉樹の落ち葉を腐熟させた改良用土です。
- 腐葉土を選ぶ基準:腐葉土は完熟していて湿り気のある物を選びましょう。完熟していると、見た目が黒っぽくなり、葉の断片が小さくなっています。逆に油脂成分の多い針葉樹の葉が入っていたり、未熟な茶色の葉が混じっていたり、断片が大きく乾燥していたりする腐葉土は、植物の根を傷める原因にもなるため避けた方が良いでしょう。
- 腐葉土の特徴:土壌の膨軟性を高めるため空気の通りが良くなり根の成長を助ける。土壌の通気性・保水性・保肥力を高めるため植物が育ちやすい環境となる。腐葉土は微量要素を含んでいるため植物が栄養を補給して健康に成長する助けとなり、また微生物の働きも活性化するため土壌が肥沃になる。PHが中性のため扱いやすい。
- 用途:土壌の保水性・保肥力・通気性を改善したり、微生物を活性化して土壌を肥沃にしたりする働きがあるため、多くの植物を育てる際の改良用土として利用されます。
- ピートモス:ピートモス は水苔類やヨシ・スゲ等の植物が堆積して腐植し泥炭化した用土です。
- 特徴:腐葉土と比べて養分を殆ど含んでいないため、微生物を活性化する力が弱く無菌で清潔感がある。土壌の膨軟性を高めるため空気の通りが良くなり根の成長を助ける。土壌の保水力を高める効果が高く、通気性・保肥力も改善する。PHは基本的に強い酸性になる。
- 注意点:PHが3~4の強い酸性のため、一般的な植物を育てる際は調整済のピートモスを使用するか、アルカリ性の土壌改良材を入れて使用した方がよいでしょう。
- 用途:土壌の膨軟性を高めて、保水性・保肥力・通気性を改善するのに利用されたり、PHを酸性に調節する目的で利用されたり、無菌で雑菌が繁殖しにくいためインドアグリーンの植物の改良用土として利用されたり、挿し木や種まき用の培土として利用されたり、多くの植物を育てる際の改良用土として利用されたりしています。
- パーライト:パーライトは、真珠岩や黒曜石を粉砕して小さくした後に、高温で熱して中に含まれる水分を発泡させ多孔質にした資材です。
- 特徴(真珠岩系):表面に光沢があり滑らか、通気性・排水性に非常に優れている、雑菌が発生しにくく、比重が0.1程度と小さく軽い。
- 特徴(黒曜石系):表面に光沢があり滑らか、通気性・排水性に非常に優れている、雑菌が発生しにくく、比重が0.1程度と小さく軽い。
- 用途:土壌の通気性・排水性を改善する目的、真珠岩系では通気性・排水性・保水性をバランスよく改善する目的で利用されます。一般的な草花の育成などでよく利用されており、比重が軽いため培養土の軽量化などに欠かせません。
- べラボン:べラボンはヤシの実を特殊加工して作られた園芸資材です。
- 特徴:非常に軽く空気を多く含んでいて、水を含んだ時の膨張と乾燥した時の収縮比率が高いため、培養土などに混ぜ込むと通気性が大きく改善して根張りがよくなります。通気性はもちろん保水性・保肥力も高いため優れた土壌改善効果があり、単体でも植物を育てる事が出来る。
- 用途:土壌の膨軟性・通気性・保水性・保肥力を改善する目的で使用することができます。培養土としてべラボン単体で一般的な植物を育てる事ができます。非常に軽量なため吊り鉢やハンギングバスケットなどの培養土にもおすすめです。樹木に着生する洋ランなどの植物の培養土にも利用されます。
- くん炭:くん炭は、もみ殻を炭化させたものです。
- 特徴:通気性と排水性が抜群によいため根腐れ防止効果があります。菌根菌などの有用微生物を活性化させる効果があるため、植物が菌根菌と共生して病気に強くなったり水分・栄養を補給しやすくなる事がある。植物の成長に必要とされるミネラルを含有していて、またケイ酸が50%近く含有しているため茎・葉が頑丈になりやすく病害虫に強くなる傾向がある。PH8前後の高いアルカリ性を示す。
- 用途:根腐れ防止・酸性土壌の改善などのために土壌に10%程度混ぜて使われる事が多いです。
- 木炭(竹炭):木炭(竹炭)は木材または竹材を材料にして低酸素状態で高温に加熱して作られる炭です。
- 特徴:通気性と排水性が抜群によいため根腐れ防止効果があります。菌根菌などの有用微生物を活性化させる効果があるため、植物が菌根菌と共生して病気に強くなったり水分・栄養を補給しやすくなる事がある。植物の成長に必要とされるミネラルを含有していて、またケイ酸が50%近く含有しているため茎・葉が頑丈になりやすく病害虫に強くなる傾向がある。PHが8~10と高いアルカリ性を示す。
- 用途:根腐れ防止・酸性土壌の改善などのために土壌に10%程度混ぜて使われる事が多いです。
- ゼオライト:ゼオライトは沸石とも呼ばれる鉱物の一種です。
- 特徴:水質浄化・脱臭効果・高い保肥力などにあります。そのため、根腐れ防止や肥料の流失や肥効の継続に効果を発揮します。一方で、入れすぎると肥料が効きにくくなるなどのデメリットがあるため、土壌や培養土に5%程度混ぜて使われる事が多いです。
水やりの仕方
パイナップルウィードは、一度根付いてしまえば乾燥に強くなるため、殆ど水やりをしなくてよくなります。
ただし、鉢植えで育てている場合は土壌の乾燥が早くなるため定期的に水やりをする必要があります。
注意する事は、極端に過湿状態にしてしまうことです。過湿が続くと病原菌が増えて株が腐敗する原因を作ったり、根の呼吸を邪魔して根腐れを引き起こす原因になったりします。そのため、水やりする頻度などには注意が必要となります。
