ブルンネラ属の種は3種があり、園芸でも幾つかの種と品種が親しまれています。このページでは1種類の原種と、14種類の園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■ブルンネラ属の主な種と園芸品種の紹介
ブルンネラ・マクロフィラ



ブルンネラ・マクロフィラとは!
ブルンネラ・マクロフィラ(学名: Brunnera macrophylla)は、単に「ブルンネラ」と呼ばれたり、別名で「シベリアン・ビューグロス(Siberian bugloss)」「ラージリーフ・ブルンネラ(largeleaf brunnera)」「グレートフォーゲットミーノット(great forget-me-not)」とも呼ばれるムラサキ科ブルンネラ属の多年草です。
ブルンネラ・マクロフィラの原産地はコーカサス地方からトルコの地域で、自生地は主に山地の斜面や森林の林床で見られます。
ブルンネラ・マクロフィラの特徴
- ブルンネラ・マクロフィラの魅力:この植物は、春に休眠から覚めて発芽し、春から秋にかけて生育し、冬は地上部が枯れて根茎のみを残し休眠します。生育型は叢生型で、株元から複数の根生葉または茎を伸ばし、群生を形成し、春に花を咲かせます。本種の際立つ魅力は、根生葉が非常に大きく30cmに達することもあるため強い存在感を感じさせて地被植物にもなる点、いくつかの園芸品種は葉の中に白色の斑が入るため明るさや清潔感を感じさせるカラーリーフになる点、春に開花する小さな青花は忘れな草の花に似ており可憐で爽やかな雰囲気を感じさせる点などがあり、見る人を惹き付けます。栽培時は、高温多湿を苦手にしているため夏の管理が一番難しいでしょう。
- 草姿:草丈は約30~45cm、生育型は叢生型で、地中にある根茎から複数の直立茎と根生葉を出し、 草姿は株の根元で葉が広がり茎が何本も伸びる群生を形成します。
- 葉の特徴:葉は茎葉と根生葉の2種類があり、葉序は互生葉序です。葉の形はハート形の心形または広卵形で、葉の長さは平均10~15cm、品種によっては30cmに達することがあります。葉の色は基本的に緑色ですが、園芸品種の中には白色の脈間斑が入るため、カラーリーフとして楽しむこともできます。
- 花の特徴:開花期は4月~6月頃、さそり形花序です。花の直径は約1cm、合弁花冠の一種の車形花冠で、ごく短い花冠筒部と5枚の花冠裂片がある。花の色は鮮やかな青色を呈し、空のような爽やかさを感じさせます。
- 地被植物:ブルンネラ・マクロフィラは、根茎で地中を広がり根生葉や茎が叢生して、葉が地表を覆います。そのため、ややボリューム感のある地被植物として利用する事が可能です。主な用途としては、花壇の縁取り、樹木の下草、日陰の地被植物と利用できます。注意点は、耐踏圧性がないため、植物を踏む心配がない場所で利用する必要があり、また強光や高温多湿を苦手にしているため夏場の管理に注意することです。
ブルンネラ・マクロフィラの園芸品種の紹介
- アレキサンダース グレート
- アレキサンドレア
- キングスランサム
- グリーンゴールド
- シーハート
- ジャックオブダイヤモンド
- ジャックフロスト
- シルバーハート
- ダイアンズゴールド
- ドーソンズホワイト
- ハドスペンクリーム
- バリエガータ
- ミスターモース
- ルッキンググラス
●アレキサンダース グレート

