ツル植物とは、一般的に他物(植物や構造物など)を支えにして高い所へと成長する植物です。茎は基本的にかなり柔軟なため、自立して直立に成長する事が難しく、他物がない場合は地面を這うように成長する事もよくあります。
このような性質がある事から、ツル植物は一般的に構造物にツルを這わせて緑化に利用されたり、ツルを覆うように咲き誇る花姿を楽しんだり、またツルを地面に這わせて地被植物として利用したり、斜面や鉢植えの側面を枝垂れさせてハンギング仕立てで楽しむ目的などで栽培されています。
このページでは、ツル植物の種類を紹介している他に、ツル植物の登攀方法や、ツル植物を誘引する時に使える資材などを紹介しています。また紹介するツル植物の種類は、基本的に属ごとに分類しています。そのため、さらに細かな種や品種に関して知りたい場合は、別途に用意している種類のリンクからご確認下さい。購入する際のリンクも用意しているため、そちらも活用して貰えると嬉しいです。
■ツル植物の登攀方法一覧
ツル植物が他物を支えにして成長する時に使用する方法は、一般的に「巻き付き茎」「巻きひげ」「鈎・刺」「気根(付着根)」「吸盤」「スクランブリング・シュラブ(Scrambling shrub)」の6種類があります。これらの性質を知る事で、ツル植物がどのように成長するか想像しやすくなり、また必要となる誘引資材を準備したり、育てる環境を整えやすくなります。
●巻き付き茎

巻き付き茎とは、ツル植物が他物に茎を螺旋状に巻き付けながら登っていく登攀方法の一つです。一般的に、茎の先端が物体に接触すると、その刺激で茎頂が右か左に旋回して、やがて茎を他物に絡めて自分の体を固定します。
このような性質をもっているため、巻き付き茎は掴まる場所のない壁面などを登るのは得意ではありません。そのため、支柱・ネット・ワイヤーなどの資材を準備して栽培されるのが一般的です。
●巻きひげ

巻きひげとは、茎や葉の一部が紐状に変形したものです。ツル植物は、この紐状の部分を他物に巻き付けて、自らを固定しながら上へと登る性質があります。
巻きひげは、ツル植物によって変化する部分が変化します。例えば、スイートピーでは羽状複葉の葉軸の先端が巻きひげになります。一方で、クレマチスは葉柄が巻きひげとなっており、トケイソウやニガウリは茎が変形して巻きひげになっています。特に性質に違いはありませんが、植物によって多様な形態があります。
巻きひげが、自らを固定するためには、掴まる場所を必要とするため、壁面などを登るのは苦手にしています。そのため、支柱・ネット・ワイヤーなどの資材を準備して栽培されるのが一般的です。
●鈎・刺

鈎・刺とは、枝や葉柄、托葉や根などが変化して、刺状もしくは鈎状の突起物になります。ツル植物は、この突起物を他物に引っ掛けて自らを固定しながら上へと登る性質があります。
鈎・刺の性質をもって登攀するツル植物は、ノイバラやカナムグラなど幾つかあります。ただし、これらのツル植物は自力での登攀があまり上手くない傾向にあります。そのため、栽培する際はトレリスやワイヤーなどの園芸資材を準備して、ツルを誘引しながら紐で固定するなどの工夫がされます。
●付着根

付着根とは、地上茎から伸びる気根のうち、他の植物や物体に根が浸透もしくは付着して張り付き、植物体を支える性質を持っている特殊な根です。ツル植物は、この付着根を壁面などに付着させて自らを固定しながら上へと登る性質があります。
このような性質をもっているため、付着根は僅かな凹凸があれば壁面などの平面を這わせて登らせる事が出来ます。さらに付着根は途中で水分・養分を補給出来るため、ツルを長く伸ばせる傾向があります。そのため、大きな構造物を覆うのに利用されたりする事が多い植物です。
●吸盤

ツル植物の吸盤とは、巻きひげの先端にある丸い部分になり、ツル植物はこの吸盤を他物に付着させて自らを固定しながら上へと登る性質があります。
このような性質をもっているため、僅かな凹凸があれば、吸盤を付着させて壁などの平面を這わせて登らせることが出来ます。そのため、家などの大きな構造物を覆うのに利用されたりする事もある植物です。
●スクランブリングシュラブ(Scrambling shrub)

スクランブリングシュラブ(Scrambling shrub)とは、シュート(新梢)を他物の上にかけて支えにしながら、上へと登る性質もある植物になり、広義ではツル植物の一種にも数えられます。
スクランブリングシュラブの性質をもって登攀するツル植物は、ワイヤープランツやブーゲンビリアなど幾つかありますが、これらのツル植物は自力での登攀があまり上手くない傾向にあります。そのため、栽培する際はトレリスやワイヤーなどの園芸資材を準備して、ツルを誘引しながら紐で固定するなどの工夫が必要です。
■ツル植物の資材
●支柱
支柱とは、植物が倒れないように支える棒状の資材です。
支柱はツル植物に利用される他の資材と比べて、比較的に安価なため、ツル植物をお試してで育てたい人におすすめの資材です。またコンパクトなため省スペースでも育てられる所も魅力です。その一方で、支柱では、何メートルも伸びるツルを管理できません。そのため、ツルが長く伸びる植物を栽培する場合は、他の資材を検討した方がよいでしょう。
おすすめのツル植物のタイプ
●ネット
ネットとは、ビニールや紐を網の目状に張った資材です。ツル植物は細い紐状のネットにツルや巻きひげを絡めて成長します。
ネットは、支柱と同程度に安価で取り入れやすく、また比較的にツルの長い植物も栽培することが可能です。ツル植物を手軽に楽しめることはもちろん、夏の暑い日に窓辺にネットを張って植物を育てれば、強い太陽光と暑さを遮るグリーンカーテンとして利用することも出来ます。
おすすめのツル植物のタイプ
●トレリス
トレリスとは、西洋式のガーデンニングでよく使用される格子状に組んだお洒落なフェンスです。
トレリスは、それ自体が非常にお洒落で装飾性が高いため、誘引する植物も薔薇やクレマチスなどの豪華さや華やかさを感じさせる植物が非常におすすめです。
おすすめのツル植物のタイプ
●ラティス
ラティスとは、四角い枠が付いている格子状のフェンスです。
ラティスは、一般的に境界を区切る目隠しフェンスとして利用されますが、トレリスと同様に植物を誘引するためのフェンスとしても利用されます。また格子にハンギングバスケットなどを掛けて楽しまれることもあります。
おすすめのツル植物のタイプ
●アーチ
アーチとは、上部が曲線を描き半球状になる構造物です。園芸では境界を分ける門としてよく利用されています。
アーチは、それ自体が非常にお洒落で装飾性が高いため、誘引する植物も薔薇やジャスミンなどの豪華さや華やかさを感じさせる植物が非常におすすめです。逆に薮のような見た目になりやすい、ツタやヘデラなどのツル植物で覆うと、自然な雰囲気や荒廃感を演出する事が出来るでしょう。
おすすめのツル植物のタイプ
●パーゴラ
パーゴラは、一般的に木材で作られる棚状の構造物です。別名では「日陰棚」や「藤棚」とも呼ばれています。
パーゴラは、それ自体が非常にお洒落で装飾性が高い構造物になります。サイズが大きな物では休憩所の日陰棚に使用されたり、またサイズが小さな物ではアーチのように利用されたりします。
パーゴラにツル植物を利用する場合は、枝垂れるように咲く花や果実がおすすめとなります。例えば、フジやぶどう等です。
おすすめのツル植物のタイプ
●ガゼボ
ガゼボとは、外周に柱と上部に屋根もしくは屋根状の骨組みがある構造物です。
ガゼボは、それ自体が非常にお洒落で装飾性が高いため、誘引する植物も薔薇やジャスミンなどの豪華さや華やかさを感じさせる植物が非常におすすめです。逆に薮のような見た目になりやすい、ツタやヘデラなどのツル植物で覆うと、自然な雰囲気や荒廃感を演出する事が出来るでしょう。
おすすめのツル植物のタイプ
●オベリスク
オベリスクとは、古代エジプトに建てられたら石柱です。園芸ではツル植物を誘引するお洒落な小物としてよく利用されており、洗練された雰囲気をお庭に添えてくれます。
オベリスクはコンパクトで省スペースでも利用できるため、ヘデラの矮性品種や、クレマチスなどを栽培するのに向きます。その一方で、何メートルも伸びるツルを管理するのが難しいため、ツルが長く伸びる植物を栽培する場合は、他の資材を検討した方がよいでしょう。
おすすめのツル植物のタイプ
●ヘゴ支柱
ヘゴ支柱とは、シダ植物の一種であるヘゴの材を棒状にして乾燥させた園芸資材です。
ヘゴ支柱は、ツル植物の中でも付着根をもつ、ヘデラやポトスなどを這わせて登らせるのに適した資材になります。
おすすめのツル植物のタイプ
●ココスティック(トーテムポール)
ココスティック(トーテムポール)とは、ココナッツの繊維を棒状に形成して作られた資材です。
ココスティックは、ツル植物の中でも付着根をもつ、ヘデラやポトスなどを這わせて登らせるのに適した資材になります。
おすすめのツル植物のタイプ
●壁面ワイヤー
壁面ワイヤーは、壁面にツルを誘引する目的で、壁面に張られるワイヤーです。
壁面ワイヤーは、ツルの付着根や吸盤で壁面を汚さない目的、広範囲を効率よく覆う目的、エスパリエ仕立てにする目的などで利用されます。
●パネル
パネルは、建物などの壁面緑化を大規模に行う目的で張られる資材です。
パネルは一般的にワイヤーやヤシ繊維などが使われており、ヘデラなどの気根や吸盤をもつ植物などが登攀しやすくなっています。
■ツル植物の種類と特徴
●あ行
アジサイ属(ハイドランジア属)





