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原産:地中海沿岸/ポルトガル/カナリア諸島 科:シソ(Lamiaceae) 属:ラヴァンドラ(Lavandula) 種:ムルチフィダ(multifida) 流通名:レースラベンダー 別名:エジプティアン・ラベンダー(Egyptian lavender)/ファーンリーフ ラベンダー(fernleaf lavender)/プテロストエカス系(pterostoechas) 花の色:紫色●青色● 葉色:緑色● 分類:常緑低木 草丈:約30~60cm 開花時期:5月~10月(温度次第で周年開花) 誕生花:6月11日/6月24日 花言葉:「期待」「沈黙」「豊香」「私に答えてください」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ラベンダー(ムルチフィダ)は学名Lavandula multifida、一般的に園芸店では「レースラベンダー」の名称でも流通しており、別名「ファーンリーフラベンダー(fernleaf lavender)」や「エジプティアン・ラベンダー(Egyptian lavender)」とも呼ばれる地中海沿岸やポルトガル、カナリア諸島が原産の常緑低木です。属名のラヴァンドラ(Lavandula)は洗っているを意味するラテン語の「lavo」もしくは洗浄を意味する「lavare」からきており、古代ローマ人が入浴時の香水として利用したり洗濯等に利用したりした事に由来しています。また種小名のムルチフィダ(multifida)は「多数の/多くの」を意味するラテン語の「multi」と「分かれた/分離した」を意味する「fida」からきており、恐らく羽状に分裂した葉もしくは花序に由来します。
ラベンダー(ムルチフィダ)の特徴(魅力)は三つあり、レースの編み物やシダ植物を連想させる様な装飾性の高い葉と、最大60cmまで茎を垂直に伸ばして咲かせる青色(紫色)の上品な花姿、寒さ対策を行えば周年咲くこともある開花期間の長さにあります。また香りはイングリッシュラベンダー等と比べると劣るもののオレガノに似た刺激的な香りがあります。
ラベンダー(ムルチフィダ)はラベンダー(ピナータ種)と同様にレース・ラベンダーと呼ばれており、殆ど同じものとして扱われています。視覚的に区別する事も難しく一般的にムルチフィダ種はピナータ種と比べて花序に独特な捻りが入り螺旋状で、ピナータ種は通常均一に花序が並んでいます。
園芸では夏の暑さに耐えるものの長雨等による多湿を苦手にしていたり、また寒さに弱かったりするため管理がしやすい鉢植えにして玄関周り等に飾られて楽しまれる事が多いです。また他のラベンダーと比べると比較的に多湿に強い事から花壇や植え込みに並べて植えられて利用される事もあります。
開花時期は晩春から秋(温度次第で周年)、花色は青色もしくは紫色、個々の花は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂する、花序は小花が穂状に集まり輪散花序もしくは穂状花序に花を咲かせます。樹形は基部付近でよく分枝して直立に長く茎を伸ばし高さ約30(60)cm × 幅は30(60)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛があり、葉身は1~2回羽状中裂(~深裂)して、葉序は対生葉序もしくは輪生葉序につきます。
ラベンダー(ムルチフィダ)は挿し木で増やす事が出来ます。育てる際は夏の暑さに耐える一方で長雨等による多湿に弱く、また冬の寒さに弱いため管理に注意が必要になります。