- 原産:北アメリカ
- 科:ツユクサ(Commelinaceae)
- 属:ムラサキツユクサ/トラデスカンチア(Tradescantia)
- 種:オオムラサキツユクサ(Tradescantia virginiana)
- 別名:バージニア・スパイダーワート(Virginia spiderwort)
- 開花時期:6月~9月
- 花の色:紫色●
- 葉の色:緑色●黄色●桃色●紫色●
- 分類:多年草
- 被覆方法:
- 草丈:約30~75cm
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:カラーリーフ/グランドカバー/観葉植物/日陰植物/ロックガーデン
- 購入方法:オオムラサキツユクサを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
オオムラサキツユクサとは!?
オオムラサキツユクサの学名はTradescantia virginiana、別名では「バージニア・スパイダーワート(Virginia spiderwort)」等とも呼ばれる北アメリカが原産の多年草です。
オオムラサキツユクサの語源(由来)
- 属名のTradescantiaは植物学者で収集家のJohn Tradescant the Elderと植物学者のJohn Tradescant the Youngerへの献名です。
- 種小名のvirginianaはアメリカの州の「バージニア」からきています。
オオムラサキツユクサの特徴(魅力)
オオムラサキツユクサの草丈は約30~75cm、草姿は叢生、地下茎があり、茎は直立します。葉序は互生葉序、葉鞘は茎を抱き、葉身の長さ約10~30cm、葉身の形は剣形、葉の色は緑色です。花径は約2.5cm、花の形は花弁が3個、花弁の形は広卵形、花弁の色は紫色、雄蕊は6個、雄蕊の色は黄色です。果実は蒴果、成熟すると裂開して種子を放出します。
ムラサキツユクサ(トラデスカンチア)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
オオムラサキツユクサの育て方
花壇の土づくり
日当り
オオムラサキツユクサは、日向から明るい日陰まで幅広い環境に適応しますが、強い日差しが光合成能力を超えて生育不良を引き起こしたり、日陰が花の数を減らすことがあります。そのため、基本的には西日の当たらない半日影で育てる事が理想になります。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
オオムラサキツユクサは、水捌けがよい土壌であれば土質は殆ど選びません。基本的には通気性・排水性・保水性のバランスが良く、適度に肥沃な土壌で育てると良いでしょう。
注意することは水捌けの悪い場所で育てたり、粘土質な土壌で育てる事です。水分が停滞するような土壌で育てると根腐れを引き起こして生育不良になったり、枯れたりすることがあります。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性を良くしたり、通気性と保水性のバランスを改善したり、腐葉土等の有機物を入れて適度に肥沃な土壌にした方が良いでしょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
オオムラサキツユクサは、日向から明るい日陰まで幅広い環境に適応しますが、強い日差しが光合成能力を超えて生育不良を引き起こしたり、日陰が花の数を減らすことがあります。そのため、基本的には西日の当たらない半日影で育てる事が理想になります。
培養土
オオムラサキツユクサの培養土は、一般的な草花の培養土を選ぶと良いでしょう。
自作する場合は通気性・排水性が高めのバランスが良い培養土を作ると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=7:3
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
地植え
地植えしている場合も、生育が活発な期間、夏場などの乾燥しやすい季節、雨が長く降らない時には、必要に応じて水やりが必要になります。土壌の表面が乾いたら水やりを行いましょう。
鉢植え
鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて土の乾燥が早くなるため、通常は定期的な水やりが必要です。
水やりのタイミングは、基本的に土の表面から数cmが乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
オオムラサキツユクサは、土壌の中にある程度の肥沃さがあれば肥料を与えなくても育てることが出来ます。
肥料は基本的に不要ですが、土壌の肥沃さがない場合、植物の成長が悪い場合などは必要に応じて肥料を与えましょう。
剪定のやり方
オオムラサキツユクサの剪定は、基本的に不要です。必要に応じて開花後に切り戻し剪定することが出来ます。
夏越しする方法
オオムラサキツユクサは、それほど夏越しが難しい植物ではありません。基本的な育て方に従えば夏越し対策を特段行う必要はありません。
夏越しで重要なポイント
- 基本的には半日影または明るい日陰で管理します。
- 土壌が完全に乾燥しないように土壌の状態を見ながら定期的に水やりをおこなう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと根腐れを引き起こします。そのため、土壌の保水性・通気性・排水性・保肥力のバランスをよくする。
冬越しする方法
Hardiness:4~10
オオムラサキツユクサは、耐寒性が高いため基本的に冬越し対策はいりません。
挿し木や株分けで増やす
オオムラサキツユクサは挿し木または水挿し、株分けによって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期
- 挿し木する時期は発根率の高い晩春から夏頃が適します。
- 培養土またはコップと水を準備する
- 挿し穂用の培養土には切り口が腐敗して吸水を阻害しないように、無菌のものを利用します。一般的にはバーミキュライト・赤玉土・パーライト・ピートモスなどが利用されていますが、専用の培養土もあるため近くのホームセンターで探すのも良いでしょう。
- 見ず挿しする場合はコップの中に水を入れておきます。
- 挿し穂を採取する
- 茎の長さが10cm以上あるものを根元付近からカットします。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くしておきましょう。
- 培養土または水の入るコップに挿し穂を挿す
- 培養土を容器に入れて事前に水をかけて湿らせておき、挿し穂を挿す場所を決めて、 割り箸等を利用して、事前に穴を空けておきます。
- 挿し穂の切り口を下向きにして、培養土の中に挿し穂を入れましょう。通常は挿し穂の1/3程をいれます。
- 水挿しする場合は、水の入るコップの中に、切り口を下にして、挿し穂を入れます。
- 管理
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
株分けの方法
- 株分けに適する時期
- 春または秋が最適です。
- 株分けのやり方
- 株分けの準備が出来ているか確認します。
- 株は根茎で広がり叢生するため、株分けの準備が出来ている株は、分割できそうな部分を見つける事ができます。
- 株を掘りあげます。
- 株を掘りあげたら土を軽く落として根茎の広がりと茎葉の塊の位置を確認します。
- 株と株を、根をあまり傷つけないように切り離しましょう。
- 切り離した株を新しい鉢植えまたは植えたい場所に地植えします。
- 植え直した株に水をたくさん与えたら株分けの終了です。
播種で増やす
オオムラサキツユクサの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
オオムラサキツユクサの病気
オオムラサキツユクサの害虫