学名:Hydrangea
生活形:落葉低木/落葉ツル性木本
開花:5月~8月※四季咲き品種は5月~10月
花色:赤・桃・青・紫・緑・白・黒
葉色:緑・黄・赤・桃・紫・白・黒
樹高:約100~200cm
樹形:分枝型・ツル型(付着根)
主な原種:ホンアジサイ/ノリウツギ/ツルアジサイ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/枝垂れる植物/生垣/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/コニファー/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アジサイは種や品種で生活形や形態が変わりますが、一般的には、豪華な花を観賞するために栽培される事が多い植物です。アジサイは種と品種で違いますが直径30cmに達する巨大な花房をつくる事があります。そのため、遠くから見ても強い存在感があり、見る人を魅了させる豪華さがあります。 また花の色が非常に多様である所も魅力であり、土壌のPHを調節する事で青・紫・桃・赤と変化させる事もできます。アジサイの樹形はふつう分枝型でブッシュ状になるため生垣などに利用される事も多いですが、一部の種と品種ではツル型になるため壁面に這わせることも出来ます。花を収穫すれば切り花・フラワーアレンジメントなどに利用する事も出来て、アレンジメントの中では、そのボリューム感からメインの花として存在感を発揮します。
アブチロン属

学名:Abutilon
生活形:常緑低木
開花:周年※最も多く開花するのは4月~11月です
花色:赤・桃
葉色:緑・黄・白
草丈:約100~200cm
草姿:ツル型(スクランブリング・シュラブ)
主な原種:ウキツリボク/ショウジョウカ
用途:開花期間長い/カラーリーフ/枝垂れる植物/ツル植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:アブチロンは、開花期間が長い所や提灯を思わせるようなユニークな花を咲かせる所が魅力の植物です。アブチロンの生活形や形態は種や品種で変わりますが、一般的に栽培されているウキツリボクは、樹形がツル型になり、壁面に誘引するなどして楽しまれます。開花期が長く、主に春から晩秋にかけて花が咲きますが、理想的な環境では花が周年咲きます。そのため、花を長く楽しみたい人に好まれます。花は提灯に似たユニークな外観をしてるため、変わった植物が好きな人におすすめになり、また赤と黄の花色がカラフルな印象を与えるから色をテーマにするカラフルなお庭、南国を想像させるようなトロピカルガーデンなどにおすすめです。アブチロンの葉はふつう緑色ですが、いくつかの品種では黄色の班がはいります。そのため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむ事も可能です。
イポメア属



学名:Ipomoea
生活形:一年草/多年草
開花(アサガオ):7月~9月
開花(モミジヒルガオ):周年※一般的に4月~12月
花色:赤・桃・紫・青・白
葉色:緑
草丈:約200~500cm
草姿:ツル型(巻き付き茎)
主な原種:アサガオ/モミジヒルガオ/マルバアサガオ 等
用途:開花期間長い/枝垂れる植物/ツル植物/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:イポメアは種や品種で生活形や形態が変わりますが、一般的には、草姿がツル型で他物に茎を巻き付けて成長して上に伸びていきます。そのため、壁面緑化などに利用される事もおおいです。開花期はアサガオ等の有名な花は夏頃ですが、初夏から秋頃まで咲いたり、周年咲く種(モミジヒルガオ)も見られます。そのため、種や品種を選べば花を長く楽しめます。花の形は基本的にアサガオと同様に漏斗形です。ただし、一部の種(ミナ・ロバータ)は管状の花が総状花序につき華やかな花姿がみられます。
オキシペタラム属



学名:Oxypetalum
生活形:多年草/亜低木
開花:5月~10月
花色:青・桃・白
葉色:緑・白緑
草丈:約50~100cm
草姿:ツル型(スクランブリングシュラブ)・直立型
主な原種:カエルレウム 等
用途:開花期間長い/ツル植物/切り花/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:オキシペタラムは、種や品種で形態に差異が見られる事があり、幾つかの種と品種が園芸でも親しまれています。特に、オキシペタラム・カエルレウムは花や葉がフェルト生地のように柔らかで、パステル調の柔らかな色合いをしており、ふわふわとしたメルヘンチックな印象を感じさせるため、かわいい植物として人気です。草姿はツル型または直立型になり、茎はやや柔軟なため、支えにする他物がない場合は成長するに従い湾曲しながら倒れる傾向があります。そのため、ツル植物として誘引して育てられることもあります。また花はそのままお庭で楽しむことも出来ますが、収穫すれば切り花やフラワーアレンジメントの花材としてお部屋などで楽しむ事も可能です。※切り花として利用する場合は切り口から出てくる白色の樹液に触れないようにして、また樹液を洗い流して切り口を塞がないように工夫する事が大切になります。
●か行
カエンカズラ(ピロステギア属)

学名:Pyrostegia
生活形:常緑ツル性木本
開花:12月~3月
花色:橙色
葉色:緑
樹高:約300~600cm
樹形:ツル型(巻きひげ)
主な原種:
用途:ツル植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:カエンカズラはツル性に成長しながら、南国の花を想像させるような橙色の花を咲かせる植物です。樹形はツル型で、他物に巻きひげを絡めさせて自らを支えながら上に成長します。そのため、一般的にトレリスなどの誘引資材を準備して栽培されます。開花期は冬から春にかけてあり、花は橙色で非常に長い管状になるため、南国を思わせるようなトロピカルな雰囲気を感じさせます。また花は総状花序に連なり咲くため、非常に豪華な花姿を楽しめる所も魅力です。
クサギ属(クレロデンドラム属)



