ギヌラ属(サンシチソウ属)は属の中に約55種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは2種類の原種と、いくつかの園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■ギヌラ属(サンシチソウ属)の簡易比較

学名:Gynura aurantiaca
生活形:多年草
草丈:約30cm※茎を支える他物がある場合300cmの高さに達する事もある。
開花:秋
花色:橙色・黄色
葉色:緑色・紫色
生育型:ツル型
備考:本種の最大の魅力は、茎・葉に密な毛が生えており、ビロードのような質感がある所にあります。また、この毛は紫色をしているため、上品さやミステリアスな雰囲気を感じさせる色彩効果を生み出し、さらに加えて光が当たると反射して輝くため発光しているようにも見えます。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ると、ネオンサインを見てるような派手さや、宝飾品を置いているようなラグジュアリーな雰囲気を添えることが出来るでしょう。
■ギヌラ属(サンシチソウ属)の主な種と園芸品種の紹介
ギヌラ・オーランティアカ

ギヌラ・オーランティアカとは!
ギヌラ・オーランティアカ(学名: Gynura aurantiaca)は、別名では「ビロードサンシチ」「パープル・パッション(purple passion)」「ベルベット・プラント(velvet plant)」とも呼ばれる多年草です。
ギヌラ・オーランティアカの原産地はインドネシアのスマトラ島・ジャワ島・スラウェシ島にあり、自生地は熱帯の湿潤な森林や草原などにあります。
ギヌラ・オーランティアカの特徴
- ギヌラ・オーランティアカの魅力:本種の最大の魅力は、茎・葉に密な毛が生えており、ビロードのような質感がある所にあります。また、この毛は紫色をしているため、上品さやミステリアスな雰囲気を感じさせる色彩効果を生み出し、さらに加えて光が当たると反射して輝くため発光しているようにも見えます。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ると、ネオンサインを見てるような派手さや、宝飾品を置いているようなラグジュアリーな雰囲気を添えることが出来るでしょう。
- 草姿:生育型はツル型で、茎は基本的に柔軟で自立せずに、自生地では樹木などの他物に、自らのシュート(新梢)を絡ませるようにして支えにしながら上へと登り成長する性質があります。ただし、支えになる他物がない場合は地面に倒れて地表を這ったり、壁面を枝垂れて成長する。ツル性の茎は全長が約30~300cmまでになる。茎は表面に紫色の毛が密に生え、ビロードのような質感を生み出している。
- 葉の特徴:葉の概形は卵形または披針形をしており、葉縁部は個体により鋸歯・重鋸歯・欠刻がはいる。葉の表面には紫色の毛が密生するため、ビロードのような質感を生み出し、この毛は光の反射で発光しているようにも見えるため、ネオンサインのような色彩効果を生み出す。
- カラーリーフ:茎や葉には紫色のビロード毛が密生しているため、殆ど紫色の外観をしています。また紫色の毛は光の反射で輝いているようにも見えるため、夜の繁華街のネオンサインのようにも見え、派手でラグジュアリーな印象を添えるカラーリーフとして楽しめます。
- インドアグリーン:ギヌラ・オーランティアカは高い耐陰性があるため、太陽光が直接届かないような、窓際の明るい屋内でも栽培する事ができます。ただし、完全に太陽光が当たらない暗い環境で栽培するのは厳しいため、栽培環境のLuxがどの程度あるか計測して置き場を決めるとよいでしょう。基本的に2500~10000Luxあれば、株が充実して美しい葉を展開しながら健康な成長を促す事が可能となります。完全に太陽光が届かない場所であれば、植物育成ライトを使用して栽培する事も可能です。
スイゼンジナ


スイゼンジナとは!
スイゼンジナ(学名: Gynura bicolor)は、別名では「ギヌラ・バイカラー」「金時草(きんじそう)」「はんだま」「オキナワン・スピニッチ(okinawan spinach)」「エディブル・ギヌラ(edible gynura)」とも呼ばれる多年草です。
スイゼンジナの原産地は東南アジアにあり、自生地は熱帯・亜熱帯の湿潤な河川沿いや森林、斜面などにあります。
スイゼンジナの特徴
- スイゼンジナの魅力:本種は栄養価の高い緑黄色野菜として知られており、茎や葉は食用または伝統医学の薬草として利用されています。それに加えて、葉の裏面は鮮やかな紫色で装飾性が高いため、カラーリーフとして鑑賞用に利用できる点も魅力となります。
- 草姿:生育型は直立型で、茎の種類は直立茎または横臥茎になり、茎は長く伸びると地面に倒れて横に広がることもある。
- 葉の特徴:葉の概形は楕円形をしており、葉の色は表面が緑色で、裏面が紫色をしています。
- カラーリーフ:葉の色は、葉表面は緑色で葉裏面が紫色をしており、上品な印象を添えるカラーリーフとして利用できます。
- 食用:若い茎と葉は、ごま油で野菜炒めにして食べられたり、お湯で茹でてお浸しとして醤油などをかけて食べられたり、天ぷらにして食べられたりしています。スイゼンジナにはアントシアニン、カロテン、ビタミンC、カルシウム、カリウム、鉄分などが含まれており、栄養価がとても高く、緑黄色野菜として食べられます。