科:キク(Asteraceae)
属:ジニア/ヒャクニチソウ(Zinnia)
品種:プロフュージョン(profusion)
開花時期:5月~11月
花の色:赤色●桃色●橙色●黄色●白色〇
葉色:緑色●
分類:一年草
草丈:約30~50cm
誕生花:5月4日/7月17日/7月26日/8月6日/10月3日
誕生花:絆/幸福/高貴な心/友への思い/遠くの友を思う
用途:開花期間長い/切り花
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ヒャクニチソウ(プロフュージョン)とは!?
ヒャクニチソウ(プロフュージョン)は、サカタのタネによりホソバヒャクニチソウとヒャクニチソウが交配されうまれた雑種の園芸品種です。ヒャクニチソウ(プロフュージョン)はオールアメリカンセレクション(AAS)とフローロセレクト(FS)の2つの世界的な花の審査会で金賞を獲得しており海外で非常に高い評価を受けています。
開花時期は晩春から晩秋、花色は赤色や桃色、橙色や黄色、白色があり、花は舌状花と筒状花が組み合わさる直径約5cmの頭状花序です。草姿は直立もしくは這うように広がり高さ約30(~45)cm × 幅約45(~60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は披針形、葉序は対生葉序につきます。
ヒャクニチソウ(プロフュージョン)の特徴と魅力
- ヒャクニチソウ(プロフュージョン)はホソバヒャクニチソウと同様に茎の分枝がよくコンパクトで地面を覆うような草姿を作ります。
- ↳そのため花壇に並べられて縁取りに利用したり寄せ植えに利用したりするのにおすすめです。
- ヒャクニチソウ(プロフュージョン)はホソバヒャクニチソウと比較して花の直径が5(~6)cmと大きい所が魅力です。
- ↳また花数の多さや開花の持続性等も評価されています。
- ヒャクニチソウ(プロフュージョン)はホソバヒャクニチソウと同様に花がら摘みが殆ど必要ありません。
- ↳ただし花がら摘みをした方が次の花は咲きやすくなります。
- ヒャクニチソウ(プロフュージョン)はうどんこ病に苦しみがちのヒャクニチソウと比べて優れた耐病性があるため株が弱りにくく育てやすいです。
- ヒャクニチソウ(プロフュージョン)は耐熱性と耐乾性が高いため夏の管理もとても楽です。
- ヒャクニチソウ(プロフュージョン)は均一性の高さも評価されており、気候や日光等に左右されず美しい花色や草姿を保ちます。
ジニア(ヒャクニチソウ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ジニア(ヒャクニチソウ)属の珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種【2020】
ヒャクニチソウ(プロフュージョン)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ヒャクニチソウ(プロフュージョン)は日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。日当たりの悪い場所では開花が悪くなったり徒長して細く弱々しい茎になったりするため、基本的には直射日光が6時間以上当たる日向で育てましょう。
土壌のPH
ヒャクニチソウ(プロフュージョン)は土壌のPH5.5~6.5の間を好みます。PHが高すぎたり低すぎたりすると生育不良になる可能性が高くなります。そのため植付け前にPHを診断して、PHが高い場合はピートモスを入れたり、PHが低い場合は苦土石灰を入れる等してPHの改善を行いましょう。
土壌の土質
ヒャクニチソウ(プロフュージョン)は水捌けが良好であれば、土質を選ばず問題なく育ちます。一方で雨が降った後いつまでも湿っている様な粘土質な土壌では真菌性(カビ)の病気にかかりやすくなり、生育不良を引き起こします。そのため、適度に有機物(腐葉土等)が入る通気性と排水性のよい土壌に植えてあげましょう。
植付けの前に土壌診断を行いましょう。
①土を掘る時に硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
②土を濡らして握った時にバラバラと崩れる場合は保水性がない可能性があります。逆に土の塊が出来ても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。
③肥沃な土の場合は土の色が黒っぽくなるため、土の色が薄い場合は土壌の肥沃さが足りない場合があります。
土壌診断後、必要に応じて通気性を高めるパーライトや川砂を入れたり、保水性や保肥力を高める田土や黒土を混ぜたり、肥沃さが足りない場合は牛ふん堆肥や腐葉土等の堆肥を混ぜこみ土壌改善を行いましょう。
鉢土づくり
日当り
ヒャクニチソウ(プロフュージョン)は日当り好むため、基本的には直射日光が6時間以上当たる日向で管理しましょう。ただし長雨が当たると根腐れや病気を引き起こす原因にもなるため、必要に応じて雨の当たらない場所(軒下等)に移動しましょう。
培養土
ヒャクニチソウ(プロフュージョン)は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
水やりの仕方
ヒャクニチソウ(プロフュージョン)は浸水したり水分が停滞する様な環境を嫌いますが、やや湿り気のある土壌を好みます。
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面が乾いてきたタイミングで行うといいでしょう
肥料の与え方
ヒャクニチソウ(プロフュージョン)は花をしっかり咲かせるために、植付け時に元肥を施し、また開花期間中も持続的に追肥を施す事が大切です。
元肥
元肥は植え付け時に与える肥料の事です。元肥は肥効が長い緩効性肥料を選びましょう。成分は水平型肥料(肥料成分がバランスよく入る)もしくは山型肥料(リン酸が多い)を選びます。
元肥の与え方は花壇の場合も鉢植えの場合も、基本的に土壌に均一に混ぜこむ全面施肥です。
追肥
ヒャクニチソウ(プロフュージョン)の追肥は、開花期間中持続的に行います。基本的には液肥で与えるといいでしょう。液肥で与える場合は10~14日に一度のペースで水やりの際に与えます。
また必要に応じて化成肥料や緩効性肥料を利用すると、省力化に繋がり追肥作業が楽になります。化成肥料や緩効性肥料は山型肥料(リン酸多め)を選び、株から少し離した場所に規定量を置肥しましょう。
剪定のやり方
ヒャクニチソウ(プロフュージョン)の剪定は「花がら摘み」と「切り戻し」の2つに分かれます。
花がら摘み
ヒャクニチソウ(プロフュージョン)は開花期間中の花がら摘みが大切です。何故なら枯れた花を残すと見た目が悪いばかりか、種を作り初めて株が弱り生育が衰えたり、新しい花がつくられにくくなったりするからです。 枯れたり萎れた花を摘む事は、沢山の新しい花を咲かせる事に繋がります。
花がら摘みのやり方は、色褪せてきた花を探す所から始まります。色褪せた花を見つけたら花柄の付け根で剪定して取り除きます。また茎が間延びしていると感じる場合は必要に応じて、花がらの数節下から切り戻し剪定を行うと良いでしょう。
切り戻し
生育期間中は必要に応じて間延びした茎を切り戻しましょう。
切り戻しを行う事で、茎が間延びすることなくふさふさとした草姿をつくり、また古い茎が若返る事で生産性が高くなり花数が増える傾向にあります。
切り戻しは生育期間中であればいつでも行えます。株の半分程度を目安に剪定ハサミを入れて切り戻すといいでしょう。
播種で増やす
ヒャクニチソウ(プロフュージョン)の種蒔の方法
播種時期4月~6月
発芽適温:約20~25度
発芽日数:約7日
発芽条件:
- ポットに種まき用の培養土を準備するか、直播きする場所の土壌を整えます。
- 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
- 種の上に薄く土を被せます。
- 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、必ず土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。