学名:Clerodendrum
生活形:低木・ツル性木本
開花:周年(ゲンペイカズラ)
花色:赤・白・桃
葉色:緑
樹高:400cm(ゲンペイカズラ)
樹形:
主な原種:ゲンペイカズラ/クラリンドウ
用途:開花期間長い/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クサギは属の中に約242種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。例えば、ゲンペイカズラは紅白の華やかな花を鑑賞する目的で栽培されています。開花は一般的に6月から9月にかけてありますが、理想的な環境では周年開花することもあります。花は白色の萼と赤色の花弁で構成されており、白色の萼から赤色の花弁が開花する様子は心臓から出血するようにも見えるため海外ではbleeding-heart vineとも呼ばれています。またクラリンドウは、側枝が湾曲して広がり、そこから花穂を真下に垂らして真っ白な花を連ね咲かせます。その美しい花姿から、この植物は結婚式で花嫁が被るブライダルヴェールに例えられる事もあり、開花期に見られる花は清楚な印象を感じさせる植物として鑑賞価値が高いでしょう。
クレマチス属



学名:Clematis
生活形:多年草
開花:5月~6月※10月まで返り咲きすることもある
花色:赤・桃・紫・青・黄・緑・白・黒
葉色:緑
草丈:
草姿:ツル型(巻きひげ)・叢生型
主な原種:ヴィオルナ/モンタナ 等
用途:開花期間長い/ツル植物/香りが良い/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:クレマチスは属の中に約396種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。
クレマチスの種または系統の種類
- パテンス系(早咲き大輪系):草姿はツル型、他物に巻きツルを絡めて支えにしながら上に成長します。開花期は5月から6月にあり、10月まで返り咲きすることがあります。花のサイズは20cmに達することがあり、花の形・色ともに多様です。
- ヴィオルナ:草姿はツル型、他物に巻きツルを絡めて支えにしながら上に成長します。開花期は5月から6月にあり、10月まで返り咲きすることがあります。花の形はツボ形をしていてぷっくりと膨らむ可愛い外観をしています。
- モンタナ:草姿はツル型、ツルは長さ1200cmに伸びる事もあり圧倒的な被覆力があります。開花期は4月~5月、株を覆うように花が咲き誇るため視界を遮るような圧倒的な景観となる。
- その他:この他にもインテグリフォリアやタングチカ等の多数のクレマチスが栽培されています。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
グロリオサ属



学名:Gloriosa
生活形:多年草
開花:7月~9月
花色:赤・黄・橙・桃
葉色:緑
草丈:約200cm
草姿:ツル型(巻きひげ)
主な原種:スペルバ 等
用途:ツル植物/切り花/球根植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:グロリオサは、炎の揺らめきを想像させるユニークな花の形と、鮮やかな赤色と黄色の複色の花色が特徴の植物です。草姿はツル型になり、他物に巻きひげを絡めさせて自らを支えながら上に成長します。そのため、一般的に支柱などの誘引資材を準備して栽培されます。花は下向きに開花して、6枚の花被片が上側に反り返り、弁縁部分が波打ち、色が赤色と黄色の複色となります。その花姿は炎の揺らめきのような独特な外観を呈するため、変わった花やかっこいい花を好きな人に好まれる植物です。開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますし、また花を収穫すれば切り花としてお部屋に飾る事もできます。注意する点は、グロリオサには有毒なアルカロイド(コルヒチン/グロリオシン)が高レベルで含まれている所です。特に、地面下にある球茎が山芋に似ているため、誤飲して死亡する事故も多数報告されています、栽培する際は絶対に摂取しないよう厳重な注意が必要となります。
●さ行
サルビア属





学名:Salvia
生活形:多年草/常緑低木
開花:5月~11月(スプレンデンス)
花色:赤・桃・黄・橙・青・紫・白
葉色:緑・黄・桃・紫・白
草丈:15~90cm(スプレンデンス)
草姿:直立型・分枝型・叢生型・ツル型(スクランブリングシュラブ)
主な原種:スプレンデンス
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/生垣/ツル植物/背が高い花/ドライフラワー/香りが良い/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:サルビアは属の中に約1024種を含んでおり、種や品種で形態に差異がありますが、その形態の異なる様々な種と品種が目的に合わせて栽培されています。
おすすめポイントと種
- 開花期間が長い:サルビア・スプレンデンス/サルビア・ファリナセア/チェリーセージ/ローズマリー/ロシアンセージ/サルビア・ガラニチカ/ベニバナサルビア/ボッグセージ/サルビア・ブレファロフィラ
- カラーリーフ:セージ/チェリーセージ/ホワイトセージ/ジャーマンダーセージ/サルビア・ディスカラー/パイナップルセージ/サルビア・パキフィラ/シナロアセージ/ラスティーセージ/
- 生垣:チェリーセージ/ローズマリー/ロシアンセージ/サルビア・レウカンサ/サルビア・クレベランディ/サルビア・カナリエンシス/ラスティーセージ
- 食用:セージ/ローズマリー/パイナップルセージ
ジャスミン属



学名:Jasminum
生活形:落葉ツル性木本/常緑ツル性木本
開花:5月~10月※一般的な開花は3月~5月にある(ソケイ)
花色:白・桃・黄
葉色:緑・黄・白
樹高:約400~800cm
樹形:ツル型(巻き付き茎)
主な原種:ソケイ/ハゴロモジャスミン/マツリカ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/ツル植物/香りが良い/プリザーブドフラワー
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ジャスミンは、花の香りが非常に強いことから三大フローラルの一つとして数えられている植物です。樹形はツル型、他物に自らの茎を絡めさせて支えを得ながら上に成長します。そのため、一般的にトレリスやアーチなどの誘引資材に誘引して栽培されます。開花期間はジャスミン属の種で差異があり、例えばソケイであれば開花期が5月~10月、一般的に3月~5月頃に開花します。花は多花性で枝を覆うように咲き誇るため、ジャスミンの枝で広範を覆っておけば美しい景観が見られます。また開花すると数メートル先まで官能的で蜂蜜を思わせるような強烈な香りを漂わせるため、香りの花として楽しむのもよいでしょう。例えば、ガーデンファニチャーやガゼボなどの傍にジャスミンを植栽しておけば、休憩しながら香りを楽しめます。またいくつかの品種では、葉の色が緑色の他、黄色や白色もあるため、カラーリーフとしてたのしむ事も可能です。
シンゴニウム属

学名:Syngonium
生活形:多年草
開花:夏頃
花色:緑・黄・白
葉色:緑・黄・赤・桃・紫・白
草丈:約100~1000cm
草姿:ツル型
主な原種:ポドフィルム/エリスロフィルム 等
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:シンゴニウム属は約41種を含み、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に美しい葉を鑑賞する目的で栽培されている観葉植物です。草姿はツル型で他物に気根を付着させて自らの茎を支えながら上に成長します。そのため、園芸ではヘゴ支柱などの誘引資材に誘引して栽培されたり、ハンギング仕立てでツルを枝垂れさせて優雅な草姿を鑑賞しながら育てられたり、剪定で株をコンパクトに保ったりしながら栽培されます。葉は矢尻形またはハート形をしていて、見る人によってシャープな印象や可愛らしい印象を感じさせます。葉の色も緑・黄・黄緑・赤・桃・紫・白と多彩なため、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶとよいでしょう。例えば、桃色の葉であれば可愛らしい雰囲気を演出出来ますし、白色の葉であれば明るさや清楚さを演出することができます。シンゴニウムは耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多いです。
スイートピー(レンリソウ属)