学名:Brunnera macrophylla ‘alexander’s great’
花の色:青色
葉の色:緑色・白色
草丈:約30~45cm
備考:従来のブルンネラの品種よりも遥かに葉のサイズが大きく、横への株張りも大きいため、存在感の強い草姿となります。葉は葉脈間に白色の斑が入り、上品で清潔感を感じさせるカラーリーフとして楽しめます。
●アレキサンドレア
学名:Brunnera macrophylla ‘alexandria’
花の色:青色
葉の色:白色
草丈:約15~45cm
備考:葉の色は葉脈を含めて殆ど白色をしているため、より洗練された見た目をしており、明るく清潔感を感じさせる品種です。
●キングスランサム
学名:Brunnera macrophylla ‘kings ransom’
花の色:青色
葉の色:緑色・黄色・白色
草丈:約15~45cm
備考:葉の色は緑色・白色・黄色の複色で、黄色の覆輪と、白色の脈間斑がはいります。そのため、明るくカラフルな印象を与えるカラーリーフとして楽しめる品種です。
●グリーンゴールド
学名:Brunnera macrophylla ‘green gold’
花の色:青色
葉の色:黄色・黄緑色
草丈:約15~45cm
備考:葉の色は新芽から若葉は黄色をしており、成熟してくると黄緑色の成葉に変化します。そのため、元気で爽やかな印象を与えるグラデーションの色彩が楽しめる品種です。
●シーハート

学名:Brunnera macrophylla ‘sea heart’
花の色:青色
葉の色:緑色・白色(クリーム色)
草丈:約15~45cm
備考:2010年にオランダで発見された、ブルンネラ(シルバーレース)の突然変異の品種です。葉の色は緑色と白色(クリーム色)の複色で、葉脈間に白色の脈間斑が入り、明るく清潔感のあるカラーリーフとして楽しめます。比較的耐暑性・耐湿性に優れているため夏越しがしやすくなっています。
●ジャックオブダイヤモンド
学名:Brunnera macrophylla ‘jack of diamonds’
花の色:青色
葉の色:緑色・白色
草丈:約30~45cm
備考:葉のサイズは25cmに達することもあり非常に巨大で強い存在感がある。葉は葉脈間に白色の斑が入るため、上品で清潔感を感じさせるカラーリーフとして楽しめます。
●ジャックフロスト

学名:Brunnera macrophylla ‘jack frost’
花の色:青色
葉の色:緑色・白色
草丈:15~45cm
備考:葉は葉脈間に白色の斑が入り、上品で清潔感を感じさせるカラーリーフとして楽しめる。またこの白色の葉は、小さな青花との相性も抜群によく可憐な雰囲気を添えることができます。
●シルバーハート

学名:Brunnera macrophylla ‘silver heart’
花の色:青色
葉の色:緑色・白色
草丈:約15~45cm
備考:葉の色は緑色・白色の複色で、葉脈間に白色の脈間斑が入ります。他のブルンネラよりも、この白色の斑がシルバーがかって美しいと紹介されることが多い品種です。
●ダイアンズゴールド
学名:Brunnera macrophylla ‘diane’s gold’
花の色:青色
葉の色:黄色・黄緑色
草丈:約15~45cm
備考:葉の色は新芽から若葉は黄色をしており、成熟してくると黄緑色の成葉に変化します。そのため、元気で爽やかな印象を与えるグラデーションの色彩が楽しめる品種です。
●ドーソンズホワイト
学名:Brunnera macrophylla ‘dawson’s white’
花の色:青色
葉の色:緑色・白色(クリーム色)
草丈:約15~45cm
備考:葉の縁部分に幅広の白色からクリーム色の覆輪が入り、しばしば全斑になることもあります。そのため、明るさや柔らかさを感じさせるカラーリーフとして楽しめる品種です。
●ハドスペンクリーム
学名:Brunnera macrophylla ‘hadspen cream’
花の色:青色
葉の色:緑色・黄色・クリーム色
草丈:約30~45cm
備考:葉の色は緑色を基調として、クリーム色または黄色の覆輪がはいります。そのため、葉が光に反射して輝いてるようで、明るい爽やかな雰囲気のお庭によく調和します
●バリエガータ

学名:Brunnera macrophylla ‘variegata’
花の色:青色
葉の色:緑色・クリーム色(白色)
草丈:約15~45cm
備考:葉の色は緑色を基調として、クリーム色または白色の覆輪や全斑がはいります。そのため、葉が光に反射して輝いてるようで明るい雰囲気をお庭に添えます。
●ミスターモース
学名:Brunnera macrophylla ‘mr. morse’
花の色:白色
葉の色:緑色・白色
草丈:約15~45cm
備考:白花と、白色の斑が入る美しい葉が、明るさと上品さを感じさせるため、清潔感のあるお庭によく調和します。