水やりの与え方
土の表土または表層が乾いたタイミングで水を与えます。特に、成長期に水を与える事で、株がしっかりと成長します。
水やりのタイミング
- 表土の乾いたタイミング
- 土の表土(表面)の色が、濡れているなら黒っぽく、乾いたら白っぽくなるため、目視で乾いたのを確認する。
- 目視で確認が難しい場合は、表土を触って乾燥を確認する。
- サスティーを鉢土に差して、色の変化を確認してから水やりをする。
- 鉢内または表層が乾いたタイミング
- 透明な鉢植えで育てると土の色の変化が分かるため、目視で確認する。
- 鉢植えで育てている場合は、水分量で鉢の重量が変わるため、持ち上げてみて土の乾きを判断する。
- 割り箸・竹串などを用土の中に差してみて、引き上げた時の割り箸・竹串を色と湿り気を見て確認する。
- サスティーを鉢土に差して、色の変化を確認してから水やりをする。
肥料の与え方
パイナップルウィードは、痩せ地でも育つ事からも分かる通り、基本的に肥料は不要です。
肥料を与え過ぎると花や葉の香りや風味が落ちる事があるため注意が必要です。
剪定のやり方
パイナップルウィードの剪定は基本的に不要です。
夏越しする方法
パイナップルウィードは、多湿を苦手にしています。
特に、夏場は暑さと多湿の複合ストレスにより、枯れ込むリスクが高まります。
そのため、必要に応じた夏越し対策が必要になるでしょう。
- 夏場は、西日の当たらない半日影で育てた方が、株が弱りにくいでしょう。
- 鉢植えであれば西日の当たらない場所に移動します。
- 地植えであれば西日の当たらない場所に植えたり遮光ネットを利用したりしましょう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと、根腐れをして枯れる事があります。
- 土壌の通気性・排水性をよくしておきましょう。
- 軒下等の長雨に当たらない環境で育てることもひとつの対策になります。
- レイズベットやロックガーデン等の周りより高い場所に植えたりすると、水が下に流れやすくなり、排水性が高まります。
- 乾燥が続くと葉が萎れたり落ちたりする事があります。
- 土壌の状態を見ながら定期的に水やりを行いましょう。
- 半日影や明るい日陰などの乾燥しにくい環境で管理するのもひとつの対策になります。
冬越しする方法
Hardiness:6~10
パイナップルウィードは耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
パイナップルウィードは種まきによって増やす事ができます。
播種で増やす
パイナップルウィードの種蒔の方法
- 播種時期:3月~5月・9月~10月
- 発芽適温:約15~20度
- 発芽日数:約7~10日
- 備考:好光性種子
種まき手順
- 種まきの時期
- 三月から五月
- 九月から十月
- 容器と培養土の準備
- 容器や培養土の準備は直播き・移植栽培のどちらを行うかでかわります。種の種類や環境に合わせて選びましょう。
- 直播き:花壇などに直接種を撒くため、土壌改良を行い整備しましょう。※病害虫に強い野生種などは強健なため失敗が少なく、低コストと低メンテナンスな直播きで育てられる。
- 移植栽培:幼苗の時期を育苗箱またはポット等の中で過ごさせるため、容器と培養土を準備しましょう。※品種改良などにより強健さが失われた品種は、幼苗の頃は育苗箱やポットで育てた方が失敗が少ない。
- 種の撒き方
- 種の撒き方は、ばら撒き・すじまきします。※マトリカリア・ディスコイデアは種が1mm程度と微細なため点まきされることは少ないですが、ポットで育てる場合は点まきする事もあります。
- ばら撒き:花壇に直播きしたり、育苗箱を使う時などに使う種まき方法です。培養土の表面に概ね均一に広がるように、種をパラパラと撒きます。種を撒いたら、ふるい等を使って上から薄く土を被せます。発芽には光が必要なため、土を厚くかけないようにしてください。少量の土であれば光を通すため問題ありません。
- すじまき:花壇に直播きしたり、育苗箱を使う時などに使う種まき方法です。培養土の中に直線状の溝を数mmの深さで作ります。溝は定規や支柱を使って作るとよいでしょう。溝の中に種を1cm間隔で並べて、溝の両側にある土を寄せて、種の上にごく薄く土を被せます。発芽には光が必要なため、土を厚くかけないようにしてください。少量の土であれば光を通すため問題ありません。
- 種まき後の管理
- 種を撒いて水やりをした後に、乾燥させると発芽率が極端に落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりをしっかり行い管理しましょう。
- 子葉が展開したら
- 子葉が展開したら、生育が一番いい苗を残して、周りにある他の苗をハサミで根元から切り取るか、ピンセットで取り別のポットに植え替えをします。
- 定植の時期(移植栽培時)
- 定植は本葉が5~6枚以上になるか、ポットを触った時に土にある程度の一体感があり根が回っているのを感じたら行います。移植が遅れると根鉢をつくり、移植後の生育が悪くなるため注意が必要です。
植物の病気
パイナップルウィードの病気
- うどんこ病
パイナップルウィードの害虫
- アブラムシ