学名:Lathyrus
生活形:一年草/多年草
開花:4月~6月/6月~7月(春撒き)
開花(宿根スイートピー):6月~8月
花色:赤・桃・青・紫・白
葉色:緑
草丈:約50~240cm
草姿:ツル型(巻きひげ)
主な原種:スイートピー/宿根スイートピー/キバナノレンリソウ 等
用途:ツル植物/切り花/香りが良い/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スイートピーは蝶々を思わせる可愛らしい花が穂状に連なり、優美な花姿をつくる植物です。花には甘く繊細な香りがあるため、一般的に芳香性の花として楽しまれますが、多年草である宿根スイートピーには香りがないため注意が必要です。また開花した花はお庭の中でそのまま楽しむことも出来ますが、花を収穫して切り花としてお部屋で楽しむ事も出来ます。草姿はツル型、他物に巻きひげを絡めて自らの茎を支えながら上に成長します。そのため、一般的に支柱などの誘引資材に誘引して栽培されます。
スイカズラ属(ロニセラ属)



学名:Lonicera
生活形:半常緑ツル性低木/落葉ツル性木本/常緑低木
開花:5月~7月
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑・黄・紫・白
樹高:
樹形:叢生型・ツル型(巻き付き茎) 等
主な原種:スイカズラ/ニオイニンドウ/ニティダ 等
用途:カラーリーフ/生垣/ツル植物/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:スイカズラ属(ロニセラ属)は約159種を含む属であり、園芸でも形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
スイカズラ属の主な種
- スイカズラ(Lonicera japonica):花の色が成熟するにつれて白色から黄色に変化するため、別名で「キンギンカ」とも呼ばれています。また花に強い芳香があり、開花期には数メートル先までアニスに似た甘い香りを漂わせる事でしられています。草姿は叢生型またはツル型、根茎で広がりながら多数のツルを出します。ツルは他物に巻き付き茎を絡めて自ら支えながら成長します。そのため、園芸ではトレリスなどの誘引資材を準備して育てられるのが一般的です。
- ニオイニンドウ(Lonicera periclymenum):唇形花が放射状に束生する事で王冠のような豪華な花姿が見られます。そのため、この花を鑑賞する目的で栽培される植物です。また花には強い香りがあり、数メートル先まで芳香が漂います。草姿はツル型、ツルは他物に巻き付き茎を絡めて自ら支えながら成長します。そのため、園芸ではトレリスなどの誘引資材を準備して育てられるのが一般的です。
- ロニセラ・ニティダ(Lonicera nitida):園芸では、一般的に生垣やトピアリーに仕立てて活用されます。樹形は叢生型、側枝が多くブッシュ壌土になる。葉のサイズが非常に小さいため、剪定後の概形が緻密で洗練された見た目になりやすく、葉に光沢があり非常に美しいです。また葉の色は緑色の他に、品種によって白色や黄色もあります。そのため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめます。
ゼラニウム属



学名:Pelargonium
生活形:低木/多年草
開花:周年※一般的な開花は3月~12月になる。
花色:赤・桃・紫・橙・黄・白
葉色:緑・赤・桃・黄・橙・茶・白・黒
草丈:約30~100cm
草姿:分枝型・匍匐型・ツル型(スクランブリングシュラブ)
主な原種:ゾナルゼラニウム/アイビーゼラニウム/センテッドゼラニウム 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/枝垂れる植物/生垣/ツル植物/香りが良い
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備考:ゼラニウム属は約286種を含む多様な属であり、一般的に華やかな花を鑑賞する目的だったり、お洒落な形と多彩な色の葉をカラーリーフとして鑑賞する目的だったり、葉の香りを楽しむ目的などで栽培されている植物です。
ゼラニウムの主な種
- ゾナルゼラニウム:開花期間が理想的な環境では周年、一般的には春から晩秋頃まで長く花が咲きます。個々の花が大きくて、たくさんの花が球状に集まるため、ボリューム感のある豪華な花姿が楽しめる植物です。また葉の概形は殆ど円形をしてるため、可愛らしい見た目をしており、葉の中に帯状の黒色の模様が出来たり、また幾つかの品種では桃・黄・橙・黒・白等の模様がはいるためカラーリーフとして楽しめます。草姿は分枝型になります。
- アイビーゼラニウム:開花期間が理想的な環境では周年、一般的には春から晩秋頃まで長く花が咲きます。花は大きめですが、ゾナル系と比べると花の数が少ないためボリューム感はやや劣ります。葉の形はアイビーのように掌状に裂けているため非常にお洒落な外観をしており、いくつかの品種では黄・桃・白等の班がはいります。草姿はツル型、茎はやや柔軟で垂れ下がる傾向があるためハンギング仕立てにして鑑賞されることが多い植物です。
- その他:センテッド・ゼラニウムは葉にローズやフルーツ系等の強い香りがあるため、芳香の植物として栽培されています。また葉の概形が多様で、色も多彩なためカラーリーフとしても楽しめる植物です。またリーガル・ゼラニウムは個々の花が大きいのはもちろん、花の数が多いため開花期になると株を覆い尽くすように花が咲き誇ります。そのため、豪華な花姿が楽しめる植物です。上記の他にも、数多くのゼラニウムが栽培されています。詳しくは種類のリンクから飛んでご覧下さい。
ソリア属(ビラーディエラ属)

学名:Sollya
同義語:Billardiera
生活形:常緑ツル性木本
開花:5月~8月
花色:青・桃・白
葉色:緑
樹高:約100~200cm
樹形:ツル型(巻き付き茎)・分枝型
主な原種:オーストラリアンブルーベル 等
用途:ツル植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ソリア属は約21種を含む多様な属であり、一般的にベルのように垂れ下がりながら咲く青花を鑑賞する目的で栽培される植物です。代表的な種にはオーストラリアンブルーベル(Sollya Heterophylla)があり、樹形がツル型または分枝型になります。茎は基本的に自立せず、他物に茎を巻き付けて自らの支えにしながら成長します。そのため、栽培する際は誘引資材を準備して育てられるのが一般的です。開花は春から夏にかけてあり、花の形は鐘形で開花が進んでも花弁はあまり開かず、下向きに咲きます。そのため、シャンデリアを見るようなお洒落な雰囲気を空間に添えることができます。また花の色は青・桃・白があるため、好みに合わせて、青色の花を選んでお庭に落ち着いた雰囲気を添えたり、桃色の花を選んでお庭に可愛らしさを添えたりする事ができます。
●た行
タチノウゼン属(テコマ属)



学名:Tecoma
生活形:常緑小高木/常緑ツル性木本
開花:周年※一般的な開花は5月~11月になる
花色:黄・赤・桃・橙
葉色:緑
樹高:約300~800cm(キンレイジュ)
樹形:直立型・分枝型・ツル型(スクランブリングシュラブ)
主な原種:キンレイジュ/ヒメノウゼンカズラ 等
用途:開花期間長い/ツル植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:タチノウゼン属は約10種を含む属であり、一般的に長期間にわたり開花する華やかな花を鑑賞する目的で栽培される植物です。代表的な種にはキンレイジュやヒメノウゼンカズラ等があります。例えば、キンレイジュ(Tecoma stans)は、生活形が常緑小高木になり、樹形は単幹または分枝型に成長します。理想的な環境下では周年開花するため、長く花を楽しみたい人に好まれます。花の形は漏斗形、総状花序に次々と花が咲き、非常に多花性で株を覆い尽くす程に咲き誇るため、非常に豪華な花姿となります。また鮮やかな黄色の花が、周囲に明るさや若々しい印象を添えるでしょう。一方で、ヒメノウゼンカズラ(Tecoma capensis)は生活形が常緑ツル性木本または常緑低木になり、樹形はツル型で他物にシュートを引っ掛けて自らを支えながら成長します。そのため、トレリス等の資材に誘引しながら育てるとよいかもしれません。理想的な環境下では周年して、花の形は漏斗形、花の色が黄・赤・桃・橙と多様なため好みで品種を選んだり出来ます。
ツタ属



学名:Parthenocissus
生活形:落葉ツル性木本
開花:6月~7月
花色:緑
葉色:緑・赤・桃・黄・橙・紫・白
樹高:約800~3000cm
樹形:ツル型(吸盤)
主な原種:ツタ/アメリカヅタ/ヘンリーヅタ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ツタ属は約12種を含む多様な属であり、一般的に壁面などの他物を覆うように成長するツル性の樹形や、美しい葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。樹形はツル型で、茎が非常に長く伸びて広範を覆う被覆力があります。ツルのまきヒゲの先端にある吸盤を他物に付着させて自らの支えにしながら成長します。そのため、園芸では壁面等の大きな構造物を覆うのに役立ちます。ただし、吸盤が接着剤のように他物につくため、撤去する時は他物を劣化させたり破壊する可能性があるため利用する場合は注意が必要でしょう。葉は株の中で高密度についているため、薮のような生い茂った印象を与えます。人工的な構造物が葉で覆われていく様はある種の荒廃を想像させるため、自然をテーマにするお庭をつくる場合は重宝するかもしれませんね。一方で、個々の葉は掌状に分裂していてお洒落な見た目をしており、季節により春・夏は若々しい緑色、秋は赤色・橙色に紅葉して、冬になると落葉して這うように広がる茎のシルエットを浮かび上がらせます。そのため、季節の移り変わりを感じさせる植物として楽しめます。花や果実は数が少なくて葉に隠れているため鑑賞価値は殆どありません。ただし、蜜源として蜜蜂などの昆虫がたくさん遊びにきたり、果実を野鳥が食べきたり、ツルと葉の間に生き物がかくれるスペースを作ったりするため、生き物と共生する自然風のお庭を作りたい場合はおすすめの植物のひとつとなるでしょう。
ツリガネカズラ属


学名:Bignonia
生活形:ツル性木本
開花:4月~5月
花色:赤・橙・黄
葉色:緑
樹高:約1000~1500cm
樹形:ツル型(巻き付き茎/吸盤)
主な原種:ツリガネカズラ 等
用途:ツル植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ツリガネカズラは、一般的に壁面などの他物を覆うように成長するツル性の植物であり、株を覆うように咲き誇る華やかな花を鑑賞する目的で栽培される植物です。樹形はツル型で、茎は非常に長く伸びるため高い被覆力があります。他物に巻き付いたり、まきヒゲの先端にある吸盤を付着させて自らの支えにしながら成長します。そのため、園芸では壁面等の大きな構造物を覆うのに役立ちます。ただし、吸盤が接着剤のように他物につくため、撤去する時は他物を劣化させたり破壊する可能性があり、利用する場合は注意が必要でしょう。開花期は春頃、非常に多花性で株を覆うように咲き誇るため遠くからでもよく目立ち、美しい景観となります。花の形は漏斗形、花の色は鮮やかな赤色・橙色・黄色等があり、派手でトロピカルな印象を感じさせます。そのため、南国をイメージさせるお庭などによく合うでしょう。
テイカカズラ属



学名:Trachelospermum
生活形:常緑ツル性木本
開花:5月~6月
花色:桃・黄・白
葉色:緑・桃・赤・橙・黄・白
樹高:約30~600cm
樹形:ツル型(巻き付き茎/付着根)
主な原種:テイカカズラ/キョウチクトウ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:テイカカズラ属は約11種を含む属であり、一般的に他物を覆うように成長するツル性の植物で、美しい花や葉を鑑賞する目的で栽培される植物です。代表的な種にはテイカカズラ(Trachelospermum asiaticum)やトウキョウチクトウ(Trachelospermum jasminoides)等があります。たとえば、テイカカズラは、花にジャスミンを思わせる香りがあり、園芸品種のハツユキカズラがよく栽培されています。樹形はツル型で、他物に茎を巻き付けたり、気根を付着させて自らを支えながら上へと成長していきます。ただし、茎を支える物がない場合は地面を這ったり、下に垂れ下がります。そのため、園芸ではトレリスなどに誘引してツル植物として栽培されたり、地面を覆う地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして鑑賞されたりします。花は集散状に次々と咲き、株を覆うようにクリーム色の花が咲き誇ります。花にはジャスミンの香りがあるため、芳香性の花としてたのしむのもよいかもしれませんね。また葉の色はふつう緑をしていますが、品種により桃・赤・橙・黄・白等の色があります。そのため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむ事もできる所も魅力です。テイカカズラ属には上記以外にも多様な種と品種があります。より詳しい情報は種類のリンク先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
ディスキディア属



学名:Dischidia
生活形:多年草
開花:6月~9月
花色:赤・桃・橙・黄・白
葉色:緑・黄・白
草丈:
草姿:ツル型
主な原種:ルスキフォリア/メジャー/ペクテノイデス 等
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ディスキディア属は約116種を含む属であり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的に樹木などに着生して、ツル性の茎をよじ登らせたり枝垂れさせながら成長する植物です。代表的な種にはディスキディア・ルスキフォリア(Dischidia ruscifolia)やディスキディア・メジャー(Dischidia major)等があります。例えば、ディスキディア・ルスキフォリアは葉のサイズが非常に小さくて、形がハート形をしています。また多肉質でぷにっとした外観をしてるため、非常に可愛らしい見た目をしており、葉がツル性の茎に連なる姿は、まるでネックレスのような宝飾品にも見えます。草姿がツル型で枝垂れる性質があるため、植木鉢などに植えてハンギング仕立てにして優雅に枝垂れる姿を鑑賞される事が多いです。一方で、ディスキディア・メジャーは別名でアリ植物とも呼ばれており、自生地では葉の中に、アリの隠れ家が作られる事があります。葉はサイズが約6~12cmと巨大で、風船のように膨らんで中が空洞になっており、葉の一部には蟻が出入りできる穴があります。ディスキディア・メジャーと蟻は共生関係にあり、隠れ家を提供する代わりに有害な昆虫から守って貰ったり、蟻の排泄物を葉の中にある根で吸収して栄養としているようです。ディスキディア属には上記以外にも多様な種と品種が存在します。より詳しい情報は種類のリンク先でも紹介してるため是非ご覧下さい。
テロスマ属

学名:Telosma
生活形:常緑ツル性木本
開花:6月~9月
花色:黄
葉色:緑
樹高:約200~500cm
樹形:ツル型(巻き付き茎)
主な原種:イエライシャン 等
用途:ツル植物/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:テロスマ属は約9種を含む属であり、種や品種で形態に差異がありますが、一般的にツル性に成長する植物になり、香りの良い美しい花を鑑賞する目的で栽培されています。代表的な種であるイエライシャン(Telosma cordata)は、樹形がツル型で、他物に茎を巻き付けて自らを支えながら上へと成長していきます。そのため、園芸では支柱等の誘引資材を準備して栽培されるのが一般的です。花は裂片が楕円形の合弁花冠になり、集散状に密生して半球状の花房をつくります。そのため、豪華な花姿となり、黄色の花色が明るい雰囲気を添えます。また開花すると数メートル先までレモンや蜂蜜を思わせるような強烈な香りを漂わせるため、香りの花として楽しむのもよいでしょう。例えば、ガーデンファニチャーやガゼボなどの傍にイエライシャンを植栽しておけば、休憩しながら香りを楽しめます。
●な行
ニシキギ属(ユオニマス属)



学名:Euonymus
生活形:落葉低木/常緑低木/常緑小高木/常緑ツル性木本
開花:5月~7月
花色:緑・黄・赤・桃・白
葉色:緑・黄・赤・紫・白
樹高:約100~800cm
樹形:直立型・分枝型・叢生型・ツル型(付着根)
主な原種:マサキ/ニシキギ/ツルマサキ/セイヨウマユミ 等
用途:カラーリーフ/生垣/ツル植物/切り花/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ニシキギ属は約146種を含む属であり、種や品種で形態に差異が見られますが、一般的に庭木や生垣などに利用されており、美しい葉・花・果実などを鑑賞する目的で栽培されている植物です。代表的な種にはマサキ(Euonymus japonicus)やニシキギ(Euonymus alatus)などがあります。例えば、マサキは一般的に剪定で概形が整えられて生垣やトピアリーなどによく利用されている植物になります。生活形は常緑小高木、樹形は叢生型(株立ち)になる。葉は革質で強い光沢があり、日陰になるほどに色は濃くなる傾向があります。また葉の色は緑色の他、黄色や白色もあるため、品種を選べばカラーリーフとして楽しめる所も魅力の一つとなります。一方で、ニシキギの樹形も叢生型(株立ち)ですが、側枝は横へと大きく広がって傘状となるため、大株は非常に優雅な雰囲気を醸し出します。また秋になると葉の色が真っ赤に紅葉するため、株全体が燃え上がっているような圧巻の景観を作り出します。さらに紅葉が終わり、葉が落ちると、枝のシルエットが浮かびあがります。ニシキギの枝には、最大4枚の翼が張り出しており、個性的な外観をつくりだしているため、これを観察するのも楽しいでしょう。また、この枝は収穫して茶花として利用される事もあるようです。この他にも、ニシキギ属の種と品種に関しては、種類のリンク先でも詳しく紹介してるため是非ご覧下さい。
ノウゼンカズラ属



学名:Campsis
生活形:落葉ツル性木本
開花:7月~9月
花色:赤・橙・黄
葉色:緑
樹高:約300~1200cm
樹形:ツル型(付着根)
主な原種:ノウゼンカズラ/アメリカノウゼンカズラ 等
用途:ツル植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ノウゼンカズラは、一般的に岩壁がなどの他物を覆うように成長するツル性の植物であり、株を覆うように咲き誇る華やかな花を鑑賞する目的で栽培される植物です。樹形はツル型で、茎は非常に長く伸びるため高い被覆力があります。他物に茎から発生する気根(付着根)を付着させて自らの支えにしながら成長します。そのため、園芸では岩壁等の大きな構造物を覆うのに役立ちます。開花期は夏から秋にかけてあり、花は非常に長い漏斗形で、円錐花序にたくさんの花が咲きます。非常に多花性で株を覆うように、花が咲き誇るため遠くからでもよく目立ち美しい景観を作り出します。花の色は品種や個体により異なりますが、鮮やかな赤色・橙色・黄色になるため、派手でトロピカルな印象を感じさせます。そのため、南国をイメージさせるお庭などによくあいます。
ノウゼンハレン属(トロパエオルム属)



学名:Tropaeolum
生活形:一年草/多年草
開花:4月~10月
花色:赤・黄・橙・紫・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約30~240cm
草姿:ツル型(巻きひげ)
主な原種:ナスタチウム/カナリークリーパー/トリカラー 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/種から育てる植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ノウゼンハレン属は約94種を含む属であり、種や品種で形態に差異が見られますが、一般的に華やかな花やユニークな形の葉を鑑賞する目的で栽培されている植物です。代表的な種である、ナスタチウム(Tropaeolum majus)は南国を想像させるような鮮やかな花、円形の可愛らしい葉が特徴になる植物です。生活形は一年草または短命の多年草で、草姿はツル型で枝垂れる性質があります。そのため、花壇の地被植物として利用されたり、植木鉢などに植えてハンギング仕立てにされる事が多くなります。葉は葉柄が葉の中心に付く楯形で、綺麗な円形をしてるため、可愛らしい見た目をしています。また葉はロータス効果があるため雨上がりには葉の上でコロコロと踊る可愛らしい水玉を観察することが出来ます。開花期は種まき時期などに左右されますが4月~10月と長い期間楽しめます。花は丸い花弁が5個並び、花の後ろに向かい距が突き出る個性的な見た目をしており、また花の色は品種や個体差がありますが、色鮮やかな赤・橙・黄・白などをしてるため、派手でトロピカルな印象を感じさせるでしょう。そのため、南国をイメージさせるお庭などによく合いそうです。この他にも、ノウゼンハレン属の種と品種に関しては、種類のリンク先でも詳しく紹介してるため是非ご覧下さい。
●は行
ハーデンベルギア属

学名:Hardenbergia
生活形:常緑ツル性木本
開花:3月~5月※夏に咲く事もある
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑
樹高:約200cm
樹形:ツル型(巻き付き茎)
主な原種:ビオラセア/コンプトニアナ 等
用途:枝垂れる植物/ツル植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ハーデンベルギアは鉢植えなどのコンパクトな樹形のまま、フジの花のような優雅な花姿が楽しめる植物です。樹形はツル型で、他物に巻き付き茎を絡めて自ら支えながら成長します。そのため、園芸では支柱やトレリスなどの誘引資材を準備して育てられるのが一般的です。開花期は3~5月にあり、しばしば夏の間も花が咲きます。花はサイズが1cm程度あり、形は蝶形花冠になり、見た目は小さな蝶々のようで優雅な印象を感じさせます。花は総状花序に高密度に連なり、垂れ下がって咲くため、豪華さに加えて優雅さを感じさせる花姿となります。そのため、お庭にエレガントな雰囲気を添える植物となるでしょう。
ヒスイカズラ属

学名:Strongylodon
生活形:常緑つる性木本
開花:3月~5月
花色:青・緑
葉色:緑
樹高:600~1800cm
樹形:ツル型(巻き付き茎)
主な原種:マクロボトリス 等
用途:ツル植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヒスイカズラは、鮮やかなエメラルドグリーン色の花色や、フジの花のように垂れ下がる優雅な花姿が魅力的な常緑つる性木本です。樹形はツル型で、他物に巻き付き茎を絡めて自ら支えながら成長します。花穂は垂れ下がり咲く事から、藤棚(パーゴラ)などの誘引資材を準備して栽培するとよいでしょう。花の形は蝶形花冠になり、蝶形花冠を構成する旗弁と竜骨弁が弧状に湾曲する事で、鳥のクチバシを思わせる個性的な見た目をしています。また花は節ごとに1~8個が束生して、総状に連なるため豪華な花姿となり、さらに地面に向かい垂れ下がるため、優雅な花姿を鑑賞することができます。花の色は南国の海を想像させるエメラルドグリーン色をしています。そのため、その花色がお庭にトロピカルな雰囲気を添えてくれるでしょう。
ブーゲンビリア属



学名:Bougainvillea
生活形:常緑ツル性木本
開花:周年※一般的に春と秋に開花する
花色:赤・桃・黄・橙・紫・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約100~1200cm
樹形:ツル型(鈎・刺/スクランブリングシュラブ)
主な原種:スペクタビリス/テリハイカダカズラ/ブティアナ 等
用途:開花期間長い/カラーリーフ/生垣/ツル植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ブーゲンビリアは、一般的に優雅に広がる樹形や、紙吹雪のように咲き誇る美しい花を鑑賞する目的で栽培されている常緑ツル性木本です。樹形はツル型になり、他物に若いシュートを引っ掛けて自らを支えながら上に成長します。また茎は成熟すると太く頑丈になり、自立するようになるため、最初だけ誘引してあげるとよいでしょう。またコンパクトで誘引不要の品種などもあります。理想的な環境下では開花が周年あり、数ヶ月ごとに開花と休息を繰り返しますが、一般的には春と秋に花が咲き誇ります。花序は集散花序に3個の花が並びます。ただし花は3枚の苞に保護され隠れているため、一般的には苞が鑑賞されており、苞はひらひらとして紙のような見た目をしており、色は赤・桃・黄・橙・紫・白と多様です。また非常に多花性になり、株を覆うように咲き誇るため、紙吹雪のような圧巻の景観を作り出す事ができます。さらに、複数の株を並べて植栽すれば視界を覆うように花が咲くため幻想的な空間を創り出すこともできるでしょう。葉の色はふつう緑色ですが、品種により黄・白などの葉色もあります。そのため、品種を選べばカラーリーフとしても楽しめるでしょう。
フィカス属(イチジク属)





学名:Ficus
生活形:常緑高木/常緑低木
開花:滅多に咲かない
花色:赤・橙・黄
葉色:緑・黄・白
樹高:最大6000cm
樹形:直立型(単幹)・匍匐型・ツル型(付着根)
主な原種:ガジュマル/ベンジャミン/インドゴムノキ/ベンガレンシス 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
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備考:フィカス属は約881種を含む属であり、園芸でも樹形・葉の形・葉色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
フィカス属の主な種
- ガジュマル(Ficus microcarpa):支柱根が幹の基部や側枝から発生するため独特な樹形となる。特に、幹の基部から発生する支柱根は、タコ足のようになり、幹を支えるため、その独特な見た目から観葉植物で人気です。また精霊が住むと考えられているため、逸話を知って栽培すればメルヘンチックな気分にさせてくれるかもしれません。生活形は常緑高木、樹形は直立型(単幹)、幹や側枝は支柱根を出す事があり、葉の形は楕円形、葉の色は緑色になる。
- インドゴムノキ(Ficus elastica):樹脂で作られたような光沢のある大きい葉が魅力の植物です。一般的に観葉植物として栽培されており、花言葉が「永遠の幸せ」と素敵な事から、結婚祝いなどで贈られる。生活形は常緑高木、樹形は単幹、幹や枝から支柱根が出る事もあり、葉は長さ約5~15cm、葉の色は緑・黄・赤・白・黒と多様で、光沢がある。
- フィカス・プミラ(Ficus pumila):茎がツル性で柔軟なため、壁面に這わせたり、ハンギング仕立てで垂れさせて観葉植物として栽培されます。樹形はツル型、他物に気根を付着させて成長する。葉の色は緑・黄・白とあるため、カラーリーフにもなります。
フィロデンドロン属



学名:Philodendron
生活形:多年草/ツル性木本
開花:夏頃
花色:緑・黄・白
葉色:緑・赤・桃・黄・橙・黒・白
草丈:約50~500cm
草姿:直立型/匍匐型 等
主な原種:ヒトデカズラ/エルベセンス 等
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:フィロデンドロンは約623種を含む属であり、園芸でも生活形・葉の形・葉色などの形態の異なる様々な種と品種が栽培されています。
フィロデンドロン属の主な種
- ヒトデカズラ(Philodendron selloum):太い直立茎に、多数の羽状に分裂する葉をつける。また直立茎には葉が落ちた後に葉痕が残るため、独特な葉姿を鑑賞する事ができます。
- フィロデンドロン・エルベセンス(Philodendron erubescens):葉は大きく存在感があり、葉の色は緑・赤・桃・黄・橙・黒・白と多彩で、樹脂で作らたような強い光沢がある。そのため、ラグジュアリーな雰囲気を添えるカラーリーフとして楽しめる観葉植物です。
- オキシカルジウム(Philodendron oxycardium):茎がツル性で柔軟なため、壁面に這わせたり、ハンギング仕立てで垂れさせて観葉植物として栽培されます。樹形はツル型、他物に気根を付着させて成長する。葉の色は緑・黄・白とあるため、カラーリーフとしても楽しめます。
フジ属



学名:Wisteria
生活形:落葉ツル性木本
開花:3月~11月
花色:桃・青・紫・白
葉色:緑
樹高約1000~3000cm:
樹形:ツル型(巻き付き茎)
主な原種:フジ/シナフジ/ヤマフジ 等
用途:ツル植物/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:フジは、一般的に優雅に枝垂れながら咲く美しい花穂を鑑賞する目的で栽培されている植物です。樹形はツル型で、他物に巻き付き茎を絡めて自らを支えながら成長します。ツルは非常に長く伸びて広範を覆い尽くす能力がある事から、視界を覆うように上手く仕立てると、圧巻の景観を作り出す事が出来るかもしれません。フジの仕立て方は、一般的に藤棚に仕立てて花穂が垂れ下がる姿が鑑賞されるのですが、その他にも壁面などにツルを誘引してエスパリエ仕立てにされたり、またツルは成熟すると頑強になり自立するため立木仕立てで栽培される事もあります。それぞれの写真も掲載してるため参考にしてください。花は蝶々を思わせる優美な見た目をしており、穂状に高密度に連なります。その花穂は地面に向かい垂れ下がるため、豪華さの中に優雅さも兼ね備える花姿となります。そのため、お庭で栽培すればエレガントな雰囲気を添える事が出来るでしょう。また、フジの花には豊かな甘い香りがあるため、視界を覆うような花姿とも相まって、別の世界にいるような気分にさせてくれるかもしれませんね。
ヘデラ属





学名:Hedera
生活形:常緑つる性木本
開花:8月~11月
花色:黄・白
葉色:緑・黄・白
樹高:約100~3000cm
樹形:ツル型
主な原種:ヘリックス/オカメヅタ 等
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ヘデラは、ツル仕立て・ハンギング仕立て・トピアリー仕立て・地被植物などの多様な仕立てが出来る点、お洒落でカッコイイ葉の形が楽しめる点、カラーリーフとして楽しめる点、切り花やプリザーブドフラワーなどの用途の多さ等から安定して高い人気を誇る植物です。樹形はツル型で、他物に気根を付着させて自らを支えながら上へと成長していきます。ただし、茎を支える物がない場合は地面を這ったり、下に垂れ下がります。そのため、園芸ではツルを利用して壁面緑化に利用されたり、地面を覆う地被植物として利用されたり、また植木鉢などに植えてハンギング仕立てにされたり、トピアリー仕立てで楽しまれたりしています。葉は掌状に分裂していて、楓の葉を思わせるような洗練された見た目をしているため、観葉植物として楽しめばエレガントな雰囲気を空間の中に添えてくれます。また葉の色も緑・黄・白とあるため、カラーリーフとして楽しむことも可能です。ヘデラは耐陰性が高い植物のため、日陰の庭で楽しんだり、インドアグリーンとして楽しんだりできます。また基本的に強健で管理も楽なため初心者でも失敗が少なく簡単に育てられる植物の一つでしょう。
ペトレア属

学名:Petrea
生活形:常緑ツル性木本/常緑低木
開花:周年※一般的な開花は5月~10月になる
花色:紫・白
葉色:緑
樹高:約400~1200cm
樹形:ツル型(巻き付き茎)
主な原種:ムラサキツクバネカズラ 等
用途:開花期間長い/ツル植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ペトレアは、一般的に優雅に枝垂れながら咲く美しい花穂と、グラデーションのある花の色彩を鑑賞する目的で栽培されている植物です。樹形はツル型で、他物に巻き付き茎を絡めて自らを支えながら成長します。園芸で仕立てる場合は、花穂が垂れ下がる姿をしっかり鑑賞するため藤棚を利用するのが一般的になります。開花は年に数回あり、理想的な環境下であれば何時でも花を咲かせます。ただし、一般的には晩春から秋の間で咲きます。花を構成してる花被片は大きな萼片と小さめな花弁があり、どちらも裂片が5個でプロペラのような見た目をしてます。また花は穂状に高密度に連なり地面に向かい垂れ下がるため、豪華さの中に優雅さも兼ね備える花姿となるのが特徴です。そのため、お庭で栽培すればエレガントな雰囲気を添える事が出来るでしょう。花の色は萼片が白色(薄い紫色)で、花弁が濃い紫色をしています。そのため、上品な印象を与える紫色のグラデーションが楽しめます。
ホップ(カラハナソウ属)



学名:Humulus
生活形:多年草
開花:7月~9月
花色:緑・黄
葉色:緑・黄
草丈:約600~1200cm
草姿:ツル型(巻き付き茎/鈎・刺)
主な原種:セイヨウカラハナソウ/カナムグラ 等
用途:カラーリーフ/ツル植物/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/香りが良い
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ホップは、花を収穫してビールの風味漬けに使用する目的で商業的に栽培がされており、また園芸用途的には壁面の緑化や可愛らしい花を鑑賞したりする目的で栽培されています。草姿はツル型で、他物に巻き付き茎を絡めたり鉤爪を引っ掛けて自ら支えながら成長します。またツルは非常に長く伸びるため、広範を覆い尽くすことができます。葉は掌状に分裂していてお洒落な見た目をしていますが、葉のサイズが大きく繁茂するため薮の中にいるような暑苦しい印象を与える場合があります。葉の色は一般的に緑色ですが、品種によって黄色もあるため、カラーリーフとして楽しむ事も可能です。開花は夏から秋で、苞が鱗状に重なる松かさのような花を咲かせます。また花は様々な用途で使用されます。例えば、柑橘類を想像させる香りを楽しんだり、収穫をした花をお湯で蒸らしてハーブティーとして楽しんだり、フラワーアレンジメントとして利用されたりします。
ポトス(ハブカズラ属)



学名:Epipremnum
生活形:多年草
開花:自然開花は稀
花色:黄・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約300~2000cm
草姿:ツル型(付着根)
主な原種:ポトス 等
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ポトスは、多様な仕立て方をして、美しい葉を鑑賞できる観葉植物です。草姿はツル型で、他物に気根を侵入させて自らを支えながら成長します。そのため、気根を定着させることが出来るヘゴ支柱やココスティックなどを準備して這わせたり、またハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりします。葉の色は緑・黄・白があり、葉の中に散班や切班などの班が入り、多彩な葉色を楽しめるため、一般的にカラーリーフとして楽しまれています。耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多いです。さらに、NASAが行った実験では空気中のホルムアルデヒド・キシレン・トルエン等の有害物質を葉で吸着する効果が確認されているため、インドアグリーンとして育てると、部屋の空気を清浄に保つ効果が期待できるでしょう。
ホヤ属(サクララン属)



学名:Hoya
生活形:多年草
開花:6月~9月
花色:赤・桃・黄・橙・白
葉色:緑・黄・桃・白
草丈:
草姿:ツル型(巻き付き茎/付着根)・叢生型 等
主な原種:カルノーサ/カーリー/レツーサ 等
用途:カラーリーフ/枝垂れる植物/ツル植物/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:ホヤは、自生地では樹木に着生しており、ツル性の茎で樹木をよじ登ったり、また枝垂れさせたりして成長する植物です。そのため、園芸で栽培する際も誘引資材を準備して這わせたり、またハンギング仕立てで優雅に枝垂れる姿が鑑賞されたりします。葉の形は多種多様にあり、種や品種により楕円形・線形・試形(ハート形)などがあります。特に、ハート形の葉はそれ自体が可愛いため、それを鑑賞する目的で栽培されたりします。また葉の色も緑・黄・桃・白などがあるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事もできます。花は肉厚でワックスで塗ったような光沢があり、多数の花が半球状にあつまるため、ボリューム感のある花姿となります。そのため、開花期には宝飾品を見てるような豪華な花姿が楽しめます。ホヤは耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多いです。
●ま行
モンステラ属



学名:Monstera
生活形:多年草
開花:夏頃(稀に咲く)
花色:黄・白
葉色:緑・黄・白
草丈:約200~2000cm
草姿:ツル型(付着根)
主な原種:
用途:カラーリーフ/ツル植物/切り花/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
リンク:種類・育て方・楽天で購入
備考:モンステラは、ジャングルの中にいるような雰囲気を醸しだす巨大な葉を鑑賞する目的で栽培される観葉植物です。草姿はツル型で、他物に気根を侵入させて自らを支えながら成長します。そのため、気根を定着させることが出来るヘゴ支柱やココスティックなどを準備して這わせたり、長く伸び過ぎた茎をカットしてコンパクトなままで栽培されるのが一般的です。葉はサイズが約25~90cmと大きく優雅に広がるため、葉で視界が塞がれるジャングルの中にいるような雰囲気を醸し、葉が成熟にするにつれて葉縁部や葉の中に穴が空いて個性的な外観を呈します。また葉の色が緑色の他に、品種によっては黄色や白色などもあるため、カラーリーフとして楽しむこともできます。耐陰性が高いため、温暖な地域では屋外のシェードガーデンで楽しまれたりします。ただし基本的に寒さに弱いためインドアグリーンとして屋内で楽しまれる事が多いです。
●や・ら・わ行
ルリマツリ属(プルンバゴ属)



学名:Plumbago
生活形:常緑低木/常緑ツル性木本
開花:周年※一般的な開花は5月~11月になる
花色:青・紫・赤・白
葉色:緑
樹高:約100~600cm
樹形:ツル型(スクランブリングシュラブ)・叢生型
主な原種:ルリマツリ/アカマツリ
用途:開花期間長い/グランドカバー/枝垂れる植物/生垣/ツル植物
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備考:ルリマツリは、理想的な環境下で周年咲く青花を鑑賞する目的で栽培される植物です。樹形はツル型になり、他物に若いシュートを引っ掛けて自らを支えながら上に成長します。そのため、一般的にはツルを誘引してトレリスなどに仕立てられますが、地被植物のように仕立てられたり、壁面を枝垂れさせて仕立てられることもあります。開花期間はとても長く、理想的な環境下で花を周年咲かせる能力があり、一般的に春から秋にかけて花が咲きます。花は穂状花序に高密度に集まる傾向があり、半球形のボリューム感のある花房をつくります。花の色は一般的に青色ですが、紫色や白色や赤色もあるため、好みで選ぶと良いでしょう。
ワイヤープランツ(ミューレンベッキア属)



学名:Muehlenbeckia
生活形:落葉ツル性木本/落葉低木
開花:6月~7月
花色:緑・白
葉色:緑・黄・桃・白
樹高:約
樹形:ツル型(スクランブリングシュラブ)
主な原種:コンプレクサ/アキシラリス
用途:カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ツル植物/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/観葉植物/日陰植物
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備考:ワイヤープランツは、柔軟なワイヤーを思わせるような茎が作り出す独特な樹形と、緻密で可愛らしい印象を与える葉が魅力的な植物です。樹形はツル型で、他物に若いシュートを引っ掛けて自らを支えながら上に成長します。そのため、ツルを誘引して誘引資材に仕立てられたりしますが、多くは地被植物のように仕立てられたり、鉢に植えてワイヤー状のツルを枝垂れさせて仕立てられる事が多いです。葉は約0.5~2cmと小さいため緻密で繊細な印象を添え、繁茂しても薮を見てるような野暮ったさを感じさせにくいです。葉の形は丸みを帯びるため、可愛らしさがあり、葉の色は緑色の他に品種を選ぶと黄・桃・白とあるため、カラーリーフとしても楽しめます。また枝葉は収穫して切り花やフラワーアレンジメントの素材として利用する事ができます。ワイヤープランツの枝葉は、アレンジメントの中でボリューム感を出したり、容器の目隠しとして働かせたり、流れを演出したりして多様な活用方法があるため人気の花材です。